まず、最初にご報告しておきますが、昨夜、私はサッカーを見ていません。。
いえ、じつは前半は見ました。
でも、前半が終わる頃、家人から「ねぇ、寝ないの?」
「寝たら?」
「寝てよ。」
「寝てください。お願いします。」と、たびたび懇願されて、ここで意地を張って、
非国民なんて罵られたひには、なんのことはない・・と、思い返し、お願いを聞き入れる
ことにしました。


そして、目覚めると・・
「昨日、負けちゃったよ。」と、ぽつりと家人。
「あ、そ。」・・・ちよっと可哀そうだったので、よかったわね。なんて言葉は飲み込み
ました。(これは、負けてよかったという意味ではありません。世間が静かになると
いうことと、私の負け神伝説が覆されたという意味での、よかった・・なのです。)


「うーん。もう少し、早く、寝てもらってたら、前半で点が入ったかも。」

ん??・・・なに?、なんなのその言い草は・・。人が可哀そうにと、情けをかけて
棘のある言葉を飲み込んであげたのに、その言い草はなによっ。

けれども、この言葉、出社して上司からも投げかけられました。むっ!


家「でもね。PKで負けたから、もういいよ。力の限り出し尽くしたもんね。」

 全くスポーツ無知の私でも、PK戦がどんなものかくらいは、朧げに知っています。

家「5人で、ひとりづつシュートするのよ。お互いにね。で、何人がゴール決められる
 かって話なんだけど。」

私「でもさ、日本のあの、ゴールキーパーさん、上手に止めていたじゃん。それでも
 だめだったの?」

家「というか、PKって入るのが前提みたいなもんなのよ。だから失敗するのが、
 どっちかって話なのよね。」


私「ということは、日本の誰かが失敗したわけね。ね。ね。。ねね。誰?それ誰?」

家「なんで?。なんでそれ知りたいのよ?。みんな一生懸命やったんだよ。いいじゃない。
 そんな、失敗した人責めなくても。」

私「誰が責めると言ったのよ。」

家「アンタ、絶対責めるでしょ。」



ぐさっ。。。み、見抜かれてる。。。


私「もしよ。もし、私がホンダ君のおかーさんなら、責めるわね。きっと。マスコミの前では
 みんなよくがんばりましたって笑顔で言うけど、親戚には、ほんとにもう、あいつが失敗
 さえしなかったら・・ってきっと言いまくり。」

家「そうだね。君はそーいう人よ。」

私「だって、勝負でしょ。子供の運動会じゃあるまいし、これだけ日本国中巻き込んでおいて
 プロたちが、 いやー、みんながんばりましたよって、参加賞狙いみたいな顔してニコニコ
 できるの?
 もう、引退する人はいいわよ。燃え尽きたって。力出し尽くしましたって言っても。
 でも、まだ若いのが、いや、力出し尽くしましたって、アンタの力ってそんなもん?って
 思わない?
 勝負事なんだから、失敗したら責められてもいいんじゃないの?。成功したら、褒められる。
 これでいいんじゃないの?プロまでが、最近の風潮みたいに、いやー力出し切ったから
 満足ですみたいなコメントだしていいの?」


私は、運動オンチで、スポーツ観戦も、自分の意思で観ることは殆どありません。
でも、オリンピックでは当然日本を応援しますし、今回も、日本のために「見るな」と
言われたら、見ません。

だから、醒めた観客と思われるかもしれませんが、スポーツのハングリー精神というのは
こういうところで、他所の国とは違うのかもしれないと、私は思ったのですが、これは
スポーツマンシップに反しますか?


ゆとり時代の頃から、争うことはまるで「罪悪」かのように、運動会の徒競走ではタイムを
計り、横並びでスタートさせ、順位は付けず、勝ち負けもなし。
クラブスポーツは、親も巻き込んでの活動を続け、子供の自主性より、親の気合度に左右
されたかのような練習風景。

そして、オリンピックやプロスポーツでさえ「参加することに意義がある」というより
「参加することだけが意義がある」みたいな、敗者へのコメント
こんなのは、優しさではないのじゃないか?



負けた者には、負けた悔しさを実感させることが、ハングリー精神なのではないかと
私は思うのです。
勝ち負けを争う者に、半端な情けは失礼ですし、無用でしかありません。

勝負の世界で、情けをかけるなら、それは「去り行く者」にだけ与えられ許される優しさでは
ないかと思うのですが、私は偏っていますか?


昨日、失敗した彼(家人は、とうとう名前を教えてくれませんでしたが。笑)が、次のときに
成功したら、他の誰よりも大きな、そんな声援を今は大切に心にしまっておくのが
本当のファンではないかと思います。

悔しかったり、嬉しかったり、辛かったり、楽しかったり、そんな起伏の幅が大きければ
大きいほど、感情は大きく膨らみます。
これは長く生きてきた者の、誰もが体験してきたことです。
それを、教えてあげるには、多少の勇気と開き直りがいります。
その「多少」を、今持たないといけない世代の私たちが、みんな「いい人」になって
どうします?
(うちは大丈夫だよ。いい人と、開き直っている人と、丁度1:1でいると、家人の
余計な口出し・・ばしっ!)



**** ホンダ君のお母様・・ごめんなさい。
     あなたが言うというのではなくて、あくまで私だったら・・という
     喩えですので、お許しください。(礼)
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by sala729 | 2010-06-30 11:40

はてさて・・バタバタとしている間に、もう6月もあと一日を残すのみ・・と
なっていました。

今月は月初めに、遊び呆けたものですから、どうなることやらと思ったりもしましたが
なんのことはない、いつもと同じように、この月も終わっていくようです。

そして、いよいよ今日は、またまた・・そしたまたサッカーです。
サッカーファンも多いなかで、これを書くと、みなさんに一斉ブーインを浴びせられ
そうですが、今夜は10時半からというので、私も観戦しょうかと・・・

それを言うと家人は、私のことを非国民!と罵ります。
私が見ると「負ける」というジンクスを知っていながら見るというのは、国賊と同じだと
言うのです。

上司も、初めは「そーだよね。どうせもう負けるよ。」なんて言ってましたが、朝から
お調子者のコメンテーターたちが、こう分析したら勝てる!とか、このデーターなら
大丈夫なんて言いはじめると
「あれ・・もしかしたら、勝つかも・・あ、Aちゃん今夜はやめてよ。見るのやめて。」と
言い出しました。


いいえ。だからこそ、見るのですよ。ふっふふふ
この、バカ騒ぎのマスコミのいいかげんさに、嫌気がさしませんか?


