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遅ればせながら、お正月を機に、ちょっとリニューアルしてみました(^^)
よく言えば「ひとすじ」・・・・まぁ、はっきり言えばたんに、ものぐさなだけなんですけどね(苦笑)
一度決めたものは、なかなか変えない私の性格ですから、背景を変えるのも、この4年で3回目(もっとも2回目は、同じ絵柄で色調変えただけなんですが)という、私がなんの気の迷いか、
チャレンジしてみましたぁ。。。が、皆様のご意見はいかがでしょうか??

ちなみに、写真は佐賀県で行われている「バルーン大会」のものです。
もちろん、これはポスターなどではなく、実写として携帯で私に家人から送られてきたものです。なんだか、「の~んびり」しているところが、私には不似合いで、なかなかいーでしょ?(・・・
ってどーいう意味???)


ものはついでで(こんなことついでなんて言うのは、罰あたりなのですが。。)、今年の私の抱負というか、目標を・・・・。

ここに記する意味はふたつ・・・あります。
まず、みなさんにお知らせすることで、できなかった言い訳をしない・・・・しないように・・・
しないかもしれない・・・・・しないと思うな・・・・・なーんてことを考えています。(^^/)


では、ひとつ目は・・・
 目標のある貯蓄計画!
・・・・・・はい。これが一番です。。。
たぶん、ここを見ていただいている、みなさんには、ほぼお察しがついていると思いますが、
そーなんです。
私ったら、私ったら、ほんとに、計画的貯蓄ができない人なんです(・・・うぅぅぅっ)

年末調整の、年収欄みて・・・いつも愕然とするわたし・・・(--)
私って、こんなにお給料いただいているのに、なぜ?なぜ?なぜ?
いつも、貯金ができないって、騒いでいるの??
何につかったの?
誰がつかったのぉぉ~~~

「あんたよ。あんたの見栄っぱり料よ」 と、冷たく言い放つ家人。

・・・・・・うっぅぅぅぅぅぅ・・・・・・ぅぅ、はぁぁ・・・・・・・・・・そ、そうか・・・・・そ、そうかもしれない・・・・・
ひとつ、ひとつ思い浮かべば、あれもこれも、思い当たることばかり・・・(ぐっ)

幸いなことに、「中村うさぎ」さんほどの、収入や、知名度や才能があるわけではありませんので
怖ろしい「借金地獄」からは免れておりますが、このままでは、老後の生活も、定年後の、海外旅行も、マンションも、悠々自適なんて言葉の恩恵も、みーんな、言葉遊びに終わっちゃうじゃ
ありませんかっ。

これはいけないっ。。。このままでは、死ぬまで働いて(・・死ぬまで働けたらいいけど、仕事の
ない時間が増えれば増えるほど、先は地獄のような・・・)パタン・・・・なんて幸せな最後は
難しいかも・・・・(アセアセ・・^^;)

とどめは、Oリーダーの一言
  「Aちゃん、あんたねぇ。遣い過ぎよ。もっと貯金しなさいよ。」

・・・・・・うっ・・・ぅぅぅうう・・・返す言葉が、な、ない・・・・(だって、だってO夫人は、元銀行員さん
だもの・・・いじいじ)←これってなんの意味がある???

ということで、本年度の「目標計画」の一番はこれに決定!・・・しました。


ふたつ目が
 健康管理のための5キロ減量計画 

昨年は、不覚にも「脱水症状」で、救急車のお世話になり、社内の皆様や、周りの人間にご心配をお掛けしたことは、重々反省もし、恥じ入っております。
しかも、健康維持にと、購入したルームランナーは、朝の寒さと、あまりに急激なのめり込みに
悲鳴をあげた膝痛に、挫折しかかっているという「ありさま」なのです(--;)
しかし、生来の病院ギライ、医者不審は、いかんともしがたく、ならば・・この10年前とはあまりに様変わりした外見を、なんとかすべきかと・・・・(苦笑)

正直、無理なダイエットは、できません。
ケーキもやめられません。チョコも「命」です(^^)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この、本能と、欲望のせめぎあいの中での、減量です。。。
なかーい時間が必要でしょう(・・・と、なぜか自分で納得。)



こうして、私の2007年の計画は始動しました。

でも、ホンネを言えば、貯蓄計画の翌日には、その計画の重さにげんなりし、クリスマスに買いそびれた任天堂DSライトと、WILLを、どこに買いに行こうかと思案している自分に気付いて
、知らぬ顔してしまった私です。。。。
そして、このPCの手元には、LOTTE「VIP生クリーム」が、端然と置かれている、私の身の回り
でした。。。。。(^^)/

