emoticon-0132-envy.gif やれやれ今日もひと騒動ですわ。。


ちまたでは、とうとう船場○兆が営業を停止したと、テレビニュースが流れ
終始俯いたままでした。改悛の涙が留まることを知らずか・・と、思いきやその会見の机の下で、記者会見のQ&AなるA4サイズの「アンチョコ」を見続けている女将をその背後をじっとカメラは捕らえ、流し続けているのですから、
見ているほうは、白けますよねぇ。
それにしても、この女将さんも、懲りないというか、マスコミを甘くみすぎというか・・前回だって高性能マイクに、しっかりと息子へのささやきが取られ
息子のマザコンぶりを天下に晒したというのに・・この甘さ・・(苦笑)

なんだか「頭なんていくら下げてもタダだも~ん」ってカゲで笑っている姿が
垣間見れるようです・・なんて思う私は意地悪おばさん??
なんだか、30年くらい前に流行った「ど根性船場物ドラマ」の、下手糞版を見せられているような気がしたのは私だけ??


などと思いながら、女将つながりで思い出したのは、先日のご依頼者です。
地元の超有名観光地で、三軒の食堂とレストランをもち、おみやげ物の製造も携わっている、村上家の中心は女将さんの知代さんです。
60才をすぎているとは思いますが、そのきびきびした動きと、弾力のある肌艶は、50人からいる従業員の要に相応しい立ち居振る舞いです。


その知代さんから電話を受けて私がお話を聞いてきたのはつい先日のことです。

「あのねぇAさん、私すっごく迷ったんですよ。嫁のことだし、息子が何にも言わないんだから、私が口だしすることじゃないって思ってたんです。でもね・・従業員から言われたんですよ。若奥さんは店に出ても仕事もせんで電話ばっかりしとると。それも、忙しい昼間に一時間も二時間もですよ。
その上、鼻が曲がるほど香水つけてきて、お客さんが顔顰めているのがわかるとも言われたんです。うちは食べ物商売ですから、私は従業員に香水は禁止してるんですよ。それがねぇ、嫁がそんなことでは、示しがつきませんよ。

それに、息子は言いませんが、どうも夫婦仲もよくないみたいで、孫からお父さんとお母さんが喧嘩してるというのも何度も聞いてます。
嫁は、ぜったい浮気してます。」と、断言する知代さんの言葉尻は険しいです。

しかも、息子さんはかなり重症の胃潰瘍に罹り、手術こそしませんでしたが自宅療養が続いており、その世話をしなければならない身の嫁が、昼となく夜となく時間があらばこそと、行方不明になるのです。

これでは、疑われないはずはありません。
息子にも内緒で、自分の気持ちを納得させたいと知代さんは言います。
もちろん、調査はお受けしました。

そして第一日目から・・(――;)
嫁の直子さんは、真っ赤な小ベンツを駆って、風のように走り去り、遅れまいと、そのテクニックを頼りに国産車で追いかける調査班を振り切るかのようにあるマンションを訪れました。
当然、マンションであることが判ったのは、テクニックだけで直子さんに勝利したわが調査班の技術力の賜物・・ではあります。

その7階のある一室に立て籠もるかのように入って、出てきたときは、立派なメタボ腹のランニングおぢさんと一緒でした(笑)身長こそ高いですが、黒ブチの眼鏡につきだしたお腹。ランニングからでる二の腕は白く押すとブヨブヨと指が埋まりこみそうです。その、メタボおぢに向かって、嬉しげに手をふり
直子さんはエレベーターに向かっていきます。
バブリーな時代を錯覚させるような、超ミニの白いボデコンスーツ(・・す、すみません。古い表現で・・)で、闊歩する直子さんは20年前の自分を取り戻したかのような風情です。

そのまま自宅に帰った直子さんは昼食を夫と摂ると、またもや活動開始です。

今度は・・あ!ややっ!!
地元中高生、ご愛用のネットカフェに、到着です。
お衣裳も白からオレンジに変わっています。
その駐車場で、メタボおぢと待ち合わせると、なんとお手々つないで仲良く入っていくではありませんか。。

