相談の電話にも波があって、絶え間なく鳴り響く日があるかとおもえば、静かなな日もあって
それで不思議なことに一ヶ月がたつとだいたい前月と似たような結果にたどり着くのです。
知らず知らずのうちに、人は24時間や、一ヶ月という単位を細胞に組み入れているのかもしれません。

そんなこんなで、ここ2.3日はRさんともども、飛び回っていました。
飛び回るといえば、うちのOリーダーのドライビング技術は特筆ものですよ。昨日も、高速道路とはいえ342キロを2時間ちょっとで帰ってきました(・・・もしこれ警察関係の方がごらんであれば、お許しください。リーダーにはかわいい盛りの子供さんがふたりおります・・)
前には、Oリーダーが、赤信号で前の車をクイックでよけていましたら真似をして、見事に対向車とぶっかった身の程知らずがおりましたっけ・・。

いくら元調査員とはいえ、いまだ全社でも彼より上のドライビングテクニックを持つ者はおりません。初めて、リーダーの車に乗った相談員さんはみな目を丸くして、助手席で必死で右足をつっぱっていて。Tキャラなどは終始奇声を発しているらしいのですが、なぜか、私には
とても心地よい「揺りかご」シートなのです。
もっとも、Oリーダーいわく「自分の運転で寝るのはAさんだけよ」と言っておりますが・・。
そして、カゲでは私のことを(命しらず・・)ともささやいているそうです。
ETCを通ったときから眠りがはじまり、ETCの前で目覚める!仕事の申し子のような体内時計でしょ?(笑)

さて、今日は一息ついたので、ひさびさにSP調査員S氏の話題をひとつ・・
今、わが支社の入っているビルはお引越しが続いています。出る企業もいれば入る企業もいて、そのたびに内装をがたがたと手直ししているのは仕方ないことです。
そんなとき、管理人さんと某大手建設会社から、上の階のフロアーを間仕切り工事しますので、ご迷惑をおかけしないようにしますので、よろしくお願いしますと、ご挨拶がありました。
もちろん、穏やかなわが社の人たちは、にこやかに応対しました・・

ところが・・ところがです・・
次の日、10時もすぎたころ、あのTキャラが電話を受けていると、突然天井からぎゃわわわ~~ん。ぎゅゅゆううんん~~~ばっばっばっ・・・と
戦争効果音楽のような大音響が轟きます。
私は、即効席をたって、上に行くと、フロアーでは、いかにも頭のわるそーな、まだら金髪のおにーちゃんが三人。にやにやと私を見ています。
「すみませんが、工事を続けられると、電話が聞こえません。下で仕事になりませんから、やめてください」と、いうと、にやにやしたままうなづきますが、なんかいやーなかんじ・・
そのとき、私の後ろから音もなくすーーっと現れたS氏。(たまたま前日からこちらに入っていたのです)
グレーのダブルのスーツのポケットに手を入れて、おにーちゃん三人を見つめています。
私は、下に帰ろうとおにーちゃんたちに背中を向けると・・ばりばりばり、ぎゃぎゃぎゃばぅわ~~んと、性懲りもない音。
そのときです。私が振り返るより早く
「お前らなにかんがえとんじゃいっ!!。人のいうことがわからんのかっ。このくされがきども!!」(・・すみません・・正直言ってあまりの迫力に、言葉のひとつひとつは理解できてないのです・・)
S氏の声は、機械音よりも高く、威圧的に部屋中に響きました。
おにーちゃんたちは呆然とドリルを持った手をおろしたままです・・
S氏の声は続いています。私は階段を駆け下りOリーダーに事の次第を話すと、リーダー少しもあわてず苦笑して「あほやな。S氏怒らしてしもーたら、そりゃあ怖いわ」
私は、そのまま1階の管理人室に行くと、ことの顛末を話しました。管理人さんは、怪訝な顔して、上に事情を見に言ったようです。
私が部屋に帰ると、S氏はもう帰っていました。「なぁ、折角Aちゃんがやさしーに言ってやったのに、そのときにいうこと聞かんかいっちゅーねんなぁ」と、何事のなかったかのように笑いかけます。
私は、複雑な笑みを返していると、ドアがおとなしげに叩かれ管理人さんが
この世の不幸を一身に背負ったような顔をして現れ「いゃあ、本日は大変失礼いたしました。
私もあんな大きな音がするとは知らなくて・・さっそく業者に言いましたので・・」
と、へこへこと頭を下げます。
私が説明に行ったときは、半信半疑だったくせに・・。