いくら「勝てば官軍」とはいえ、この変わり身の激しさには、あきれるを通り越して
嫌悪感ばかりがふくらみます。


私は、まったくの門外漢なので、詳しいことは知りませんが、大会が始まるまでの
岡田監督の評価は、ゼロ。もしかしたら、マイナスだったのかも・・
マスコミはこぞって、その手腕をこき下ろし、私などはサッカー界というのは、
本当に人材不足なんだなぁ・・・と、思っていました。

だって、前のときも、岡田さん、さんざん悪口言われてましたよね。それでも、また選んで
おいて、それでまた叩かれて・・・
ここまで叩くなら、そんな人選ばなきゃいいじゃん・・とか思っていました。
岡田さんも、前回のことがあるのに、よく引き受けたわよね。。
よっぽどのお人よしか、目立ちたがりよね。。。なんて思っていました。


でも、一勝してからは、手のひらかえしたような大騒ぎ。
非難していたことなど、違う世界かのような扱いじゃありませんか・・

わがブログの読者の、おりがみ様もねそれに触れていらっしゃいますけど、その
とおりだと思います。


でもね。。でも、私がちょっと引っかかるのは、世界大会の前に、岡田さんが
「もう辞めましょうか?」みたいなことを言って、今更それはないでしょ・・・と、
引き止められたという話がありましたよね。
詳しいことは判りませんが、もしも、それが本当なら、
岡田さん「あの時、辞めなくてよかった・・」と、きっと心から思っていると思いますよ。


何が言いたいかというと、岡田さんも、現在、マスコミが持ち上げているような「信念の人」
でも、「超人」でもなかったということです。

彼も迷うし、悩むし、間違いもする・・・けど、つきだってある。
こんな普通のおじさんを、戦犯みたいに非難したり、英雄のように祭り上げたり、私には
熱狂的ファン心理というものが、とても理解できません。

でも、世の中には、熱狂的ファンもいれば、私のように醒めた運動オンチだっているのです。
その、一部の醒めた視線で言えば、この熱狂、冷ませてあげられるものなら、冷ませてあげる。
・・・きっと、ファンの方にとっては、それは余計なことなんでしょうけれど・・笑


ごめんなさいね。ファンの皆様・・
私のような人間にとっては、自分が監督かオーナーのような叱責も、手のひら返したような
賞賛も、呆れ返ってみることはあっても、同じようには怒れないのですよ。



それで・・つい、こんなじめついた熱狂にそろそろ、終止符を・・・とか、思ったりした
わけです。はい。ほんとに余計なお世話でした。

でも・・一勝するたびに、選手のおじいちゃんやおばあちゃんのところまで、押しかけて
コメント取ろうとするマスコミの、過剰報道は、もう見たくありませんもの。
マイク向けられて、孫の活躍を嬉しいとかみしめるより、戸惑いばかりが
広がっていたように見えたのは、私だけですか?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と、今になって
心が揺れております。



我が家は、我が家で、婿殿が「無呼吸症候群」と、診断されました。
それもかなり重度の・・・

夏休みに、娘のところの車で、柏島計画を立てつつあったのですが、これも変更余儀なく
なりました。
私は、半分寝かけた人間の運転で、何時間も車に揺られるほど勇気のある人間ではありません。
ましてや、私だけでなく、わが一族が同乗するのです。
こんな恐ろしいことはありません。

どんな風に決まるかは、娘に委ねていますが、元来の平和主義者ですから、なんとか
周りを抑えるような、方策を考えることでしょう。
(え?・・一番うるさいのは私ですってぇぇ???・・・・・うーん、かもね。)

私は、日曜日に、ちびギャングの海水パンツやら自分たちのアクアシューズ、なんかを
買いこんで、もう心は、うきうき夏気分ですよ~~
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by sala729 | 2010-06-29 14:29

もう目覚めた時から、周りは「デンマーク戦勝利!!」一色になっていました。
私は、今更ながら自分の「びんぼー神」体質に、慄いていました。

思い返せば、せんのオリンピックの女子柔道。
私が会社から帰宅して、パチンとテレビのスイッチ入れて、画面が浮き出たとたん、あの
塚田真紀さんが、コロンと転がされていたのです。

これが、けちのつきはじめ。私が視る→負ける。私が視ない→勝つ・・・このパターンが
出来上がり、BBCのときなどは、上司から「視聴禁止命令」がでたほどです。


やっぱり、この「負け神様」は、まだ私にしっかりと取り付いているようで、今回も
私の視たオランダ戦は、しっかり負け、見向きもしなかったカメルーン、デンマーク戦での
あの勝ちっぷり。

全国のサポーターの皆様、口幅ったい言い方で恐縮ですが、サッカーを勝たせたいと、
お思いなら、神仏祈願よりも、私のこと大切にすることお考えになったほうがよいですよ(笑)



昨夜の世論調査のことを、思い出してぶつくさ言いながら、テレビを見ていると、さすがに
参議院選挙のあれこれも、よく流れています。
特に、昨日は公示日ですから、各党や各人の第一声とやらを、とりあげている処は多かった
です。

ローカルでも、それは同じで、私の住む地方でも、女性一人と男性三人の三つ巴です。


しかし・・・この女性候補・・
私とほぼ同世代で、ついこの前までは、地域初の女性副市長やってた人です。
第一声も
「私を三十数年育ててくれた、職場の前で、みなさんのために働く第一声を挙げたかった。」
と、いうものでした。

そう、彼女は地方公務員として市役所に、奉職し、副市長まで上り詰めて、そして今回
立候補したのでした。


立候補にはなんの異存もありませんし、同世代として応援したいくらいです。
それに、女性として階段を上っていくのは、さぞや大変だったことだと推察もできます。
男性諸氏には申し訳ないですが、女性がそれなりの役職に就くということは、失礼ながら
同じ世代、立場の男性の何倍も努力しないと認められないのです。

少しぐらいの優秀さではダメ。同じ程度なら問題外。
かなりの実力と努力があって初めて得られると、私は思っていますから、この女性のことは
評価しています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・いえ、していました。



何が気に入らないって・・彼女は、無所属ながら、民主党、国民新党、社民党の推薦を
受けています。
そして、それを堂々と看板に大書して、挨拶に臨んでいました。


ちよっと待った!!

わが地域は、自慢ではありませんが、ガチガチの保守地盤です。
もちろん、首長もそうです。ここで言う保守は、もちろん自民党です。

彼女はそんな地域で生まれ、育って、公務員に奉職し、出世階段を登っていったのです。
そんな、彼女が、民主党??・・・・んな訳があるでしょうか?

