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昨日の電話は、続きましたよ。ええ・・ずーっとね(笑)
そして、その最期が・・・・コレです。聞いてくださいませ・・(--)

その、電話がかかったときは、もう空にはもくもくと雲が張り出していて、雨はすぐそこ・・・という時でした。
「女のこと調べるにゃあ、なんぼほどかかるんかのぉ?」
ストレートな質問です(^^;)

相談者は、宮坂さん(62才・仮名)
交際していた、凪子さん(68才・仮名)の行動を知りたいと言うのです。
ふたりは、ともに独身ですから、不倫でもなんでもありません。ただ、宮坂さんが言うには
凪子さんが
「2年も交際していて、私ゃあもう、男と女の関係には疲れた。これからは、友達としてだけ付き合いたい。」と、言い出したそうです。
・・・・・・・・友達として・・・・うーん。交際を断るこの常套句に、年令の壁はないのですね(苦笑)

「わしは、おうよ。それならそれでえーが・・と、思うたから、ええと言うたんです。そしたら、
あの子は、わしと逢うたあとで、他ん男と逢うちょるんじゃあ。」

 あ、あの子・・・そ、そりゃあいいですけどね。男と女に付き合いに、歳の壁はありません。ありませんともっ。・・・・・でも、68才で「あの子」と言われたら・・・・・・違和感感じるのは
私だけ??・・・・・・・・


行きましたよ。車を走らせはじめた途端、降りはじめた雨は、段々にその激しさを増して、
高速道路の高い標高の道には、激しい雨と、立ち込める霧で、視界は殆ど「ゼロ」
周囲の50キロ制限の車の間を縫うように、Oリーダーの華麗で、過激なドライビングは、
命知らずを、ふたり載せたまま続きます。

予想外の、自然の受難に、遅れること20分。
それでも、宮坂さんは、じっと待っていてくださいました。
奥のボックスに、ひとりで座る彼は、ロマグレの頭に、明るいグレーのブルゾンで、なかなかに、
ナイスミドルに見えました・・・。

「すみません。遅くなりまして・・」
お詫びをして名刺を出した私の頭の上から、被さるように・・・・
「沈めてやろーかと、思うたんじゃがのぉ」・・・・・・・・
「は??」

これって・・・危ない過激「おぢぃ」???・・・・・・・・・・

宮坂さんは私を見て、ニヤリと笑うと
「あの子を沈めてやろーかとも、思うたんじゃが、その前に、証拠とっとこうかと思うてのー。」

あらら・・・なんと不穏当な発言の数々・・・・(苦笑)
でも、この時点で、はっきりと判りました。彼こそ、今日の電話の「締め」だったのだと・・・(^^;)


「一ヶ月くらいみてもろーたら、なんぼになるんかいのぉ?」
・・・・だいたい、こういう言い方をする人が、そのまま調査になることは、まずありません。

案の定、見積もりをご提示すると、眼を剥いて(ほんとです。眼球が1.5倍ほど大きくなりました)
「こ、こげな金ありゃーせんがな。人に聞いたら、10万もあれば一月やってもらえるじゃろ・・言う取ったけえ、電話したんじゃがぁ。」

「その人ってどなたです?。他社ですか?」
「いんや。わしの知り合いの素人じゃが。そん男が言いよった」
「素人さんですか・・・それは、あてにはならないですわよね。素人さんのは根拠がありませんよね。」

「わしのこといじめた奴は三人死んどるんよ。」
・・・・突然なに言い出すのよ。この・おぢ・・・・・・

「わしのな、ここにおるんが、殺ってくれるんよ。」と、宮坂さんは自分の肩をトントンと叩きます。
「わしには、三人おるんじゃ。」
「へー。背後霊さんがねぇ。私には四人いるそうですよ。」
・・・これは嘘ではありません。かつて、大阪堺市の有名な、交霊師の方にそう言われたことがあります。それが事実かどうかは、判りませんが・・(苦笑)

