今朝のことです。
モーニングコールは例によって、あの美砂さんの追い詰められたような電話でした。
何度言っても、何度掻きくどいても、その場はわかったというのですが、夫の一挙一動で、またまたパニックに陥るのはなかなか治りそうにありません。
その美砂さんの電話が終わると、今度は美砂さんのお母さんからの電話が鳴りました。
原則としては、相談者本人以外とはお話はしないのですが、最初のお電話はお母さんからでしたし、受件の時もお母さん同伴でしたから、この場合はむしろ美砂さんよりも当事者といえるかもしれません。
果てしなく続く、娘夫婦の泥沼の生活に不安と怒りを感じているというのがよく判りました。聞けば、美砂さんと夫は高校の同級生で付き合いはながかったらしいのです。
でも、社会にて出て、美砂さんには好きな人ができました。結婚を迷っていたいたとき、お母さんが「女はね、自分が好きで嫁に行くより、好かれて行ったほうが幸せになれるんよ。」と言ったそうです。「Aさん、それで私が薦めたのが、いまの旦那なんです。だから私、娘に責任感じて・・」とお母さんは言葉を濁します。

うーーん・・
お母さんのお気持ちはよく判りますが、でも、最後の判断したのは、美砂さん自身です。
そういうと、お母さんは
「そうなんですけど、Aさん、もうおわかりでしょ?娘のあの性格。とても一人でや、決めれませんよ。」と、冷静に話します。
たしかに・・・母さんは知ってらしたのですね。あの、美砂さんのパニクリ性格を・・
「なんとか、あのこに決心つけさせてやってください。もう、思い残すことがないように、けじめをつけさせてやってください。」

親というのは、辛いものですね。でも、同時に有り難いものです。
自分のことを、無私で心配してくれる人は他にはいないでしょう。
損や得とは無縁に、ただ子供の幸せだけを求めてくれる人というは、他にはあろうはずがありません。
美砂さんが、精神的に早く立ち直って、二人の子供を自分の母親が見せたような、大きな無償の愛で包んでくれることを心から祈ります。
そのためには、H氏にもE調査員にも、もうひとふんばり、ふたふんばりしてもらわなければ
なりません。なにしろ、今現在で夫の相手女性はふたり。どちらも20歳くらいは年上の、彼には上司にあたる人が判明しています。
でも、夫にはそのほかにも、最低3人は関係がある女性がいるのです。
H氏の所見では、夫はもしかしたら、職場での彼の後輩とも、関係があるかもしれないとのことです。(もちろん、後輩というのは男性です・・同性の愛人関係というのは、そう珍しいことではありません)

美砂さんがぼろぼろになるのも、判らなくはないでしょう?
この夫にこそ、天の裁きが降りますようにと、お母さんの電話の後、祈らずにはおられませんでした。
美砂さんは、更に調査が進むことで、安定しています。
でも、それは依存ですから、その拠り所を断ち切ってあげるのも私の仕事です。
早く、美砂さんが楽になれますように・・・・
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# by sala729 | 2005-02-28 23:46 | Comments(0)

2月最後の日曜日です。
暖かな陽射しが庭の白梅の蕾をいっそう膨らませて、天に伸びた枝の先に遊びに来ているのは
鶯でしょうか。
こんな穏やかな日は・・と思っていると、また例の美砂さんから電話が入って、泣きじゃくりながらひとしきりの電話。もう、号泣電話はいまや、私の中では定番になっていますから、これがないと一日が終わらない・・・。「ぐぇぇ、、ええ。え、Aずぁん・・わだぢ・・・」
もうなにをいってるやらさっぱり判りませんが、それを適当にうんうんと同意してあげることが彼女の心の安心になることはもう判っています。ひとしきり、第3者には到底判読のできない会話を交わして(笑)美砂さんの電話を切ると、ほっと一息。コーヒーブレイクに、思い出す顔がありました。

あれは、何年か前の秋のことです。
高速道路を走っている私に、紗江さん(仮名)から三度目の電話が入りました。
紗江さんは34歳。夫は開業医です。初めて紗江さんから電話が入ったのは、それから半年前。趣味のお料理教室の先生のこと調べたいというものでした。

先生は男性で、有名な料理人の孫弟子にあたるという人で、その人のフランス料理の講座に通ううちに、好意をもったと恥ずかしげに打ち明けるのです。
もちろん、彼女は人妻ですし、田舎の名家といわれているおうちです。誰に知られてもこまります。でも、仄かな恋心って誰にでもあるじゃありませんか?
この調査は簡単でした。彼の住所はわからなくても、勤務先はわかりますし、彼の車も判っています。基本がはっきりしていますから、さほど時間もかからず彼のことについて、紗江さんが知りたいすべてのことは判りました。恥ずかしげに耳まで赤く染めて、白いレースのパラソルを片手に退出する紗江さんはシロガネーゼかとおもうばかりでした。