そして、慣れた様子でペアシートを選び二人はその空間に消えていきました。
ご存知の方は多いでしょうが(ホント?)ペアシートには、上と下がオープンになったうすーーい扉が付いています。
下からも丸見えなので、やらしいことをしないための予防かと思ったのですが
そこはそれ・・(苦笑)
余計なサービスとして、各部屋に大きなソファが常備されています。
それをその下スペースに突っ込むと見えなくなる・・という仕組みなのですね。(ほんとにもぉ・・こんなことよく考え付くものですよっ。)

ところが・・ところが…
わが社の、「素行の鬼」と呼ばれている・・か、どうかは知りませんが、ともかく素行のNと、評判の高いN係長。直子さんにとって不幸だったのは今回のこの調査の指揮は、N係長がとっていたのです。

密室に入ったからとて、そのまま手をこまねいて見逃すはずはありません。
その手段は企業秘密ですから、ここで詳らかにするわけにはいきませんが、それはそれは「ものすごい一枚」を仕留めてしまったのです。

20年前の「いけいけ」と、メタボおぢのそんな姿・・
報告書よりも前にプリントアウトしたその写真を知代さんにお見せしました。
それを手にとるや「ぎゃっ!」と叫んで、知代さんはそれを放り出してしまいました。

「もうこんな嫁とは顔もあわせたくないですよ。それにね、Aさん、孫がね、何か感づいたみたいで、お母さんは汚いって昨日大喧嘩ですよ。嫁の顔や頭叩いてねぇ。息子も私も怒りましたけど、孫になんと言っていいやら・・」
どうも、感受性豊かな上のお孫さんは、お母さんの変身に、なにか胡散臭いものを感じているようです。

調査はまだもう少し続きます。
これからも、あの二人は、淫らに陰鬱に関係を続けていくのでしょうけれど、周りの大切な人たちが、どれほどの疵を負っているかも知らないで・・。

こちらの女将の憂鬱はまだしばらく続きそうです。。。
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by sala729 | 2008-05-31 15:45 | Comments(3)

emoticon-0146-punch.gifこんな気持ちの日もあります。多々・・あります(^^;)


「出来の悪い子ほど可愛い」という言葉がありますが、これは本当です(体験的によ
~く判ります。笑)そして、その子の子は、さらに可愛く愛おしく、また不憫でもあ
るということを、私は先日知りました。


中里きえさんが、おぼつかない足取りを杖に頼って、会社に訪ねてこられたのは昼下
がりの小雨が降り始めた頃でした。
今年89才という年齢に相応しいのか、そうでもないのか定かではありませんが、少な
くとも一人でこんな雨空に出かけてくることを家族の方は知らないのかな・・とは、
思いました。
丁寧なご挨拶をいただき、大型の信玄袋から取り出したノートや、メモ、手紙の類を
面談室の机の上に次々と並べてきえさんはおもむろに語りはじめました。


「私がマリアンに会ったのは、終戦で本通りの町屋ビルが進駐軍に接取されたとき
でした。マリアンはその時の、将校さんの娘で、20才にはまだなってなかったと思います。綺麗な金髪の巻き毛で、そりゃあお人形みたいでしたよ。色も白うてねぇ・・ 
なぜか私と、私の友達の夏枝さんと気がおうて、仲ようにしてもらっとったんです。
そのうち、お父さんはアメリカに帰るようになったんですけど、その時はマリアンには好きな男ができとったんです。
それで、マリアンだけがここに残って、家族はみんなアメリカに戻りました。」

きえさんは遠い眼で過去を遡るように話し始めました。
私たちにとっては、近い過去の歴史の聞き語りのようなお話です。


「マリアンの男というのが、様子がようてなぁ。背がこう、しゅっとしてほんに、グレゴリーペックみたいやと、夏枝さんといつも言うとったもんですわ。
ええ。ええ。もちろん日本人ですよ。ほんでも、背広がよう似合うて,鼻が高うてね。
そんで、英語もぺらぺらなんですわ。マリアンとはいつも、英語い゛話とりましたわ。
ほんまに、洋画の場面みたいで、私ら見てるだけでボーッとなっとりましたわな。(笑)
私らと4人で、いろいろなところに遊びにも行きましたわ。