一歩ひいて、そんな組織の中で、彼女がもがき苦しんで、この体制をなんとかしないと
いけないという使命感にかられて出馬したのなら、現職時代にその対立姿勢の一片でも
見せておいて欲しかったですね。


このタイミングの出馬は、あまりに風見鶏的行為にしか見えない。
「私を育ててくれた職場の前で、今度は皆様のお役に立ちたい。」そういう彼女に聞きたい。
なぜ?民主党の推薦なの?
なぜ、自民党の推薦ではないの?


私は、民主党は好きではありませんが、だからといって自民党を応援している訳では
ないのです。
なんてったって、私たちは子供時代に、全共闘にあこがれたて、追いかけ、置き去りにされた
出遅れた「三無主義世代」なのですもの、熱くなれないのですよ。


でも、せめて潔く、どの政党の推薦もお断りして、正真正銘の「無所属」として
戦って欲しかったと、私、せつに思います。

たかが、私の一票など、いらん!・・と、言われればそれまでなのですが、なんや
かやと物思う、このごろです。。
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by sala729 | 2010-06-25 13:30

こんな時間にブログ・・なんてことはあまりないのですが、先ほどの事がどうにも収まらずにPCに
むかっちゃいました(笑)


今から三時間前、午後8時に電話がかかってきました。
その電話は、朝日新聞社からの、参議院選挙についての世論調査のものだということは、
電話を取る前から判っていました。


というのも、夕方もかかっていたらしいのですが、その時相手は「そちらのお宅で一番、お年を
召した方にお答えいただきたい」と、言い放ったそうです。

そして、その電話を最初にとった家人は、それならまだ帰宅していないと答えると、「何時なら
帰ってますか?」と、聞いたそうです。

8時ならいると言うと「それなら、また8時にかけます。」と、切ったというのです。


これ、相手の言葉をそのまま再現しています。


・・・・・・これ、へんでしょう??
お年を召した方って・・・とても慇懃無礼で、「それって年寄りに聞きたいってこと?」と、
詰め寄りたくなるし、そのあとについては、なんだか急に、敬語とっぱらっちゃった・・・
みたいな言葉遣いになってませんか。

もっとも、家人も、なにもバカ正直に「家族で一番の高齢の方」って言われて、8時に・・
なんて言うことないじゃないですか?

自分が応えておけば、それで済んだのに、もう、ホントに気が利かないったらありゃしない。




以上のことは、帰宅した時に聞いていました。

そして今夜は、デンマーク戦があるからと、借りてきた舞台中継DVD「夜叉が池」を、早めに
見ようということになり、我が家としては珍しく7時すぎにはもう、観賞体制に入りました。


そして、30分が過ぎたころ、私の携帯が鳴りました。
依頼者さんからの電話ですから、もちろんDVDを一時停止して、電話に出ます。
それが思いのほか長引いて、やっと終わって、トイレタイムを済ませて、「再生」を押したとたん
今度は、設置電話が鳴ります。

時計を見ると8時です。
約束通りの時間ですから、これは、世論調査だなと判ります。
家人が近くにいたので、先に取って二言、三言話して、帰っていますと、私に代りました。

「はい。」と、言うと

「Aさんのお宅でしょうか?」
・・・・・・・・・・・・・・・あなた、A宅と判ってかけてるんでしょ?さっきは、家人と
何話してたの?・・と、言いたいことをぐっとこらえます。


「そうですが」
「わたくし、朝日新聞世論調査のOOと申します。このたび朝日新聞では、参議院選挙についての
世論調査を実施することになり、ご家庭の中で、一番お年を召している方を対象に・・・」と
果てることをしらないような、口調が続きます。


「判ってますよ。8時にかけてこられるのは。お答えしますから、ご質問はなんですか?」
私が遮って話すと
「は??・・」と、間の抜けた返事。
「だから、お掛けくださった理由は判っていますから、どうぞ、ご質問を。」


「いえ。あの、いえ、、あの、わたくしは朝日新聞の・・」
「だから、それは判っています。OOさんは、個人的要件でうちにお電話くださったのでは
ないのでしょう?。理由は判っていますから、本題に入ってください。」

「・・・・・・・・・」
なんなの?この沈黙・・・・・・・・・・

「もしもし??。聞こえますか?」と、私
「あ、は、はいっ。・・・・・あ、でもなんだか、聞こえなくて。」
「私はよく聞こえますけど。」
「いえっ。は、はい。よく聞こえます。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・なんなんだ???この、慌てよう。狼狽は・・・・
落ち着きなさいっ!・・・と、叱咤したくなる気持ちをぐっと抑えました。



彼女の周りは、ざわざわして、周囲も同じように電話しているのだなというのは、よく感じられ
ました。


「いいですか。あなたが8時にかけるとおっしゃったので、私は待っていました。それでかかって
きたのですから、もうあなたの自己紹介は、これで結構です。世論調査なら、早くその調査に
入ってください。」

・・・・・・・・・・・・私っていじわるですか???

「あ、あ、あ、は、はいっ。で、では、最初の質問です。あなたは、今回の参議院選挙で、投票
する政党をもう決めていますか?」


やれやれ、やっと本題に入ったようです。

「いいえ。決めていません。」
「あ、あ、そうですか。はいっ。・・・では、次ですが、今回の選挙で投票するとしたら、どこの
党か決めていますか?」



何言ってるの。この娘は・・・私のことバカにしてるの?
完全に、舞い上がってるの?・・・でも、仕事で電話しているのに、舞い上がるなんてことは、
ないはずよね?と、自分に言い聞かせ、私は受話器を握りなおしました。

「あのね。私は、投票する政党は決めてないと言ったのよ。あなた聞いてないの?」



「い、いや、あの、ですから、どこの党か決めていますか・・・・と。」語尾は消え入りそうです。
「決めてないわよっ。」

「あ、あ、あっ、そうですか。」

この、おどおどとした態度に、私のいらだちは、最高潮です。





「つ、次に、あ、あなたは、み、みん、民主党を支持しますか?」
「しませんっ。」


「へ?・・・・あ、あの・・」

なんで、いちいちそういうリアクションなのよ。何度も聞かなくていいように、はっきり
言ってあげてるのに・・・。

「し・な・い・って言ってるでしょ。聞こえた?」
「あ、あ。は、はい。」


「こ、今回、ひ、比例は、せ、政党か、名前を・・な、名前を書くことに、な、なってますが、
ご、ご、ごぞんじ・・・でしょうか?」

ご存知だけど、あなたの質問が、聞き取れないわよ。もっと、はっきり言いなさい!と、喝を入れたい
のを、堪えに堪え、深呼吸して応えます。

「知ってますよ。」



「で、では、では・・」
あなたね・・いいかげんにしなさいよ。なによ、そのオドオドキャラは・・
夜の8時に、勝手にそっちから人の家に電話かけとて、しかも勝手に、ご指名して、応じたら
魔物にでも出会ったかのような、そのおどおど感・・・あーーーもう・・・・
私の中の、意地悪ファクターが、全開しそうですぅぅぅぅぅぅぅぅぅ