ところが3ヶ月もしない間に、また紗江さんから電話がありました。
そして、今度は全く別人の住んでいるところや、現在のその人のこと知りたいと相談を受けました。聞けば、大学時代の同級生と言います。
なんでまた・・短期間にふたりも・・と、思って、余計なことと知りつつ、聞いてみました。
すると・・・
「じつは、私、離婚したいんです。でも、夫は医者で私の両親は離婚に反対しているし、私も
今の生活のレベルは下げたくないんです。だから次の人を決めてから、離婚しょうかとおもって・・・」と、にっこり微笑むのです。
「ご主人にどんな不満がおありなんです?」と、仕事柄聞かないわけにはいきません。
「なにも・・(ここできれいな笑顔)でも、話もないし、一緒にいてもつまらないんです。」

・・・・つまんないって・・・そ、そんな理由で・・子供もいる34歳の主婦が・・・
開いた口がふさがらない・・そんな思いでしばらく紗江さんを見ていました。
「彼と私は、嫌いで別れたんじゃないんです。両親が反対して、私が彼を振ったんです。だから
彼はたぶん私のこと忘れられなくて、待ってると思うんです。」
・・おいおい・・その自信はどこからくるのよぉぉ・・・・・・卒業してもう12年ですよ。確かにあなたは綺麗だけど、彼には彼の人生というものがあるでしょう・・・
と、思いつつも、仕事です。お受けしましたとも。
そして、報告書をお渡ししました。彼がすでに二児のパパであるという事実と、仲睦まじい夫婦であるという近況も添えて・・・

そして、今回が三度目です・・・そして、今回は自宅に呼ばれました。
郊外ですが、ひときわ大きなレンガのおうちです。
玄関を入ると、普通の家のリビングぐらいの広さの玄関ポーチがあって螺旋の白い階段が二階に続いています。右手が当家のリビングらしく入ると、ガラスの飾り棚に、マイセンやロイヤルコペンハーゲンのお皿やカップが綺麗に並んでいます。大きなテーブルには白いスワトーのテーブルクロス、そして、ガラスの花器にはバラがこぼれんばかりに活けられています。
本当に、テレビドラマ「家政婦は見た」にでてくるような、そんなお屋敷です。
「私が作ったんです」と、マイセンに並べられたクッキーは見事でした。

でも・・・でも・・・・なにか・・・・・
と、すすめられてデコラチックな椅子に坐りながら、周りを見まわすと、その部屋には場違いな小さなテレビが、その画面にシールをぺたぺたと貼られて、画面を映し出しています。そして、その傍らには、白だったと思われる汚れた白いブラウスにピンクの毛玉がもこもこと毛羽立つベストを着た一年生か二年生くらいの女の子が坐っていました。
「いくちゃんこんにちはは?」紗江さんに促されてぺこんと頭を下げる「いくちゃん」は、障害をもっているようでした。うまくしゃべれません。

「ねぇAさん、家出した人探すってたいへんなんでしょうね。私が家出したら、うちの親は私を捜すと思うんです。それで、いくらぐらいかかるのかと思って・・」
「は?」
私は、紗江さんの質問の意味が判らず、しばらく考えていました。

紗江さんの話はこうです。
いま、紗江さんは別のフランス料理の教室に通っていました。そして、またそこの先生を好きになり、今度は関係も持ちました。その先生は弱冠23歳。デンマーク人なのだそうです。
そして、来月彼は母国に帰ることになり、紗江さんは彼に付いて行くというのです。
思いがけない展開にあんぐり口を開けたままの私は、はっと我に帰り「いくちゃんも一緒ですよね?」と・・
「いいえ。いくは置いて行きます。連れてなんていけないわ」と、紗江さんはさも当然のように言います。
置いて行くって・・・しゃべれない、手足の自由も定かでない子を置いて行く・・・
頭に血が昇っていきそうでした。
「でも、彼には女がいるかもしれないんです。むこうに・・」
私の思いを知ってかしらずか、紗江さんは眉を曇らせます。
「じゃあ、むこうで彼に恋人がいたらどうなさるんです?」頭に昇った血をなだめながら私は紗江さんに尋ねます。
「そのときは、日本に帰ります。ぶらっと二週間くらいヨーロッパに言ってたっていえば判らないもの。」と笑みさえ浮かべて言います・・・なんたる身勝手。なんたる非情。・・・・・