そうこうしとるうちに、私も結婚して、子供を4人。夏枝さんはやっぱり結婚して、婿さんの都合で東京に行きました。
私は、結婚しても、マリアンや、内藤(マリアンの男)と、ずっと付き合っとりました。マリアンは内藤と正式な結婚はしておりませんでしたから、今で言う、内縁関係・・
というやつですな。
私は、タバコやをやっとりました。内藤はいつもタバコ買いに来て、私に気軽に話しかけて、うちの子等とも仲ようなりました。
うちの娘なんぞも、おじちゃん、おじちゃんとなついとりました。
マリアンはここに30年くらいはおりましな。昭和の50年すぎに、マリアンのお父さんがアメリカで病気になったという知らせがきて、マリアンは一時かえることになりました。

その頃、うちの長男は結婚しとりましたけど、飲み打つ買うで嫁が愛想をつかして、ふたつになったばかりの孫の祐介をの残したまま逃げられたんですわ。
ほんまに、4人の子供のうちであれだけです。出来損ないは・・。次男は警察に入って今は、副署長やっとります。長女の主人は銀行の支店長で東京におりますし、次男は大学で先生しとります。

そんなこんなで、祐介は私が育てました。長男は大阪に仕事に行ったはいいが、なん
ぞといえば金送ればっかりです。とうとう送らんようになったら、それっきり・・ですわ。なにしとるんやら・・。

そんな親をもった祐介が不憫で、この子の将来をどうしょうと、子供の頃からずっと悩んどりました。
そしたら、内藤が、マリアンに預けて、アメリカで学校に行けばいい。子供の頃に行けば言葉もすぐ覚えるし、日本に帰ったら、それだけでどこでも、仕事ができると言うのです。

長男のことでは、ほかの子たちにも何度迷惑かけたか判りません。祐介のことまで頼むなんてことはそりゃできませんわな。
そいで、私は何回かに分けて、内藤に祐介がアメリカで生活するお金を渡しました。
全部で300万くらいやったか、500万くらいやったか・・

そいでもそれはちゃんとマリアンのところには届いとりました。手紙ももらいましたしな。
マリアンがアメリカに帰って、内藤も何回かは行ったらしいんですが、あそこでは仕事ができんというて、いつの間にか、内藤はこっちで女と暮らすようになったんですわ。そうこうしているうちに次男が、ある日、お母、内藤は詐欺師やぞ。知っとるか?
これは内緒やけど、刑務所にも2回入っとると教えてくれました。

ああ、そやから内藤はアメリカでは仕事ができんかったんかと、やっと納得できました。そやけど、私が約束したのはマリアンです。お金も渡しています。マリアンも知っとります。時間はたっとりますけど、マリアンに連絡さえできたら、祐介を迎えにきてくれると思います。

そやけど、その肝心のマリアンの住所が判りません。手紙が届かんようになったんです。ええ。内藤がアメリカに行かんようになったんで、届けられんのです。
なんとか、マリアンの住所が調べられんですやろか?」



長い話に、きえさんは肩で息を継いでいます。
「お孫さんは今おいくつですか?」

「32でしたかの・・。私と暮らしていたんですけど、あの子も親と一緒で女運が悪うてな、結婚したんやけど一年もせんうちに嫁は男作って出て行きましたんや。祐介も仕事クビになって、面白うないですやろな。私からお金をせびっていくようになって、私を叩いたりしますんや。
そいで次男が危ないというんで、今は私は別にすんどります。そいでも、朝、起こしに行ってやるんですが、嫁が入り込んでいることもあるんですわ。ほんまになぁ・・。あの子も今は、ああなんでけど、アメリカに行きさえすれば、きっと立ち直って、仕事がでけるやないかと思うんです。
マリアンの住所さえ判ったら、祐介もきっと、きっと・・」

