暑さ寒さも彼岸までって・・・暑いぢゃんと思わず口に出そうな
こらえ性のない私です。

昨日は、はじめてチビをつれてお墓参りに行って参りました。
あまりに小さなときは「お墓で怪我したら一生治らない」という
迷信を真に受けておりましたから、控えていましたが、もうそろそろ
お墓参りの「流儀」を教えてやらねばならぬと、思い定めた次第です。

ホンネでは、親が教えられんのなら私がっ!という、余計なばば心で
ございますよ(笑)
草むしりから、お掃除。お花たての穴の掃除の仕方と水替え。水掛と
お供えと、それが終わったら、お蝋燭とお線香。そして読経。
雑草が生えないようにと、濃い目の塩水をたっぷりと敷地内に撒いておきます。

子供は何にでも好奇心旺盛で、自分でしたがりますが、塩水を草むしり
する家人や、母親に掛けて「きゃっきやっ」と喜ぶのは、これはご愛嬌と
いうもの。

こういう、市井の季節の風習はその地に生き残ったばばの務めです。
誰かが教えてやらなければ、「ないこと」になってしまいます。
私自身の骨は、別にそこいらに捨てておいても、海に散骨してもらっても
構わないですが、お墓参りという日本の風習は、日本に生まれた子なら
知っておいて損はありません。

我が家は亡夫が田舎の出で、こういう風習に慣れ親しんでいましたから
子供たちも小さい頃から、こうしてきました。
(そのわりに娘は、チビ母として、しっかりしなさいっ!と、言いたいっ。)


私は、無宗教の現実主義者の、冷血魔女ですが、こういう習慣は否定しません。
というより、これは「日本の美しい風習」と思っていますから、せめて
自分の血縁者には残して置きたいと思っています。


こうしてお墓参りを済ませてから、かねてより念願の「ドッグラン」に
みんなで行くことにしました。
我が家からなら車で20分もいかないところに出来た「ドッグラン」

先日、下見していたのですが、広い芝生で「小型犬サークル」と
「大型犬サークル」に別れていて、とても快適そうです。

ここに、ヒメも連れて来てやろうと思っていたのですが、聞きつけたチビが
ぜひ行きたいというので、やってきました。


レストランも併設しており、お庭で食事しながら終わると、サークルに移動します。

はじめは、うちだけだったのですが、そのうち、同じトィプードルの「ゆずちゃん」
と「いちご」ちゃん。
ダックスの「テトラちゃん」・・・なんだか子供のキラキラネームみたい・・

概してプードルは大人しいというか、臆病・・いや賢いからなのか、サークルに
入った途端、わっと走り出したりはしません。
したのは、うちのヒメだけです・・(汗)

それでも、始めはお互い警戒しながらも、やはり犬同士、すぐに打ち解ける
ものですね。心配ご無用でした。
ここには、人間も犬も食べられるケーキもあって、チビはそれをヒメと一緒に
パクパク。「んまぃっ!」・・・って、あなた普段どんなもの食べさせられてる
のよと、突っ込みたくなりました(笑)


昨日も暑かったのですが、それでも木製ベンチに座っていると、涼しい風が
吹き渡って、なんだかすごくいい気持ちです。

このあと、まだ二匹ピンシャーの「アトン君」トィプードルの「ひなちゃん」
飼い主さんも、ワンちゃんもみんなおっとりしていいかんじです。
娘は隣の大型犬が気になるらしく、さかんにモーション送ってました。
我が家は、私以外は大の犬ずきなのです。
・・・私?・・私は我が家の犬だけが可愛いって、人間です。


チビもいろいろな犬種に大興奮。娘に「座って目線をワンちゃんに合わせて」と
言われると、居酒屋のお兄さんの注文取りのように片膝ついて向き合って
いました(笑)
さすが母親です。言うことは効きますね(笑)


動物とすごす時間は、穏やかで楽しいです。
秋の日の風はまだまだ優しく、田圃の向こうで、今を盛りと曼受紗華が紅を
競っています。
穏やかで、清新な秋の日の昼下がりです。
[PR]

by sala729 | 2013-09-24 16:05 | Comments(0)

先日、室戸岬に行ってまいりました。
台風18号の前だったので、穏やかにキラキラ光る室戸の海は最高!
星野リゾートが監修するオーベルジュウトコに泊まることになっていましたので
ゆっくり目に自宅を出たのですが、案外室戸は近い。
感覚的には足摺岬の半分かな・・・なんて。

室戸といえばクジラ。
途中の鯨会館で展示物を見て、昼食。
懐かしい鯨の竜田揚げ。私ら世代には給食の「超ご馳走!!」
思い起こせば、私は好き嫌いの多い子(・・それは今でもですが・・)で、
当時は食糧難・・・

