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こんなこと書いたら、また嫌われるとか顰蹙を買うとか、そんなことは
なんでもないのです。この性格で長い時間を生きてきましたから。

でも、わざわざ人様の柳眉を逆立てるようなことを書かなくても・・という
気持ちはあります。



それでも、書かずにおれないのは、これは「業」というのか、「性」と
言うのか・・(いや、ただの意地悪なへそ曲りでしょうと隣で声がしますが、
確かにそれが一番正しい評価なのかもしれないと、さすがに今回は思います。)


と、前置きはこれくらいにして、何を述べたいかというと、最近のニュースで
とても気になっているのが、不妊治療に対する、助成金の話題です。
世の中は、39歳以上が適正かどうかで、議論が起こっていますが、私は
そもそも「不妊治療になんで政府助成金がいるのか?」というところに疑問を
持っています。


もちろん世の中には、望んでも望んでも子を得られない気の毒なご夫婦が
沢山いらっしゃることはよく知っております。
そういう方が、「子作り」にどれほど身命を賭けていらっしゃるかも、人伝に
聞いてもおります。

でも、子供は「夫婦の責任で作り育てるもの」それが基本と固く信じている
私には、夫婦で育み、育てることができないならば、それはもともと
神様がそのご夫婦には遣わせてはくれなかった天使ではないかと思うのです。


確かに、多くの男女は結婚すれば子供が欲しい。じじもばばも孫が見たい。
これは言うまでもありません。

でも、多くの人たちがそうであっても、子供にない夫婦は、子供のないことで
違う形の夫婦を作り上げている。そういう人たちを私は沢山知っていますし、
かつては、そうやって自分が望んでも得られないものを、自分のなかに
畳み込んで、それを性格の一部にして生きてきた、深い深い人たちもあまた
おります。


私は昔の人間ですから、子がなくて婚家を去った女性のことも身近に知って
います。そういう人も確かにいました。
でも、上記の子はないけれど、労わりあって愛し合って生涯をすごした
夫婦もおりました。


子供が欲しくて、不妊治療することは各々の自由だと思っています。
そのために、時間とお金を費やすことも、それもありでしょう。
でも、それを一律で助成金として得ようなんて、そんなこと本当に思って
いるのでしょうか。

とてもいやな言い方ですが、それって、「助成金がなければできなかったけど
助成金のおかげであなたは生まれた」と、言いかねないことですよね。


同じことが、卵子提供者にも言えます。
どんなことしても子供が欲しい。たとえ他人の卵子でも、精子でも。
これって本当に子供のためですか?
子供が成長して本当のことを言うときに「お母さんは、どうしてでも
あなたが欲しかった」と告げるのでしょうか。
それほどあなたが大切だったと・・・

でも、それも裏を返せば、お母さんあなた自身が子供が欲しかっただけ。
なんとしても欲しかっただけでしょと切り返されたら、なんと言葉を
継ぐのでしょうか。



出生率が年々下がって、なんとかしょうという政府のあがきに、
不妊に苦しむ人たちが乗せられた・・
こんな風に思ってしまう私は、やっぱり「鬼ばば」ですかね。


自分のできる限りの努力と、行為でもって、得られなかったものは、
仕方ないではありませんか。
二人でそういう努力をしたということを、夫婦の力にすることはできない
のでしょうか。

人にはそれぞれの、幸せと得るもの、失うものがあり、それは時に
不公平ではあるけれど、それを乗り越えたときに手にしなかったが故に
得られるものも、あるはずです。
私はそう思って生きてきました。


正直、いま思っているのは、そんな助成金の予算があるなら、もっと
他に使うべき途はあると思っています。

これ言うと、また火に油を注ぐようですが、例えばいま問題化している
「駆け込み出産」に関して。
いまは、無料診察券が自治体ごとに何枚かは付いているそうですが、
基本、妊娠時検診は自由診療ですね。
そのために、定期診断を受けない人が増えている。駆け込み妊娠で病院も
困っているというニュースも見ました。

ならば、これを補助すればどうですかね。
もうおなかに育った命です。これからはなんとしても守ってあげねば
ならないでしょう。
その時に、お金がないからとか、知識がないからとかで、危険な出産を
しなければならない人たちがいるなら、まずそれをこそ防ぐことが先では
ないですか。

通常妊婦さんにしても、全額保険が効けば、どんなに診察を受けやすいことで
しょう。

まず守るべきは、「いま、そこにある命」と、私などは思うのですが、これも
鬼ばばのたわごとなのでしょうか。

by sala729 | 2013-05-15 13:59

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