きえさんは、滲んだ瞼をそっと押さえますが、私には何も言う言葉を見つけられません。
アメリカにさえ渡れば・・と、思いつめているきえさんを、説得する言葉を私は持っていません。できの悪い息子の、やはりできの悪いその息子・・その子が可愛くないはずがないのです。

立派な次男さんが、「お母、マリアンのことはあきらめや。内藤は詐欺師や。騙されたんやから、これまでにしとけや」と、何度も言ったそうです。
だから、今日、ここに来たことは誰にも内緒だと言います。


私はきえさんに聞いてみました。
「いま、内藤はどうしているんですか?」
「ああ、あれはもういかん。ボケてしもうて、何言うても判らんようになっとるわね。笑」
・・昔日の面影なしというところですね。(^^)

でも、この仕事は請けられません。
それよりも、この祐介とその父親を引っ叩きたい気持ちで私の怒りは満ち溢れています。
たとえ、それがすべて、きえさんの元から出たものであったとしても・・。
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by sala729 | 2008-05-22 21:49 | Comments(0)

emoticon-0141-whew.gif 今日もせつないお話を、仮名でお送りいたします。。


私たちの仕事の結果は「報告書」という形で残されます。
これは、当然最終的には依頼者の元にお渡しするものですが、これをどう使うか・・アドバイスはもちろんできますが、実際に使うか使わないかについて
私たちには、口出しする権利はないわけで、時たま「あ~勿体ない」と、溜息を呑みこんでしまう様な、使い方をする方がいらっしゃるのも現実です。

中曽根みどりさんはもう三年前の依頼者です。
当時54才のみどりさんの夫は、建設業・・早い話が鳶の親方で、若いのも何人か使っている、所謂「血の気の多い人」です。
みどりさん自身も、看護士さんとして働いていましたから、経済的に困る・・ということはなかったはずでした。
それなのに、ある日気付くと、夫にはサラ金からの借金が500万。
当然、何に使ったかは追求しました。
そこで、明らかになったのが愛人の存在です。
女は、夫の行きつけのスナックに最近流れてきた「しのぶ」という38才の女でした。
どこをどう、篭絡したのか、夫はしのぶに入れあげて、あっと言う間の500万でした。
もちろん、その間給料を一円も入れることもなく、ひたすら、しのぶに貢ぎつつけてきたようでした。

みどりさんは、子供たちも成人して独立していたこともあって、離婚を決意し
調査に臨んだのでした。

もちろん、そんな無防備な夫ですから、結果はいとも簡単に得られました。
それどころか、しのぶには戸籍上の夫がいて、みどりさんの夫に借りてもらっているマンションとは別のところで、その夫とも夫婦生活を続けているという
とんでもない女だということも判りました。

そう・・みどりさんの夫は完全に騙されていたのです。

この結果を見て、みどりさんの心は揺らぎました。
それまでは「離婚」という固い決意が、夫が騙されていたと判った時から、なんだか夫が可哀想になったのだと言います。
夫がいるとも知らず、騙されて、ブランドバックや化粧品。洋服。車とおねだりされて貢ぎ続け、借金だらけになった夫が、可哀想になったのだと言います。
それが、30年の「夫婦愛」というものなのでしょうか。

報告書を手にしたまま、迷い続けて弁護士さんのもとを訪れたものの、そんな気持ちは、すぐに見透かされてしまいます。
「奥さんが、我慢して待っていれば、それでいいんじゃない?」・・(現実にこんな風に言う弁護士さんは少なくありません。これがいいとか悪いとかではなくて、妻の気持ちや忍耐ということを、理解してもらえないことは、案外多いものです・・)

弁護士さんのその言葉に背中を押されたように、みどりさんの心の中で、やり直すという気持ちが膨らんでいきました。
でも、このままでは何も変わりません。

夫の目を醒まさそうと、ある日みどりさんは意を決して打ち明けました。
「あの、しのぶには旦那がいるのよ。」
そのときの夫の顔・・鳩が豆鉄砲とはあんな顔を言うのでしょうね。
あまりのショックにすぐに言葉も出てこないようでした。

