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本日は「みんなの沖縄 3」に続き、4が始まります。(^^)


一夜明けると外は真っ青な晴天が広がっています。
相変わらず5時すぎに起き出す家人と一緒に朝風呂を楽しんで、一階ロビーに
出ると、「朝市」が開催されています。

海ぶどうやもずくはもちろん、豚の顔をそのままぺちゃんこにした燻製。かなり
グロテスクですが、スパイシーな香辛料がまぶされていて、食べる毎に引き裂いて
使うのだそうです。
おみやげのインパクトは十分ですが、さてこれを嬉しがって受け取ってくれる
人は・・・と、思いを巡らしましたが、誰ひとり思い当たらず断念。

そばにスナックパインがゴロゴロと並んであります。
昨日、許田の道の駅で私も二個買いました。二個で300円。
どこでもいいからスパーンと切ったら、そこから手でもいで食べるのですが
これが面白い。
しかも、濃厚に甘い。筋っぽい感じはあるのですが、こちらで食べる
パイナップルにはない濃い甘さが口に広がります。

これが、一個150から200円なのですよ。大きさはハンドボールの
ボールを一回り大きくしたくらいですね。


あと、島ラー油。これ昨日、「ちぬまん」で私も試してみました。
テーブル席に透明の油に唐辛子が10本ぐらい漬かっていて、辛いとは
判っていましたが、息子に薦められ沖縄そばのスープを蓮華にとって1.2滴
垂らしてみました。

あうっ!!!・・か、辛いなんてもんじゃない。
みんながいなければ、そこいら中、走り回りたい衝動に駆られるほどでした。

そして「島らっきょう」
これも昨日、食べてみました。
娘は「案外、いけるんじゃない。」と、言っていましたが、私は塩味が強すぎて
好みではありません。
カレーに添えるにしても、もう少し甘めのほうがいいかな。。。


部屋に帰ると、「なんで待っててくれなかったん。」と、ちびはおかんむり。
それを宥めて、すかして、朝ごはんに誘います。

今からお風呂に行くという息子に、朝ごはんのレストランで待ち合わせる
ように言い置いて、四人で先に向かいます。
開放的で広いレストランのさらに窓辺の席で、ゆったりと朝ごはんです。

子供連れですから、もちろんバイキング形式を選んで、ちびは大張り切り。
小さめに焼かれたパンは、とても美味しくて、種類を沢山食べれるようにとの
配慮でしょうか。


オムレツはその場で焼いてくれますから、自分でトマトやチーズ、
ハムやオニオンとチョイスすれば自分好みの味です。

私は何種類かあるジュースの中で「シークワァーサー」のジュースが
お気に入りです。濃縮タイプを買って帰ったくらいです(笑)

ホテルの人たちが十分に目配りしているので、食べ物が零れたり、
テーブルクロスが汚れたりすることはありません。
みんなきびきびと動いて、いい気分になれます。

ファミリーが多いので、子供の扱いにも慣れているようで、昨日、フロントで
子供向けの「はいさいカード」(かく部署のホテル担当員に、はいさいと言って
手を合わせて、サインをもらう。6個集まれば、記念品)の、ための申し出も
忙しい中でも笑顔、笑顔・・・。

ゆっくり朝ごはんを終えて、部屋で着替えて海への準備です。


実は、朝、食事の前に四人でビーチまで散歩していましたから、どのくらい
かかるかは判っていたのですが、フロントからビーチまで車の送迎もあると
いうので行きはそれをお願いしました。


ホテルのビーチですからいろいろな遊具がすでに海に漂っています。
ビーチフロントに行くと、浜辺のビーチパラソルとその下のベッドは無料で
提供されます。
一番前の正面にゲット。。。

ちびは浮き輪を膨らませて、もう心はすでに海、海、うみ、うみ~~~

息子は入念に日焼け止めクリームを腕や足に塗りたくって、準備万端。


その間に、食事前に予約を入れた今日のメインイベント、
パラセールの時間が迫ります。

「ホントに、Aちゃん行くの?」という不安気な娘にVサインを残して、
家人と私とちびは、パラセールの受付桟橋に行きました。

今回は私達の他にもう一組いて、その方たちのあとで飛びますという
説明をうけ、モーターボートに乗り込みます。

先の一組は、白人の若い女性と黒人のマッチョなサングラス男。
二人とも全身刺青です。
女性の水着は腰のあたりで紐状になっており、解けやしないかと、いらぬ
心配が駆け巡りました。

施設者は男女二人。二人とも40代と思われるのですが、健康的な小麦色の
肌に精悍な肢体がまばゆいばかりです。
男性もハンサムですし、女性は有森裕子さんに似た、健康美人です。

美人がモーターボートのハンドルを握り、どんどん沖合いに出て行くのです。
その間に、ハンサム氏がパラグライダーの乗り方、バーの握り方、降り方
などを説明してくれますが、沖合いに出るとかなりのスピードのせいか
前からザバザバと波が飛んできて、顔や体にかかります。