「そ、それでは。。。そ、それでは、あの、党名を書くか、な、名前を、か、書くか、決めて
ますか?」
急に、タメ口とやらになってるじゃないの(笑)

「いいえ。まだ、決めてません。」

「で、では、何党と、か、書くかき、決めて、決めているのでしょうか?」
・・・・…・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



いいかげんにしろっ!
と、怒鳴りつけなかった私を褒めてください。


「決めてないって、一番最初から言ってるけど・・。あなた、私の言うこと聞いてるの?」

「ひっ。は、はい。き、聞いてます。」


これ、本当に質問事項に、このままあるなら、朝日新聞、あまりに解答者を馬鹿にしてますよ。

ついでに言うなら、私は、朝日新聞はあまり好みません。というより、はっきり好きじゃない
です。
それは、もう20年以上も前からそうです。


でも、よく会社に世論調査の電話が、各新聞社からかかってくることは今までもありましたが
仕事中は、そんなことに応える時間がありませんので、すべてお断りしていました。
でも、今回は、帰宅してからということもあり、再電話のお約束までしていたので、私としては
律義に対応するつもりだったのです。



それがこの、結果です。

この電話は、最後までこの調子でした。しかも、最後にも
わ、わたくしは、わたくしは・・という、自己紹介が入り、終わりそうもないので

「はい。よく存じていのすよ。世論調査係のOOさんですよね。もう、よーく知ってますから
ご紹介は結構です。はい、ごくろうさま。」と、切らせていただきました。

この係嬢は、決して悪い人間とは思いませんが、なにをあがったのか、うろたえたのか、あの
オドオド感で、この仕事はできないのではないかと思いますが・・

初めてなので、慣れなくてというなら、少なくとも、今日一日はしているはずですから
何十件は掛けているはずです。
それで、これなら、この仕事はやめた方がいいのでは・・と、却って心配です。




「いいとこで、長電話があって、そのあとだったから、彼女気の毒だったよね。」と、家人は
ぽつり。

「それって、私が八つ当たりしたって言いたいの?」
「い、いや。そんなことは言わないけど、だんだんすごっく冷たくなって、ま、家族は慣れてる
けどさ、初めての若い女の子は、ちょっとね。」

「なら、あなたが応えてあげてればよかったんじゃないの。どっちが年上でも、向こうは、
わかんないんだから。」

「そんな・・そんな嘘はいけないよ。ま、いいんじゃない。彼女も、世の中には、いろんな
人がいると、身にしみて勉強になったんじゃない。これで人嫌いにならなきゃ、いーんだけど。」


ふん・・・私は、確実に「世論調査嫌い」になりましたけどね。。。おしまい。
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by sala729 | 2010-06-25 00:18

「告白」の映画評を書いたからというわけではありませんが、今日「小さいおうち 中島京子・著」を
読み終えたので、その話も続けてしたくなりました。

実は、映画の前の日曜日、いつものように読み終えたハードカバーをどっさりと、ブックマーケットに
売りとばしに参りました。(・・なんだか極悪非道に聞こえますが・・笑)
単行本が54冊。文庫本が11冊。しめて16500円。

これが安いのか、高いのか私には判断が付きませんが、どちらにせよ、読み終えた本をそのまま
置いていたら、我が家は時間を経ずして「古本屋敷」(ごみ屋敷の本版と思ってください。)になるか
床が抜けて、たいへんなことになります。毎月20冊前後は、読み飛ばしていますから。。


それで読んだかたっぱしから売り飛ばすことにしています。
本がかわいそう・・なんて言わないでくださいね。これは私流の本の御供養のつもりなのですから。
だって、私だけに読まれて、邪魔にされごみ出しされるよりは、ずーーーーっといいでしょ?

それに、売りに行って、ついでにと店内をざっと見ていると、案外あるものですよ。
買って帰りたいと思う「本」

私は、基本的には、本は新しいものと決めています。
本のページの間から、食べ物のかすや、ページの折り跡、しみなんかが付いていら、それだけで
もう次を読む気が失せるのです。

ところが、本を売り始て知ったのですが、これらのお店にある本は、綺麗に消毒してある
のだそうですね。
一冊100円とか50円均一の本とかは別ですが、元値の2~3割引程度の価格の付いた本は、
とても綺麗です。

そうやって探していると、あんがい見逃した本。買おうと思いながらなんとなく、スルーしていた
本などか、私に「買って!買って!」と、熱い視線を送ってきます。
そんなめぐり合いもあり・・・です。


で、今回売り飛ばした中で、一番高額で売れたのが「小暮写真館」言わずとしれた宮部みゆき
さんの新刊です。
宮部さんは、彼女のデビュー作「火車」からの愛読者で、あのゲームストーリー以外の本は
全部、読破しております。


小暮写真館・・・前ふりほどではなかった・・というのが正直な感想です。
三年待たされて、この本というのは、宮部ファンとしては物足りません。
主人公の男の子も、家族も友人も、それぞれにとても魅力的ではあるのですが、でもみんな
宮部さんの世界のどこかで、いつか、出会ったことのある人たちばかり・・なのです。
そして、どこかで聞いたことのあるような、お話。。。宮部さん、どーしちゃったんですか?
(ピカちゃん、花ちゃんごめんね。あなた達に、恨みはないんだけどね。。)



そう・・・きっちり収まってはいるけれど、新しい発見がひとつもない・・・これが印象でしたね。
・・・・・・でも、700円で売れたのは嬉しかった(笑)




そして、昨日の「告白」


で、今日の「小さいおうち」に続きます。
これは、なかなかに秀逸でした。
戦前の日本の、ほんとの中流家庭の「女中さん」の、ひとり語りみたいに始まるのですが、時折
現代に戻って、甥の子供の大学生がちよっと出ては、現代訳のような話があって、また続く・・
という形なのです。

お手伝いさんではなく、家事をするプロ。それが「女中さん」ということがよく判ります。
そして、女中さんとは、ただの雇われ人ではなくて、その家の「ぬし」(主人ではないのです。
ぬし・・・まぁ、たとえるなら天井裏の、青大将みたいなかんじですかね。)