# by sala729 | 2007-01-06 15:11

わが社は今日が「初出」です。
と、言っても、私も調査も動いていますので、あくまで今日は「暦の上で」・・と、いうことですね(笑)
それでも、何にしても「けじめ」と「メリハリ」は、必要なものですから、今日から新たな年の始まり・・という緊張感はありますね。

さて、年末年始の混みあったJRのホームを、子供を避けながら右往左往して、海に架かる橋を
渡っていきました。
待ち合わせのシティホテルのロビーは、まだまだお正月ムードのお客様で一杯です。
そのなかで、ひときわ大きな剃髪の頭が、相談者のご住職でした。

相談電話は、ご住職からありました。
「檀家の娘が、男に騙されているかもしれない」
具体的な話はなにもなく、その娘さんのご両親とお逢いしたいと言うと
「いや、これは、相談を受けた自分がするので、親は呼びたくない」と、おっしゃるのです。
なんだか、不可思議な事の成り行きで、私も警戒しています。
「おっしゃることは判りますが、でもこれは娘さんの親御さん抜きではお話できないんじゃないでしょうか?」と、私が言うと、ようやく
「そーですなぁ。やっぱり親を抜きという訳にはいかんですわなぁ」


やっと納得してもらって、娘さんのお母様と一緒にこられました。

そして、そのお母様からの話では・・・

娘さんの名越まみさんは、心理カウンセラーになるべく勉強していました。
お父さんを早くに亡くして、姉と母との女三人家族でずっとすごしてきた、まみさんが父親みたいな存在にあこがれるのは、充分に理解できます。
そして、そんな男が、彼女の通う大学の同級生にいたのです。
それが、59才の田之上でした。
2人はキャンパスでも、有名なカップルで、いつも手をつないで散歩する姿が見られたそうです。
それが去年の秋頃、田之上が大学を辞めることになって、故郷に帰るという話がでました。
そして、こともあろうに、それにまみさんも付いていくというのです。
母親には、田之上の薦めで、東京大学の医学部を受験するので、田ノ上のもとで勉強すると
言ってきました。

田之上からも、自分は妻子ある身で、疚しい気持ちは毛頭ない。まみさんの将来を真剣に考えたら、今のままでは彼女はダメになる。ここで勉強しなおして彼女は医学の道にすすむべきだ。
彼女にはその才能がある。そして自分がそばにいたら、その才能を花開かせることができる。
・・・と、熱弁を奮うのです。

突然そんなことを言われて、母親はうろたえるばかりです。
そして、田之上に逢いに行くという母親の申し出を、田之上は「なんであなたに会わないといけないのか?!」「逢う必要などないっ!」と、激昂するばかりです。
まみさんに何を言っても、彼女は聞き入れようとはしません。

不可思議で、面妖なこの状態を、母親は住職に相談し、友人に相談し、大学の教授たちにも訴えました。
しかし、何一つ有効な手段が得られないまま、時間ばかりがすぎていったようです。



「調査の費用は私が出します。これも、私にとっての勉強です。」
住職さんは、穏やかな表情でそうおっしゃいます。
調査費用と言っても、正直そんなに「お安い」わけではないです。
肉親や、わが子のことならば、金額の大小には代えられませんが、檀家とはいえ、他人の娘です。
でも、だからと言って、調査費用をお安く見積もることはできません。
たとえ、肉親愛であっても、善意の愛であっても、調査の内容が同じなら、料金は同じです。
「情」はあっても、それは何か別の形で考えるべきで、それぞれに最適の見積もりを出す・・・
これは変わりません。



調査はすすめることになりました。
住職さんは、ご自分の言葉通り、費用は出されるそうです。

私にはよく判りませんが、これが「仏の道」と、いうものでしょうか?
それとも、この話には「裏」があるのでしょうか???

