夏休みも数えるほどになった・・とはいえ、昔のようにバタバタとしている子供が
少なくなったように思えるのは、身近にそういう年代の子供がいないからなのか、
発達しすぎて、今では人類必要悪の一歩手前まで進化したPCのおかげなの(いくら
自分がキカイオンチとはいえ、そこまで悪者扱いにしなくても・・と、家人は横で
嘆いておりますが・・)でしょうか?


最近はいじめ問題がクローズアップされたまま、その沈静化するところを知らず
日々何がしかのニュースが流されているようです。
このままいけば、新学期の始まり9月1日が心配です。

できるなら、日本全国を戒厳令に置いて、小・中学生自殺防止体制を敷いて
欲しいと願うほどですが、こんな片田舎のおババの戯言に、あの泥鰌総理が
耳を貸すはずもなく、その日が暗いニュースで埋め尽くされないようにと、祈る
ばかりです。


先日(お盆の最中のことになります)、皆さんがお墓参りや、実家帰りを楽しんで
いる頃のことです。
この時期、極端に少なくなる相談電話が鳴りました。

とてもくらーい声の男性で、
「お願いです。誰かに、誰かに話を聞いてもらいたい・・」と、すがるような
口調で始まりました。

この手の電話は、一大決心してかけてきているのが判っていますから、急いては
事を仕損じるの教えどおり、ゆっくりとお話をお聞きしなければなりません。
長い、長い時間をかけて判ったことは、
相談者は 長野博さん(42才)。造船関係の仕事をしているのだそうです。
長野さんは二人兄弟の下で、兄は既婚で子供もいますが、彼自身はずっと
両親と同居で、結婚経験もなく今に至っていました。

ところが二年前に父が、相次いで母が亡くなり、広い実家に一人住む身に
なりました。
兄は、自分は親を見なかったからと、実家を長野さん名義にして、それからは
お互い干渉もせず暮らしてきました。

そんな長野さんの唯一の趣味が・・・ソープランド通い(これって趣味って
言いますかねぇ?)
そこで知り合った、レミという23才の女の子に溺れてしまいました。
レミとは携帯番号を交し合い、二度ほど店外デートをしたこともあるそうです。

そして、長野さんはそのレミと結婚したいと思い詰めるようになりました。
何度か仄めかしたこともあるそうです。
しかし、レミはそれに気づかなかったのか、きちんとした返事が返って
来るでもなく、時は流れ、いよいよ先月、レミは実家のある北海道に帰ったと
言います。


もちろんその後、長野さんはレミの勤めていたお店に行きました。
そこにレミの姿はなく、友達という別のソープ嬢に聞くと、実家はやはり
北海道らしいと言うのです。

その日、意を決してプロポーズしょうとした、まさにその日レミはお店を
辞めていったのです。
そのタイミングの悪さ、間の悪さに長野さんは自分を責め、泣きました。

しかし、その日以来、彼の中にレミは居座ってしまったらしく、何も手につきません。
お風呂に入ればお風呂に、ベッドに入ればベッドに、台所にはそこに・・と
いつもレミの面影が付き纏います。
・・・・な、なんだか六条御息所の生霊みたいになってきましたよ。(ワクワク)

もちろん仕事中もレミは出てきますが、それでもまだ仕事に没頭している間は
なんとか免れます。
しかし、こうして長いお盆休みに入ると、寝ても起きても、どこにいても
レミのことが頭から離れない・・・のだそうです。



実際、お逢いした長野さんは、なんともいえない饐えたような匂いを発散させ
むき出しの日焼けした細い腕は、何時からのものか判らない、真っ黒い垢が
鱗のように重なっていました。

「す、すみません。お、お風呂も入れなくて・・」
「睡眠は取ってらっしゃいますか?」
「い、い、いえ。寝たらレミが、起きたらレミが・・それで車に、ずっと
乗っていて、そしたらそこにもレミが・・・」

・・・・・・あらら、こりゃホントに六条御息所だわ・・・

「それで長野さんはレミさんを探してプロポーズしたいと・・」
「そ、そうなんですっ!。ダメかもしれんけど、だけど一度は告白しておかんと
なんかこう・・・後悔っていうか・・」
初めこそ意気込んでいたものの、尻すぼみの発言に、彼の性格が見え隠れします。

