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今朝ほど、たまたまネットニュースを見ておりましたら、東京ディズニー
ランドの入場料金が7500円になったとかで、ヤフーすずめたちが「びんぼー
人には行くなと言うのか!」などと騒いでおりました。

もともと、びんぼー人には行けんでしょ?

(あんた、こんな言い方したら火に油を注ぐよ。有名人なら炎上って
やつよ。と家人は申します)


炎上でも崩壊でも粉砕してもいいんですけど、わたくしの記憶の中では
ディズニーランドの入場料、5500円時代が長らく続いていたと思いますよ。

今でこそ行きませんが、オープンして子供等が幼い頃は何度も行きました。
ずーーっと昔のことですから、周囲の遊園地に比べてみたら、入場料は
段違いに高かった。
最初は、貧しい田舎の親子四人、「痛いなぁ」と思いながら、清水の舞台から
飛び降りました(・・・すみませんねぇ。例えがレトロで、なにしろ
昭和の女ですからね。)
でも、体験したらわかりますよね。大人も子供も飛び越えたあの世界観。
こんな楽しい経験のできる世界があることも驚きと楽しみ・・

その後も何度も行きましたが、その間料金は同じでした。
何度目かには「ディズニーランドの入場料って安いよね。一日遊べるし、
遊びたいもんだからお昼は軽いし、へんな処いくより、トータル料金
ずっとお安いかんじがする」と、わたくしは亡夫と話したものでした。

当時は年も若く、ふつーのサラリーマンの亡夫も同意していましたね。


子供等が大きくなって、自分たちで行くようになっても、料金は殆ど変わらず。
むしろ、その姿勢に感動すら覚えたものです。


それが、ここにきての三年連続の値上げ。


いいではありませんか。それまでの努力を正等に評価するなら、今まで
よくぞ頑張ったとわたくしは思います。

あれだけの美しい邸内を保つための人的労働と、次々と新しいアトラクションを
打ち出しているのです。
お金がかかって当たり前ではないですか?


家人は「あんたみたいな人ばっかりいたら、ディズニーも楽よねぇ」と
嫌味を言いますが、そうではありません。

わたくしはどちらかと言うと、世の中をシニカルに見るタイプの人間です。
でも、努力に対しての評価は当たり前と考えている人間ではあります。

ディズニーがそれまでなんの努力もしないでいての、値上げなら言いません。

それだけの努力をしているとわたくし思っておりますから、それに応じた
費用がかかるのは当然です。

最近よく職場でも「費用対効果」という言葉が飛び交っているのですが
これは、倹約しろとか、安くあげろとかいう意味ではないのです。

費用に見合った効果ということですから、効果が上がったたなら、または
あげるためなら、それに応じた費用ということですから、今回の値上がりは
そんなに非難されるべきではないと思います。



たまたま昨日、テレビで「足立美術館」を、取り上げていました。
日本で一番高い美術館という印象をわたくしも持っています。
それこそ、美術になんの興味もない子供と夫と行けば、1万円札が飛ぶと
考えたら、なかなか入れず、外でソフトクリームを買って「はい。行った
つもり」と、帰ったこともあります。

でも、昨日見ると、あの美しい庭園を維持するために、多くの人たちが働き
次世代への投資も怠りなくなくと考えれば、あの入場料金は納得できます。

幸いにも現在は行こうと思えば、もう二人分で済みます(笑)
これを行かない選択がどこにあるでしょう。


わたくしは、日本経済がどうのこうのと語るような人間ではありませんが、
いつからか、安いことだけが価値の判断で、安いことだけが美徳の基準に
なってしまった世相がますますこの経済の混迷の足をひっぱっているのでは
ないかと思います。


もちろん無駄に高いものも、現実には山ほどありますが、高いか安いかを
判断するときに、それに見合っているかどうかを、考えられない人間、
判ろうとしない人間、そういう人間たちで一杯になったら、さぞや生きにくい
世の中になるんだろうなと思います。


ま、そうなってしまう前に、もうこの世の人ではないと思いますが、そんな
社会をあの世から見ているのも、なんか辛いです。
わたくしたちが、それに手を貸していたことは事実ですから、責任の一端を
感じながら、あの世の諸先輩たちになんと詰られることでしょう(笑)

by sala729 | 2016-02-10 12:44

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