ともあれ、調査をすると決まった以上は、最善を尽くすだけです。
真実を、ご住職の前に明らかにすることだけです。。。

この話の終結がどこにあるのか・・・私には気になるばかりです。。。

# by sala729 | 2007-01-05 13:39

 新年 あけましておめでとう ございます 

継続とは力なり・・とは、けだし名言でこのブログもなんと4年目の新春を迎えました。
これも、みなさまのご愛読のおかげと、心より感謝しております。
仕事柄、定期的な更新は難しい状況にありますが、これからもできるだけ多くの事例を
ご披露し、この仕事へのご理解と、ご興味を持っていただけるかと、秘かに期待しております(笑)
どうぞ、これからもよろしくお願い致します。


さて、私の今年一番の仕事は29才の里美さんからのご相談でした。
お正月気分も覚めやらぬ2日の昼下がり、その電話は鳴りました。
「旦那が、女のところに行ったまま帰らんのよ。女は近所に住んでるのは判っとんよ。」
とりとめのないしゃべり方に。荒んだ生活が想像できます。
じっくりと話をお聞きすると14才年上の夫、雅彦さんは、去年の秋頃からスナックに努める、まほこという34才の女と関係を持ちました。

それからというもの、雅彦さんは、まほこに入れ揚げ、カードを待たせては自由に買い物をさせています。
自由にと、言って「ひとり親方」の雅彦さんが仕事をしなくなった、浄化槽管理会社は「火の車」です。
翌月のカードローンが引き落とせるか、落せないかという瀬戸際です。
まほこが買い物をしていても「このカードは限度額オーバーです」と言われることもしばしば・・・。
そのたび、まほこは雅彦さんを責め、雅彦さんは里美さんを責めます。


それにしても・・里美さんの話は驚きの連続です・・・(苦笑)

「ご主人とはかなり年の差があるのね。失礼だけど、ご主人、結婚ははじめて?」
「いえ・・。いゃ何回かはあるなって、思っとったんよ。そいでも、なかなか機会がなくて聞きそびれていて・・・義母さんにある日問い詰めたら、私で7人目って。」
「 7人目!!」 (@@)(@@)

「じ、じゃあ子供は?」
「12人くらいいると思うんだけど・・・ふぅぅぅ」
 じ、じ、じゅう・・・じゅうににん・・・(@@)(@@)(@@)(@@)(@@)

「それって養育費はどーしてるの?」
「払ったり、払わなかったりで・・・。主人となりの町にも家、借りてるのです。先月までそこに旦那のお父さんと、旦那の元妻が暮していたんだけど、女と会うのにホテル代がないからって、お父さんと元妻追い出して、そこで女と逢ってるみたいなんです。」
「・・・・・・・」

「女も同棲している彼氏がいて、その彼氏は心臓病で、女はその彼氏のこと、だから捨てられないって言うんです。それでうちの旦那と結婚できないって言うんです」
・・・・はぁぁ~・・・・聞いているだけで溜息がも洩れ洩れです・・・・・・

「あなたは女の身元調べてどうしたいの?」
「わからんの・・・でも、知りたいん。どんな女か知りたいよ。」
胸に1才7ヶ月という、彼の12番目の子供を抱いて、つぶやく里美さんの横顔がとても幼く、私には見えます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

偏見なのかもしれませんが、14才の年の差と、7番目の自分のポジションと、12人の彼の子供
たちを、ぜーんぶ抱えて、それでも彼を愛していられる「思い」は、どこにあるのでしょう?
聞けば、夫婦喧嘩は殴り合い、前歯が折れたこともあるそうです。
自営のこの会社も、赤字と人手不足で1月には、倒産するといいます。
それなりの赤字も出ているでしょう。
彼自身は、ブラックリストに載っているとかで、借り入れはすべて、里美さんの名義です。

どんどんと転がり落ちて行く、自分の身を里美さんは、判っているのでしょうか?
狭いコーポのリビングに、温風ヒーターの熱すぎる風がぐるぐると舞っています。


お金がないと、唇を噛む里美ささんを残して、Oリーダーに報告電話を入れると・・・
「そっか。ま、いいじゃない? 7人目 ってことは、ラッキーセブンってことだもんね。
今年もよろしくねっ!」と、ハイテンションで応えてくれます。

「そーよね。そーよね。私の始りなんだもの、上手い話のはずないじゃん。出足の遅いのには
定評があるんだもの、期待、裏切っちゃわるいわよねぇ~」

・・・・と、あくまで明るい、上司と部下の、2007年が始りました。
  今年もどうぞ、よろしく!! 