宮坂さんは、むっとしたような表情をしました。そして
「わしには目の前に13人、飛んじょるよ。」と、頭の上を指さしてぐるぐると回します。

(なに?この、おぢ・・背後霊の数競争したいわけ???・・・・)

「わしはな、もてるんよ。あの子じゃのうても、女は他に三人おる。若いしのぉ。そやけど、女は
無茶苦茶してやった奴ほど、慕うてくるもんじゃ。みーんなまた自分から逢いたい、逢いたい言うてくるんじゃ。そやけど、あの子は、年やけん、大事にしてやっとったんやが、そしたらこんな
ことしよる。ほんまに、女というものはのぉ・・」

のぉって・・・私に振られても・・・・そんなこと、 知るわけないないでしょっ。

「もてるのなら、もういいじゃないですか。凪子さんのことは、きれいに忘れればいいじゃないですか。」
「そーはいかん。あんたは、男と女のこと判っとらんのぉ。あんたは満たされとらんじゃろ?」

・・・・むっ・・・・なに?この展開・・・・・ むかぁっ~
・・・・・・・・・・放っといてよっ。あなたに言われるようなことじゃないわよっ!・・・・・・・・・(><)

「だいたい、あんな女に金かけるだけ意味がない。そんなあほらしいことはできん。」

「あら?これは、宮坂さんの男の意地でしょ?男の意地ですもの。そんなにお安いもんじゃないでしょう?」
・・・・・・へっへへ・・・・・・・


宮坂さんの顔は、微妙揺れています。「男の意地」か「女の価値」か・・・・。

「わしはのぉ・・女房もおったけど、いつ出ていっちょったか知らん。子供も結婚したやらしととらんやら判らん。わしには、なーんも怖いもんなんてありゃーせんのんよ。」

・・・・・また始まりました。・・・・・・・・この手の人は、同じ話がグルグルと堂々巡りです。



そんな宮坂さんの、ひとり自慢を右に左に流して、帰路につく私の携帯に、みやのさんからの
電話が入りました。
みやのさんは、かつての同僚、福山雅治こと「秋山」さんのことを知りたいと、調査に臨んでいましたが、その結果が昨日出ています。

「あのう、Aさん、秋山さんの病気・・・なんなんでしょう?」

秋山さんは、今年に入ってから、通院しています。みやのさんには、仕事がきまったと話をしていたらしいのですが、実は仕事には就いていません。
体調が悪いらしく、車にも殆ど乗っていません。
それはもちろん、そのまま報告書に記載されています。

みやのさんが心配になるのは、尤もなことです。でも、私たちは、みやのさんに心配かけたくないからと、その情報を伏せるわけにはいきません。
いいによせ、悪いにせよ、事実をそのままお知らせするのが調査報告です。
そして、それをケアするのが、私の仕事です。

「そうですね。この時点ではよく判らないけど、精神的なものかもしれないですよね。」
「わたしのせい・・でしょうか?」
「なぜ?」
「実は、Aさんには言わなかったんですけど、私、秋山さんに告白したことがあるんです。でも、受け入れられなくて・・・。それで調査を・・・すみません。」

相談時にすべてを打ち明けられない方は、確かにいます。
でも、それが悪意ではなく、心の疵だということが判っていますから、後で「じつは・・」と告白されても、それを責める気持ちにはなれません。

秋山さんのことを、こんなにも秘めた思いで見つめているだけで、いいと今のみやのさんは言っているのです。その思いを叶えてあげたいと思います。
みやのさんの「福山雅治」は、とてもナイーブで、繊細な人のようですが、どうか、みやのさんの想いを受け止めて、手にとってみることぐらいはできるような、そんな器量の人であって欲しいと
祈るばかりです。
そして、みやのさんが、自分の気持ちを伝えたいと、・・そう思ったときには、それが成就するように、惜しみない応援をする用意はできています。
・・・・・・・・・・・みやのさんの愛は、ただ想うだけの密やかな、でも一筋の愛です・・・・・。

by sala729 | 2006-05-11 13:42

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