「ま・・・ま・・・ま・・」いくちゃんが涎でべたべたになったクッキーを紗江さんに差し出しています。
「んもう。。きたないわねぇぇ」綺麗なレースカバーのついたテッシュケースから何枚も何枚もティッシュを取り出しては、いくちゃんの手のクッキーを払い落とす紗江さんは、悪魔が天使の手から光の玉を奪い取ろうとするようなそんなシルエットを壁に映していました。

私、このときは本当に自分の職責を忘れるところでした。
本気で紗江さんの夫にこの事のすべてを暴露して、この身勝手シロガネーゼを追い詰めてやりたいと心から思いました。
・・・でも、やっぱり私は心の底から「相談員」でした・・・
ことの次第をOリーダーには話ましたが、紗江さんの夫には打ち明けられませんでした。

相談者の秘密を守る・・・と、いうことは、本当に苦しいものです。
あれから2度ほど、近くを通りがかったので家の前まで行ったことがありますが、重厚な門扉は堅く閉ざされ、家の中にいくちゃんがいるかどうかは判りませんでした。
紗江さんがいるのかどうかも判りませんでした。
でも、紗江さんがいる方がいくちゃんには幸せなのか、いない方がよかったのかは、私には判りません。ただ、いくちゃんがその名のとおり「すこやかに・・」と願うばかりです。。。
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# by sala729 | 2005-02-27 19:14 | Comments(0)

昨日の昼間、あやかさんから電話で、明日の彼の行動が知りたいといつものクールな口調。
あやかさんの婚約者は、8年もの交際期間に何度か、遊びの浮気をしたらしくそれが心配と彼の休日をメインに見ていたのですが、女性の影はなし。それで、今度は角度を変えて、飲みに出るという日に一度見てほしいと言っていたのです。
そして、彼の行動を見ました。
彼には、女の気配はまったくありません。ほんとうに、この何日間、彼の行動の中にはあやかさん以外の女性は影すらも見えません。

しかし・・・です。
女は見えないのですが、このお休みの数日間。彼はずーーーーっとパチンコ三昧なのです。
唯一、あやかさんと逢っているときは、ふつうの人間に見えますが、それ以外は本当に、パチンコ店に入り浸りなのです。
お昼ごはんも、店内で摂っています。しかも、早朝から優先券めあてに開店前の店先に並んでいたり、一日に何店も巡っていたりしています。
あやかさんからは、パチンコ好きとは聞いていましたが、いくらなんでもこれはやりすぎ・・ではないでしょうか?N主任の推察によれば、ここ2.3日で彼は20万くらいは負けているかも・・と
いうのです。
もちろん、前回の時点であやかさんには、状況はお話しています。
そのとき、あやかさんは「ええ。知ってます。パチンコは好きです。でも、いいんです。私が知りたいのは女性関係だけですから」と、寂しげな笑い声で答えていました。

いいのでしょうか???
ほんとに、パチンコはいいのでしょうか?
ギャンブルには賛否両論があると思いますが、彼のはあきらかに常軌をはずしています。
仮に、彼がかなりの高給取りであったとしても、2日、3日でパチンコ20万というのは、普通の感覚とはとてもいえないと思います。
これは立派な「パチンコ依存症」ですよ。これって・・・
先日、読売新聞に作家で精神科医の箒木蓬生氏が「ギャンブル依存症はアルコール依存症より性質が悪い。依存の過程で重篤になっていく速度がアルコールの何倍も早く、立ち直る速度が何倍も遅いということが統計的にでている。ギャンブル依存は正真正銘の精神病ですよ」というコラムを書いていたことを思いだしました。

確かに、あやかさんのご相談は、結婚を前に彼の女性関係が今、あるのかないのか知りたいというものでした。で、女性関係はありませんでした。これはきっぱり言い切れます。
でも、結婚に際して・・という前提があるなら、このパチンコ依存の状態は、充分憂慮する必要があるのではないでしょうか?
聡明なあやかさんが気づかないはずはないのです。でも8年の交際がやっと美を結ぶという
現実の前に、片目だけ瞑っているのではないでしょうか。
両目をつぶって・・というのはあまりに危険なので、せめて女性問題だけでもと、片目は開いたものの、もう一方はこのままに・・と、逃げているのかもしれないと私は思います。

