演歌・母子草
2005年 01月 25日
さて、隣の写真が変わっているのにお気づきですか?
もう何日から前からなんですが、じつはこれ、わが社のヨンさま「H氏」の私物です。
訝るH氏を煙にまき、なんとか愛用のボールペンとタバコを撮らせていただきました。
どうです?いー男は持っているものもおしゃれでしょ?(笑)
月曜日に出社すると、Rさんは楚々として、始業前のお茶碗洗いをしていました。なかなか手馴れたものです。そんな時、相談電話が鳴りました。
娘の夫が浮気していると訴えるお母さんからです。仕事と家庭のある彼女と逢えるのは、お昼休みしかありません。で、その時間帯にお逢いすることにしました。
約束の場所は、カラオケ喫茶・・・いやーな予感。。。
相談者は娘と一緒に来ました。娘といっても、3歳と5歳の子供の母です。
白い顔に疲れとあきらめが漂っています。事情を聞くと、かつては夫が大嫌いで、死ねばいいとまで思ったこともある。夫婦関係も拒み続けていたと言います。それが、浮気をされ
離婚を言い渡されたら、自分にとって夫がどれだけ大切であったかが判った・・というのです。これだけ聞くと、なんて身勝手な・・と、思ってしまいそうですが、それは100パーセント
本当ではないと、私は思っています。たしかに、罵り合ったり、ひどい言葉の応酬はあったかもしれません。でも、夫婦喧嘩なんてそんなものでしょう。
お上品な夫婦喧嘩なんて聞いたことありません。ただ、彼女は自分の母親の前で、夫ばかり
を責めたくなかったのかもしれないと思いました。
母親は、娘婿の仕打ちに大激怒で、悪し様に罵っていますから、娘のそんな態度が不満で
しょうがないようです。
浮気が判ったら、離婚しろと言いますし、娘はやり直したいと・・
彼女の眼には涙がいっぱい溜まって今にも落ちそうです。
そのときです。まわりがざわざわとしてきました。
ん・・んん???と、思うまもなく、照明が落ちて、ミラーボールが頭の上でぐるぐる回り
はじめました。そして、イントロが・・・
あぁぁぁああ・・・なんてこと、こんな時に・・
ステージに立ったおばちゃんは、感情たっぷりに別れてもあなたが好きです。未練です~~
なんて歌い始めました。
その歌に呼応するように、彼女の口からは嗚咽が漏れ、それはすぐに慟哭に変わっていきました。なんて、タイミング・・なんて間の悪い・・というかぴったりというか・・
そりゃあ確かに、ここはカラオケ喫茶です。
でも、ステージのすぐそばで深刻な顔した女が三人。額を集めて話をしているのですよ。
それが突然、演歌の世界に・・なんて・・・そりゃああまりにできすぎ・・
しかも、そのおばちゃん歌手、なにを勘違いしたのか、彼女に流し目をやりながらなんと
続けざまに三曲。歌いっぱなし・・・。。。。
いつまでも声をあげ続ける娘に「もう、あんたはいつもそうやってぐじぐじと・・なんだってそうやけん。いーかげんにしんさいよ。やるかやらんか決めんさい。やらんなら、もう私んとこには電話かけてこんといて」と、母。
その叱咤も演歌の前では途切れ途切れです。それでも、娘にはなんとか届いたらしく
涙と洟にまみれた顔で、やっとうなづいた彼女に、私もやれやれ・・
それではと、席を立った私たち三人に向かって、次の演歌おはさんがステージから手を振ります。ドアを開けて出ようとすると・・「おんなでぇすものぉぉ~~」とまたまた、後ろ髪ひくような歌詞が追ってきます。マイクを通して「がんばってねぇ~」という声援(?)を背に受けて
早々とその場を立ち去った、私たちでした。
ほんとに、いろいろんなことがありますわ。
教訓1・・悪い予感は信じよう。と、いう結論に達した一日でした。
