貞淑妻の遅すぎる反乱
2006年 05月 28日
夫は一流企業の支店長でリタイア。子供たちはそれぞれに独立し、由利子さん(56才・仮名)自身が今年2月に勤め先を退職してから後は、傍目には、悠々自適・・・のはずでした。
10才年上の夫とは、新入OLと上司として出遭いました。
恋愛というものが、どういうものかも知らぬままに、気がついたら「妻」になって、夫の命ずるままに動く「家事ロボット」になっていました。と、由利子さんは寂しく笑います。
夫は絵に描いたような「亭主関白」で、仕事での自信をそのまま家庭に持ちこみ、会社でも、家庭でも「独裁王」でした。
もちろん実力もあったのでしょう。栄転に次ぐ栄転で、由利子さんは友人たちから羨ましがられ
人の目には、何不自由のない日々が続いていました。
でも、家庭の中は、砂漠の砂嵐のようでした。
夫の帰宅の前には、食事の用意からお風呂の用意、子供たちの管理も完璧にしておかなければなりません。そして、いつ、連れかえるか判らない部下たちのために、常備食を準備し、
いつもにこやかな貞淑な妻を演じられるように、心の準備をしておかなければなりません。
いつでしたか、連れかえった部下にお酒と食事をだし、タクシーを呼んで帰したとたん、片付けをする由利子さんを蹴りつけ、
「お前は、バカかっ。あんなこげ飯オレの茶碗に注ぎやがって・・。オレの面子を考えんのかっ!」と、狂ったように怒鳴り散らします。
由利子さんは、夫の好みで土鍋でご飯を炊きます。
そうすると、うっすらと焦げご飯ができるのです。(私的には、これが大好きなんですけど・・^^;)
それが、自分の茶碗に入っていたと、まるで毒薬でも入っていたかのように、怒り狂うのです。
片付け途中のグラスが床に落ちてはじけて、その上に倒れこんだ由利子さんは手といわず足といわず血だらけです・・・・。
9年前には、「子宮癌」の疑いと診断され、精密検査で確定といわれた日に、夫の会社に電話を入れると、部下の女性から
「奥さん、どうでした?」と、聞かれて、夫が会社で「うちの女房が、癌検診でひっかかって大袈裟に精密検査に行ってるんだ」と、言いふらしていることが判りました。
「いえ。ご心配おかけしましたけど・・・」と、由利子さんは言葉を濁していましたが、その夜、夫は帰るなりドアを思いっきり叩き開けると
「どーだ。大袈裟にしゃあがって。どってことなかっただろうがぁ。」と、大声で叩きつけ
「じつは・・」と、由利子さんが告白すると
「ぬあにぃぃ。。。なんで嘘つくだぁ。お前はバカかぁぁ」
と、また始ります。
このとき、由利子さんは手術を拒否して、そのまま死んだほうがいいかもしれないと、思ったそうです。
夫のこの病的ともいえる「怒り癖」は、年とともに収まるどころか、ひどくなっていくようで、以前は外面を気にして、子供にさえも見せなかったその、病的な怒りを、長女が出産して里帰り中にも
隠さなくなりました。
生まれたばかりの赤ちゃんに授乳している長女の目の前で、隣に座る由利子さんを蹴り倒し
ソファから転がったところを踏みつけ、抗うこともできない由利子さんに罵声を浴びせました。
そして、そのときはじめて、父のそんな姿をみた長女のショックは大きく、そのまま婚家に帰りましたが一ヶ月ほどは、失語状態になったそうです。
それでも、自分の仕事があるうちは、その時間は仕事に没頭できます。それがいよいよ由利子さんも自宅にいるようになると、夫のイライラが手に取るように判り、おびえる日々が続いていました。
そして、そんな中で、かっての夫の部下の女性からのメールと、別荘代わりに買った田舎の家での、逢瀬の痕跡を見たのでした。
このまま離婚を申し立てても、おいそれとは受け入れてくれるはずがないと思っていましたが
浮気となれば、事態は変るかもしれないと、由利子さんは相談電話をかけてきたのです。
まぁしかし、よくここまで・・・と、改めて小さな由利子さんを見ました。
写真を拝見するかぎりでは、夫はかなり身長もあり、なかなかの押しだしです。そりゃあ、これで
蹴り倒されたら、ひとたまりもないでしょう。
こういう夫には、証拠を取ったら、もう自分で・・なんて考えないほうがいいです。
弁護士さんにお任せしましょう。顔を付きあわせては、傷つくだけです。
それでも、皮一枚のところで、由利子さんは躊躇します。
「子供にとって、離婚しないほうがいいかともおもうんです。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・子供といっても、長女も結婚して一児の母です。長男も結婚しています。
親の責任は、もう果たしているではありませんか?
