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大塚国際美術館に行ってきました。

家人がなにやら「西洋アートの日」とやらがあるらしい。それが6/2だとの
情報があるというので、その日に合わせて・・
何が特典かというと、その日は入場料が1000円になるという
なんともさもしい餌につられて、足を向けた次第です。

早めに起きて、行きがけにモーニングで腹ごしらえ。なんたって歩くことは
承知の上です。二回目ですから。

9:30の開場早々にチケットを買う準備万端。
あら?案外少ないわね。平日だからかしら?・・・なんて思いながら窓口へ。
「お二人で6800円です」にこやかなチケット売り場のお嬢さん。

ん?・・これ普通料金じゃん。とは思ったものの、見栄と意地が邪魔して
問いただすことができません(苦笑)
でも、お金を払いながら心の中はもやもやです。

「あのう、西洋アートの日はいつですか?」
「今年は6/4です。」
「それって毎年変わるんですか?」
「はい。」

・・・・・納得!・・・・・

あー、聞いてよかったです。
どうせ、通常料金であっても、入場しないなんて選択はありませんから、聞いて
判って、納得が一番です。

でも、当然責めましたよ。家人を・・ね(笑)
このわたくしが責めないはずはないでしょ。


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しかし、作品群は見事の一言に尽きます。

こんな大きな陶板が焼けるのかという驚き
こんな綺麗な彩色ができるのかという驚き
こんなにもそっくりに復元できるかという驚き

そして、そして、作品に触れられるという、お・ど・ろ・き


有名な作品の数々が、時代毎に、上下四階にぎっしりと詰まっています。(本当に展示という
より詰まっているというかんじです)
アンディウォホールもあれば、最後の晩餐もモナリザも、古代壁画もありです。

中でも圧巻は、「ゲルニカ」
ピカソがナチスに抗議して製作したかの大作です。

その前には椅子が何脚か並べられ、その後ろは緑の芝と高速道路と海が見えます。

戦争と平和はこのガラス越しに紙一重なのだなと、わたくしのように絵画に素養の
ないものにでさえ、胸に迫ってくるものがあります。

この前で、時間を忘れて座していることのできる幸せと、周りの世界でのきな臭さが
ないまぜになって、心の中を行き来します。
こんな市井のおばばでも、こうした作品の前に立つと、世界と世界の中の自分を
見つめるようになる・・・これが巨匠と呼ばれる人たちの作る作品の力なのかと
改めてしみじみと感じ入ったものでした。


それにしても、ざっと通して終わったのは15:00
終わったときは、疲れましたわ。
歩数にして約一万歩。
この日のためにと、今日は綿のパンツにスニーカー。大正解でした。

ちょうど、遠足の小学生と修学旅行らしい高校生たちも一緒です。
ガイドさんに引き連れられて、せわしい鑑賞です。

「もうちよっとゆっくり見れたらいいのにね。ここ一時間じゃ勿体ないよ」と家人

「いいのよ。みんなで来たときはそれで。で、ひとつでも心に残ったら、また
その時は家族や自分だけでくればいい。団体は団体でも見方、個人は個人での
見方がある。だから、私はここでは音声ガイドも、ボランティアガイドもいらない。
一人で見たいものだけ、見ていたい。」

「ここではって・・どこでだって、見たいものだけしか見ないじゃない?」
「・・・・」

こんな会話で、大塚国際美術館のすばらしさを語れるわけではないのですが、
みなさん、お時間が許せばぜひ、一度は訪れてみてください。
絶対に損はしません。あなたの時間も、人生観も・・・

唯一の不満は、年間パスポートがないことです。
ここは地の利から言っても、四国と関西圏の方なら日帰り十分OKなのです。
たまたま館内で、お話をした関西マダムとも、そのお話で盛り上がりました。
どこへ訴えたらいいでしょうね・・・と。

次はうちのちび(と言っても早いものでもう小学3年生になりました)と、一緒に
夏休みに行く予定です。
ちびは三才から通っている絵画教室を、今も続けておりどうやら、絵は好きなようです。
わたくしも、毎年の作品展を楽しみにしています。
大塚国際美術館の話をしましたら、行きたい!行きたい!と申しますので、
夏休みには是非実現しょうと思います。

by sala729 | 2016-06-04 14:03

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