余計なこと、くどいことを承知で私は、何度もあやかさんに言います。「彼はパチンコ依存症ですよ。ずっと入り浸り状態ですよ。依存は病気ですからね。。」
「・・・わかっています。・・」あやかさんの返事はだんだん、重たくなっていきます。
いい気分ではないでしょう。何度も、なんで私に言われなくてはと思っているかもしれません。
でも、一度だけ、一度だけでいいですから、無理やりその瞑ったままの片目を開けて彼を見てほしいのです。そして、その上で判断を下すのなら、それはあやかさんに任せましょう。
どうぞ、もう一度・・と、願わずにはいられません。。
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# by sala729 | 2005-02-26 11:34 | Comments(0)

冷たい朝です。昨日は、大きなぼたん雪がひらひらと舞い降りて、帰ってみると、自宅の周辺はすっかり雪景色になっていました。
我が家の老犬も、ヒーターの前にて゜ーんと座って、うつらうつらと居眠りしています。
で、さて温かい鍋をと、お箸を持った途端、プルプル・・と携帯電話が私を呼びます。こういうときの電話って出ないでいると、何回も何回もかかってくるんですね。しかたない・・

一枝さん(仮名)は公立病院の看護主事。独身でずっと看護士としてやってきたといいます。
でも、第一印象は地味なセーターに、色あせたチノパン。まったく化粧っ気がなく、視線が定まらないのです。ノイローゼの主婦かと思いましたから、職業聞いて、正直おどろいたものです。
名刺交換もそこそこに一枝さんは堰を切ったように一気にしゃべり始めました。
仕事上のつながりのあるある男性と交際しているという噂をたてられたこと。そして、その男性は他の女性と不倫をしているというのです。ただ、この不倫、厳密には不倫ではないのです。彼は婚歴なしですし相手の女性はバツイチですから、不倫とは言いませんよねぇ。
彼はこの女性と付き合いたいばっかりに一枝さんと付き合っていると噂をたてられて困ると、一枝さんの職場に吹聴したというのです。

うーん・・正直言って難しいです。この噂の出所や真偽確かめるというのは・・ね。
でも、一枝さんの真意はそこにあるのではないのです。
一枝さんは彼の行動が知りたい。彼がほんとはどんな人と付き合っているか知りたいと・・いうのです。
じつは、一枝さん、別の調査会社で調査依頼していました。
でも、その結果や方法が納得できなくて、再度わが社に相談してきたものなのです。

こういうケース。案外多いんです。
他の調査会社に依頼したけど、なしの礫・・とか、相手にばれちゃって大騒ぎになったとか、
調査してるかしてないかわからないままに終了と言われたとか・・。また、もっと不謹慎なのは
相手に自分の情報流された・・というのもありました。
正直言って、あやしい調査会社は確かに存在します。ひとりで゛やっている・・なんて序の口。
契約書もない。名刺もない。会社もない。お金だけ振り込んで(これじゃ、今はやりの振り込め詐欺ですよ)くださいなんていうのも、あるらしいです。
同業者というのも汚らわしいですが、相談者からみれば、みんな一緒に見えますよね。
そういう、相談者たちを救い、啓蒙していくのも私たちの仕事の一環です。
きちんとした調査がどんなものなのか、個人の秘密を守るために、私たちがどんなに努力を重ねているのか・・。それを理解していただくのも仕事のうちです。


妄想と思い込みと、彼への恋慕が折り重なって、一枝さんの思考はかなり複雑にからまっていました。
それをすべて聞き出して、整理して、系統立てて、現実の調査に発展させるには、相当の時間がかかりそうです。
それでも、辛抱強く聞き続けると、一枝さんの話は二転三転します。
彼の行動を見たい。相手の女の人のこともしりたい。複数つきあっているなら全部知りたい。
でも、彼のお母さんのことも知りたい(彼はマザコンなのでそうです)
でも、やっぱり行動だけでいい・・(まったくもう・・多重人格かと悪態つきたくなるほどの毀誉褒貶ぶりです)

それでも、納得してくださったのか、調査をお受けして、帰りがけに一枝さんはにっこり笑って「今日は夜勤なんです。重症病棟だから、彼のこと考えていたら、救命装置が止まってたりしてあわてたこともあったんですよ。ふふ」
・・・・・・・・う、・・・あったんですよって・・・い、いいのでしょうか?・・・・
こんなことで・・公共機関の看護主事が、こんなことでいいのでしょうか・・・・・(汗、汗、汗)
見上げた一枝さんの両の目がアーモンド型に揺らいでいるのを見ると、多少悪いところがあっても絶対に病院にいくのだけはやめよう・・と、心に堅く決心しました。。。
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# by sala729 | 2005-02-25 12:41 | Comments(0)

