ほんとうに、暑い昼下がりです。
梅雨入り宣言は、たぶん明日か、明後日かと、いうところでしょう。季節は巡る・・とはいうものの
去年とはまた違う夏の形で、今年の夏もやってくるのでしょうね。廻る時空は同じでも、その中の私達、ひとりひとりが違うように・・。

石崎さん(34才)は、確かに「うちの嫁さんは気が強いですよ。半端じゃありません」とは、言ってました。しかし、ほんとにまぁ、あれほどとは・・(苦笑)

石崎さんから電話がかかってきて、相談受けたときも、「まずいっすよ。ここにオレの車があることが判ったら、なにされるかわかんないんすっよ。」と、待ち合わせの喫茶店に40分も遅れて現れました。
「でも、職場から離れたところじゃ、毎日奥さんが走行距離見てるから、だめっておっしゃったんでしょ。そしたら、帰り道のここしかないじゃないですか。」
大きな体を窮屈そうに、壁に貼りつけるように座る石崎さんは、茶髪の介護士さんです。しかし、そわそわと物腰は落ち着かないし、視線は宙をさ迷っています。「そーなんですけど、嫁さんの浮気相手は、オレとおなじ職場なんで、いつも行動みられてるんすよね。」
珈琲にお砂糖をいれる手が震えています。

石崎さんの妻は31才。看護士です。どういった経路かはわかりませんが、浮気をするようになって、(ここから話が少し込み入ってきます。^^:)ちょうどそのころ石崎さんは失業中で、仕事を探していたのですが、妻が捜してきたのが現在の職場です。
妻の紹介で勤めはじめたのですが、どうも彼の行動が逐一妻に知られている・・と不審に思ったのは勤めはじめて間もなくのことでした。
例えば、石崎さんが職場でどんな失敗をしたか、看護士長にどんなことで叱られたか。介護のおばーさんを上手くフォローできず、転がしてしまったとか・・なぜか妻は知っているのです。
そして、悪し様に彼を無能呼ばわりするのです。(まぁ、聞く話、聞く話、失敗談ばかりですからね・・)

そんな日が続いて、あるときから、彼は妻の携帯がつながらなくなっている日があることに、気づきました。そして、それは石崎さんの職場の先輩、中西(仮名)が、休みを取った日と重なっていることに気づきました。・・・・・・・
石崎さんは、気づいてすぐ妻を責めました。なぜ携帯がつながらないのか・・と。
午後、子供を保育園に迎えに行かずになにしてるのかと・・。

すると、するとです。妻が「逆ギレ」しちゃったんです。
「なにえらそーなこと言ってるのよ。ちゃんと子供の面倒はみてるわよ。今日だってお迎え行ってるわよ。なんの文句があんのよ。だいたい、用もないのに携帯なんてかけてこないでよ。」
「でろよ。」
「ふん。ばっかじゃないの?」
それからは、なにかにつけて喧嘩、喧嘩の毎日です。
この日も見てくださいよと、私に二の腕を内側を見せます。
あらら・・・・ほんと・・(苦笑)

腕には、赤いひっかき傷が幾筋も、幾筋も線を引いています。バンドエイドの先からは血が固まっているようにも見えます。反対側は青紫の噛み跡が数カ所・・・これはひどいわね・・と、思いながらも、なぜか可笑しくなってしまうのは、私だけでしょうか??

それから、妻の反撃が始りました。
毎日毎日、彼の車の走行距離のチェックです。たった2キロ差があるだけで、追求されます。
友達と会うからというと、「誰と?」と、問い詰めその人に彼の目の前でその人に電話をします。
本当なら、今後は誘わないでと言い放ちます。
会社で・・というのは通用しません。もうすでに、彼の行動はバレバレなんですから・・。

しかも、信じられないことに、妻の浮気を妻の母と二人の妹は諌めるどころか、応援協力しているというから、あきれるばかりです。

この情けないというか、超気弱というか、不甲斐ないというか、ともかくこの石崎さんの勇気を奮い立たせて、なんとか調査にこぎつけました。(やれやれ・・これは手間がかかるわねと、私は秘かに溜息をつきました)

さっそく、その日の夕方、この溜息が溜息だけでなくなりました。
ル、ルルル・・・ルル
私の携帯がなります。石崎さんからです。
「はい。」
私は、どの相談者からでも、自分からは名乗りません。もしも・・のことがあっては困るからです。
「どなたです?あなたどなたです?」キンキンと針で突き刺さるような声が耳元で響きます
(鬼嫁・・さっそくかかったわね・・・)
「かけてこられたのはあなたですよ。あなたこそどなたですか?」
わざと、つめたーい声で答えます。
「私は、石崎です。主人の携帯に残っていた番号だからかけてるんです。あなたどなたですか?」もう、喧嘩腰の物言いです。
「存じませんよ、なにかのお間違いじゃないですか?」
「じゃ、この番号はなに?なに?」
「知りませんよ。間違い電話かけられて、なになにって言われても、こちらのほうが迷惑です。」
・・・んとにもぅぅ。。。着信や通話記録は消しておきなさいよ。いしざきぃぃ。。・・・・・

なにか言ってる声を無視して、私は携帯を切りました。
たしかに、これは手ごわい(笑)
また、携帯が鳴り響きます。やっぱり、彼女です。・・・・うーん。しっこいわね。。。

典型的な気弱亭主と強気妻の組み合わせですが、引き受けた以上は結果を出さない訳にはいきません。
さぁ、今からが、わが社の腕のみせどころです。
この結果・・・どうでるか、石崎さんには悪いんですけど、楽しんでみせてもらいましょーか??
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by sala729 | 2005-06-12 19:43

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