いやいやさすがにそんな時代はもう終わっていましたが、
それでもミルクは脱脂粉乳。(いまどきのお子さんはなんのことやら
知らんでしょうね。)残ったものは家畜の餌にしていたというシロモノですぞ。
三日前くらいに焼いたんじゃないかというコッペパン。
それに味があるかないかわからないくせにやたらギタギタと油の浮いた
ケチャップ味の炒め物おかず。

それを残すということは許されなかった時代です。
毎日、毎日が地獄のような日々でした。
そんななかで、唯一の救いが「鯨の竜田揚げ」この日は、本当に幸せ
でした。


そんな思いの私の目の前に、あのなつかしい竜田揚げ。
しかも、一口頬張れば、あの何十倍もの美味しさが広がります。
あ~幸せ。。。
赤身のお刺身も美味しかったですが、この竜田揚げは過去からの
幸せまで運んでくれるようでした。

そのまま道沿いに走ると、室戸岬灯台の入り口ですが、車を降りてからの
距離を聞いていたので見るだけでパス。
でも、中岡慎太郎さんの銅像はしっかり見ました。
写メで息子と娘にも送り
「おー室戸や。これで判らんかったら、社会の教員免許返すわ。」と
息子からの返信。

「来た。来た。来た。この雄姿。龍馬さま~」と、最期にずっこける返信。
もちろん、しっかり訂正しておきましたよ。叱責も添えて(笑)




室戸一帯はジオパークに指定されていて、その海岸美の原始的な美しさには
心が惹かれます。


そして早めのチェックイン。
というのも、ここは海洋深層水のプールがあってそこで体を開放してから
スパを受けるというのが今回のコース(^^)

正直この歳で、しかも今までまともに手入れもしていないこの顔と肌が
今更・・・とは思いましたが、海洋深層水の海草パックで体の奥の疲れが
溶け出して、リラックス効果は抜群です・・・なんて宣伝文句に乗せられて
しまいました。


それにしても恐るべし海洋深層水。
浮くわ、浮くわ。。。そのままでもぷわ~ん。足と頭にチューブ状の浮き輪を
あてると、もう立てないほどの浮力。
す、すごい。これなら平泳ぎの足、いくらでも練習できるよ。・・できました。
確かに。。でも現実のプールにこの浮力はないのです。この日のことは一夜の
夢でした。


小一時間ほど浮いていると、スパのご案内がきます。
どのスタッフもみなさんとてもかんじいい。
120分の施設時間が少しも長く感じられませんでした。

そして終わって、ゆっくりと夕食タイム。
レストランまでの回廊の真ん中には海を見ながら本を楽しめるライブラリーに
自由にお茶ができる用意もあります。
そしてその屋根にはタイフーンテラスて名のついた屋上テラスがあり、
でこまでも続く水平線と海と空との融合がそのまま伝わってきます。
食事帰りにまた上がってみると、空には満天の星でした。


レストランもそう広くはありません。
メニューはみなさん一緒。といっても総勢で5組と一人です。
中庭テラスに星明りが輝いてとてもロマンチック。

そしてそのお野菜の美味しいこと。
お聞きすると、やはりこの海洋深層水をろ過してお野菜を育てているのだ
そうです。
食後のお茶はコーヒーと紅茶ときしまめ茶(?)なにこれ???
すかさずウェイターさんが「ではご試飲を・・」と、笑顔でデミタスカップに
きしまめ茶を入れてきてくださいました。
でも、私はコーヒーにしましたけれどもね(笑)

ふと、窓際がざわざわするので見てみると、中庭になにやら動くものが・・



「あ、あれはタヌキです。」とへーぜんとウェイター氏。

「え?野生のタヌキがでるの?」
「はい。あの椰子の実が落ちるのを待ってやってきます。」

はしたないとは思いつつ、食事の途中で間際までいってよーく見ると、
ほんとにタヌキです、それも三匹。うろうろと椰子の木の周りをぐるぐる。

翌朝さらにお聞きしたことによると、タヌキや狐、猿、いのししなどが
やってくるようです。
さすがに熊はまだ、おみえではないようです。


素敵なゲストにまで恵まれて、とても楽しいディナーでした。
そして何もない夜は目の前の海の音に包まれて、それでなくても寝つきは
ビカイチの私・・・もちろんふかーい眠りに落ちていきました。


翌朝・・・ベッドから日の出が見られる設計にしているとのことでしたが
折角だからとまたあのタイフーンテラスに・・・
すこし雲が多かったので、水平線からの日の出は見られなかったのですが
とても気持ちのよい朝でした。


