私は応援してあげたい。
2007年 07月 05日
現れた亜佐美さんは、本当にどこにでもいる42才の主婦でした。
スッピンにちかい日焼けした横顔は、子供さんの習い事や、クラブの応援の賜物なのでしょう。
金属フレームの眼鏡はかなり分厚く、使いこんだ跡がところどころに窺えます。
中3と小6の男の子がいると聞いていましたが、「いいお母さん」であり「堅実な主婦」なのだろうなというのが第一印象でした。
運ばれたミルクティーのスプーンを大切にかき回しながら、「調査って高いんですよね?」と、
恐る恐る口を開いてきました。
「うーん。何をもって高いというかは判りませんが、内容によりますよ。高いと思われたらやめればいいだけの話ですからね。」にっこり優しく、(と、自分では思っているのですが・・)
亜佐美さんは少し安心したようで、堅い笑顔を返してきました。
「じつは、知り合いの、いえ友達の、あ、じゃなくて・・・・」
言いよどんでいる表情を見たら、何が言いたいかは判ります。
「お知り合いの方の、所在ということですね?」
「そうです。そうです。」亜佐美さんは何度も頷きます。
「お捜しすることはできますよ。その方は、もしかしてネットとか、いわゆるメル友?」
あまりに言いにくげなので、こちらから助け舟を出してあげました。
「いえいえ。違いますっ。そんな、そんなメル友なんて、そんなんじゃないですよ。」
亜佐美さんは右手を胸の前で大きく横に振って大袈裟に否定します。
「じゃ、ネット?」
「いえ。・・・あのブログです。」
「ブログ?・・ブログってあのPCの?」
「いえ、私のは携帯ブログなんです。彼のブログに私が遊びに行って、私のブログに彼が遊びにきて・・」
頬を染めて話す亜佐美さんは、初めて心を許した笑いを見せてくれました。
「なるほどね。そういう出会いもあり・・なんですね。それで個人的に電話したりメールしたりする
ようになったということですね?」
「・・はい。」
「名前はお判りですか?」
「祐樹・・だけしか判りません。
「お歳は?」
「19才です」
亜佐美さんの声は消え入りそうです。
正直、私も「!!」とは思いました。
この仕事していて年の差のことを、あれこれ言うつもりはありませんが、それにしても、この「全身平均的主婦」の亜佐美さんと、19才のブログ少年とが・・・結びつきません。
それでも、それを顔に出したのでは、亜佐美さんが萎縮してしまいます。
「そのほかの情報は?」
「家族と住んでいるようなんです。東京タワーが見えると言ってました。」
・・・・東京タワー・・・・・って・・・・
まるで、ドラマみたいじゃないですか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんて不謹慎なことは言いません(^^)
「私がこんなことして良いのでしょうか?」
真顔の亜佐美さんが、私に問いかけます。
「なぜいけないの?あなたはこの情報で、何か彼に悪いことするつもりなんですか?」
「いいえ!。とんでもないです。」
亜佐美さんはブルブルと首をふります。
「ただ、知りたいだけなんです。急に連絡ができなくなって、彼がどこにいるか知りたいだけなんです。」
この亜佐美さんの言葉に嘘はないと思います。
少なくとも、今のところは・・・・。
「それなら、何も悪いことではないでしょう?。知りえた情報を使うのか、胸に秘めておくのかは
あなたの判断です。でも、この調査の報告書が、あなたの、宝物になることは間違いないとおもいますから、大切に大切にしておいてくださいね。」
私を見つめ返す亜佐美さんの目は真剣です。
こんな「恋愛」があってもいいじゃないですか。
心をつなぐだけの「恋愛」
家庭を壊す気持ちもなく、相手に負担をかけるつもりもなく、日々続く時間の中で、妻でもなく
母でもない、自分だけの時間。その時間だけ、原内亜佐美という女の自分を取り戻せるそんな
ひと時を、彼女は祐樹と交流にみつけたのでしょう。
結婚以来の、ただ一度だけの「自分のためだけの投資」。
そんな、主婦のささやかな、「無駄使い」(私はそうは思いませんが、あえてこの言葉をつかっています)を、どうぞ許してあげてください。ご主人さま。。。