そして今日までの三日間、入れ替わり立ち代り謝罪にいろんな人たちが現れます。
みんな判で押したように、へこへこともみ手して、腰がひけたまま、すみません、すみませんと繰り返します。
音の出る工事は日曜日に変更になりましたし、管理人さんの態度もなぜか、めちゃ丁寧。。

・・・・・うーーん。偉大なるかな「S威力」
こ、これって○○○映画そのままじゃない?
こわもてではあるけど、普段優しくて、静かなS氏。
でも、ひとたびことがあると、背中の・・・・・。。。は、今回は見せていませんけど・・(含)
S氏の力を私たちは実際に見る機会はほとんどないのです。伝説、神話のなかの「高倉健」なのです。
でも、今回、力の一端を垣間見て、おみやげのチョコ饅頭を、大切にひとつづつ、
じっくりと味わおうと心に決めた私でした。。
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# by sala729 | 2005-02-23 17:44 | Comments(0)

今は、私自身もこうしてPCの前に座って、ブログなどと、ついこの前までは、思いもつかなかった「日記の公開」などというだいそれたことをしているのですが、私たちへの相談も電話だけでなく、PCや携帯電話からアクセスしてこられる方もいる時代です。

正美さん(仮名)もそういう一人でした。
第一印象は、はぎれのよいしゃべり方、整然とした話、聡明なイメージです。
正美さんの夫は、有名な会社の中堅営業マン。正美さんは、専門学校の教師です。結婚18年。夫が突然、退職すると宣言しました。早期退職ですから、退職金の上乗せがあることは
正美さんも知っています。でも、子供もまだ高校生です。なぜ???と、正美さんが詰め寄ったのも当然のことですね。
そしたら、翌日、夫は自分のものだけもってさっさと家を出てしまった・・と、いうのです。
自分のもの・・それは歯磨きコップから、枕まで徹底してもって言ったといいます。(枕って・・子供じゃないんだからね。。)
仕事から帰った、正美さんは呆然として、そのあと彼の足跡をたどるべくPCの履歴を調べて
みました。そうすると、そこには「国際結婚のあれこれ」「外国人の相手の親戚とうまくやる方法」「中国の住宅事情」なるサイトに続いて
「退職金で、結婚相手の中国で永住したいのですが、どんな手続きが必要ですか?」という
夫の相談メールが残っているではありませんか・・

正美さんは仰天して、娘を連れて夫に逢いに職場に行きました。
彼は仕事には出ていましたそして、娘を前に「お前には悪いと思っている。進学資金は心配するな」と言い放ったそうです。そういいながら、彼は娘の進学資金も、持ち出しているのです。
なんとも、まぁ、無責任な・・(嘆息)
思い余った正美さんはPCで調べまくり、わが社を見つけた・・と、いうわけです。

かつてバブリーな時代には、女をつれて海外に浮気旅行というパターンはよくありました。
また、中国や東南アジア、フィリピンの女性たちとのお遊びも一時期ばっと派手だった時期もあります。青森の住宅公社の課長が入れあげたチリ女性のことはまだまだ記憶に新しいですよね。
それにしても、今頃中国女性とは・・ちょっと流行に乗り遅れているかな・・と、思いながらも
正美さんの気持ちを考えると、笑うわけにはいきません。

そして、調査をしましょうと決めてから30分もたたないうちに、正美さんからまた電話が
はいりました。「あのーー主人から娘にメールが入りました。迷っていると言ってます。
だからもう少し、考えさせてください・・」
最初に逢った正美さんとは、別人のような気弱な言い方でした。
彼のメールが「くもの糸」のように、細くてもきらきら光って見えたのでしょうね。無理もないことだと思います。ただ、これは問題解決ではありません。問題を先延ばしにしたにすぎないのです。でも、いま渦中の正美さんには、それが見えません。不安の中に投げ出されて、私の手を掴もうとしたとき、彼の声が聞こえたから、それに振り返った・・ただそれだけなのです。
彼は正美さんに何を言ったわけでもりません。それなのに、不安にかられた正美さんは、もうそれだけで、解決してしまったと錯覚してしまったのですね。
聡明な正美さんにしてさえ、そうなのです。そうやって周囲が見えなくなって、判断を誤ったり遅らせたりするのです。

彼を信じたい気持ちは判ります。それが夫婦と、いうものです。
でも、よーく考えてくださいね。その夫婦の絆を一方的に切ろうとする相手に、実があるでしょうか?。うそつきだらけの今までだったのに、その一言だけ信じる根拠はなに??
でも、そーいっても今の正美さんには見えません。暗闇でぴかっと光るめくらましにあったようなものなのです。
しばらくはその影響から逃れることはできないでしょう。それもいたしかたないことです。夫婦というものはそーいうものでしょう。