決して、声高に主張するのではないけれど、女中のプロとしての心得を、最初の雇い主の
小説家の先生から聞かされて、自分もそうであろうとするプロ意識。

これは、すべての仕事の心得であろうかと思います。

そして、語られる、戦前の華やかで優雅な中流生活。戦中の国民意識。戦後の苦しみと悲しみ。

決して、仰々しくはないのに、つい引き込まれていくそのストーリーに、とても得した感が
ありましたね。


私もこんな風に、人生を終わりたいと、心から思いました。



今、我が家の本棚には、未読のハードカバーが九冊。文庫本が四冊。
あ~~幸せです。
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by sala729 | 2010-06-23 19:37

昨夜「告白」を観てきました。
アリス・イン・ワンダーランド以来なので、それが久しぶりといえるかどうかは、ちょっと
疑問ですが、私的には、今年、いままでの中では、第一位に押してもいいと思っています。

もちろん、原作はとうに読んでいました。
湊かなえさんの作品は「少女」も「贖罪」も読んでいます。そして、少し食傷気味で
あったことも確かですが、こうして映像になっているのを観ると、うーんと、唸りそうに
なりました。

そして、よくある映画紹介に「終わったらしばらく立てなくなります。」という
フレーズがありますが・、昨夜はまさにそのとおり、エンドロールが終わっても、そのときの
観客20名ばかりでしょうか・・・誰も立ちません。
すべてが終わって、館内の灯りが、ぱっとともってようやく我にかえった・・という風情
なのです。


まず、ストーリーを判りやすく組み立てているのも好感が持てました。
原作では、犯人指名まで過程が、映画ほど単純ではありません。でも、その単純さが、
どんどんと、胸に迫ってくるのです。

もちろん、主演の、松たか子さんもいいのですが、公募で選ばれたという中学生たちが
すばらしいのです。
明るいだけでなく、暗いだけでない、微妙な「人間」を、一人、一人が上手に演じている
のです。

だからこそR-15なのだということが、よく判りました。
常々、映倫の解釈には首をひねることも多かったのですが、これにかんしては、さもあろう
というのが、私の意見です。

かつて「パトルロワイヤル」という映画がありました。
これも、中学生同士が殺し合いをするというとんでもない内容で、
たしか、かの藤原竜也君が映画デビューした作品だったと思いますが、告白は、これよりも
ずっと・・・・怖いです。
現実感をもった「重み」が、ずっしりと胸に応えます。



私は、実は「ホラー映画」特に、スプリッター物は大好きなんです。(^^;)
なにしろ、妊娠中に「ローズマリーの赤ちゃん」を観て(今時の子は知らない??)
オーメンと、13日の金曜日を楽しみにしていたような、人間ですから、血みどろとか
首が飛ぶ・・なんて映画はへーきです。

誤解しないでくださいね。
それは、日常的でないと判っているから面白いので、これが日常なら、楽しめるはずが
ないですよね。
そう、
作り物の世界での、楽しみ方というものですね。


ところが、このてのもの(告白とか・・)は、今や日常にありそうで、そういう話題が
日々、マスコミで流されているのを知っているだけに、背中をぞわぞわと駆け上がる
恐怖があります。。。


やはり映画好きの上司に、告白観にいきましたと話をしたら、とても興味深く、
聞かれましたが、小学生や中学生の子供さんがおられる方には、あまりお奨めはしません。

たぶん・・・いや、きっと
子供を学校にやるのが、怖くなるかと思います。


そんな、映画でした。。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・今日はここでストップです。
いまから、仕事で出ますので・・・では・・
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by sala729 | 2010-06-22 10:44

私という女は、「忘れる」ということができません。
幸か不幸か(周りはみな、大変な不幸と口を揃えて言いますか゛・・)記憶力は、悪くないっ
と、思っています。

特に、とても些細なこと、小さなことに限って、その端々まで鮮明に覚えています。更に
悪いことは、誰かと諍いになったときに、それが意図するしないに係わらず、するすると
私の脳に蘇って、私の口先を刺激するのです。

思えば、これで何回も失敗もしました。
悔しい思いを繰り返したこともありました。人間関係の損得で言えば、かなり損した方では
ないかと私自身は思っています。





しかし・・・そのとばっちりを一番受けているのは「自分だっ!」と、家人は主張します。


家人に言わせると、私はサラリーマンとしては、なかなか優秀な素材だと・・褒めてはくれます。
上下関係、横関係も、自分を押し殺したり、曲げたりしないくせに、なんとなく自分の主張を
通している。これは、なかなかの「芸達者」だと・・(サラリーマンは芸人かいっ??)

一応、この評価は、うんうんと受け止めておきました。


けれども、それは公の私であって、そのぶん、私的な「私」は、どうにも扱いにくい。
それを上手に扱える自分は、天才的猛獣使いだと、嘯くのです。

・・・・・・・・猛獣って??・・・だれ??・・・・・・わ、私のこと???・・・・



これは「負け犬の遠吠え」です。
争ったときに、どんなにしても勝ち目のないヤツの、愚かな捨て台詞です。
時代劇の定番、あの「お、おぼえてろ。」って、あれです。
覚えておくのは、アンタでしょ?・・・もう同じ目にあわないように・・ってね。(笑)

脳の容量が晩酌で半分空になり、阪神タイガースで残り半分占めている男と、言い争いしても、
無意味です。相手はもう受け入れられるスペースがないのですから。
だから、私が覚えていた諸々のことを、披瀝してそのわずかなスペースに、ねじ込んで
あげようかと言うのです。



・・・・・・・・・こんな風に書くと、私ってどんなにひどい女かと思われないかしら?
なんと思ったのもひと時・・
「だって、もう女じゃないし。」と、しらーっとした声が・・

そうです。もう、女として生きていくのはやめているのです。妻としても、嫁としても
生きていくのはやめているのです。

今の私は、「人」としてだけ生きていますから、とてもシンプルでとても「楽チン」では
あります。(親として・・というのも、ちょいありですかね。。)


あらら・・・・なんだか、訳わからなくなっちゃった・・(笑)


ようするに、私と家人の争いは、私の記憶力勝ち!・・・と、言いたかっただけなのですけれど
もね。。。(笑)

やっぱ、負けるのキライだものね。・・と、家人の恨み節が・・・(聞こえないフリ)





ところで、ひとつ、リタイア妻からの自慢。

昨日、鰹を一本買ってきまして、「たたき」を作りました。
諸説あるでしょうが、たたきは、その場で炙って締めて、叩いて切って、漬けダレをかけて
薬味をたっぷりかけて食べる・・・そんなシンプルな食べ方が一番です。

それだけのことなのに、家人も、半分持ち帰った娘も婿も大絶賛!!