夫を怒らせることが、恐ろしいと由利子さんは言います。そうですよね。もう40年近く、こうして
耐えていたのです。その「ためらい」が、由利子さんを支配していても不思議はありません。
でも・・・このままでいたら
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・殺されちゃいますよ・・・・・・・・・そんな言葉を呑み込んで
「これからの時間を、ご主人にビクビクしないで、自由に生きてみたいとは思いませんか?」と
問いかけると、由利子さんはうつむいて、ただ泣きつづけていました。
・・・・・・・・・・・・・・これもまた、周りから見たら、私が彼女を泣かしているように見えるんだろうな・・・ま、いいや、どうせ、私は悪役キャラだし・・・と、開き直ってみた私でした。。。
10才年上の夫とは、新入OLと上司として出遭いました。
恋愛というものが、どういうものかも知らぬままに、気がついたら「妻」になって、夫の命ずるままに動く「家事ロボット」になっていました。と、由利子さんは寂しく笑います。
夫は絵に描いたような「亭主関白」で、仕事での自信をそのまま家庭に持ちこみ、会社でも、家庭でも「独裁王」でした。
もちろん実力もあったのでしょう。栄転に次ぐ栄転で、由利子さんは友人たちから羨ましがられ
人の目には、何不自由のない日々が続いていました。
でも、家庭の中は、砂漠の砂嵐のようでした。
夫の帰宅の前には、食事の用意からお風呂の用意、子供たちの管理も完璧にしておかなければなりません。そして、いつ、連れかえるか判らない部下たちのために、常備食を準備し、
いつもにこやかな貞淑な妻を演じられるように、心の準備をしておかなければなりません。
いつでしたか、連れかえった部下にお酒と食事をだし、タクシーを呼んで帰したとたん、片付けをする由利子さんを蹴りつけ、
「お前は、バカかっ。あんなこげ飯オレの茶碗に注ぎやがって・・。オレの面子を考えんのかっ!」と、狂ったように怒鳴り散らします。
由利子さんは、夫の好みで土鍋でご飯を炊きます。
そうすると、うっすらと焦げご飯ができるのです。(私的には、これが大好きなんですけど・・^^;)
それが、自分の茶碗に入っていたと、まるで毒薬でも入っていたかのように、怒り狂うのです。
片付け途中のグラスが床に落ちてはじけて、その上に倒れこんだ由利子さんは手といわず足といわず血だらけです・・・・。
9年前には、「子宮癌」の疑いと診断され、精密検査で確定といわれた日に、夫の会社に電話を入れると、部下の女性から
「奥さん、どうでした?」と、聞かれて、夫が会社で「うちの女房が、癌検診でひっかかって大袈裟に精密検査に行ってるんだ」と、言いふらしていることが判りました。
「いえ。ご心配おかけしましたけど・・・」と、由利子さんは言葉を濁していましたが、その夜、夫は帰るなりドアを思いっきり叩き開けると
「どーだ。大袈裟にしゃあがって。どってことなかっただろうがぁ。」と、大声で叩きつけ
「じつは・・」と、由利子さんが告白すると
「ぬあにぃぃ。。。なんで嘘つくだぁ。お前はバカかぁぁ」
と、また始ります。
このとき、由利子さんは手術を拒否して、そのまま死んだほうがいいかもしれないと、思ったそうです。
夫のこの病的ともいえる「怒り癖」は、年とともに収まるどころか、ひどくなっていくようで、以前は外面を気にして、子供にさえも見せなかったその、病的な怒りを、長女が出産して里帰り中にも
隠さなくなりました。
生まれたばかりの赤ちゃんに授乳している長女の目の前で、隣に座る由利子さんを蹴り倒し
ソファから転がったところを踏みつけ、抗うこともできない由利子さんに罵声を浴びせました。
そして、そのときはじめて、父のそんな姿をみた長女のショックは大きく、そのまま婚家に帰りましたが一ヶ月ほどは、失語状態になったそうです。
それでも、自分の仕事があるうちは、その時間は仕事に没頭できます。それがいよいよ由利子さんも自宅にいるようになると、夫のイライラが手に取るように判り、おびえる日々が続いていました。
そして、そんな中で、かっての夫の部下の女性からのメールと、別荘代わりに買った田舎の家での、逢瀬の痕跡を見たのでした。
このまま離婚を申し立てても、おいそれとは受け入れてくれるはずがないと思っていましたが
浮気となれば、事態は変るかもしれないと、由利子さんは相談電話をかけてきたのです。
まぁしかし、よくここまで・・・と、改めて小さな由利子さんを見ました。
写真を拝見するかぎりでは、夫はかなり身長もあり、なかなかの押しだしです。そりゃあ、これで
蹴り倒されたら、ひとたまりもないでしょう。
こういう夫には、証拠を取ったら、もう自分で・・なんて考えないほうがいいです。
弁護士さんにお任せしましょう。顔を付きあわせては、傷つくだけです。
それでも、皮一枚のところで、由利子さんは躊躇します。
「子供にとって、離婚しないほうがいいかともおもうんです。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・子供といっても、長女も結婚して一児の母です。長男も結婚しています。
親の責任は、もう果たしているではありませんか?
夫を怒らせることが、恐ろしいと由利子さんは言います。そうですよね。もう40年近く、こうして
耐えていたのです。その「ためらい」が、由利子さんを支配していても不思議はありません。
でも・・・このままでいたら
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・殺されちゃいますよ・・・・・・・・・そんな言葉を呑み込んで
「これからの時間を、ご主人にビクビクしないで、自由に生きてみたいとは思いませんか?」と
問いかけると、由利子さんはうつむいて、ただ泣きつづけていました。
・・・・・・・・・・・・・・これもまた、周りから見たら、私が彼女を泣かしているように見えるんだろうな・・・ま、いいや、どうせ、私は悪役キャラだし・・・と、開き直ってみた私でした。。。
by sala729 | 2006-05-28 18:57