「そうですね。今はまだお盆休みでいいけど、このまま仕事に入ったら、あなた
怪我しますよ。心、ここにあらずですもの。」

「じ、じ、じ、自分もそー思います。なんとか。。なんとかしたいっ・・」

「で、彼女とはどれくらいの頻度で逢ってました?」
「ひ、ひっ、ひっ、ヒンドって・・馬??」←これホントの会話です。
「いや、馬じゃくて、回数。一週間の一回とか二回とか。」

「そんなぁ、そんな何度も行けるわけありませんよ。月いちか、多くて二回まで。
一時間25000円ですよぉ。」と、私をバカにしたような笑い。

それくらいは、私も知ってます。この業界にいれば、おババといえどもね。

「そやけど、オレお金ないんですわ。貯金はないし、給料はレミんとこの店代に
使うとるし・・・あぁぁぁぁ」と、今度は髪を掻き毟ります。

 げっ・・・げげげ・・なんて水木しげるさんみたいですが、なにしろ何日も
お風呂に入らず、手足(足は見てませんが・・)垢だらけの長野さんの髪です。
そんなに両手の指突っ込んで掻き毟ったら、何が出てくるか??
想像しただけで、ぞわっとします。



「そうですね。それは困りました。」と、一応は困ったふりして見せましたが
本当に困っているのは、そのテーブルに振りまけられた白い粉・・(覚せい剤では
ありません。念のため)

「あっ。そうだ。Aさん、オレの家買ってくれませんか?二階建てなんです。
築15年。いや、16年、あ、もうちょっとかな・・部屋も多いです。」

・・・いや、いりませんけど。。。間に合ってますしぃぃ。

「そんなことしたら、長野さん、住むところなくなっちゃいますよ。」
「そしたら、住む家Aさんも探してくください。お願いしますっ。」

な、なんで私が・・・


結局、長野さんは自宅を担保に銀行に借り入れに行きましたが、あなただけでは
ダメと体よく追い返されたらしいです。
銀行は人を観察しますからねぇ。せめて、お風呂に入ってから行って欲しかった。。。


久しぶりの破天荒な相談者に、忘れかけていた自分を取り戻したような一日に
なりました。
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by sala729 | 2012-08-24 15:36 | Comments(0)

お盆も過ぎれば、夏休みもあと僅か・・と、子供時代は少し悲しくなった
この頃ですが、今はこの暑さに僻々として、一日も早い秋風を待っている・・と
いうのも、考えてみれば少し物悲しいものがありますね。(苦笑)


今日は時間をずらしての出勤だったので、仕事前にちよっとコアなスーパーに
立ち寄ってきました。
コアと言っても、何も怪しいものを販売しているのではないのです。業務用の
大容量の品や、海外の特殊な品。珍しい香辛料などを販売しているスーパーで
「業務用スーパー」と名づけられているものとは違います。

私達が探している「ラーメンコショウ」が、の店にあったと娘から聞いて以来
ちょくちょく覗くようになりました。
とてもコアなものがあったりして、なかなか楽しいんです。


今日はとてもお客が多くて、私が精算を終えると、先に終わった若いママの
ところに三人の子供が走り寄ってきました。
お兄ちゃんは手にソフトクリームを持っています。
「あら、みーちゃんのは?」ママは、何も持っていない女の子に聞きます。

「みーちゃん、落とした。」お兄ちゃんが代わって話すと、ママの細くて綺麗な
眉がきゆっと歪みました。
「なーんでよ。どこよっ。」

お兄ちゃんの腕を引っ張って外に連れ出します。

お店の外で、地元で有名なファームのソフトクリームを売っていることを私は
知っています。(蛇足ながらあまりに牛乳臭いので、私は敬遠しています・・笑)
お店の自動扉を出てすぐの、昼下がりの熱さに焼けた地面にそのソフトクリームは
まだかろうじてその姿を想像できる程度には残っていました。

あ~あぁぁ・・・小さな子供がいらっしゃる方なら、きっと一度や二度は必ず
経験していらっしゃることでしょう。
自らが体験した方も少なくないかもしれません。

三歳前後と思われるみーちゃんのソフトクリームは、あえない姿を晒していました。

それを見たママは、躊躇もせずに売店に行くと
「子供が落としたんだけど。」と、声をかけていました。


それを耳にした私のへそ曲り虫が、またぞろ蠢いたのです。
車に帰った私は家人に事の顛末を話しました。

「ねぇ、あれって子供が落としたんだけど、ただでまた作ってってこと?」
「そりゃそういう意味でしょう。」
「でも、そりゃあないわよね。一度は貰ったものなんだし、第一落としたことにお店の
 責任はないわけだし。もっと言えば、あんな小さな子にソフトクリーム買わした親の
 管理責任だよね?」