ちょっと鼻高々ではあるのですが、これって私にまたやらせようとする彼らの策略??
なんて思ったりするのも、私の気持ちがねじれているから??

いやいや、そーではあるまい。美味しいものは美味しい。
一個16000円の鮑も、一尾680円の鰹(びっくりするほどお安いでしょ。)も、美味しい
ものは美味しい・・・と、自分自身に言い聞かせ、白米に鰹たたきという、日本人に生まれて
よかったという夕食を楽しんだのでした。。。


日本人といえば・・(なんだか年寄りの繰言みたいな、連想ゲームみたいな・・・笑)
前からとても気になっていたのが、街頭インタビューのような時に、マイク向けられた
人たちが、芸能人のことを「OOが」とか「××はね」とか、名前を呼び捨てにすること
なんですね。
ま、芸名ですから、それでもいいのかもしれませんが、年若い子や、子供が、明らかに
大人の芸能人たちのことを「OO」や「××」と呼び捨てる姿を、私は「よし」とは
思いません。


では、年長者ならよいのか?と、尋ねられると、これもじつは一家言はあります。


でも、私自身は、呼び捨てはしません。
家族や、自社の人たちのことを、外部に話すときは、敬称はもちろん付けませんが、
それ以外では、年齢に関係なく、どなたにも、敬称はつけますよ。
唯我独尊の私でさえも・・・です。
敬称つけるのが、いやなら役職をつければいいだけのことなんですからね。

これって、やな性格??(爆)


私は、誰からも好かれる人間とは思っていませんし、そうなりたいとも思いませんが、
少なくとも、自分の周りの人間から、軽蔑されるような人間にはなりたくないです。
見下げられる人間としては生きたくないです。


そんなこと思いながら、梅雨の真っ只中の月曜日が始まりました。。。
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by sala729 | 2010-06-21 11:54

今夜は、オランダ戦があるようですね。
ふーんって、まるっきり興味のない返事したら「せめて、今くらいは、日本人として
目覚めなければダメだよ。」なんて、訳のわからない繰言で、メインテレビの画面を、
独占しょうなんて・・ホントに姑息なオトコです。

私は、「椿三十郎」の黒澤版を見たいのよ。この前見た、リメイク版と比べてみたいのよ。

と、意地でも言い張ってみたくなるじゃないですか?・・え?ならない?・・・
・・・・あ、そーですか。。。。






じつは昨夜、ずーーっと前の依頼者さんから、突然のお電話がありました。


まえに、ここでも書きましたが、(そのときの仮名を忘れたので、ここでは由梨さんと
しておきましょう。)

由梨さんは、足がお悪いのですが、市役所に勤務している40代の未婚女性です。
ボランティア活動で知り合った、田口さんという34歳の妻子ありの男性のことが
好きで、好きでたまりません。

もちろん男女関係はありませんが、一緒に活動したり、スポーツ観戦したりで、お友達関係は
良好でした。
ところが、由梨さんの知人の、美佐子さんが、そのグループに加わったことから、話が
ややこしくなりました。

美佐子さんは車椅子生活ですが、地元の資産家のお嬢さんで、何不自由なく育っているのだ
そうです。
気質も、お嬢様タイプで、なんでも自分が一番でないと気がすまない・・のだそうです。


そんな美佐子さんも、田口さんが好きになりました。
二人は、由梨さん抜きで、スポーツ観戦したり、映画を見に行くようになりました。

由梨さんは、そんな美佐子さんが許せません。
自分が紹介したのに、自分を出し抜いて、田口さんと親密になっていく、美佐子さんを
どうしても許せません。
しかも、田口さんも、少しづつ、由梨さんとの距離を開けようとしているような、気もします。

由梨さんは、これも美佐子さんの差し金だと思っています。



なんとか、田口さんと二人で話をしたい由梨さんは、そのチャンスを捜していました。

でも、何度かその機会はあったのです。顔をばったり合わせて、会釈しました。
そしてさ、次に話そうとすると、田口さんは、そそくさとその場を立ち去る・・と、言うのです。


これは困りました。
相手は妻子ある男性です。
一歩間違えれば、奥様から「不倫相手」と、思い込まれるかもしれないのです。

田口さんの行動を知りたい。話がしたいと、盲目的に喋り続ける由梨さんを制して
「まず、田口さんに、あなたに対する気持ちを聞いてみたらどうですか?」と、提案して
みました。
「そのタイミングがないのだ」と、由梨さん・・
「私に逢ったら、逃げる」と、言うのです。

正直、足の不自由な由梨さんには、逃げ出した田口さんを追いかけるのは無理でしょう。
でも、ボランティア活動をしょうかという人が、そんな理不尽なことをするでしょうか?

もしも、由梨さんの気持ちが迷惑なら、迷惑なりに、自分の気持ちを相手にわかってもらう
そんな努力はするのではないでしょうか?


由梨さんにお手紙を書いてみたら?と、すすめてみました。
それを、手渡してあげます。きちんと説明して・・。
お返事も頂きたいともお話します。でも、これは、田口さん次第ですから、お返事はこない
かもしれません。
また、きても、由梨さんが望んでいることが書かれているとは、限りません。

このことを何度も説明しました。


すると、由梨さんはひと言・・・「怖い」と、言ったのです。

もう、二度と会いたくないと、はっきり宣告されるのが怖い・・・と。
そんなことになったら、生きてはいけないかもしれない・・・とも、言いました。

それで、前回はもう何もしないということになっていたのです。



あれから、一年以上がすぎていました。
あの後、由梨さんは実家に帰され、仕事もやめたと聞いていました。

正直、多くの事案の中で、私の中では、彼女のことは、もう済んだことになっていました。




その由梨さんからの電話です。

もちろん、携帯の登録はもう抹消していますから、番号だけみても判りません。
仕事柄、調査終了して、一定期間がすぎたら、もう携帯登録は抹消します。
これは、依頼者さんのためでもあるのです。


でも、第一声で、由梨さんと判りました。
まさしく、蚊の泣くような声で、「あ、あの、あのう・・わ、わかります??」
「由梨さんですね?」

「あ、は、はい。」

それからは、ぐずぐずと、泣きながら、要領を得ないものですから、宥めてすかして
聞いたところによると・・・


さっき、由梨さんは、職探しのために、ボランティアさんのところに行った帰りで
電車に乗ろうと、ホームの階段を下りたら、入れ違うように、階段を上ってくる田口さんと
すれ違ったというのです。
一瞬、お互いハッとして会釈を交わしたものの、由梨さんはこれはチャンスと、身を翻して
田口さんを追ったのだそうです。