# by sala729 | 2007-01-03 18:23

クリスマスはいかがでしたか?
もうこの時期になると、一年も終わったのも同然で、なんだか年末までのカウントダウンも、今までよりずっと早く時間単位が移動しているように思えます。

今年は公私共に激動の年でした。
なにによらず「不変はない」というのが私の信条です。
ですから、とりまく環境や設定の変化については、右往左往しながらも、受け入れることができたときの喜びと達成感の方が大きいという性質です。
ま、「超お気楽型異型日本人」体質を色濃く受け継いでおり(誰から?)・・・こういう状況は決してキライではなく(むしろ好きなほう・・と言うべきですか(^^;)・・・・ワクワクドキドキの一年でしたね(満足)

さて、このころの行事のひとつに「お歳暮」という、日本の麗しい習慣(と、高島屋は言っておりました)がありますね(笑)
私もこの習慣、なかなか好きですよ。
ひところは「虚礼廃止」なんてスローガンに、年賀状と共に槍玉にあげられていましたが、私は
虚礼といわれようとなんと言われよう好きです。
自分が一年間お世話になったり、親しくしている人に、お礼をするいいタイミングじゃないですか?
自分の気持ちに従うだけのことです。「虚礼、虚礼とうるさいわね。自分がしたいんだからいいじゃない!」と、嘯きながら続けております私です(^^/)


その「お歳暮」の今年版の話なのですが・・・

私は、お酒というものを嗜みませんので、みなさんそれはよくご存知なので、いただくのは
チョコレート、クッキー、ハム、産直物などが多いのですが、それはそれでとても楽しみです。
いつもゴディバのチョコを贈ってくださったり、烏コッケイのバームクーヘン、マイスターのソーセージなどという、楽しい品もいただきました。
そして、そのお歳暮の楽しみがひとごごちついた頃・・・・

届いたのです。「ソレ」は・・・
忘れもしません。クリスマスイブの昼下がり・・・
ピンポーンと、我が家のインターホーンが鳴り、いつもの宅配のおにーちゃんがカメラに映っていました。
出て行くと、足元にキラキラと光るブリキの缶。(俗に言う、一斗缶というやつです)
ハンコを押して缶の上に貼られた送り状を見ると、最近、姻戚になったばかりのD家です。

いや~な予感がぴりぴりと足元から這い上がってくるような感覚・・・・
いつもはさわやかな笑顔で帰る宅配おにーちゃんの微妙な笑顔・・・・

もしや・・・と、思って・・・や、やっぱり・・・

 「な、なんで今、牡蠣なのよぉぉぉ~」 

そうです。今年のこの時期・・・このタイミングで、我が家に届いたD家からのお歳暮は、一斗缶一杯に詰められた殻付きの牡蠣・・・だったのです・・・・。
そういえば、去年もそうでした。
家人が、仕事のように軍手をはいて殻から身を外して、すっかり終わった頃には「広島に出稼ぎにいける」と、豪語するほどの腕前になった、あの「牡蠣」が、今年の今のこの時期に届いたのです。
しかも、134個(これはあとで数えました)

この ノロウィルス が、日本中を席捲して、コホンといえばノロ、おなかを押さえれば
ノロと指差されるこの時期に、大胆にも二枚貝の王者「牡蠣」ですよ。
そりゃあ、牡蠣養殖業者さんたちには「濡れ衣」と、糾弾されるかもしれません。
言われなき「根拠」だと養殖業者さんもテレビで訴えていましたが、それは確かにそうなんでしょうけれど、でも、でもですよ・・・

今年のこの時期に、牡蠣134個はないでしょう・・・しかも我が家はふたり家族なのですけれども・・・(--;)


これが去年や来年ならまだいーですよ。
ご近所や、知り合い、知人にも牡蠣をご賞味いただきたいと「お裾分け」などという、これまた
日本の麗しい風習に酔い痴れることもできるのですが、今年のこの時期・・・どなた様に、牡蠣を
お裾分けすることができるでしょうか・・・・(溜息)

ちなみに、会社でこの話をしましたら、
「それはAちゃん、そんな風にとったらいかんよ。その人は親切に贈ってくれたんだから」と、
私を諌めたOリーダーですが
「じゃあ、リーダーお裾分けしていいですか?」
と、私が開き直ると、一転
「いらん。」と、身を翻して行ってしまいました・・・・。

話の一部始終を聞いていたRさんにそっと振ってみると
「大丈夫ですよ。加熱したら。Aさん食べたらいいじゃないですか?」
・・・・うっ・・・(そーいえば、先週末、Oリーダーが言ってたような・・・Rちゃんって優しい言葉で
きついこと言うよね・・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうね・・・やっぱりそーいうことよね・・・・
それは・・・
・・・・・いらん!ってことなのよね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


こんな私は、人のご好意を踏みにじる「冷血漢」(一応、生物学上♀ではあるんですけれども・・
言葉上、「漢」と使わせていただきます)・・・・なのでしょうか??

