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敵対勢力というのは、どの世界にもあるもので、その熾烈さの優劣こそあれ、当事者は心安まることもなく、毎日憂鬱な日々を過ごしているのでしょうね。。
(性格的に、そういう受け止め方ができない人間ですから、そういう憂鬱を想像するにも、何か現実味に欠けるようなのです・・^^;)

岸田さん(45才・仮名)は、もう半年も前に、友人という男性と一緒に相談に来られたのですが、
結局そのときは、何も行動しなかったのですが・・・。

私のいないときに連絡があって、昨日一番でいらっしゃいました。


彼は地方公務員の労働組合の副委員長をしており、その手腕を買われて二期目に入っているということでした。
その彼の自宅と事務所が、盗聴されているような気がする・・・というのが相談です。

正直言って、盗聴の相談は、「気のせい」というのが多いです。
ですから、お電話の段階で、私たちもいろいろとお聞きします。そこで7割の方は、納得されるようでが、残りの3割の方は、ご病気か、何かそういうことをされることに心当たりのある方です。
当然、岸田さんは後者と思いました。

地方公務員の場合、労使といっても、首長自体が言わば「雇われ者」ですから、対立するのは
むしろ別の組合ではないかと考えられます。
公務員の場合は、労働組合が複数、絡み合っていて、活動を制限したり、わかりにくくしたりしているのが現状である・・・それくらいの基礎知識は私にもあります。


「いゃあ、あの時していればよかったですよ。今では尾行られているような気もします。」
苦笑いする岸田さんですが、心なしか前に来られたときより、明るい風情が感じられます。

「尾行てくる車の車種とかはわかりますか?」
「いえ。複数とは思いますが、そこまでは判りません。でも、まぁ、これは歴代みんなやられていることですからねぇ。とはいえ、うちにも年頃の子供もおりますし、そのままっていうのも、父親として、なんだかなぁ・・・とも、思うんですよ。」

組合副委員長としては、しぶしぶながら状況を受け入れても、それを家族にまで強要することはできない・・と、言うことらしいのです。それは判断としては、当然のことだと思います。


そこで、早急にご自宅を調査することになりました。
事務所は、半分公のものですし、岸田さんのお気持ちからすれば、当然ご家庭が先・・・と、いうことにはなりますよね。


ここでご参考までに・・・

盗聴器の発見というのは、みなさん案外ポピュラーにご相談のお電話をかけてこられます。
例えば・・
お引越し先にそーいうものがあるかどうか先に調べたい。
夫が妻の、妻が夫の行動を疑って仕掛けているかもしれない。
親戚トラブルからあるかもしれない。

その他病的なものには・・
隣の人が・・・
近所の仲の悪い人が見張っている。
職場の同僚が行動を調べている。
まったくの他人が自分に興味をもっている


などなどありますが、市販の探知機で調べてから、やはりまだ心配でとかけてくる方が多いのです。
これは、一応自己流では調べたものの、やはり「不安」ということなのでしょうね。
このお気持ちはよく判ります。
ある種、「そのとーり」なのです。

盗聴器と、探知機は「鶏と卵関係」なのです。
盗聴器の機能が、探知機を上回れば、いくら調べてもそれは判りません。
でも、たいていの場合、市販のものは安価です。また、そーじゃないと売れないし、買わないでしょう?(笑)

病的なものなら、これで充分かもしれませが、現実的に考えると、これではなんの意味もありませんよね。
ですから、私たちも含めてプロと言われる者たちが使うものは、かなり高性能です。
市販で、どうのこうのというような物ではないのです。
そうでないと役立ちませんからね。
それを、専門の調査員が調べるのですから、「お手軽ポン」という訳にはいかないのです。
でもだからこそ、調べて「報告書」を渡されると、心から安心していただけるのです。



それにしても、組合活動に対する嫌がらせならば、本当に「沈まぬ太陽」のような出来事は
日本のあちこちで起こっているのでしょうね。

敵対・・・いやな言葉ですね。でも、人と人がいる以上、避けられない言葉であることも真実です。

by sala729 | 2006-10-07 13:00

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