「でも、お店の人ならそこで、管理責任でしょなんて言わないで、はいって作りなおすよ。
 荒立てていいことなんて何もないもの。」
「そりゃあ、私がお店の人でもそうするわよ。でも、ああいう言い方するのはどうかな。」
「みんながみんな、あんたみたいに見栄と意地で生きてるわけじゃないからね。ああいう
 反応は当世は珍しくはないんじゃない?」


「時代で倫理や正義は変わるの?」
「ほらきた。ソフトクリームで正義は変わらんでしょ。でも、R(娘です)なら、あんな言い
 方はしないと思うけど、同情ひくような言い方はすると思うよ。オレなら、あ、ごめん。
 子供が落としたんで、もうひとつ。って言うかもね。」


「それって確信犯。最もズルイ言い方よね。」




事務所に着いたので会話はここで終わりました。

私はこういう親の姿を子供に見せることの是非を問いたいのです。
お店の人が気がついて「あらあら、じゃもうひとつ。」
こういってくださるのなら、ありがたく頂戴いたします。丁寧にお礼を言って。
「いい、お姉ちゃんだよね。」と、ちびと語らいながらいただきます。

でも、自分から「もうひとつ。」とは、口が裂けても言いたくありません。

家人は、「あんたはああいうの嫌いやから、もし、後ろに並んでいたら、それは親の責任じゃない?」って言うよね。

私も一応は、大人ですから本人に向かってわざわざそんな波風立てるようなことは
言いませんが(たぶん)
でも、自分の番のときに「今時はあんな風に言うんですね。親の責任だと思うけど」
くらいはお店の人に言うと思います。


こんな私が煙たいのか、先日ちびが車の中で
「悪んこのいーちゃん。いい子のボク。かわいいママ。難しいあーちゃん」と
独り言を言っていました(自爆)

最近は会話ができるようになったので、ちびに対しても私はいろいろ言っています。
無条件に可愛がる時期はもう過ぎたのです。
愛しいからこそ、今からはしっかりと人としての基盤を作る時期を大事に生きて
貰いたいのです。

むずかしいあーちゃんで結構。
むしろそういう評価は、光栄です。一筋縄ではいかない「おババ」になって
やろーじゃありませんか?

え?・・・もうなってるって?
そ、そーですか。そりゃどーも。。。
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by sala729 | 2012-08-17 16:55 | Comments(2)

四年に一度のこととはいえ、毎回この時期は相談電話の回数が極端に少なくなって
私のように、この時だけの「贋愛国者」が増えているのかとも思います。

それにしても、ロンドンとの8時間の時差を思えば、まじめにライブで見て
いらっしゃる方の昼間は、襲い来る「暑気」と「眠気」を相手に戦っている
のだろうなと、お察しする次第です。(いやいや、嫌味などではありませんよ。
ちよっとしたアンチテーゼというところですな。笑)


迫り来る経済的不安と、快楽的ノーテンキに、押されたり、戻されたりしながら
日々を暮らしておりますと、いろんなことを考える時間が湧いてくるようです。
もちろん、良い事よりも、いらん事や、不謹慎な事、嫌事などのほうが断然多い
のが私の思考の特徴でして(え?・・そんなことはもう知ってるって・・そ、
そーですよねぇ。ほっほほ~)そんな徒然に目に留まったネットニュース。


  
「脳科学おばあちゃんの暴論」なんてタイトルだったような・・
私は存じ上げないのですが、久保田カヨ子さん著書の子育て論の中で
「最近は、子供がアレルギーであれも食べられない。これも食べられないと
恥じ入ることもなく言っている親がいる」というような一文に、ネットユーザー
たちが噛み付いたというようなものでした。

アレルギーの子を殺す気かぁあ・・なんて、ネット特有の漫画じみた大袈裟な
文字絵(これ私が勝手につけました。文字なんだけど絵みたいな軽薄なイメージ
があるような気がして・・)で、声高に叫んでいましたが、私はこの久保田さんの
指摘には大いに頷くところがあります。