私は、正美さんが一刻も早くそれに気づくことを望みますが、それを強いることはできません。
今はただ、彼女の傷が深く、広くならないようにと・・祈るだけです。
そして、再び助けを求めてきたとき、いつでも応じてあげられるように、心を開いて待っているだけです。。。
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# by sala729 | 2005-02-21 17:26 | Comments(0)

ストーカーという呼び名が社会に認められたのは、あの「桶川ストーカー事件」からだそうですが、古今東西、男と女のからんだ事件に、思い込みや、おろかな誤解はつきもので「悪女の深情け」などという、女性にはいやーなかんじの言葉もあるではないですか。。

最近の純愛ブームについて、某週刊誌に連載中の作家の渡辺淳一さんが「代償を伴わない愛を純愛というならば、不倫こそが純愛ではいか」という意味のことを書いておられましたが
まさにその通りなのかもしれません。
不倫には失うものこそあれ、得られるものはなにもありません。しかるに、相手が自分から去ろうとすると、損得を省みず、ひきとめるためにあらゆる努力をします。この努力が正当かどうかは別にして・・です。

きのうの愛子さん(仮名)もそうでしたね。。。。
愛子さんは36歳。1年生の子供を持つ保育士さんです。おとなしげで色白で、まわりの喧騒に溶け込んでしまいそうな風情です。
その彼女が思いつめた顔で告白するのです
「わたし、ストーカーって言われました。」
「誰に?」
「付き合っていた人にです・・」そういってしばらくうつむいたままです。彼女の周りで1年生の子供がはしゃいでいます。
私は、基本的には2歳以上の子供さんは面談につれてこないでくださいと言います。
なぜなら、夫婦間の問題を聞かせることは、子供にとてあまりに酷であると思っているからです。また、そのときの話を、覚えて、理解すらもできるかもしれないと思ったら、2歳以上の子供の前で両親の愛憎のお話はお断りしています。
ただ、愛子さんの場合は、子供はおばあちゃんに預けてくると話の中で私が勘違いをしていたようなのです。
それで、お逢いした時「すみません。2歳以上のお子さんが同伴の時は、お話はおききしないことにしています」と、言ったのですが、愛子さんは
「いいんです。この子は・・判りませんから・・」

少し見ていれば、愛子さんの言葉の意味は判ります。私は、お話をお聞きすることにしました。そして、出てきたのが前の言葉です。
愛子さんは23歳の同僚と不倫をしていました。もちろん彼は未婚です。
そして、離婚したら結婚しょうという彼の言葉を信じて、付き合っていました。
もともと無防備な愛です。夫にはすぐにばれました。もちろん夫と離婚・・と、いうことになりました。その途端、彼の態度は豹変。彼女からの連絡を一切拒否するようになりました。
そして、こともあろうに二人のことを、別の34歳の同僚保育士に相談して、その人とも肉体関係を持ちました。しかも、自分の上司に愛子さんが勝手に自分のことを好きになって、ストーカーみたいにつきまとって困る・・と、相談したのです。

当然、愛子さんは上司に呼ばれました。そして、あなたか年上なのだから・・という、まったく意味のない理由で別れなさいと注意を受け、さらに別れないのなら解雇とまで言われたらしいのです。そもそも彼はこの職場に議員の縁故で入社しています。彼の家は女系家族で、彼は近所でも有名な「マザコン」だったらしのです。
マザコン男に年上のバツイチこぶつき女なんて、母親が許すはずがありません。

彼女は、どうしても彼と話し合いがしたくて、何度か駐車場で待っていたこともあると言います。そのとき彼は、新しい年上の彼女と一緒に車まで来て乗り込むと、愛子さんを振り切り、あろうことか愛子さんの足をタイヤの端で轢いて立ち去ったというのです。

不倫はいけないことてです。人の道に外れています。
でも、それにしてもこの仕打ちはあんまりです。しかも、これ、愛子さんの夫がするならともかく、不倫相手の男がしてどうするんですか・・・

確かに、彼はあまりに年下で、若気の至り・・という解釈もあるでしょう・・
でも、20すぎた男と女。責任の所在は一緒でしょう・・。一方的に自分だけが被害者のように
装う、若い恋人と、まだ彼に執着したい愛子さん・・・。