私たちのそれぞれの相談者たちの多くは、愛に傷ついています。
それが、裏切りであったり、逃避であったり、開き直りであったり、出てくる状態はさまざまにせよ、殆どの方が相手の行為に傷つき、苦悩しているのは事実です。
もちろん、その人にも問題があることもあります。いいえ、第三者から見れば、それはあなたのせいでしょう・・というケースも何件かは確かにあります。
でも、当事者にとっては、すべて相手の背徳に思えるのは仕方のないことです。

昨夜のことです。
Rさんは、浜田さんと逢っていました。向かい合ったファミレスのテーブルの上には、あの「平井堅」の拡大写真が広がっています・・
・・・ま、負けたな・・浜田さんのつぶやきが聞こえてくるようなそんな距離です。
大きくうなずこうとしたRさんは、正直な自分の心を無理やり押さえ込んで、うなずくはずの顔をそのまま横に振って「これが相手です。写真はよく取れてますね。」(さすが、相談員、なかなかうまいこといいますね。写真は良く撮れている・・ふむふむ、相手ほ傷つけまいとするRさんのやさしさが心に沁みます・・ね。)
「そうですね。妻は僕がきらいなんですね。」うなだれる浜田さん。
あらら・・あなた、浮気が判ったら絶対離婚する。謝ってきても許さない。相手の男とも決着つけてやるって息巻いてたんじゃなかったの???

そーいうものなのですよ。
結果をこの眼で確かめるまでは、かもしれないとはおもっていても、1パーセントの潔白を信じているものなのです。たからこそ、強気のことも言えるのです。
それが、こうして事実を突きつけられて、その1パーセントの自信ががらがらと音をたてて崩れたとき、浜田さんは生身の気弱な32歳の男に戻った・・というわけです。
そして、これが本当の浜田さんの姿なのですね。

そして、浜田さんは顔をあげて「妻の、妻の預金通帳調べたらどうなんですかね???」と、すがるような眼をRさんに向けてきます。
「調べてどうするんですか?」
「使途不明金があるんです。それが、どこから来ているのか・・。家系費は僕がPC管理してるので、そこからできないんです。それで・・」
ふんふん・・不倫はお金がかかるものです。その疑惑ももっともでしょう・・
「で、おいくらぐらいあるのです。その使途不明金」
「1720円です。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1720円・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1720円・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
心優しく、堅実な妻でもあるRさんは、1720円と心のなかでつぶやきながら「通帳調べるのは意味がないでしょうね。」と、私の顔を思い浮かべたそうです
(Aさんなら、席たってるかもしれないわ。・・・それにしても、1720円・・)
「なぜです??」
そこでしつこく1720円にこだわる浜田さんが、ぽっんと
「僕、妻と離婚したらもう、どーなるんでしょうね。結婚は怖くてできないしでも、このまま一生終わるのも寂しいし・・」
「そうですね。あ、そういえばうちの会社の中でもそんな話があるんですよ。浜田さんもご存知のうちのAが、立案しているらしいんですけどね。ご相談者のみなさんの懇親会というか、そういう出会いの会をうちが企画しょうかっていうのがあるんです」
「ほ、ほんとですか。い、いーですね。それ。。ぜひやってくださいよ。」
浜田さんの声は急に一オクターブ高くなっているようです。
「傷ついたもの同士だから、判り合えるかもしれない・・」と、彼はひとりで納得しています。


そして、今朝・・・
その話をRさんから聞いた私の中で浜田さんの相手はすぐに決まりました。。
そう!!そうです。あの腐れ卵妻の美砂さん。
彼女こそ浜田さんの究極の女性かもしれません。
あの暗さ、あの細かさ、あの頼りなさ、あの執念・・・これほど相性のぴったり合う二人はいないでしょう。。
この思いつきをRさんに告げると「ええ!私もふたりはぴったりだとおもいました。」と、激しく同意を送ってくれます。
負には負か・・・Oリーダーはひとりごとのようにつぶやきます。
いいでしょう。ふたりはね。似た者同志、惹かれ合うかもしれないとおもいます。
しかし・・この二人を父と母にもった子供たちの環境はどうなるかと、考えてみると、あまりの罪深さに、この組み合わせを考えたことを神様に懺悔して、不幸の花は咲かせまいと、心に誓う私とRさんでした。。。
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# by sala729 | 2005-02-24 10:32 | Comments(0)

相談の電話にも波があって、絶え間なく鳴り響く日があるかとおもえば、静かなな日もあって
それで不思議なことに一ヶ月がたつとだいたい前月と似たような結果にたどり着くのです。
知らず知らずのうちに、人は24時間や、一ヶ月という単位を細胞に組み入れているのかもしれません。