アレルギーを責めているわけではないのです。
それを、免罪符か、水戸黄門の印籠かのように、相手の鼻先に突きつけて
特別を強要するかの物言いに問題があると仰りたいのではないかと、思いますし
それなら、私も深く同感しますね。

アレルギーの子は昔もおりました。今ほどではないですけどね。
でも、小麦アレルギーの子が給食食べられなくても、卵アレルギーの子が
ケーキたべられなくても、母親は必ず「すみません。うちの子は・・」と
切り出して、相手の好意を受け入れられないことの謝辞を示して後、なぜ
食べられないかを説明していたような気がします。

それを、今は、恥じ入ることなく(ここが肝腎です。)主張する母親の
意識と常識と教養こそが恥ずべき行為ということなのではないでしょうか。

多くの社会生活は、その大多数の人間を基に成り立っています。
その中で、特別なことをしたり、してもらわなくてはならない人間は
より多くの手間と時間を自分のためだけに、誰かから頂くことになる
のです。

そのことの感謝も知らず、好意も感じられず、慈意も理解できず、恥じ入る
こともなく主張する愚かな母親の子育てに対する姿勢に問題があると
著者は言いたいのかな・・(すみません。まだ本読んでないので決定的な
ことは言えません。)と、私は思います。


わが家のちびギャングもご多聞に漏れず、アレルギーとやらで、先日
何度目かの診断を受けていました。
何にアレルギーが反応するかを最近は、微に入り細に入り検査していただける
そうですね。

そこで、「動物アレルギー」と、結果が出たそうです。
それ以来、彼はお隣のアイちゃん(柴犬)にも、みーちゃん(黒子猫)にも、
触れません。

彼が髪を切りに行く、わが従姉妹宅には、リプリーと言う名の、エイリアンファン
なら舌なめずりしそうな名前のゴールデンとその他二匹の犬(この家は、気が付くと
犬が増えているので、古参のリプリーしか名前を覚えられません。)がいます。

ちびは、カットに行くと、この大人しいリプリーの背中に乗ったりして遊んでいた
のです。それがそれも止みました。


そう思えば心なしか、腕や足の赤い発疹が少なくなったかとは思いますが、今まで
動物に慣れ親しんだ子が、こうして自分から距離を置いて、これから先もずっと
そうやって生きていくというのは、差し引き勘定でいったら、プラスなので
しょうか。マイナスなのでしょうか。

確かに、発疹は少なくなったとはいえ、夏の陽射しや、海水浴、ハウスダスト
などもそうですから、なくなった訳ではないのです。

特に、ハウスダストなどは、どんなにお掃除しても、なくなるということは
ありませんよね。
しかも、自分の家だけ特別にしていても、お友達家や親戚家にいくと、元の
木阿弥ということです。


同じように、先日、娘が行きつけの皮膚科の先生に
「エビ食べて湿疹が出る時と、出ないときがあるんですけど・」とお聞きしたら
「それは、エビが原因じゃないと言う事ですよ。エビが原因なら、どのエビ
食べたって出ますよ。」と、笑われたそうです。



やはり名医です。(ちなみにこの先生は娘が子供時代が通っています。つまり、
私が選んだ先生です。エッヘン。笑)

答えはここにあるようです。


ようは、原因が何であるかを知ったら、それから逃げたり、排除したりする
ばかりでなく、それに慣れさせよ・・と、いうことなんですよね。


先の久保田さんの言いたいこともここにあるのではないかと思うのです。

極論ですが、子供のアレルギーは親の責任です。
それが、遺伝性のものであっても、(親からもらったものですもの)

後天的なものであっても(親が与えた環境ですもの)・・・。

できるかぎりの努力で、それを最小限に抑えられるように努めて、それでも
ダメな時は、そういう自分がなぜ外で美味しいものをこうして食べられたり
楽しめたりできるのか、それは携わる多くの人手のおかげてであると
親たるものは教えるべきで、自分もそれに感謝すべきものでしょう。

子供は社会の宝ではありますが、何よりも自分たちが求め、自分達で得た
何物にも代えがたい「賜物」です。
まず親が何よりも、誰よりも慈しみ責任を持ちましょう。
社会のために子供を産んだのではないでしょうから・・・
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by sala729 | 2012-08-04 11:59 | Comments(2)