話を終えて、愛子さんと子供が立ち去ったファミレスのテーブルには、私とお母さんのために何度も何度も子供さんが運んでくれたドリンクバーの、ガラスのコップとコーヒーカップが20個あまり、所狭しと並んでありましたとさ。。。
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# by sala729 | 2005-02-19 12:42 | Comments(0)

う~~~む。。PCを前にしたN主任の重いため息が聞こえそうです。
どんな、難しい物件を前に、悩んでいるのだろうかと思いつつそっと視線を向けると、眼があいました。「Aさん、今ブログみてたんですけどね」
へ、私のブログを見て、そんなにため息つくようなことって・・・
「このTキャラのエピソード見てたら、まだまだこんなもんじゃないって、自分の中の自分が叫んでるですよ」と、苦笑します。
・・・そうですよね。じつはこのN主任、わが社の中で、もっともTキャラの被害を蒙っている人なんです。付き合いが長い・・という他、調査の責任者ですから、おのずと接触することが多いのです。しかも、あのTキャラですから、無理難題・・横紙破り・・支離滅裂・・自暴自棄(・・これはちょっと違いますね・・)

一時期はあのフレディ(・・エルム街の悪夢・・の、あのフレディです)のように、夜毎夢枕に立ったとか。
「主任の中であのTキャラのエピソード1はなんですか?」と、私が問いかけると、「1も2も、多すぎて・・」と、困惑していたのですが
「これが最高。と、いうわけじゃありませんが」と意味深な笑いを浮かべて、続けます。
「たとえばですね・・・
(N主任の言葉のまま伝えます・・・)

ルルルルル・・(調査部の電話がなりました)
「はい、調査」これはN主任です。
「119は何番??!!」例の余裕のないTキャラのせわしい声です。一瞬の判断でN主任も精一杯切羽詰った声で「119番ですっ!!」
「ありがと。119ねっ!」ガチャッ・・ツーツー・・・・

これホントの話です。(微笑)

このブログを見ていただいているみなさん。私たちは、こういう人間関係の中で、もつれにもつれた人間関係をほぐす仕事をしています。でも、誤解しないでくださいね。
このTキャラのような人間は、他にはいません。そして、このTキャラは、ここでだからこそ
棲息できるのです。(本人にその理解のないのが腹立たしいことですが・・)
私たち支社の、暖かいあきらめと、おおらかなやさしさがあればこそ、彼女が人間として
(たとえそれが可哀想な問題人間であったとしても、一応人として・・)暮らしていけるのです。

彼女が私たちの優しさに気づくことは永遠にないでしょう。
彼女は、これからも自分の世界に私たちを巻き込んで、台風のように、竜巻のように、N主任に襲い掛かるでしょう・・こ゛愁傷さまです・・
サラリーマンの宿命とはいえ、あまりに過酷です・・

お互い長生きできないかもしれませんねと、思わずN主任の心に訴えかけた夜でした。。
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# by sala729 | 2005-02-18 13:32 | Comments(0)

朝から外は霧雨が降りています。
この季節の雨は、暖かで「優しい風情」がありますが、そうおもって油断していたら、必ず風邪を、誘ってくるという、性悪女みたいなところもありますので、ご注意ください。

さて、うちの問題児、皆様の関心児「Tキャラ」は、ここのところずっとお休みしています。
原因は明瞭です「季節の変わり目」だからに他なりません。
相談に入る電話の中でも、そういう病んだ電話が入る時期があると、前にも書きましたが、時期というより、季節なのかもしれません。
それは、常人にはなかなか判り難いことなのですが、それを「警報」のように、私たちに知らせてくれるのがTキャラの言動なのです。
彼女の行動を見ていると、その心の起伏が、そのままいわゆる「おびーょうき電話」に比例していますから、たいしたものです(・・・なにがたいしたものなのか・・)