そんなこんなで、ここ2.3日はRさんともども、飛び回っていました。
飛び回るといえば、うちのOリーダーのドライビング技術は特筆ものですよ。昨日も、高速道路とはいえ342キロを2時間ちょっとで帰ってきました(・・・もしこれ警察関係の方がごらんであれば、お許しください。リーダーにはかわいい盛りの子供さんがふたりおります・・)
前には、Oリーダーが、赤信号で前の車をクイックでよけていましたら真似をして、見事に対向車とぶっかった身の程知らずがおりましたっけ・・。

いくら元調査員とはいえ、いまだ全社でも彼より上のドライビングテクニックを持つ者はおりません。初めて、リーダーの車に乗った相談員さんはみな目を丸くして、助手席で必死で右足をつっぱっていて。Tキャラなどは終始奇声を発しているらしいのですが、なぜか、私には
とても心地よい「揺りかご」シートなのです。
もっとも、Oリーダーいわく「自分の運転で寝るのはAさんだけよ」と言っておりますが・・。
そして、カゲでは私のことを(命しらず・・)ともささやいているそうです。
ETCを通ったときから眠りがはじまり、ETCの前で目覚める!仕事の申し子のような体内時計でしょ?(笑)

さて、今日は一息ついたので、ひさびさにSP調査員S氏の話題をひとつ・・
今、わが支社の入っているビルはお引越しが続いています。出る企業もいれば入る企業もいて、そのたびに内装をがたがたと手直ししているのは仕方ないことです。
そんなとき、管理人さんと某大手建設会社から、上の階のフロアーを間仕切り工事しますので、ご迷惑をおかけしないようにしますので、よろしくお願いしますと、ご挨拶がありました。
もちろん、穏やかなわが社の人たちは、にこやかに応対しました・・

ところが・・ところがです・・
次の日、10時もすぎたころ、あのTキャラが電話を受けていると、突然天井からぎゃわわわ~~ん。ぎゅゅゆううんん~~~ばっばっばっ・・・と
戦争効果音楽のような大音響が轟きます。
私は、即効席をたって、上に行くと、フロアーでは、いかにも頭のわるそーな、まだら金髪のおにーちゃんが三人。にやにやと私を見ています。
「すみませんが、工事を続けられると、電話が聞こえません。下で仕事になりませんから、やめてください」と、いうと、にやにやしたままうなづきますが、なんかいやーなかんじ・・
そのとき、私の後ろから音もなくすーーっと現れたS氏。(たまたま前日からこちらに入っていたのです)
グレーのダブルのスーツのポケットに手を入れて、おにーちゃん三人を見つめています。
私は、下に帰ろうとおにーちゃんたちに背中を向けると・・ばりばりばり、ぎゃぎゃぎゃばぅわ~~んと、性懲りもない音。
そのときです。私が振り返るより早く
「お前らなにかんがえとんじゃいっ!!。人のいうことがわからんのかっ。このくされがきども!!」(・・すみません・・正直言ってあまりの迫力に、言葉のひとつひとつは理解できてないのです・・)
S氏の声は、機械音よりも高く、威圧的に部屋中に響きました。
おにーちゃんたちは呆然とドリルを持った手をおろしたままです・・
S氏の声は続いています。私は階段を駆け下りOリーダーに事の次第を話すと、リーダー少しもあわてず苦笑して「あほやな。S氏怒らしてしもーたら、そりゃあ怖いわ」
私は、そのまま1階の管理人室に行くと、ことの顛末を話しました。管理人さんは、怪訝な顔して、上に事情を見に言ったようです。
私が部屋に帰ると、S氏はもう帰っていました。「なぁ、折角Aちゃんがやさしーに言ってやったのに、そのときにいうこと聞かんかいっちゅーねんなぁ」と、何事のなかったかのように笑いかけます。
私は、複雑な笑みを返していると、ドアがおとなしげに叩かれ管理人さんが
この世の不幸を一身に背負ったような顔をして現れ「いゃあ、本日は大変失礼いたしました。
私もあんな大きな音がするとは知らなくて・・さっそく業者に言いましたので・・」
と、へこへこと頭を下げます。
私が説明に行ったときは、半信半疑だったくせに・・。

そして今日までの三日間、入れ替わり立ち代り謝罪にいろんな人たちが現れます。
みんな判で押したように、へこへこともみ手して、腰がひけたまま、すみません、すみませんと繰り返します。
音の出る工事は日曜日に変更になりましたし、管理人さんの態度もなぜか、めちゃ丁寧。。