夫は、みどりさんが浮気に気付いているとは夢にも思わなかったらしく、ましてや、相手の名前も知っている、その相手に旦那がいることまで知っているという事実が、夫からしばし言葉を奪い、そして、我を失わせました。


目の前から火花が飛び散ったかという衝撃でした。
気付いたとき、倒れた床にはみどりさんの鼻血が飛び散っていました。
・ ・あ、この人は人一倍短気な人だったんだと、思い出したときには、もう、遅かったのです。

続けざまに肩を蹴り上げられ、仰向けにされた顔に熱い塊を受けたかと思うと、咳き込んだ口から、折れた歯がポロリと落ちてきました。
その背中を踏みつけられ、蹴り上げられ、鳩尾を・・
それ以降の記憶が、みどりさんにはありません。

気がついたときは、病院の一室で、枕元には長男と見知らぬ男性が座っていました。
長男の話によれば、夫の罵声は凄まじいものだったらしく、隣家の老人が怖れをなして110番通報したので、駆けつけた警官によって、みどりさんは救われたと言うのです。
もちろん、夫はその場で、傷害罪ということで連行されたそうです。


「おカンもアホやなぁ。おやじのあの気性、しっとろーが。」
たしかに、若い頃にも、こうして何度も夫の暴力を受けて、幼い二人の子供を連れて逃げ回ったこともありました。
それでも、長い年月の間に、夫の暴力も徐々に落ち着いてきて、特にここ2.3年は、しのぶに熱をあげていたせいもあるのか、殴られたことなど一度もなかったので、みどりさんは、警戒することを忘れていたのです。

長男の話によると、夫は押さえる警察官を振り払いながら、何度もみどりさんを足蹴にしょうとしていたらしいとのことでした。

でも、それでも、みどりさんは夫を訴えることはできませんでした。
警察も、煩わしさから逃れたいのか、あえて進めることはせず、みどりさんが
別居しますと言うと、「それがいいよな。」と、安心したようでした。
もちろん、夫には警察からも、近寄らないようにと釘を刺してもらうことは忘れませんでした。


それから月日はさらに流れて・・
噂では、夫はまた、しのぶとよりを戻し・・というか、あのときに別れたのかどうかさえみどりさんは知りませんから、ずっと続いていたのかもしれませんが・・。
みどりさんは、たまたま知り合った女性弁護士さんに、夫としのぶのことを打ち明けました。

「やっぱり女同士ですよ。Aさん。先生、私の気持ち判ってくれましてね、離婚訴訟して、女にも慰謝料請求しょうということになったんですよ。」
みどりさんは、そう言いますが、決して元気な声ではありません。
それが、暴力の恐怖からなのか、夫婦の情からなのか、私には判りませんが、
気の進まないようなこの態度は気にかかります。

夫婦になるのは大変ですが、それを解消するにはもっとパワーが必要です。
ましてや、みどりさんのように「超暴力夫」を持つ、妻のエネルギーは、決して大袈裟ではなく「核爆発」するくらいの力が必要です。

女性弁護士さんの力を得たことは、喜ばしいことですが、自分自身にこのパワーがないと、どんな優秀な「誘発剤」を投与しても一緒です。

みどりさんの道が険しいのは言うまでもないことですが、それにしても凄まじきは「バカな暴力夫の乱心」ですね。
皆様、くれぐれもこんな男の毒牙にひっかかりませんように、努々ご注意くださいませ。。
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by sala729 | 2008-05-13 12:34 | Comments(0)

emoticon-0122-itwasntme.gif 世の男性に捧げます。もちろん、すべて仮名です。


全ての男性が「マザコン」であることを、、多くのの既婚女性は知っていますが、男性自身と未婚女性の多くがその事実を認識できていないことに、数多くの不幸が生まれます。

名前を挙げれば誰もが知っている最高学府の「大学院」を終えて、西原洋一さんと同級生の槇葉さんが結婚したとき、その将来は羨望の的でした。
しばらくは、共働きと二人できめて、彼は幼児教育の専門家として、彼女は研究室へと、職場をもとめました。