昨夜のことです。夜も更けて、お風呂にはいろうかどうしょうと迷う私の目の前で相談電話が
ぷるぷると鳴りました。
こんな時間に・・(真夜中前後の電話は、おびょーき電話が多いのです)
「はい」と受けると、地獄のそこから聞こえてくるようなくらーく澱んだ声で「調べてもらいたいことがあるの」と、女性らしい声。
「どんなことですか?」どんな電話でも、電話は電話。とびっきり優しい声で問い返してみました。「調べてほしーのよぉぉ」
(だから、なに???)と、いう言葉を飲み込んで、さらにやさしく続けます。
「どういうことをお知りになりたいのでしょうか?」
「調べてほしーのよ」
(ぷちっ・・・いえいえ、それではプロじゃないと2.3度頭を振ってやさしさを繕います・・)
「ですからね。なにをお悩みになっているのか、どんなことをお知りになりたいのか、だいたいのことでもおっしゃっていただけたら、お力になれるかどうかお応えできるとおもうんですけど・・」
「なやんでなんかいないわよ。調べてほしいだけよ。」
不毛な会話が゛しばらく続いて、やっと、前に知り合っていた男性の居場所が知りたいこと。
その相談に電話したというのが聞きだせました。。ふぅぅ・・・・
「その人に逢いたいのよ。わたしもう70よ。生きてるうちに逢いたいのよぉぉぉ」
と、突然叫ぶように、吼えるように彼女は訴えます。
確かに、そういう電話は珍しくはありません。初恋の人を探したいという電話は年齢関係なくあります。でも、なんだか、話方が・・おかしい。
「調べてよぉぉ。あなたのとこどこよ???。どこにいけば逢えるのよぉぉ。探してよ。隠してるんでしょ・・・」

ん・・んん。話が変な方に行ってますよ。隠してるって?んな馬鹿なことないでしょ。それによーく聞くと、彼女の口調はロレってます。どうやら酩酊状態のようです。
時々いるんです。こういう方・・推測するにひとり暮らしで、夜ひとりでお酒飲んでると、急に
かつての男性を思い出すんでしょうね・・・・と、いえば
いましたよ。身近にも・・そういう女性が・・・・
そっ!!。そーです。あの「Tキャラ」。。。。いました。いました。

ここだけの話ですが、、彼女はバツイチです。いまどきバツイチは珍しくもありませんが・・。
でも彼女は「女」としても生きたいタイプなのです。いろんな出会いを求めています。
そして、自分に女性として充分な魅力があるとなぜか信じ込んでいます。。。
その彼女が某結婚相談所(というところが古いでしょ。笑)に登録しているのはわが社はみんな知ってます。
そして、何度も何度もお見合いをしては、それっきり・・・
そういうことを繰り返しているのも知ってます。彼女はそれを「気にいらなかった」「財産がない」「しっこい」と、すべて相手に非があり、自分から断ったと周囲に吹聴していますが、真実はみんな知っています。知ってて聞いてあげているのですから、わが社は善人集団ですよね。

そのTキャラがほんとに酩酊というか、泥酔状態で、日曜日の夜明け前に相談電話をかけてきたことがあります。
「はい。」私は、まさか彼女からだとはおもいませんから、眠りを覚まされた恨みを押し殺して思いっきりやさしい声で答えました。
「Aちゃん(Tキャラは私をこう呼びます)。探して、探して。お願い探して!!」
錯乱状態・・錯乱はよくあることですが、今日のレベルは最大です。
「探すってなに探すんですか?Tさん、これ、相談電話ですよ。相談電話にかかってますよ」
「わかってるわよ。だから探してって。彼、電話がつながらないのよ。ビービーって音しか鳴らないの。」
・・・・???????
彼のて、ああ、この前一度会った彼ですね。。納得。
「それって話中じゃないですか?」
「ずーーっとなのよ。昨日からずっと、なにかあったんだわ。ねぇ、探してよ!!!」
そりゃあ探しますよ。うちはそれが仕事ですからね。でもね、あなただって一応は、うちのスタッフなんでしょ??
それに、それって相手が出たくないってことでしょ?今までだってデートが2回と続いたことなんてなかったじゃないですか。と、言いたい気持ちをぐっと抑えて
「はいはい。判りました。」と、やさしく、でも投げやりな答えます。
「うんうん。。。」なにをどう納得したのか、Tキャラは自問自答していつものようにぶちっと電話を切りました。
はぁ・・・・これって・・・なに????
もう、いいかげんにしてよっっっつつ。。それでなくてもおびょーき電話に、悩まされてるのに
身内からまで、こんな電話がかかってくるなんて・・と、切れかけた脳の回線を少し冷ましながら、ふと、私は考えました。。。

そうか・・これは学習なんだ。こういうときにはこう対処すべし・・という学習なんだ。
もうすぐ、おびょーき電話が増える頃よっていう警告なんだ・・と、思い当たりました。


そして、今夜も思い返すのです・・
Tキャラがずっとお休みしていることを・・今夜の酩酊おばさんの電話を・・
それから、リビングの片隅でひとり空ボトルに囲まれて、グラスをあおるTキャラの寂しい姿が
脳裏に映し出されます・・・
あしたTキャラが来たら、やさしくしてあげよう・・・・・明日の朝までこの気持ち、私が覚えていたらね。。。おやすみなさーい。。。zzzzzz
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# by sala729 | 2005-02-16 11:20 | Comments(0)

