人気ブログランキング | 話題のタグを見る
家人が従兄弟の結婚式で博多から帰った翌週初めから、私達は台北に
向かう予定にしておりました。

もともと、台湾を5日で全周するというツアーを昨年申し込んで、今年の
お正月にはその予定だったのですが、間際になって、「全周なんてしなくて
いい。」「私は故宮博物館だけ見れたらいいの。」「こんな分刻みの
スケジュールは無理。」と、言い張って(もちろん私が・・です。笑)キャンセル
したのです。

しかし、その後も「故宮熱」は冷めやらず、そうだ!それなら台北だけで
いいもんね~とばかりに、新幹線に乗りたいという家人を無視して、高雄も
台南もパス。
台北だけの4日間を決めました。


11/12

早朝4時起きです。
 なんと言っても直行便がないので、関西国際空港までバスで行かねばなりません。
 実は、この計画立てたすぐあとで、来年1月から台湾への直行便が出ることが決まり
 ました。タイミングがいいやら、悪いやら・・です。

 早朝のバス停は人もおらず・・と、思ったのも束の間、あと10分となった頃にに
 左右の出入り口がわさわさとビジネスマンとその妻。若いカップル。生真面目な
 サラリーマンなどが現れました。
 ビジネスマンの妻は、ぎよっとするほどの白い顔で、それが「すっぴん」で
 あることにまたまた、驚きましたが、なんのことはない彼女は、海外出張の夫の
 見送りに来ていたようで、それはそれでなかなかの睦まじいご夫婦ぶりで・・

 早い時間なのでバスはスイスイと高速を走り抜けて淡路島のPAに。
 ここは、前面が海なので、もうこの時期、寒いの寒くないって・・
 風がぴゅうぴゅうと吹きさらしで、眠気もいっぺんに吹き飛びます。

 ここでの休憩を終えると、バスは一路関空に向かいます。関空まで自分の車で
 行こうか迷っていましたが、これでよかったです。(^^)

阪神高速神戸線から湾岸線に入ると、右側は海です。入り組んだ工業地帯を
 点々に結んで高速は連なり、左手にユニバーサルスタジオ、右手に天保山と
 進むともう前方には、りんくうタウンが見えてきます。

  
 風は強いようですが、いい天気です。
 時間より少し早めに関空に着いた私達は、早速手続きに・・
 しかし、何度来ても思いますが、空港のこの、だだっ広さはなんとか
 なりませんか・・。あと20年もしたら、搭乗手続きだけで疲れ果ててしまい
 そうな・・・。

 今回は、初めてのビジネスクラスなので、ラウンジが使いたくて早めに到着
 したのです。
 キャセイパシフィックのビジネスラウンジは搭乗口のすぐ隣にあり、時間
 ぎりぎりまで安心。
 落ち着いたフロアにみなさんゆったり座っています。

 私はなにしろ4時起きですから、お腹が空いたのなんのって・・(笑)
座るや否やドリンクコーナーで、ミルクと一口サイズのロールサンド。
 しっとりしたパウンドケーキ。クッキー。家人にとおにぎり一個と
 ミニミニサイズのチキンラーメン。

 シートに帰ると、家人は白ワインを片手にチーズを・・・むむっ、朝っぱらからと
 こみ上げる怒りを抑えて、まずは腹ごしらえ。
 お腹が空いていると人間は怒りやすくなりますものね。

 このサンドイッチが美味しい。ぱさつき感もなくツナとチーズが微妙にマッチ。
 ミルクも濃い。私はいつも旅先ではミルクにお砂糖と決めているのですが、
 お砂糖も普通のものと、カロリーカットのものと揃えてありました。

 家人はこのワインのあとも、さりげなく赤ワインと・・まだあったような・・
 チーズも何種類かはありました。ナッツ類は5種類くらい。
 雑誌コーナーの本も多かったですが、どれもファッション誌やエコノミー誌が
 多く、私好みではありませんでした。