スッピンにちかい日焼けした横顔は、子供さんの習い事や、クラブの応援の賜物なのでしょう。
金属フレームの眼鏡はかなり分厚く、使いこんだ跡がところどころに窺えます。
中3と小6の男の子がいると聞いていましたが、「いいお母さん」であり「堅実な主婦」なのだろうなというのが第一印象でした。
運ばれたミルクティーのスプーンを大切にかき回しながら、「調査って高いんですよね?」と、
恐る恐る口を開いてきました。
「うーん。何をもって高いというかは判りませんが、内容によりますよ。高いと思われたらやめればいいだけの話ですからね。」にっこり優しく、(と、自分では思っているのですが・・)
亜佐美さんは少し安心したようで、堅い笑顔を返してきました。
「じつは、知り合いの、いえ友達の、あ、じゃなくて・・・・」
言いよどんでいる表情を見たら、何が言いたいかは判ります。
「お知り合いの方の、所在ということですね?」
「そうです。そうです。」亜佐美さんは何度も頷きます。
「お捜しすることはできますよ。その方は、もしかしてネットとか、いわゆるメル友?」
あまりに言いにくげなので、こちらから助け舟を出してあげました。
「いえいえ。違いますっ。そんな、そんなメル友なんて、そんなんじゃないですよ。」
亜佐美さんは右手を胸の前で大きく横に振って大袈裟に否定します。
「じゃ、ネット?」
「いえ。・・・あのブログです。」
「ブログ?・・ブログってあのPCの?」
「いえ、私のは携帯ブログなんです。彼のブログに私が遊びに行って、私のブログに彼が遊びにきて・・」
頬を染めて話す亜佐美さんは、初めて心を許した笑いを見せてくれました。
「なるほどね。そういう出会いもあり・・なんですね。それで個人的に電話したりメールしたりする
ようになったということですね?」
「・・はい。」
「名前はお判りですか?」
「祐樹・・だけしか判りません。
「お歳は?」
「19才です」
亜佐美さんの声は消え入りそうです。
正直、私も「!!」とは思いました。
この仕事していて年の差のことを、あれこれ言うつもりはありませんが、それにしても、この「全身平均的主婦」の亜佐美さんと、19才のブログ少年とが・・・結びつきません。
それでも、それを顔に出したのでは、亜佐美さんが萎縮してしまいます。
「そのほかの情報は?」
「家族と住んでいるようなんです。東京タワーが見えると言ってました。」
・・・・東京タワー・・・・・って・・・・
まるで、ドラマみたいじゃないですか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんて不謹慎なことは言いません(^^)
「私がこんなことして良いのでしょうか?」
真顔の亜佐美さんが、私に問いかけます。
「なぜいけないの?あなたはこの情報で、何か彼に悪いことするつもりなんですか?」
「いいえ!。とんでもないです。」
亜佐美さんはブルブルと首をふります。
「ただ、知りたいだけなんです。急に連絡ができなくなって、彼がどこにいるか知りたいだけなんです。」
この亜佐美さんの言葉に嘘はないと思います。
少なくとも、今のところは・・・・。
「それなら、何も悪いことではないでしょう?。知りえた情報を使うのか、胸に秘めておくのかは
あなたの判断です。でも、この調査の報告書が、あなたの、宝物になることは間違いないとおもいますから、大切に大切にしておいてくださいね。」
私を見つめ返す亜佐美さんの目は真剣です。
こんな「恋愛」があってもいいじゃないですか。
心をつなぐだけの「恋愛」
家庭を壊す気持ちもなく、相手に負担をかけるつもりもなく、日々続く時間の中で、妻でもなく
母でもない、自分だけの時間。その時間だけ、原内亜佐美という女の自分を取り戻せるそんな
ひと時を、彼女は祐樹と交流にみつけたのでしょう。
結婚以来の、ただ一度だけの「自分のためだけの投資」。
そんな、主婦のささやかな、「無駄使い」(私はそうは思いませんが、あえてこの言葉をつかっています)を、どうぞ許してあげてください。ご主人さま。。。
by sala729 | 2007-07-05 13:24

