茹だるようなという表現がぴったりの昨今の下界の気温ですが、みなさま
いかがお過ごしでしょうか。

気のせいなのか、現実なのかは定かではありませんが、街行く人たちに
妊婦さんが目立つような気がしています。
これは先日、別府のスギノイパレスにちび達と遊びに行った時にも感じた
のですが、臨月も近そうなお腹を抱えた妊婦さんがプールサイドの階段を
手摺も持たずにひょこひょこと降りてくる姿を何人見たことでしょう。

はるかかなたの「妊婦心得」を信奉しているわたくしなどは、その足元の
覚束なさに、ハラハラドキドキしまくりで、階段を降り終えるまでは片時も
目を離せませんでした。

そしてそう思って周りを見ると、なんと水着姿の妊婦さんの多いこと。
たしかに、私が妊娠中にも「妊婦スイミング」とか「新生児スイミング」なんて
教室もありました。
でも、今ここにある現実は水泳教室ではなく、ウォータースライダーの関係で
4階分はありそうな高低のプールサイドへの階段と、遠慮なく押し寄せてくる
造波プールの攻勢。このなかを、はちきれんばかりのお腹を揺らして、かわいい
妊婦さんが、きゃあきゃあと走り回っているのです。


うーん・・・「刺青お断り」これはありだわよね。
「アルコール摂取の方もお断り」うんうんこれも判る。
でも、「妊婦さんお断りっていうのは、こりゃ書けないわよねぇ。」と
一人納得する私。


しかもこの日、水泳妊婦さん5人目撃しました。

そりゃあ、病気ではないですから水泳も悪くないのかもしれませんが、
こんな人ごみの中、しかも小さな子も走り回っているプールサイドへの
4階分の階段・・・せめて手摺もって降りてくれませんかね?
見ているほうが、ハラハラヒヤヒヤします。

何歳になろうが、どんなことがあろうが、自分の子を持つと鬼気迫る日々を
送っている女性たちと、この悠然とした女性達が同じ「母」になるとは
到底思えませんね。


そんなこんなと思っているうちに漢検の試験発表日がやってきました。

こんな日に限って朝から娘とちびはやってきます。
そして漢検のHPを開いて、私の受験番号をピロピロと入力していきます。


今は便利ではあります。
いいか悪いかは別にして・・・・


はい。(^^)
ありがたく合格させていただきました。

みなさま、ご支援どうもありがとうございました。
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by sala729 | 2013-07-22 14:20 | Comments(4)

今日は「海の日」です。
お休みの日にブログを更新することはあまりないのですが、今日はニュースが流れるたび
怒りに震える心を押しとどめることができません。

昨日の10才の女児が遭遇した事件です。
まだ幼い女の子を、母親にして「顔も判らぬほどに」と言わしめるほど殴り、顔を踏みつけ
路上に血が散るほどの暴力を振るった30才の男が心底許せないです。

女児は現在も脳内出血で意識不明だそうですが、もちろん命が助かるというのが
今は一番の望みではありますが、この先、彼女が大人の男をどれだけ怖れ、世間を
厭い、生きにくい人生を送るかと思うと、その将来が心配でなりません。

もちろん、遠く離れた赤の他人の私が何をどうなすことができる?と、問い返されれば
応えることはできないのですが、こんな私でも、もしも何か彼女のために出来ることが
あるなら、力の及ぶ限りは尽くしたいと心から思います。


事件としては、たまたま通りかがった勇気ある人の判断と行動で犯人は捕らえられ、
彼女の命は救われ、また次の犠牲者が出なかったことは、救われることではありましょう。

しかしながら、犯人が「わいせつ目的で」と、動機を口にしたとき、あの状態で更に
彼女に襲いかかったかもしれない災厄を思うと、胸の奥が凍結しそうな気がします。

こんな男が世の中に漫然と生きていることが許せないです。
私とて親として子育てはしてきましたし、むしろ子供はもうこの犯人世代に近いです。
しかし、多くの親は母親は、彼女に自分の子を投影して、その身に降りかかった災厄に
怒り、悲しみ、憤り、震える思いを抱いたのではないでしょうか。


今日のニュースでは、犯人が精神的に問題があるかもしれないと流れていましたが
それにしても、許される行為では断然ありません。

米国では、性犯罪行為の常習者はその足跡を、市民レベルで確認することができると
いうことですが、日本も、もう是非公開すべきです。
ご立派な人権擁護さんたちのご託宣は、もういいかげんにしてほしいですね。
守るべきは、大人の犯罪者の人権ではなく、将来のある、かよわき子供たちの
いまそこにある命です。


こんな田舎の片隅の、「ひねくれたおばば」で、何の力にもなれないですが、
もし届くなら、彼女に「味方だよ」と、そっと伝えたいです。
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by sala729 | 2013-07-15 17:35 | Comments(0)