・・・・・うーーん。偉大なるかな「S威力」
こ、これって○○○映画そのままじゃない?
こわもてではあるけど、普段優しくて、静かなS氏。
でも、ひとたびことがあると、背中の・・・・・。。。は、今回は見せていませんけど・・(含)
S氏の力を私たちは実際に見る機会はほとんどないのです。伝説、神話のなかの「高倉健」なのです。
でも、今回、力の一端を垣間見て、おみやげのチョコ饅頭を、大切にひとつづつ、
じっくりと味わおうと心に決めた私でした。。
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# by sala729 | 2005-02-23 17:44 | Comments(0)

今は、私自身もこうしてPCの前に座って、ブログなどと、ついこの前までは、思いもつかなかった「日記の公開」などというだいそれたことをしているのですが、私たちへの相談も電話だけでなく、PCや携帯電話からアクセスしてこられる方もいる時代です。

正美さん(仮名)もそういう一人でした。
第一印象は、はぎれのよいしゃべり方、整然とした話、聡明なイメージです。
正美さんの夫は、有名な会社の中堅営業マン。正美さんは、専門学校の教師です。結婚18年。夫が突然、退職すると宣言しました。早期退職ですから、退職金の上乗せがあることは
正美さんも知っています。でも、子供もまだ高校生です。なぜ???と、正美さんが詰め寄ったのも当然のことですね。
そしたら、翌日、夫は自分のものだけもってさっさと家を出てしまった・・と、いうのです。
自分のもの・・それは歯磨きコップから、枕まで徹底してもって言ったといいます。(枕って・・子供じゃないんだからね。。)
仕事から帰った、正美さんは呆然として、そのあと彼の足跡をたどるべくPCの履歴を調べて
みました。そうすると、そこには「国際結婚のあれこれ」「外国人の相手の親戚とうまくやる方法」「中国の住宅事情」なるサイトに続いて
「退職金で、結婚相手の中国で永住したいのですが、どんな手続きが必要ですか?」という
夫の相談メールが残っているではありませんか・・

正美さんは仰天して、娘を連れて夫に逢いに職場に行きました。
彼は仕事には出ていましたそして、娘を前に「お前には悪いと思っている。進学資金は心配するな」と言い放ったそうです。そういいながら、彼は娘の進学資金も、持ち出しているのです。
なんとも、まぁ、無責任な・・(嘆息)
思い余った正美さんはPCで調べまくり、わが社を見つけた・・と、いうわけです。

かつてバブリーな時代には、女をつれて海外に浮気旅行というパターンはよくありました。
また、中国や東南アジア、フィリピンの女性たちとのお遊びも一時期ばっと派手だった時期もあります。青森の住宅公社の課長が入れあげたチリ女性のことはまだまだ記憶に新しいですよね。
それにしても、今頃中国女性とは・・ちょっと流行に乗り遅れているかな・・と、思いながらも
正美さんの気持ちを考えると、笑うわけにはいきません。

そして、調査をしましょうと決めてから30分もたたないうちに、正美さんからまた電話が
はいりました。「あのーー主人から娘にメールが入りました。迷っていると言ってます。
だからもう少し、考えさせてください・・」
最初に逢った正美さんとは、別人のような気弱な言い方でした。
彼のメールが「くもの糸」のように、細くてもきらきら光って見えたのでしょうね。無理もないことだと思います。ただ、これは問題解決ではありません。問題を先延ばしにしたにすぎないのです。でも、いま渦中の正美さんには、それが見えません。不安の中に投げ出されて、私の手を掴もうとしたとき、彼の声が聞こえたから、それに振り返った・・ただそれだけなのです。
彼は正美さんに何を言ったわけでもりません。それなのに、不安にかられた正美さんは、もうそれだけで、解決してしまったと錯覚してしまったのですね。
聡明な正美さんにしてさえ、そうなのです。そうやって周囲が見えなくなって、判断を誤ったり遅らせたりするのです。

彼を信じたい気持ちは判ります。それが夫婦と、いうものです。
でも、よーく考えてくださいね。その夫婦の絆を一方的に切ろうとする相手に、実があるでしょうか?。うそつきだらけの今までだったのに、その一言だけ信じる根拠はなに??
でも、そーいっても今の正美さんには見えません。暗闇でぴかっと光るめくらましにあったようなものなのです。
しばらくはその影響から逃れることはできないでしょう。それもいたしかたないことです。夫婦というものはそーいうものでしょう。