バレンタインの夜は、なにか起こりそうな、そんな予感がするのは、夫に不倫をされている妻や、妻に不倫されている夫ばかりではありません。
この魅惑の夜は、誰もが「男と女になる」と、私も信じていました。。
ですから、当然この夜は大忙しで、N主任の机には数十個のチョコがうずたかく積まれたまま・・。K班長は大きな紙袋に無造作にチョコを放り込んで、いつでも、出動の態勢を整えています。ひとり余裕なのはOリーダー・・。
もちろん、リーダーの机には全国津々浦々からのチョコが宅急便や郵パックで届いて(なぜか苗字がなくて、ユカとかリエとかサツキとかいうカタカナの名前が多いのです)置ききれないものは床にこぼれています。
明日から、O家のおやつは当分、チョコということになるのでしょうね。

でも、忙しいのは私も同じ。同士に何件もの調査が入っていますから、その報告を時々に受けなければなりません。
車を運転しながら、夕食を食べながら、お風呂に入りながら・・は、できません(失礼しました)
と、言いつつも・・・

まず第一弾は、かつての交際相手の派手な女関係にノイローゼ寸前という和子さん(仮名)の場合。なんと彼は、仕事を終え、そのまま自宅に帰っていったのです。もちろん彼は独身です。和子さんの言うとおりなら、そんなプレーボーイがバレンタインにそのまま帰宅のはずがない・と思ったのですが、なぜか直帰。ま、こういうこともあるでしょう。

第二弾。
例の美砂さんの場合。夫は、女と逢いそうであわない状態が一週間近く続いています。美砂さんはその間、汚れ弁当箱にごはんをつめ続け、洗濯拒否のユニフォームをたたみ続け、
虎視眈々、証拠をとろうと狙っています。
はじめの時、カラオケをバックに号泣していたあの美砂さんとは別人のようです。そして、
明るい声で「Aさん、わたしやりますよ。納得するまでやりますとも。どーしてもあいつ(夫)の
息の根とめてやりたいんです」と、実際に殺人でも犯しかねない鼻息です。
しかし・・・今夜も夫は直帰です。しかも、今夜はいつもよりさらに早い時間で帰ってきました。
少しは心に咎めることがあるのかしら?と、私が水をむけると、「そんなたまじゃないですよ。あいつは・・」・・・・おもわずこちらがひきそうな強いおことば・・。。
「また、明日もおねがいしますっ」
つい、三日ほど前までは、「どーしょう。どーしょう。Aさん」と、おろおろと訴えていたというのに・・。美砂さんをここまでにしたのはだれ??

そして、日付が変わりかけたころ、今日の最後、あやかさんから電話が入りました。
「もう、別れました。続けてください」
相変わらず冷静な声です。
あやかさんは地方の公務員です。170近い長身にきりりと髪をまとめて、濃い目の化粧が
美貌を際だたせています。あやかさんには8年付き合っている彼がいて、やっと結婚話がすすみかけたのですが、その8年間に二回。彼は浮気をしていたのです。で、もしも、それが
やまってなかったらと・・と、急に不安になったらしく相談の電話をかけてきました。
今日はあやかさんは仕事、彼はお休み。でもバレンタインなので夕方あって、ふたりでホテルに行って、そのあとの行動が知りたいと・・言うのです。
で。先の電話は、もうホテルを出ました。。ということなのですね。
日付もしっかり変わって、携帯が私を呼びます。「はい・・」
あやかさんの担当のN主任からです。こんなに遅くまでご苦労さまです・・・
ひとしきり、連絡を受けて、しみじみとN主任が言うのです
「けど、なんだってあんな男なんですかねぇ。彼女、すっとしたたいへんな美人ですよ。いい車乗ってるし・・あいつときたら、よれよれジャージにスーパーで刺身かって、するめ買っていっ
てるんです。なんで、あんないい女に、、所帯じみたぼろい男なんでしょうね・・」
・・・・ほんとに、N主任に限らず、うちの調査の男性たちは、相談者が美人だと、どうしてこうも
熱心になるのでしょうね。。。と、自問しながらそっと電話を切って再びの眠りについた夜でした。
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# by sala729 | 2005-02-15 13:56 | Comments(3)

Rさんが眉根をひそめて、なにやら考え込んでいます。
それを知りながら、私は意地悪ですから、知らないふりしていますと、意を決したように
「あのう。。Aさん」と、困惑気に話はじめました。
「旦那さんが浮気したときって案外浮気相手より奥さんのほうが美人ってケースが多いですよね」と・・
「そうですね。なぜかそういう場合が多いですよね。ま、よく男性が言うところの、毎日ステーキばっかだと、たまにはお茶漬けって・・あれじゃないですか。」私もかるーく受けます。
しばしの沈黙が流れて・・