うーん。リフレッシュというのはこういうことを言うのでしょうね。
スパはともかく、美味しい食事と、清浄な空気と、心地よい浮力。
これは人間を生き返らせてくれます。

案外手近なところにこんな、再生場所があったことに感謝。

それにしても、海洋深層水プール・・・恐るべしです。
どうぞ、機会があれば一度お試しください。きっとまたしたくなります(笑)
[PR]

by sala729 | 2013-09-21 11:46 | Comments(3)

先日久しぶりに、映画に行きました。
私達の事務所のすぐ近くに、いわゆる「名画座」といわれる小さな
単館の映画館があります。

座席数は90。地下一階にそれはあり、知らない人にはなんだか怪しげな
雰囲気はあるでしょう。
でも、もともとはそのビル全体が「大映」の封切館だったのです。
・・・だったのですなんて言っても、若い人たちは「大映」も「封切館」も
知らないでしょうから説明を・・・とも思いましたが、それをすると
長くなるのでやめます(笑)また、いつか・・・


幼い頃から映画に親しんできた私にとっては、そこは懐かしい場所であり、
ちっとも怪しくも、如何わしいとも感じる処ではありませんが、哀しいことに
その映画館座席の半分が埋まっていたことがありません。

その日も、メンズデーで1300円というのに、観客は私を含めてほぼ
10人。広々はしてますが、なんだか物悲しいのも事実です。




さて、そこで上映されていのは「約束・名張毒ぶどう酒事件」
これは今現在も係争中の51年に及ぶ、死刑囚奥西勝氏をテーマにした
ものです。

有名な事件ですから、時事問題としては、私も知っていますが、
簡単に述べると、三重県名張市の小さな集落で、自治会の集まりに参加した
住民のうちの女性に供されたぶどう酒に農薬が混入されて、飲んだ5人が
亡くなり、7人が重症という大きな事件です。

時代は昭和36年。映画は再現フィルムのようなドラマ仕立ての過去と
白黒フィルムの実録と、完全ドラマの現在に分かれて進みます。

かつてあった冤罪事件とこの事件の決定的な違いは、奥西死刑囚は一審で
無罪とされながら、二審で死刑の判決を受けそのまま拘留。
そして何次かの再審請求が通って一時死刑執行が停まったものの、それも
棄却されという人の命がエレベーターのように上下されたことです。


映画は、死刑囚の日常とそれを支える支援者、弁護士、母親を淡々と
描いています。
そして、再審を勝ち取るまでの弁護団の奮闘も淡々と流します。
一審判決のあと、控訴した二審で次々と証言を翻す人々。
二審以後の判決を、さまざまな証拠を提示されながらも、私達のような
門外漢が見ても、不審としか思われないような状況を、いとも簡単に否定して
前判決を支持する、何十人もの裁判官たち。

彼らの実名と顔写真に「裁判官たちには法の独立が認められているが、
彼らの基準はそれよりも上下関係にある。食事も退出もすべてに順番が
決まっていてそれを固守している彼らにに先の(先輩の)裁判官の判決を
覆すという選択はない」とナレーションはかぶります。

白黒の映像は証言者にも及びます。そして彼らは不可解に言葉を濁し、
権威ある大学の鑑定人にもそのカメラは迫りますが、皆が皆、激しく
否定を繰り返すばかりです。
これは、ドラマ部分ではありません。実写です。




私もこの事件は他のものでも読みました。何種類か・・

そしてこの映画では触れられていませんが、奥西死刑囚が当時村では
「ワル」と呼ばれていた素行の人であったこと、また浮気をしていて
その相手はその時、集会に参加していたこと。
(これは、動機に触れることなので映画でも触れてはいます。妻と愛人を
同時に殺したかった・・というのが動機になっています)
当時この村落には「夜這い」の風習があって、現代的感覚でいうと、男女の
風紀は乱れていたことなどは知っています。

そして、白黒実写の中で、村落の人々は口を揃えて「あいつが犯人」と
言うのです。
奥西家の墓は共同墓地から出され、畑の真ん中にぽつねんと建っています。


映画の作り手の意図はもちろん「シロ」で作っていることは明白です。

ラストシーンで弁護士が肺炎で入院した奥西死刑囚を見舞うと、やせ細った
両腕に手錠がかけられていたと、滂沱しておりました。


こんな事件のたびに思います。冤罪はもちろん許されるものではありませんが、
では51年の間、被害者のまま、何も言えず判ってもらえず、土に還った
被害者さんの魂はどこに落ち着くのだろうか・・・と。

裁判官と警察は、もしもこうして冤罪を作ったのであれば、それは二重の罪
ですよね。
冤罪と真犯人を逃した罪。

人が人を裁くというのはおそろしい。



とても、中身の濃い二時間でした。
次の世代の人たちのより多くに見て欲しいと今は心から思っています。
[PR]

by sala729 | 2013-09-11 11:56 | Comments(0)