私は、正美さんが一刻も早くそれに気づくことを望みますが、それを強いることはできません。
今はただ、彼女の傷が深く、広くならないようにと・・祈るだけです。
そして、再び助けを求めてきたとき、いつでも応じてあげられるように、心を開いて待っているだけです。。。
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# by sala729 | 2005-02-21 17:26 | Comments(0)

ストーカーという呼び名が社会に認められたのは、あの「桶川ストーカー事件」からだそうですが、古今東西、男と女のからんだ事件に、思い込みや、おろかな誤解はつきもので「悪女の深情け」などという、女性にはいやーなかんじの言葉もあるではないですか。。

最近の純愛ブームについて、某週刊誌に連載中の作家の渡辺淳一さんが「代償を伴わない愛を純愛というならば、不倫こそが純愛ではいか」という意味のことを書いておられましたが
まさにその通りなのかもしれません。
不倫には失うものこそあれ、得られるものはなにもありません。しかるに、相手が自分から去ろうとすると、損得を省みず、ひきとめるためにあらゆる努力をします。この努力が正当かどうかは別にして・・です。

きのうの愛子さん(仮名)もそうでしたね。。。。
愛子さんは36歳。1年生の子供を持つ保育士さんです。おとなしげで色白で、まわりの喧騒に溶け込んでしまいそうな風情です。
その彼女が思いつめた顔で告白するのです
「わたし、ストーカーって言われました。」
「誰に?」
「付き合っていた人にです・・」そういってしばらくうつむいたままです。彼女の周りで1年生の子供がはしゃいでいます。
私は、基本的には2歳以上の子供さんは面談につれてこないでくださいと言います。
なぜなら、夫婦間の問題を聞かせることは、子供にとてあまりに酷であると思っているからです。また、そのときの話を、覚えて、理解すらもできるかもしれないと思ったら、2歳以上の子供の前で両親の愛憎のお話はお断りしています。
ただ、愛子さんの場合は、子供はおばあちゃんに預けてくると話の中で私が勘違いをしていたようなのです。
それで、お逢いした時「すみません。2歳以上のお子さんが同伴の時は、お話はおききしないことにしています」と、言ったのですが、愛子さんは
「いいんです。この子は・・判りませんから・・」

少し見ていれば、愛子さんの言葉の意味は判ります。私は、お話をお聞きすることにしました。そして、出てきたのが前の言葉です。
愛子さんは23歳の同僚と不倫をしていました。もちろん彼は未婚です。
そして、離婚したら結婚しょうという彼の言葉を信じて、付き合っていました。
もともと無防備な愛です。夫にはすぐにばれました。もちろん夫と離婚・・と、いうことになりました。その途端、彼の態度は豹変。彼女からの連絡を一切拒否するようになりました。
そして、こともあろうに二人のことを、別の34歳の同僚保育士に相談して、その人とも肉体関係を持ちました。しかも、自分の上司に愛子さんが勝手に自分のことを好きになって、ストーカーみたいにつきまとって困る・・と、相談したのです。

当然、愛子さんは上司に呼ばれました。そして、あなたか年上なのだから・・という、まったく意味のない理由で別れなさいと注意を受け、さらに別れないのなら解雇とまで言われたらしいのです。そもそも彼はこの職場に議員の縁故で入社しています。彼の家は女系家族で、彼は近所でも有名な「マザコン」だったらしのです。
マザコン男に年上のバツイチこぶつき女なんて、母親が許すはずがありません。

彼女は、どうしても彼と話し合いがしたくて、何度か駐車場で待っていたこともあると言います。そのとき彼は、新しい年上の彼女と一緒に車まで来て乗り込むと、愛子さんを振り切り、あろうことか愛子さんの足をタイヤの端で轢いて立ち去ったというのです。

不倫はいけないことてです。人の道に外れています。
でも、それにしてもこの仕打ちはあんまりです。しかも、これ、愛子さんの夫がするならともかく、不倫相手の男がしてどうするんですか・・・

確かに、彼はあまりに年下で、若気の至り・・という解釈もあるでしょう・・
でも、20すぎた男と女。責任の所在は一緒でしょう・・。一方的に自分だけが被害者のように
装う、若い恋人と、まだ彼に執着したい愛子さん・・・。

話を終えて、愛子さんと子供が立ち去ったファミレスのテーブルには、私とお母さんのために何度も何度も子供さんが運んでくれたドリンクバーの、ガラスのコップとコーヒーカップが20個あまり、所狭しと並んでありましたとさ。。。
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# by sala729 | 2005-02-19 12:42 | Comments(0)