「でも、反対の場合はどーなんでしょう?」
「反対って・・??。奥さんのほうがよくない(・・・言いにくいわね)場合?」
「いえ、そうじゃなくて、奥さんが浮気したときの相手ってことです」
そういえば、それはどちらが・・とは言い切れない場合が多いのです。
「浜田さん(仮名)?」Rさんの相談者ですが、私も面識はあるので聞いてみました。
「そーなんです。」
「相手、でたの?」
「はい。これ・・」
差し出した手には、写真を特大のカラープリントしたものが数枚握られていました。
・・・ほれぼれするような見事な写りです。さすがわが調査部・・・と、思いつつ
対象者と相手の男性を見ると・・・ん。んん・・・んん
イ、イケメン・・確かに、ハンサムです。そうですね、例えるなら、平井堅と阿部寛を足したような、ちょっと濃い目ですが、「イケメン」であることは誰もが認めるでしょう。
「ほんとですね。ハンサムだわ・・」
「でしょ。どうみたって浜田さんより素敵でしょ。こーいう場合どういえばいいんですか?」

・・・・・たしかに・・
浜田さんは、奥さんより背も低いし、ぶ男ではありませんが、全体に貧相な感じが漂って
います。それに、なにより言うこと、やることが「せこい」
なんたって、奥さんの携帯を毎夜、毎夜盗み見て、それを写メールでとって奥さんの日常を逐一メモしているそうです。
家計簿の管理も彼がしていて、毎日何円と合わないと眠れないといいます。真夜中にこっそり
奥さんの車の走行距離調べてそれもメモしていますと得意げに言うタイプです。
だいたい、どんな夫か想像がつくでしょう・・・
かたや、相手は、平井堅ですよ。阿部寛ですよ。身長も180以上は確実にあります。
ジャージとはいえ、有名ブランドのものをかっこよく着て、大きな4WD車に乗ってます。
浜田さんも確かに、ジャージは着てました。しかし、高校か、下手したら中学の時のお下がりではないかというくらい、年季の入ったもので、乗り付けた軽自動車のシートには子供のお菓子のくずがぼろぼろと・・。

これでは、奥さんの気持ちも判ろうかというもの・・・(失礼)
しかし、私たちの立場でそれを言ってはいけません。密かに心に思うことまでは、誰にも
止められませんが・・・。

しかし、経験上、こういう男性は、あとをひきます。
なんてったって、自分で決められない男性は、なきじゃくる女性より始末が悪い・・というのが
私の経験則なのです。
これから、しばらくの間、やさしいRさんはこの浜田さんに振り回される日が続くことでしょう・・お気の毒に。。ちーーん。
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# by sala729 | 2005-02-14 16:54 | Comments(0)

早朝の電車は北に向かって走ります。
線路の両側は真っ白い雪が厚い層になって段々畑の端から雪崩落ちそうになっています。
近くにスキー場があるくらいですから、このくらいの雪は当たり前なのかもしれませんが、ホームに立つ人の息は白く、マフラーで、半分隠した鼻の頭は赤く染まっています。
この時期の面談は、場所によって、車でいけないこともあり、時間のロスを承知で電車を
使わなければならないことも多いのです。
しかし、電車は電車でそれもまたよし・・と、いう感慨があることも確かです。(ようは、なんでもいいんです。仕事にでれるっていうだけで、うきうきしてくる仕事中毒人間ってだけのことです。笑。)

さて、山陰の小京都とよばれる駅に降り立った私は、約束の時間にはまだ一時間もあると、
駅の中の蟹の直売所で品定めをしていると、携帯がぷるぷるとなります。
出てみると、お約束の人からで、○○ホテルのロビーの近くにいます。と弾んだ声。
待ちきれずに、向こうも早めに来たのだと解釈した私は、私ももう来てますから、早いけど今から逢いましょうと・・
私に流し目を送る蟹を、後ろ髪をひかれる思いで置き去りにして、約束の場所に向かいました。