 でも、ここでゆったりしているとほんとにリラックス。早めにここに来るのは
 よい選択かもしれません。

 30分前に、搭乗案内があって乗り込むと、ハンサムな男性乗務員さんが
 ウェルカムドリンクを運んでくれます。
 私の好きなものはなかったのですが、仕方なく取ったオレンジジュースが
 思いのほか美味しくて、ちよっと感激です。

 家人は当たり前のように、シャンパンを・・・(こいつ、どこまで飲む気?)
そして、熱いおしぼりを・・・

シートの幅も広くて快適です。映画も見れますが、中国語と英語とあったので
 パス。手すりの中からテレビが出てくるシステムなのですが、誰も見ていません。

 私は家人が録っておいてくれた「志の輔落語」をipotで・・・

 すぐに綺麗な添乗員さんが自己紹介に見えて、そのあとすぐに機内食の
 メニューが配られます。

 なんたって三時間ですから、あっという間です。

 前菜はエビとイカの温サラダ。ガーリックトーストとセサミパンを戴きました。
 メインは魚と肉と鶏から選ぶことになって、私はステーキを。
 でも、ラウンジでの食事からまだ数時間・・

 はい。それは無理です。3/1ほどを頑張りましたが・・・・
 ソースは美味しかったです。オージービーフなので、少し噛み応えはあるものの
 ステーキとしてなかなかのお味でした。

 そのあとは、ハーゲンダッツのアイスクリーム。バニラとイチゴとクッキー&
 クリームから選べます。
 もちろん、私はいただきましたよ。(笑。デザートとメインは別ですっ。)

そのあと、ゴディバのチョコレートも配られ、トリュフをいただきましたが、
 さすがに今、コーヒーは無理なので、後でお願いすることにしました。

 話は前後しますが食事中にもちろん飲み物のサービスはあります。
 私はゼロコーラ。家人はビール。
 たいていがこんなものでしょ。
 ところが家人はそのあとも、ワイン。水割りと・・・(怒)
いったい、どんだけ飲めばいいの??
昨日までの節酒はなんだったの?

そんなこんなの思惑を巡らせているうちに飛行機は台北桃園空港に到着です。
 
 空港で家人は一番にsimカードを購入。
 ipadを使いまくるために必要なんだそうです。
 今日は着いたらすぐに、九份に向かいます。ここは、みなさんご存知の
「千と千尋の神隠し」のモデルになった場所で、くねくねとした石畳みの階段が
 象徴的な街並みです。

 もっとも、宮崎駿さんはここがモデルとは言ってないそうですが、誰が見ても
 ここです(笑)
お風呂屋さんは、道後温泉と聞きましたが、千尋が豚になった両親を探して
 走り抜ける街並みはここしかありません。
 
 そしてもうひとつ、有名なのは映画「非情城市」トニーレオン主演の2・28事件を
 テーマにした、近代台湾史の映画もここがモデルです。

 もちろん、ミーハーの私達はどちらもビデオを見て、予習してから向かいました。
(本当にこの学習意欲が、学生時代に発揮されていたら、人生はきっと変わって
 いたでしょうに・・)


  空港からは約90分ほどかかります。
 途中で今回宿泊予定の「円山大飯店」を右に見たときは、その威容に感激。
 蒋介石夫人の宋美齢女史が陣頭指揮で建てたという、当時の迎賓館という建物に
 相応しい壮大な姿に、魅せられてしまいました。

 そんな余韻を胸に、九份へ・・・
 凸凹の山道を、アクロバットのように対向車をかわしながら、客を10人乗せた
 バスはゆらゆらと登っていきます。

 左手下には海が見えます。黄金資料館も見えます。道はますますバスで
 右往左往。台湾は車は右通行でハンドルも右です。

 駐車場でもなんでもない、セブンイレブン前の路上にバスが停まり、ここで
 降ります。あとからのバスのことなんて、てんでお構いなし(^^;)

でも、周りもみんな同じようにしています。「郷に入れば郷に従え」とか・・
 ここは、みなさんと同調して・・(笑)

そしてここから、本当の台湾第一歩が始まったのでした。  

by sala729 | 2012-11-19 16:45

<< 台北の夜は百花繚乱・・・その2    何度目かのOB会 >>