いやはやこの連日の熱中症ニュースが流れる中で、授業で「持久走」など
実施して、案の定救急車の出番となったなんてニュースを見ていると、
失礼ながら、日本の教育者の場の読めない感覚に、呆れるばかりです。

こんな教育受けていたら、「臨機応変」とか「応用力」とかが
死語の人間が量産されるのも無理ないことかと、妙に納得してしまいました。


さて、先日私は兵庫県文化センターに行って参りました。
ここは阪神大震災後に街が一新されたそうで、オシャレな文化スポットに
なっています。

ここで、司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」から、土方歳三の愛した女という
副題の朗読劇が主催されるというので、楽しみにしておりました。
朗読するのは、女優、十朱幸代さんです。ピアノ伴奏は宮川アキラ氏。
中ホールですからねそんなに大きな会場ではないのですが、コンクリート
打ちっぱなしの、天井は高く広々と感じます。

テーマは確か、本の中で「紫陽花の恋」とか副題がついていたように思います。
観客の殆どは女性客ですが、始まると暗い場内はシーンとして、日本人の
道徳地に落ちず・・・と、感じ入りました。

十朱さんはさすがに大女優さんです。
一人語りなので、時には土方や、沖田、近藤の科白までも喋るのですが
そのときに踏ん張る足の力強さと、それなのに崩れない裾捌き巧みさ。

白地がメインの絽の着物に、織の帯をきちんと締めた立ち姿の美しいこと。

背の高い椅子に座っての朗読なのですが、時には立って2.3歩前に出たり
するのですが、その仕草の誠にしとやかなこと・・・
無意識に振舞う内股の足先が震え上がるほどの艶かしさで迫ってきます。

近年はテレビで、いわゆる「老け役」が多く、少し前にはなんと
夏川結衣さんの母親役で出ていたのを見たときはびっくりしましたが、
今のこの姿を目の前にすると、それは惜しい。あまりに惜しいと心から
思いました。


内容はほぼ原作に忠実と思いました。(なにしろ何度も読んでます。笑)
ただ、ラストは「ん?黒龍の棺のパクリか?」とも思いましたが、
新撰組を、土方歳三をこよなく愛する私にも十分納得と満足の得られる
時間でした。




我が家は趣味が対照的で、家人は音楽好きですが、歴史はさっぱりです。
大河ドラマを見ても「ね。なんでこうなのよ?」
「どうしてこうなったのよ?」と、まるで小学生のような質問を投げかけます。

いちいち説明するのも面倒になって
「もー。いいかげんにして。あなた私がいなかったらどうするのよ。」
「そんときは見ないし(歴史もの)」
「少しは自分で勉強しょうとは思わないの?」
「なんでよ?Aちゃんがいたらいらないじゃん。聞けばいいし。」と平然と言い返します。
そして悔しいことに
「Aちゃんだって、オレがいたから曲りなりにも音楽が楽しめるんでしょ?
ま、これが割れ鍋に閉じ蓋というか、凹凸というかね。」と、笑いおるのです。
音楽に関しては・・・当たっていますので、次が言い返せないのが、悔しいぃぃ
です。

そのくせ、今では自分も「新鮮組通」にでもなかったかのように、外れた
薀蓄を垂れるのを横目にして、いつかは思い知らせてやろうと心秘かに
思っています(笑)
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by sala729 | 2013-07-12 12:58 | Comments(0)

そのお電話を受けた時から、半信半疑・・ではあったのです。
でも、そういう電話をすべて無視するわけにはいかないのが私の仕事です。

人捜しをしたいと言う、中尾庄太郎さん(86才・仮名)の電話に、ご自宅を訪れた日は梅雨明けの
ぎらぎらした太陽が熱い昼下がりでした。

日差しにもめげずに、私を外で待っていてくださったのには恐縮しましたが、後から考えればその
積極性が怖かったのです・・・。


「おばぁがのう・・・浮気しとったんじゃ。」
玄関脇の応接間に通され、座ったとたんの衝撃の告白(笑)
しかも、その浮気おばぁは、私がソファに座ったのを確認すると、山盛りの上用饅頭と、カルピスと麦茶をお盆に乗せて
しずしずとテーブルに置きます。

キタキタキタキタ。。。織田祐二さんではありませんが、私の中の警戒情報が「キタキタ」と警鐘を鳴らします。


「いや、あの、人捜しのご相談では?」
「そーよ。そやから、そのおばぁの男を捜して欲しいのよ。」と、中尾さんは胸を張ります。
それは、胸を張るところではないのでは?という突っ込みを呑み込んで、
「浮気は今も・・続いてるんですか?」と、そっと恐る恐るお聞きしてみました。