しかし、不自由な足で、階段の途中ということもあり、しかも声を掛けると、田口さんは
走り去ったと言うのです。

それが、悲しくて、階段の途中から動けなくなり、もう家に帰りたくないと、電話をかけて
きました。

これ、青少年ではありません。立派な43歳の女性です。


よく話を聞くと、一旦実家に帰ったものの、実母とそりがあわずに、結局、公営住宅に
入居することになった由梨さんは、そこが田口家から、目と鼻の先であることに気づきました。

毎日、今日は会えるか、明日はすれ違うかと、日々を送っていたそうです。
でも、一年間はなにもなく、ようやく次の仕事のためにと動き始めた今、彼と遭遇したと
由梨さんは言います。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これ、正直言って、田口さんには
ご迷惑な話かもしれません。
一歩間違えれば「女ストーカー」と、言われるかもしれません。


でも、由梨さんの気持ちが、全く斟酌できないかといえば、そうでもないのです。


由梨さんは、今まで、片思いの恋はしたことがあるけど、相思相愛という経験はない
のだそうです。

不自由な足で生活する由梨さんに、三輪自転車の乗り方を教えてくれた田口さんは、
彼女の世界を、大きく広げてくれた救世主なのでしょう。
そして、スポーツ観戦に連れて行ってくれ、エスコートしてくれ、お茶も一緒してくれ・・
彼は、由梨さんの「白馬の王子」なのでしょう。

ただ、王子様は、どんどん加熱するシンデレラの熱い思いに接したとき、戸惑い、躊躇し
そして、回り右をしたのかもしれません。

シンデレラはそれが、受け入れられずに、いつまでも、いつまでも、王子がガラスの靴を
持ってきてくれるのを待っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・王子はもう、ガラスの靴を手放した
んだよって、教えてあげるべきでしょうか。

それとも、王子にお願いして、その手をシンデレラの前で広げてもらって、もうそこに
ガラスの靴はないことを、見せてもらうべきなのでしょうか。


私は、一年前と同じことを言います。
「あなたが、自分の気持ちを手紙に書けば、届けてあげる。でも、彼の返事は、YESかNO
かは判らない。どうであっても、受け止めなければならないのよ。
まず、一番大切なことは、自分の気持ちにケリをつけるということなの。
それができないと出発はできないのよ。」


しかし、今回も由梨さんは決心できませんでした。
最後の言葉を聞くぐらいなら、このままのほうがいいと、言うのです。

ならば、なぜ、私に電話した?という言葉は飲み込みます。
でも、こうやって、ぐるぐると、自分の気持ちの周りを歩くだけの人生は、もったいない。

由梨さんが、その段差をえいっと越えられるまで、その日まで、またこうして
夜更けの電話が、何回あるかはわかりませんが、お付き合いしょうと思います。

それが、私の仕事ですから・・・
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by sala729 | 2010-06-19 15:56

今年前半の異常気象から、空梅雨かな、冷夏かな、などと、思ってもいましたが、どうやら
空梅雨ではないようです。
そうですよ。四季とはこうでなくっちゃあね。
鬱っとおしくても、温暖が過剰であっても、こうした四季の移り変わりは、人の心や
気持ちのあり方に、静かに投影されると私は思っています。

古人が、四季の移り変わりをみて、真心を詠じたり、四季の移ろいに、自らの出処進退を
重ねてみたりしていたあの頃は、日本の心とか、情緒とか、単眼では測れない
「心の機微」というものが、生活の中にありました。
とは、言うものの、もちろんその時代に生きていた訳ではありませんけれど・・ね。

でも、今の時代は判ります。
切り取った一部の真実であったとしても、それは実感として感じられのですが、残念なことに
私のこの感覚や、思いは、日々「化石化」していくような気がします。

やはり、自然の営みは、この全世界の要だということでしょうね。




なんて大きなため息から、始まって、あまりに小さな話題で、お恥ずかしいのですが、
いま、我が家の話題は、夏の柏島への海水浴で一杯です。


ついこの間、シンガポールに行ったばかりで、本当によく遊ぶと思います。
でも、今まで生きてきて、もう同じだけの時間の折り返しはないのです。
仕事もしたい。遊びもしたい。この両方を満たしてなにがわるいっ!と、半ば居直って
嬉々として、柏島HPを、毎晩開いては、あーだ、こーだと家人と言い合っています。


行くのは、まだまだ先の話なのですが、こういうことって計画中がなんともいえず、楽しい
ものです。

私は最近まで知らなかったのですが、柏島は「釣りバカ日誌」にも、舞台として登場した
くらい、釣りが盛んでは、沖縄に負けないと言われるさんご礁もあるダイバーたちの
垂涎の地なのだそうです。

小さな子供も、水中メガネで海を覗くと、色とりどりのお魚さんたちが、簡単に見れると
いうのです。
いいでしょう??
こんな謳い文句・・・ころりと騙されちゃいそうでしょう?(あっ!!嘘だと言ってる訳では
ありませんよ。ホントのことだそうです)


まだまだ、捜せばあるものなんですねぇ。こんな「桃色浄土」みたいなとこ。(ちなみに
これは高知出身の坂東真砂子さんの作品です。)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
少し、話が逸れますが、私はこの坂東さんという作家さんは好きでした。
現在は確か、スペインかイタリアに住んでおられると思います。
少し前に、猫を虐待していると、ブログが炎上した方です。時々「女性の品格」なるものを
お書きになった、坂東真理子さんと、間違えられること・・・は、ありません(笑)


なぜ、好きでしたという過去形かというと、今はあまり好まないからで、好きだったのは
まさしくこの「桃色浄土」まで、でした。
もともと、土着信仰とエロシズムが、テーマの方でしたが、段々にエロが幅を利かせはじめ
もう今では、岩井志麻子女史と、変わらぬような作品になってしまいました。
岩井志麻子女史のエロイズムは、まだノスタルジックな匂いが漂っていて、可愛げを感じる
のですが、坂東真砂子さんの、以降作品には、その可愛げが感じられないのです。
それで、最近は、彼女の新刊はお休みしています。

でも、柏島で、彼女のこと思い出しました。
そうなんです。柏島は「桃色珊瑚」の産地でもあるのです。

昔、月明かりの下で、白い海女着に桶を頭に頂いた、若い女がこの岩場から身を翻して
月の灯りだけを頼りに、かの人のために、夜の海に潜って珊瑚を捜す・・・
とても、ロマンチックな情景じゃありませんか・・・・



「でね。ウォータシューズは、ここで買うと安いよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
な、なんて現実的な会話・・

ほんとに、この男には、メルヘンとか、情緒とか、想像力とか、そういう文学的回路は
ないのかっ!!

