女々しいと書いて男と読む?
2008年 06月 17日
今日の陽射しはまさしく「盛夏」です。
もしかしたら、気温も30度を越えているかもしれません。
こんな中で、調査の現場は、オールナイトが続いています。それもこれも、パワフルな浮気妻集団が、異常発生しているせいなのです・・(沈)
河原崎健一さんは、ちょっと気弱な印象はあるものの、黙ってさえいればなかなかの好男子です。
華美ではないけれど、洗濯とプレスの行き届いたシャツにコットンパンツは、「よっ!若社長」と、声をかけたくは・・なりませんが(苦笑)
その、河原崎さんのご相談は同い年の妻、あかりさんのことです。
地元の高校の同級生で、大学こそ違え、Uターンして家業を継いだ河原崎さんとあかりさんは、そこそこに「似合いの夫婦」ではありました。
三人の子供に恵まれ、父なきあとを後継者として継いだ河原崎さんでしたが、唯一の気がかりは、あかりさんの「完全主義」でした。
あかりさんは、会社の経理を一手に引き受け、昼間は事務。そして子供たちが帰るころにはそそくさと帰り支度をはじめ、子供の帰宅と同時に、三人の子供を車に詰め込み、
まずはピアノのレッスンです。一人30分としても三人で一時間半。
それが終わると、月、水は硬筆とお習字。火・木はそろばんと絵画。土曜日はスイミング。そして、さらに、週三回の空手。ピアノは土・日以外は毎日です。
このローテーションの消化のために走り回っています。
小学三年の長女から年子で男。女と、三人に同じだけ、習い事をさせています。
もちろん、家庭内での練習も厳しく、手も出る足もでるという、超スパルタです。
そのかいあってか、ピアノも空手も将来有望といわれているそうです。(もっとも
塾側の話ですから、ほどほどに聞いておいたほうがいいかもしれません)
もちろん、習い事のお金もかかりますし、毎夜、毎夜、子供の泣き声と怒声で、落ち着いて夕飯を食べたことはないと、河原崎さんは涙声で言います。
「それなら、ひとつ、ふたつ、辞めさせたらどうです?」と、私が言うと、
とんでもないとばかりに、頭を振りながら
「そ、そんなことしたら、うちのが烈火のごとく怒り出しますよ。あなたは子供の才能潰す気かって。決められたことを、間違いなくやって、それで評価されるっていうのが
うちのは一番好きなんです。」
・ ・好きなんですって・・そりゃ、奥さんは好きかもしれないけど、それにつき合わされている子供はどうなるのよ??
・ 「でも、現実として家族の団欒が失われているって現実があるんでしょ?ここは、河原崎さんが父親として、決然と奥さんに告げないといけないんじゃないですか?」
・ 「なにをです?」
・ 「何をって、塾を減らすことですよ。」
・ 「うーん。」河原崎さんは頭を抱え込んでしまいました。
「あ、いや、今日の相談はそんなんじゃないんですよ。」
・ ・判ってますよ。子供の塾の数で、調査会社に相談にこられる方なんてあるわけありません。
「嫁が、嫁が毎晩出ていくんです。ボクが止めたら、私だって毎日、毎日育児や仕事で疲れてるのよ。このままじゃ、育児ノイローゼになるわよって怒るんです。」
と、頭を抱えます。
育児ノイローゼって、それって・・それを「身から出た錆」って言うんですよ。
簡単なことじゃないですか。
塾をひとつふたつ減らしたら、自分の時間も増えるし、子供も自由になれる。
「それが、嫁は、その気分転換に出てくると言って、毎晩出るんです。そうして、帰るのは2時か3時です。ボクがつけていくとすごく怒るんです。」
そりゃあ、つけられて怒らない人は、まぁいないけど・・。
「で、車を止めて、凄い目でにらんで、あんたがいつまでも付いてくるなら、私はノイローゼで死ぬかもしれんよ。」って脅すんです。
気弱な目で私を見て、視線を落として河原崎さんのまつ毛は濡れているようでした。
あぁ、この目で見られたら、もっと苛めてやろうかなって思うんだろうな・・と、私もしっかり思いました(笑)
「でも、おかしいでしょ。夜もボクが傍にいくと、肘で突くんです。傍にくるなって。」
あららら・・って、なんだこりゃ。。。
「空手の道場に一緒に行っても、傍にくるなって言うんです。師範と話しているときに、傍にこられたら、うざいって・・。」
あのねぇ。あなただって何か言いなさいよっ!と、詰め寄りたい自分を押さえて、思いっきり深呼吸すると、苦労して演じた優しい声で聞いてみました。
「それって、奥さんが浮気してるかもしれないってことですか?相手は空手の師範?」
「い、いえいえ。そ、そんなこと・・。そんなことはありません。ないと・・思います。ないですよ。たぶん・・ただ、夜中にどこに行くのかと、それが知りたいんです。」
・ ・なんて素直でない奴・・自分の思ったままをなぜ言えない??
奥さんは、そんなあなたが嫌なのかもしれない・・とは、さすがに私もまだ言えません。(きっといつかは言うような気もしますが・・)
ご提示した見積もりの金額をお母さんに電話で話して、了解を得た河原崎さん。
あなたのお気持ちは判らないでもないけど、あなたが夫として、父として、強い立場にならないと、何も解決はしないという、その根本が判らないと、結果だけでは、何もできませんよ。
それにして、最近はこんな相談が増えました。
泣き崩れる男性も増えました。
自分が泣くことすらも、遠い昔に忘れ去った私には、どうしても理解できない現象です。
意地や見栄やというのは、もう遠い昔の産物でしかないのでしょうか?
by sala729 | 2008-06-17 15:02