ロビーは案外混んでいて、家族連れに混じって座っていると、それらしい人が何人か通ります。こういうとき、(あ、あの人かな。・・この人かな)と思うときと、(あ、この人でなければいいな。この人ならやだな)なんて思うことがありますが、たいていの場合、この人ならいやだなっと思った人がその当人ということのほうが多いですね。
そして、今日の場合もそのセオリーに背くことなく、「・・・・」でした。
「Aさんですか」と、問いかけられれば、返事しないわけにはいきません。
「は、はい(あきらかに気乗りのしない私)」
「どーも」と笑いながら下げる彼の頭から白いものがぱらぱら・・・。
一歩ひいた私に、笑いかける彼の口もとには、並び間違った歯が黄色い歯茎を見せています。
改めて、彼をみると、白いナイロンジャージの下からよれよれのグレーのトレーナーの首すじが見えています。そのナイロンジャージの上から、黒ずんだオレンジのヤッケを着て、そばに
寄られると臭いそうな気配。
・・・・い、いいやっ!!。。仕事なんだから外見で判断しちゃいけないっ!!・・・と、自らを叱咤して
私は、とびっきりやさしく微笑んでみせました。(・・・ぐぐっ・・し、仕事だ・・泣)
彼はさらに嬉しそうに、笑いかけ、二人はホテルのレストランに・・

席に案内してくれたウェイターさんも、心なしか離れているようです。お昼時の混雑したテーブルの周りの人たちも、一瞬顔をあげてこちらを見ます。
ええぃっ。ままよ!!どう思われたっていいわよっ。どーせ私はここの人じゃないんだもの。この
人たちとは二度と顔あわせないんだものっ・・。(それにしても・・泣。泣。泣。)

かつて同じような人種の人と面談したことがあります。それは、今日よりももっともっと強烈で
魚の腐敗臭のようでした。私が離れると近づいてきて、あまりの臭さになにを聞いたか覚えていないほど強烈でしたが、あのときは、駅の待合室だったので、周りに迷惑をかけませんでしたが、今日は・・ホテルですもの・・(ご、ごめんなさい。Tインホテルさま・・)そういえば、あのときは帰りの電車の中で、胃の中が空っぽになるくらい吐きまくりましたっけ・・

なんて、暗い記憶を頭から追い払いながら、私は忍耐強い女優になったのです。
彼は28歳。1歳のとき、両親が離婚して母親から離された。そして3年前、父が亡くなった。
一人っ子なので、母を探したいと・・。
話だけ電話ででも聞いていたら、ぐっとるところですが、なにせこの状況で聞いていますから
ふんふん。それで?と、話を先にすすめます。
それなのに、なんと彼はぐずぐずと洟をすすりはじめ、拳で洟を拭きながら、見つかるでしょうかと、私に訴えてくるのです。
「見つかりますよ」心を押し隠して、わたしはやさしく答えます。
「ほ、ほんとですか」身を乗り出し、そのために多すぎるばさばさの髪から白いものがはらり、はらり・・。
(いいから座りなさいよっ。動かないでよっ!!)
叫びたいのをこらえて、わたしは、ゆったりとうなずきました。

「お母様の所在を確認したら、生活状況も知らないといけないわよね。逢うとしても、タイミングが大切ですものね。住所だけわかって、闇雲にってわけにはいかないでしょ?」
「はい。はい。そうですよね」と、何度も深くうなづく彼。(じっとしてって・・動かないでよっ)

状況をじっくり聞いて(その間、何度臭いに息が詰まりそうになったか・・)
調査にかかる費用を提示すると、「そーですか。じゃ、彼女にそーだんします。」と、明るい声。
彼女って・・あなたの母親のことでしょと、詰め寄りたい自分を押さえて
わたしは息を整えます(そうしないと会話が続かないのです。ながーーい息継ぎを・・はぁぁ)
「彼女ってあなたのお母様のことでしょ?」と聞くと
「はい。でも僕、給料ぜんぶ彼女に渡してるんです。僕がもってると全部使っちゃうんで・。でへへ」
・・・・な、なぁにが「でへへ」よっ。ばっかじゃないの・・・と、口から飛び出しそうな言葉を無理やり飲み込んで「彼女が理解してくれるといいわね。」と、余裕のふり・・
「はい。僕、中学のとき彼女に振られたんですけど、最近ばったり逢って、給料ぜんぶあずかるならつきあってあげるって言ってくれて、でへへ・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なにも言うべき言葉がみつからない・・・・・・・・・・・・・・・・

私は、よろよろと立ちあがり、レシートをつかんだまま、レジに向かいました。
後ろから、彼がなにか言っているのが聞こえますが、それよりも、帰りの電車の中で、この臭いの記憶が蘇らないようにと・・今はただそれを祈るばかり・・です。(合掌)
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# by sala729 | 2005-02-12 10:49 | Comments(2)