「そーね。はいはい。」
「なに?その投げやりな返事。ちびギャングのも買わないといけないし、ボクたちのも
いるからね。わかってるの?」


私たちは、買い物にしても、まるっきり正反対です。
私は、思いつき派ですから、その場で決めます。
でも、家人は、買うものが決まったら、まずPCで、現在評価価格とやらを捜します。
そして、いくつもいくつも、見比べ、確かめ・・・・結局は一番最初のものを買うのです。

要するに、買い物センスの問題ではないでしょうか?
リサーチといえば、聞こえはいいですが、要は自分の「眼」に、自信がない・・・と。

決断力が希薄ということですね。


「でも、だからこそ、我が家の家計は、破綻しないで保たれてるんだけどね。」と、
家人はしらーっとした顔で言い放ちます。

そして、そう言われれば、返す言葉のない私。




それにしても・・・柏島までの、時間はずーっと、ずーーっつと、先なんですけど(笑)
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by sala729 | 2010-06-18 10:49

さきほど、覆面パトカーがアナウンスしながら、わが社のビルの下を走り抜けました。
前から気になっていたのですが、ここ二ヶ月ばかり、こういう状況がほぼ毎日繰り返され
ています。

わが社は、地方都市とはいえ、一応県都のメイン道路に面して建つビルの中にあります。
すぐ近くには、隣の県に向かう国道と交わる交差点もあり、交通量はかなり多いです。
てすから、パトカーや、緊急車両の横行は、珍しくも無く、確定申告の最終日には、
お決まりのように、目の前の国税局へ、右翼、左翼さんたちのデモ行進が見られます。

そんなメイン道路に、二ヶ月前から、覆面パトが潜んでいるのです。
そう、まさしく潜むという表現がぴったりなように、平面駐車場の入り口から少し離れて
しかも、暑さよけのためか、歩道橋の下の日陰に、車を停めて息を潜めているように見えます。

そして、時折、うぃい~~んと、あの心臓を鷲掴みにするようないやな音をたてて
「はい。そこの××番。左に寄せて止まりなさい。」と、アナウンスが続くのです。
停められる車は、場所柄なのか、県外ナンバーも多く、上から見ていると、突然の停止命令に
おろおろヨタヨタと、揺れながら車を左に寄せています。

どうやら、歩道橋のたもとにある信号を、無視して走る車を狙い撃ちしているようなのです。
でも、もともとそこ国道にT字型に交差する道で、突き当たりは国税局ですから、信号は
なかったのです。歩道橋もありますし、それで事足りていたのです。
それが、どなたの提案か、直訴かは知りませんが、そこに信号がつきました。

確かに、便利になったこともあります。
私が出勤するときに、右折できるようになったのも、その信号のおかげです。

でも・・・
公平に考えてみたとき、ここに信号はいるのか?・・・とも、思います。
この信号の前後は、ともに大きな交差点で、間のこの信号までは、それぞれ1分くらいの
ものです。
しかも、双方の大きな交差点には地下歩道もついています。もちろん自転車も渡れます。
なにより、その歩道橋自体にエレベーターも付いていて、自転車や車椅子もラクラクなのです。
なのになぜ???
そんな思いも、先ごろまでは、疑問にすぎなかったのですが、この二ヶ月のあの、卑怯な
取り締まりを見ていたら、猛然と腹が立ってきました。

そんなところに付けた、小さな信号機の無視を、朝っぱらから、おまわりさんが二人並んで
覆パトに乗って、どう見ても、隠れているとしか見えない位置に車を停めて、
切符切まくりって・・それってどうよ???

もっと他にすることないの??って、思う私は間違ってますか?

確かに、小さくても違反は違反です。
もちろん、信号無視は危険です。でも、それなら、堂々と覆パトに赤いのつけて、
「ここに信号があります。皆さん、お急ぎでしょうが、気をつけて走行してくださいね」と、
警告しているほうがよほど、民主警官の姿だとは思いませんか?

そもそも、私はあの覆面パトカーとか、交通検問一斉取締りなんて名の、俗に言う「ネズミ
捕り」は、大嫌いです。ま、大好きという声を聞いたことはいまだかつて、ありませんが・・。

そんなことするくらいなら、高速道を赤いカンテラ回して、注意を促しながら走れば
いいんです。そしたら、みんな気をつけますよ。
それでも、挑発するような、バカたれドライバーだけ捕まえて、今よりも、もっともっと
重い罪にすればいいのです。

ネズミ捕りもそうです。制限時速を守らせたいなら、警告パトカー走らせておけば
いいのです。
それを、時刻や場所を相も変わらずの設定で行うから、地元ドライバーからは、手口
見え見えで、スルーされ、事情を知らない県外ナンバー車、ひっ捕まえて、どーするのよ?
観光立県なんて、謳っていても、これじゃ、他県の人たちに嫌われるわよ。
もっと、大切にしましょうよ。他県のお客様。
リピーターになっていただくには、官民あげての「お接待」が大事でしょう。。。

小さな子供たちのあこがれの「白バイおまわりさん」が、こんな小さな仕事ばかりして
どうするのよ。
白バイおにーさん(おじさんも中にはいますが)に、もっと本当にカッコイイ仕事をさせて
あげなさいよ、警察幹部諸君・・なんてえらそーに言っても、知り合いがいるわけでもない
のですけれどね。。。


梅雨の晴れ間だというのに、ほんとにぼやきから始まるなんて・・。
だれ?もう年だねなんて、囁くのはっ。。

あのね。言っちゃなんだけど、この年になったから言えることってあるのよ。
嘴の黄色いうちは、言っちゃいけないことが沢山あるの。
でも、ひとつづつ年を重ねていくと、言えることが増えてくるの。
でも、、その代わりに、体の自由を生贄に差し出してはいるけどね(笑)

ただでは何も得られない・・ということですね。


今日は、梅雨の合間の晴れ日のようです。
木々は緑を取り戻し、瑞々しいばかりの木の葉が、キラキラと輝いています。
気温は、どんどん上昇しそうですが、どんなに気温が上がっても、暑さにくらくらしても
やっぱり、私は夏が好きです。

夏は、私の季節です。(^^)(^^)(^^)
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by sala729 | 2010-06-16 11:48