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いやはや、いつものこととは言え、この仕事・・あのお昼の名作「牡丹と薔薇」より、ずっと面白いですわ(笑)

お約束時間を2時間も遅れて、なんの連絡もなく、前触れもなく八代さん(46才・仮名)が訪れたのは、土曜日のことです。
・・・ん・・・初対面の印象は、失礼ながら「おタク中年」・・・。白いはずのポロシャツはなんだか黄ばんでいるようですし、紺色のジャージのパンツの右膝は擦れて直系2センチほどの穴が開いています。牛乳瓶の底のような眼鏡の奥の目は、ちっちゃな小動物のように、落ち着かない動きを止めようとはしません。

「判ってます。前部お話しなければいけないことは。ええ。判っています。」大仰に片手を挙げて
私の言葉を制して話はじめました。

・・・・・えーと。何から話せば・・・そうですね。私は中学の教員です。私には付き合っている女性がいます。名前は、秋長ゆみかさん(36才・仮名)と、言ってW中学の家庭科教員です。

・・ げえっっっっ 
その珍しい苗字で、すぐに思い当たりました。一年ほど前、調査をした、中根弥生さんの夫の
相手女性が、確か「秋長ゆみか」・・・・・。


思い返せば、弥生さんも教員でした。夫が職場の同僚と不倫していると相談にこられ、夏休みにふたりで不倫旅行にナイロビに行っているといものでした。
長い調査に入ったのですが、二人の接触はあるものの、音楽会や、発表会など、ふたりだけのシーンは撮れませんでした。
それでも、弥生さんは、ふたりが一緒というだけで、かなりのショックを受けていたのを思い出しました。
そんな、私たちとしても消化不良な、あの調査の相手女性がなんで、ここに・・・。


八代さんは続けます。

私と秋長さんは、不倫でしたけど、彼女は私と不倫中に中根というやっぱり同僚の先生とも関係を持ちました。そして、その中根さんとのことが、夫にバレて彼女は離婚しました。
もちろん、中根さんも妻帯者です。(・・・し、知ってる^^;;)
でも、私は中根さんに彼女を渡したくなくて、中根の奥さんに、彼女と中根のことばらしました。
そしたら奥さんは、今調査していると言うんです。(ホントです・・)

私は、彼女も離婚したのだから、私も離婚して彼女と結婚しょうと迫りました。
すると、彼女は「じゃあ、結納金代わりに100万用意してっ。」というので、かき集めました。
・・・・受け取りませんでしたけどね。。。
私は、彼女に中根と別れてくれとお願いしました。彼女も別れるとは言ったんです。その頃は
中根も、平日は奥さんと一緒にご飯食べたりしていて、日曜日しか逢えなかったものですから
淋しかったのかもしれません。

ところが、最近になって、私の誘いを悉く断るんです。
それで気になって、彼女をマークしたら、また、中根と逢っているみたいなんですね。
さっきも、たまたま城山公園のPで二人を見かけて、そのまま追跡したら、車の中で抱き合って
いました。それで、お約束の時間にこれなかったのです。すみません。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は、はぁ・・・・・・・・言葉もなく頷くだけの私・・・

な、なんなのぉぉ。この不可思議。この錯綜・・・・・


秋長ゆみかを中心にした、中根・弥生・八代・その妻・・・・うわっ、これって「w不倫」ならぬ
 トリプル不倫 ・・・・・(--)

「あのう、八代さんの奥様は、当然このことはご存知ないのですよね?」
「さぁぁ??」
なんという無責任。なんという無軌道・・・・
しかも、彼・・・・中学の生徒指導主事というのですよ・・・・。(これって・・・これって・・・溜息)

何本も何本も気ぜわしそうにタバコに火をつけてはもみ消す八代さんを見ていると、
子供を学校に通わせることが空恐ろしくなってきます。(もちろん、いませんけども・・笑)

「ともかく、私は彼女と結婚したいんです。そのために離婚もします。でも、彼女が中根さんと別れたかどうかは、確かめておきたいんですよ。」
力説する八代さん。。。。
うーん。この八代さんも「アブナイ」けど、「秋長ゆみかさん」も、どーなんだろう???

こんな、濃縮牛乳にバターとチーズ、放り込んでかき回したような人間関係には、さすがの
「ボタバラ」も、霞んでしまうかも・・・・などと思いながら、こんな話が、決して初めてでもなく、
特異ケースでもない自分の仕事の「特殊」さに、改めて満足の笑みが零れ落ちた私が一番
 異質 なのかもしれない。。。(^^)/

by sala729 | 2006-05-15 14:57

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