# by sala729 | 2006-12-26 13:53

「うっううう・・・」
薄暗い焼き鳥やさんの一角で、涙にむせびながら言葉を継ぎ足していく町田さん(67才・仮名)の震える声がいっそうじっとりと湿った空気を重たくさせているようです。

町田さんの妻、やよみさん(仮名)は65才。
写真で見る限りは、派手な洋服を好み、カブを駆使する典型的なハデハデおばちゃん(俗にいう大阪のオバチャン・・ですね^^;)です。

やよみさんはパワフルなおばちゃんです(・し、失礼)
野村沙知○さんと見まがうばかりの、黒地にはではでプリントのTシャツ。赤色、これまたプリント柄のオーバーブラウスをひらめかして、ヘルメットをかぶり、カブに跨る姿は・・・・なかなかのものです。

町田さんご夫婦には子供がありません。
結婚して以来、町田さんはサラリーマンとして、やよみさんは町田さんの実家のビジネス旅館を営んできました。
元来社交的なやよみさんには、この仕事が向いていたのか、たちまち地域の顔役になり、今ではこの地域で彼女の顔を知らないものはいないそうです。
肩書きだけでも・・・公民館副館長、婦人会副会長、ちぎりえサークル主幹、俳句の会世話役
見守り隊副隊長、生活改善共同会副会長、などなど・・・数え上げればきりがありません。
でも、肩書きに「副」が多いのが、何かやよみさんの性格を象徴しているようではありませんか?

夫婦喧嘩をすると、当然町田さんの全面敗訴です。
なにしろ、町田さんがひとつ言うと、100くらい返ってくるそうです。(さもありなん・・)

そのやよみさんのブランド財布(なにしろこのオバチャン、大のブランド好きで、洋服にしても
デパートオンリー・・なのだそうです。)に、男の写真が大事に切り取られて入れられてあったのを町田さんが発見したのが一週間前。
しかも、その男・・・町田さんの40年来の親友・・・なのだそうです。。。

「わしがちょっと外に出たら、すぐ出ていくですわ。そいで、どこ行っといたと問い詰めたら、
いちいちうるさいんじゃわ。私が何しょうとええじゃないか。と、開き直りよるんですわ。
それでも、問い詰めたら、もう金切り声あげて、手がつけられんのですよ。」
溜息まじりの町田さんの口ぶりからも、やよみさんのヒステリーぶりは想像ができます。。。

「昨日も、朝から頭が痛いと寝てたんで、ちょっと薬買てきてやろうと薬やに行って、帰ったら
もうおらんですよ。そいで、夕方まで帰ってきません。カラオケやゲートボール捜しても
おらんかったんです。」

妻のためにクスリを買いに出る。町田さん。
夫がでたのを確かめて、そっと家をでて、バイクに跨るやよみさん。
自宅に帰って、妻のいないことがわかり、周囲を探し回る町田さん・・
そして、夕方、何もなかったかのようにふらりと帰宅するやよみさん。。。
なんだ、喜劇のワンシーンみたい・・・と、思うのは私だけでしょうか??(^^)

それでも、当事者には大変なことなのです。
町田さんの従兄弟さんが経営するこの焼き鳥やさんで、ひそひそと話をする私と町田さんを
その従兄弟さんご夫婦は心配気にちらちらと見ています。

でも、私はそれよりもっと
このお店で、今夜も開かれるという、ささやかな忘年会のお客様たちが、どうぞ「ノロウィルス」の
餌食になりませんようにと・・・祈るばかりです。

・・・・だ、だってこのお店・・・
なんだか、じとっと湿っているし、暗いし(なんたって座卓二棹の部屋に、まあるい輪っかの電気が一個ついてるだけで、昼なお暗い・・・というかんじなんですよ。)
ゴキちゃんの二対がそろってダンスしてても、ちっとも違和感のない「焼き鳥や」なんですもの・・・。
きっと、おのお店は・・店主夫妻のおおらかな優しさが「評判」のお店なのでしょうね・・・と、自分に言い聞かせつつ、お店をあとにしたのでした。。。

# by sala729 | 2006-12-22 11:13