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始めにお断りしておきますが、今回は大いなる「バババカ」ブログです。
それを、飲み込んで読み続けてくださる読者諸兄には、心からの謝辞と
少しばかりの含羞をお伝えしておきたいと思います。

前置きが長いのは、生来の癖であいすみません。

先日の日曜日のことです。
わたくしの住む地域では、春に小学校、幼稚園、保育園、老人会、婦人会
などが対象の、地域「体育協議会」なるものが主宰する「運動会」があります。

ようするに、「○○地域大運動会」と、判りやすく言えば、ソレです。

うちのチビもいつの間にか、小学二年生になり、もちろん参加いたします。
GW前から、毎日、毎日練習に明け暮れ、真っ赤に日焼けして、汗みどろで
帰ってくる毎日だったそうです。
アトピー持ちの彼としては、かなり辛い日々だったようですが、それも
なんとか持ちこたえ、とうとう当日を迎えました。

今回は、なんとクラス対抗リレーのアンカーをおおせつかっているとの
ことで、本人はもとより、親もわたくしも、そして家人もそれはそれは
並々ならぬ意気込みでありました。
(本人からしてみれば、さぞや迷惑なことであったでしょう・・・)

当日、まず徒競走のために、午前9時には小学校に赴いていなければなりません。
ご承知の通り、こういう日は車の乗り入れは禁止されますから、
徒歩でいかなければならないのです。
しかも、この日は真夏日。。。。


行きましたよ。もちろん。近くのスーパーで車を停めてそこから歩きました。
我が家の息子も娘も通った小学校ですからもちろん道は判ります。
両側のおうちの名前も住民さんも、よーく知ってます(関係ないですけど・・)

懐かしい正面玄関を入ると右手がプールです。
グランドでは全員体操が終了間際。どうやらいいタイミングみたいです。

娘も気づいて手をふります。
「八番目やからね。気をつけておかないと、あっと言う間に終わるからね。」

そのアドバイスに従って、ゴール前で待つこと10分。
最初の女の子のグループが終わって、男の子のグループが終わって、ここで
もう20番くらいは終わったんじゃ・・と疑問が湧きます。

家人に至っては、「判らんかった」としおれています。


・・・でも、なんだかおかしい・・・
しっこいわたくしは更に続けてみています。

すると、何番目かはもう判りませんが、うちのチビが二番手で走って
くるではありませんか。
「So!」
娘の声に振り返った家人は、慌ててビデオをセットしますが、時すでに
遅し・・(バカ・・ばか・・・ばか)



チビとは運動会前に話しておりました。
「なかなか、Tに勝てないんやけど、ボクがんばる。」
「そうよ。そのいき。そうやね。そしたらT君に勝ちさえしたら、
何番でも、あーちゃんがご褒美あげる。
もしも、T君が転んでも、あなたが転んでも、ビリでも、T君に
勝ちさえしたら、ご褒美あげるわ。」

・・・・そ、それって、なんか過激なような・・という家人と娘の
つぶやきを無視して、わたくしとチビの約束は成立しました。

ちなみにご褒美は「子供用サングラス」だというのです。



さて、二番でゴールしたチビ。スタートで見ていた婿殿(チビ父)の
言によると、彼はフライング気味にスタートしたのでその分、遅れた
のだそうです。
しかし、約束どおり、二番とはいえ仇敵T君よりは半身早かったのは
わたくしも確認いたしました。

Vサインを残し、わたくしと家人は一旦帰ります。
次のリレーは最後ですからとてもお付き合いは出来ません。

お昼も済ませて、自宅でのんびりしていると娘からの連絡。
真夏日かという昼下がり、家人と二人またもやスーパーから歩きます。
幼稚園や保育園組は、午前で出番が終わったらしく、お昼を食べて
帰宅している親子連れと行き違いました。


到着すると「お楽しみ抽選会」とやらの真っ最中。
30年来変わらぬ役員男性の声がグランドに響いています。
・・・・・・・待つこと30分・・・・・・・孫じゃないと待てないわよ
ねぇと、陽射しの下つぶやく自分がおりました。


いよいよリレーです。
まずは一年生。男女混成チームです。一人グランド半周ですから、
彼らにとってはなかなかの距離かと思います。

チビは二年生ですから、もうスタンバイはしています。
わたくしはゴール目の前で見ていますので、現在彼は一番遠いところに
おります。

心なしか妙に落ち着いて大人びて見えるのは、ババの欲目という
やつでしょうか。・・・・・んだと、娘は相槌打ちますが・・・・

スタートのピストルの合図は心を引き裂きます。(・・そんな繊細な
心だった?と、聞き返す家人にアッパーカット!!)

二番目か三番目かというところで第二走者にバトンたっち。二番手は
そのままの順位で三番手に。


この三番手のH奈ちゃんが速かった。後で聞けばこのH奈ちゃん・・
昨年度の校内マラソンを制している実力者なのだそうです。
難しいコーナーでするすると抜け出し、一番手でチビにバトンタッチ。

そこでポロリ・・と、いうこともなく、受け取ったチビの今までに
見たこともない真剣な表情。まっすぐ前を見て思い切り走っている
ようです。
二番手でバトンタッチされて抜くよりも、一番手で渡されるほうが
もっと追い風力がつくというのが、我が家の家風です(どんな家風や??)
ぐいぐい距離を離して、なんとぶっちぎりのゴールイン。

いやぁ~興奮しましたねぇ。
それはわたくしだけではなかったようで、ビデオを構えていたはずの
家人はわたくしの隣で「So!So!so!」(なんだか、SOSみたい
ですが・・笑)と、絶叫。
隣の奥様方が苦笑いで見つめていることにも全く気づいてないようです。

娘もビデオ持っていましたが、そんなの覗いていられないと、もう絶叫!
あの、鉄仮面と呼ばれている(いや、わたくしが呼んでいるのですが)
婿殿でさえ、興奮気味です。

廻りのお母様方からも、速かったわねぇと言われて、わが事以上に嬉しい。

特にわたくしはここでも何度も披瀝しておりますように、運動会といえば
これっぽっちもいい思い出のない「超ウンチ」であります。
亡夫も、長距離はそこそこでしたが、短距離はさっぱり。息子も娘も
陸上とは無縁でした。
婿殿家系も、似たり寄ったり・・・。日頃、Soは自分の遺伝子継いだと
訳のわからぬこと言っている家人にしても、リレーとは無縁。

どこでどう間違えたか、この快挙。

もちろん、その日のうちに、お約束の子供サングラス買いに行きました。
「あーちゃんは約束守る女」(これ、ちびに対する私のデンモンストレーション
です。笑)ですから、当然です。

そのサングラス・・1000円だったことは、ご愛嬌でした。(^^)

by sala729 | 2015-05-19 14:28

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