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三日目は、朝から全くのフリータイム。
ゆっくり朝ごはんを食べて、今日の行く先を決めます。
今日の一番は行天宮の参拝から始まります。
ここは、商売繁盛の神様ですから、一応自営の身としては行かない訳には
いきません。

前日と同じような雰囲気ではあるのですが、ここの方が門前での「お供え」売りが
多いこと。
みんなにならって私もひとつ購入すると、門に入るやいなや、中のボランティア
おばさん(?)に、無理やり火のついた長い線香を5本、手渡されます。
もう周りはお香の匂いと煙が充満して、心得違いをして、惨事の現場かと思うほどです。
中央のお線香立てに一本たててお祈りを捧げます。

気が付くと、周りに青色のキョンシー服を着たおばさんが何人もウロウロとしています。
自分自身が祈りを捧げたり、お供えの整理をしたり、参拝者の話を聞いたりしています。
これが、ガイドブックの「青衣のボランティアおばさん」かと、納得。

そして、私の周りの人は昨日のように、おみくじを引くために、何度もあの半円具を
地面に放り出しています。
もちろん、私もやりました。そして三回目。。おおっっ出た。見事な裏表。

意気揚々、番号棒をひこうと周囲を見ますが・・・ない。ない。ない。どこにもない。
周りを見ても、みんな半円具(これ私の造語です。名前ではありませんのでお間違い
ないように・・)を、投げてばかりで次の行動に移る人がいない。

仕方なく、青衣のおばちゃんに声をかけたのだけれど、生憎、日本語が通じない。
・・・・・折角のチャンスなのに・・・

後ろ髪引かれる思いで諦めると、向こうに社務所のようなものが見えます。
そしてそこから出てくるのは家人。
なんで?・・・と、思っていると、
「あのさ、中に日本語の判る人がいるみたいよ。」と、教えてくれます。


・・・へー、なかなか気が利くじゃん。
・・・だって、あのままじゃ、いつまでたっても恨まれそうだもの。逆恨み
だけどね。

こんな会話を互いの心の中で投げつけあって社務所に入ると、メガネをかけて
前髪の一部を紫に染め上げた、どーみても上品に大阪のおばちゃん風の青衣さんが
「なに?・・何がしたい?」と、日本語で聞いてくれます。


「あの、お守りをいただきたいのですけど、どうやって購入したらいいか判らなくて」
もちろん、おみくじのことも聞きたかったのですが、ここの目的は「お守り」なので
まずはこれを聞かなくてはなりません。


「お守りね。お守りはこれよ。」と、机の下からビニールコーティングした赤い紙に
挟まれたカードみたいなものを取り出します。

「あ、おいくらですか?」

「ノンノン。お金はいらない。でもね。お参りのやり方がある。」

・・・・・ここでもお金は要らないって。あぁぁ台湾の神々はなんて心の寛い
方々なんだろうと、またまた感激。

「こーして(紙を目の前に捧げて)自己紹介をしなさい。住所。名前。生年月日。
そして、何をどう守って貰いたいか、具体的にお話してお願いしなさい。
それでオーケーよ。」

「はい。判りました。」

私の隣で、明らかに中国人と思われる女性が、それをまた日本語に直してくれる
のですが
「いや、もう十分判ってるって。」とはいえません。
私が理解できてないのではと、案じてくれているわけですから、ふんふんと大人しく
聞いています。

この中国人と、あの大陸の暴動中国人が同じ「中国人」とはとても思えません。
本当に、人は国籍ではなく「人格」で評されるべきですね。

そんな神様の寛さと人の優しさに感激しているうちに、おみくじのことを聞くのを
すっかり忘れてしまってとてもいい気分で行天宮をあとにしました。

その後は、台北で一番の若者街に・・・
ここで家人が待ち望んでいた「マンゴーかき氷」をいただきます。
小さな洗面器ほどの器に、これでもかっ!とばかりに重ねられた台湾マンゴー。
もちろん、サンプルは見ていましたが、これが130元。

360円なのです。これを二人でひとつというのは・・ちょっとと気後れして
ひとつづつオーダーしたのですが、後から来る女の子たちは平気で三人でひとつ。
五人で二つというオーダーをしています。

当然、食べきれるはずもなく、心苦しい思いをしながら店をでました。

ここで、昨日の問屋街でおみやげを買おうということになり、再び昨日の
街へ・・・。

ちょうどお昼時なので、市場や道に広げられた屋台には人が一杯。
夜市は、夜という環境ですからなんともないところもあるのですが、晴天の下
道に広げられた屋台の食べ物というのは・・・ちよっと手を出すには勇気がいる。

その前に地階市場で、豚をまるごと解体したり、鶏の毛を毟ったりを見るのは
平気なのでけれど・・・・

しかも、風下に居るとなんだか異様な匂いが・・・
これが、有名な「臭豆腐」というものらしいのですが、その匂いの壮絶さに
近寄れなくて、形も見ずに終わりました(笑)
・・・・ドリアンより、強烈でした。

それでも市場の片隅のハンバーガーショップでサンドイッチがいいかと、
家人が並んでくれます。
私は公園の花壇の石に腰掛けて待っていると、ショップの前で、子供を
抱えた女性と家人が話し込んでいます。

5分・・10分・・・15分・・・お、お腹が空いたっ!!!!


ようやく帰ってきて
「あのさ、あの人、日本語の勉強してたんだって。それでいろいろ教えてくれた
のよ。」と、嬉しげ。

「あ、そ。よかったわね。でも、私お腹空いてるんだけど」と、不機嫌な私。
「ごめん。ごめん」

一口大のサンドイッチを頬張ると・・ん?・・あ、甘い??

家人が話したその女性いわく、ここは「朝食用のお店」なのだそうです。しかも
サンドイッチは日本人が思っているよりずっと甘い。

それでも、臭豆腐のとなりでご飯は食べられませんので、いただきました。
慣れれば・・案外いけます。「甘いサンドイッチ」

お昼が終わって、あたこちのお店を覗きながら、結局昨日のお店で、お茶を
あと10袋追加で買って、家人のお目当ての「からすみ」をゲット。
そして、パイナップルとトマトのドライフルーツを購入しました。
台湾のトマトは釣鐘型で、かわいいですが、ドライにすると本当に美味しいです。

どれも「一斤」というのを、半分量にしてもらって、先ほどの女性、お薦めの
「孔子廟」に行くことになりました。

孔子廟は広大な敷地に係わらずこの日は本当に人が少なくて、写真を取り合う
中国人のご夫婦のシヤッターを、この私が押してあげることになりました。

ここで、私が失敗したら、日中戦争の火種になるのかと、いらぬ心配しながら
「ハイ。ポーズ」
ご夫婦は機嫌よく「謝々」と、去っていきました。

この当たりは古い街で、両側にふるーいお店が立ち並んでいます。
その一角のパン屋さん(台北はパン屋さんの多い町です)で、手作りの
パイナップルケーキを購入。何個も試食させていただき、ありがとうございました。
試食でお腹が一杯になりました(笑)

by sala729 | 2012-12-08 12:39

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