もちろんボートもかなり揺れ揺れです。

私の横に座ったちびは緊張からか、固まったまま軽口はもちろん、微動だに
しません。
ただ、時折「大丈夫?」と聞くと、大きく頷くのでそれは安心ではあるのですが・・

息子や娘たちのいるビーチは遥か彼方でもうどこやら判りません。
飛んだら写真撮ってねと頼んでいましたが、これでは無理でしょう。

一回目のパラシュートは開閉に失敗しました。
海に沈んだパラシュートをハンサム氏と美人さんが力の限り手繰り寄せて
います。


「バーはこうやって手を伸ばして持ってください。風があると揺れることが
ありますが、多少の揺れは大丈夫です。たまに落ちることがありますが、
救命具をつけてますから、浮きますので慌てないでください。
お子さんは間に座らせて、どちらかが肩を抱き寄せてあげていてください。」

よーく考えれば、かなり危険なことを、へーぜんとハンサム氏は言い放ち
まず、外国人カップル。
男性はマッチョで刺青だらけなのですが、飛ぶ寸前にサングラスを外すと
二重まぶたの長いまつげがなんとも可愛らしい。
これじゃ、サングラスいるわ・・と、思ったものです。

女性のほうは、こちらが子連れなので、手で「お先に」と、譲ってく
くださったのですが、そういうものではないので、お気持ちだけ
有難くいただきました。
人間の優しさに、国境はありません。。。


二人を乗せたベンチシートはあっと言う間に高々と空に浮かびます。


「ボク、緊張しているけど、大丈夫やね。」美人さんが話しかけてくれます。
「飛ぶ寸前まで、やだぁって泣き叫ぶ子もいますけど、飛んだら大丈夫ですよ。」
笑って言います。

私だって・・・そりゃあ緊張はしてますよ。
でも、この立場でそんなことは言えないし、微妙に笑うしかないでしょ。


外人カップルが手を振りながら降りてきて、いよいよ私達の番です。

向かって左に家人。そしてちび。右に私と三人並んで、ハンサム氏がバーを
嵌め込んでくれます。

パラセールは他でもやっているのですが、4歳児が乗れるのはここだけなのです。
ベンチシートで合計160キロ以内なら三人乗りもオーケーというので
決めたのです。


ふわり~最初の感覚はそんなものでした。
それが見る間にどんどんボートから離れて、ワイヤー一本で私達三人は
ベンチシート毎、空に高く舞い上がりました。

それはすばらしい感覚です。
飛行機のように物体の中ではなく、剝き身のままで宙に浮くことの快感。
360度の景観がすべて私のものです。
真下の青い海も目前のボートの舳先も、点在する岩や島も、上も下も横も
斜めもどこからでも見ることの出来る自由。

空が近い。掴めるほど近い。そんな錯覚が、現実のように身に迫ります。

ちびも緊張が少し解けてきたようです。

「どう、空飛んでるよ。すごいね。」
「うん。」
「お友達で空飛んでる子なんて誰もいないよ。」
「そーだね。」

先ほどまでの無言のちびが答えています。
そして空を飛ぶと、娘たちのいるビーチがはるかかなたに見えます。

「ほら、あそこがママたちのいる浜辺だよ。」
「遠いね。」
「そうだね。ママたちから見えるかな。」
もう、大丈夫。会話も交わせます。

時折、すこし横にふわっと揺れるものの、乗り心地はすごくいいです。
ゆったり、振られたり、落とされたりするジェットコースターの何倍も
紳士的で素敵です。

10分間が長いのか短いのか判らないままに、飛行時間は終わりました。
ベンチシートから降りたとき、美人さんがちびに
「どう?。楽しかった?」と聞いて
「うん。」と、しっかり返事をしていたのがなんだか頼もしかったです。



私の勝手な思い込みと方針なのですが、できればお友達の誰よりも早く、
いろいろな経験をさせてやりたい。
自分が可能な限りの経験をさせてやりたいと、思っています。
早いことがなに?と、開き直って問いかけられたら、明確な回答は
ないのですが、小さなうちの経験は財産です。
その時に、これは、誰よりも早かったという、ささやかな自負です。
ほんとにささやか・・ですけどね(笑)

お金や物で残すものはないけれど、経験という今のこのときでしか
できないことを、してやれる時間が与えられたということに感謝して
私はちびの経験値を広げてやりたいと思っています。



それは、私の子育ての基本方針で、子らにも、同じように思ってきました。
そしてその時代の自分ができうる限りのことをしてきたつもりです。
それが、彼らの財産になったかならなかったかは、判りませんが、
どこかに行った時、あ、ここはね・・と、大人として子供に話して聞かせて
あげられる事柄のひとつもあれば、それで私は満足です。


足を砂まみれにして、ビーチの娘の処に戻ったちびはVサインしてましたから
彼は彼なりに、パラセールを楽しんだということなのでしょう。

よかった・・・・


しかし、海はこれから、今からが本番です。
私の長い一日はこれからが、佳境に入ることになります。

by sala729 | 2012-05-25 16:26

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