もう何日から前からなんですが、じつはこれ、わが社のヨンさま「H氏」の私物です。
訝るH氏を煙にまき、なんとか愛用のボールペンとタバコを撮らせていただきました。
どうです?いー男は持っているものもおしゃれでしょ?(笑)
月曜日に出社すると、Rさんは楚々として、始業前のお茶碗洗いをしていました。なかなか手馴れたものです。そんな時、相談電話が鳴りました。
娘の夫が浮気していると訴えるお母さんからです。仕事と家庭のある彼女と逢えるのは、お昼休みしかありません。で、その時間帯にお逢いすることにしました。
約束の場所は、カラオケ喫茶・・・いやーな予感。。。
相談者は娘と一緒に来ました。娘といっても、3歳と5歳の子供の母です。
白い顔に疲れとあきらめが漂っています。事情を聞くと、かつては夫が大嫌いで、死ねばいいとまで思ったこともある。夫婦関係も拒み続けていたと言います。それが、浮気をされ
離婚を言い渡されたら、自分にとって夫がどれだけ大切であったかが判った・・というのです。これだけ聞くと、なんて身勝手な・・と、思ってしまいそうですが、それは100パーセント
本当ではないと、私は思っています。たしかに、罵り合ったり、ひどい言葉の応酬はあったかもしれません。でも、夫婦喧嘩なんてそんなものでしょう。
お上品な夫婦喧嘩なんて聞いたことありません。ただ、彼女は自分の母親の前で、夫ばかり
を責めたくなかったのかもしれないと思いました。
母親は、娘婿の仕打ちに大激怒で、悪し様に罵っていますから、娘のそんな態度が不満で
しょうがないようです。
浮気が判ったら、離婚しろと言いますし、娘はやり直したいと・・
彼女の眼には涙がいっぱい溜まって今にも落ちそうです。
そのときです。まわりがざわざわとしてきました。
ん・・んん???と、思うまもなく、照明が落ちて、ミラーボールが頭の上でぐるぐる回り
はじめました。そして、イントロが・・・
あぁぁぁああ・・・なんてこと、こんな時に・・
ステージに立ったおばちゃんは、感情たっぷりに別れてもあなたが好きです。未練です~~
なんて歌い始めました。
その歌に呼応するように、彼女の口からは嗚咽が漏れ、それはすぐに慟哭に変わっていきました。なんて、タイミング・・なんて間の悪い・・というかぴったりというか・・
そりゃあ確かに、ここはカラオケ喫茶です。
でも、ステージのすぐそばで深刻な顔した女が三人。額を集めて話をしているのですよ。
それが突然、演歌の世界に・・なんて・・・そりゃああまりにできすぎ・・
しかも、そのおばちゃん歌手、なにを勘違いしたのか、彼女に流し目をやりながらなんと
続けざまに三曲。歌いっぱなし・・・。。。。
いつまでも声をあげ続ける娘に「もう、あんたはいつもそうやってぐじぐじと・・なんだってそうやけん。いーかげんにしんさいよ。やるかやらんか決めんさい。やらんなら、もう私んとこには電話かけてこんといて」と、母。
その叱咤も演歌の前では途切れ途切れです。それでも、娘にはなんとか届いたらしく
涙と洟にまみれた顔で、やっとうなづいた彼女に、私もやれやれ・・
それではと、席を立った私たち三人に向かって、次の演歌おはさんがステージから手を振ります。ドアを開けて出ようとすると・・「おんなでぇすものぉぉ~~」とまたまた、後ろ髪ひくような歌詞が追ってきます。マイクを通して「がんばってねぇ~」という声援(?)を背に受けて
早々とその場を立ち去った、私たちでした。
ほんとに、いろいろんなことがありますわ。
教訓1・・悪い予感は信じよう。と、いう結論に達した一日でした。
# by sala729 | 2005-01-25 10:31