「なぁにを言うとるんや、おばぁはワシとおんなじ86やぞ。それに耳も遠いし、半分ボケとるがな。
今はない。それは絶対にないっ。」と、妙に力を入れます。

「では、いつのお話なんですか?」

「そーやのぉ、昭和22年頃かいな。いや26年頃か・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・昭和22年・・26年って
・・・う、産まれてませんがな・・(いやっ。ほんとです。見栄でも嘘でもありませんっ。)


「そ、それは難しいですよね。」
このあたりで警鐘はマックス。私の中で鳴り響いています。



「難しいことなんかあるもんか。男の名前は判っとる。住所も判っとるんや。浮気した場所も判る。うちの
家やけんな。」

「自宅で・・・それは奥さんがお話になったんですか?」

「そーよ。そんだけ判っとるんや。相手はすぐ捜せるやろ。」
「ちなみに相手さんはおいくつくらいですか?」
[わからん。そやけど、おばぁよりは年上や。ワシはな、男を捜して慰謝料請求しょうと思うとるんじゃ。」

「いや、それは無理ですよ。もう今はなんでもないですし、三年で時効になりますしね。」
「それでも、相手の男に言うことはできるじゃろ?」
「それはそうですが、もうお亡くなりになっているかもしれませんよ。」
「んいゃっ!。生きとる。絶対、生きとる。」
「それはまたなぜ?」
「電話がかかってくるんじゃ。毎日、毎日」
「それで、出たら切れる?」
「そうじゃ。よう判るの、さすが探偵じゃ。」
・・・・思わず、ありがとうこざいますと返すところでした。・・・・・


どうやら話を総合すると、結婚当初、中尾さんは深夜勤務の仕事に就いており、その夜の間に奥さんが浮気したと言うのです。
その後産まれた長女さんはそれではその男の?と水を向けると「いや、それはないっ!」と、力を入れるのには、ほっとしましたが・・

しかし、どう考えても、どんなに優秀な探偵でも、60年も前の浮気の証拠を掴めるはずも、姓だけわかるという相手を
捜しだすことはできません。
もともとの情報源の奥さんの告白自体が・・心もとない。
しかも、中尾さんとて年代はうろ覚え。住所地の番号は失念というありさまです。

なのに困ったことにこの中尾さん。
出来ないということを理解してはくれないのです。「なんでや?」「できんことないやろ?」の繰り返しで
話が進みません。

お聞きすると、昭和53年に奥さんは、浮気を告白して家を出て、以来実家ですごしていたそうです。
それを平成10年に、奥さんの実家の母が亡くなったのを契機に、迎えに行き再び同居を始めたそうです。

中尾さんの内で告白を受けた30年余・・・消化されずに残っていたということなのでしょう。

妻にとっても夫にとっても、不幸せな年月でした。



仕方なく、私はとんでもない金額の見積もりをお出しして、諦めていただくことにしました。
これは、言っても言っても理解してくれない方には時々使います。

すると、それを見た中尾さん
[わかった。考えさせてくれ。」と腕を組みます。

いやいや。。考えなくていいんです。お断りくださればいいのです・・・

「そうですね。では、よくお考えください。それでは私はこれで失礼します。」
「いんやっ。帰さん!」
「は?」

いくらご老体とはいえ、何かされたら防がねばなりません。成り行きで突き倒しでもして怪我でもされたらと
いろいろな考えが駆け巡ります。

「まぁ、もうちよっとおれや。ほら飲めや。」
中尾さんはにやっと笑って、コップのカルピスを薦めます。

正直こういう時は、なるべく出されたものは手を付けないようにしておりますが、そうもいきません。
あとで胃腸薬と思いながら、一気に飲み干しました。

どのタイミングで出るか・・・・


「そいで、どこまでやってくれるんや?」
「いや、ですから相手さんをお捜しするまでです。」
「なにぃ!そんなんで役に立つかいっ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もう支離滅裂。
おじぃの破壊です。。。。。。。。。。。。。


「そう仰られても、仕事でお受けすることですから、出来る事、出来ないことははっきり
させないといけません。」

「そーやの。ほな、帰っていいわ。」

は?・・・何この突然の豹変・・とは思いましたが、気の変わらぬうちにと、早々に退出することにしました。


お見送りももちろんなく、玄関でそそくさと靴を履いて
「お邪魔しました~」と大きな声をかけて外にでるとやれやれです。


そして、待っている車のところまで行きかけると、後ろがおーーい。おーーいと声がします。
振り返れば、中尾さんです。

「なんですかぁ???」
「ワシのこと呼んだやろぅぅ~~~」

「いいえ。呼んでませんよ。では失礼しまーーす。」
もう逃げるしかありません。
車に乗り込み、ドアを閉めるのももどかしく、発進・・・
ミラーに映る中尾さんは手を振っています。
私も、窓を開けて手を振りあいます。



「いいおじいちゃんみたいやね。」
運転席の暢気な声に、強烈な殺意を覚えた真夏の相談員でした・・・(^^;)
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by sala729 | 2013-07-09 15:41 | Comments(0)