もともと、繊細で几帳面な槇葉さんは、いわゆる「手抜き」ということができない性分で、塵ひとつおちていないマンションの部屋に、それぞれの備品はまるで計られたかのように、定位置に収められてありました。

かといって、友達夫婦の延長ですから、友達付き合いも多く、お互いの職場の友人や学生時代の友人たちが、入れ替わり立ち代り訪れていました。
そして、彼らの皆が口にするのは「すげえなぁ。何時来てもこんなにびしっと決まっているうちは、ないよ。」…・
これは、褒め言葉とある意味の揶揄が込められていると、疑い深い私なんかは思ったりするのですが(苦笑)・・。一直線の槇葉さんは、そんなことは微塵も思わなかったようで、さらに新居に磨きをかけ、完璧な主婦、妻であろうと努めていました。

しかしながら、そんな緊張の日々が長続きするわけがありません。
家事と仕事に疲れ果てた彼女は、思うに任せない体力と気力に、徐々に心を蝕まれていきました。


それから一年たった頃、二人は故里に戻ってきました。
「パニック障害」と診断された、槇葉さんは見る影もなくやつれ、実家の父母を驚かせ哀しませ、婚家の姑の眉を顰めさせました。

洋一さんはその名の通り西原家の長男であり自慢の一人息子であったために、姑の博子さんは、それこそすべてを注ぎ込んで育ててきたと自負しておりました。
その博子さんが、結婚後二人で東京で暮らすと決まったときに
「あーよかったわ。槇ちゃんが付いていてくれるなら。安心よ。私の出る幕じゃないしね」と、笑って実家の母、時枝さんを、一人っ子というのに、さばけたお母さんだわと、安心もさせ、感心もさせたものでした。


ところが、帰ってくると、様変わりしていました。
博子さんは、息子夫婦が帰ってくるからと、自宅を二世帯に改造し、「洋ちゃんのお世話は私がするから、槇ちゃんは寝ていていいのよ。」と微笑みます。

しかし、この病気は、じっと寝ていれば治る・・というものではないのです。
ゆったりと穏やかに暮らすことがなによりと、医者に言われているのに、こんな細やかな性格の槇葉さんが、姑と一緒に暮らして、伸びやかに暮らせるはずがありません。
しかも、寝ていろといわれて、そのまま寝ていられるような性格なら、もともとこんな病気になるはずがありません。


みかねた時枝さんが、
「しばらくは実家で暮らさせていただけませんか?。甘やかせているとは思いますが、やはりなんと言っても実家ですから・・」と言うと、
「それは、うちでは心が休まらないと言うことですか?」と、切り替えされる始末です。

その場は双方の父親がなんとかなだめて、とりあえず西原家の近くにマンションを借りることになりました。
彼はそこから、父親の伝手で、ある教育機関に仕事を得、槇葉さんは母校から助手の仕事をしないかと誘われ、週に三回。そこに出向くことになりました。

しかし、槇葉さんには、仕事すること自体がまだ無理だったのでしょう。週三回が疲れ果て、帰っては横になる日々が続くようになりました。
しかし、母校ということもあって一年の契約期間を、自分から打ち切るとは言い出せなかったのです。

家に帰っても妻はいつも横になって、薬の副作用でうつらうつらしている。会話もままならない・・そんな毎日が続いたのですから、つい、洋一さんの足は実家に向きます。
そして、いつしか、実家で食事してお風呂に入って…そのまま泊るということが続き、気がついたら何日も自宅に帰らないという有様でした。


そして、当然のように、他の女性に目が移り、誰も知らない間に、不倫関係を重ねるようになっていました。


病んでいると言っても妻は妻です。
洋一さんの不倫に最初に気付いたのは槇葉さんでした。
それからは、女がいる。いないと、言い争うばかりになり、再び双方の親を交えて話し合うことになりました。


「なんと言っても夫婦なんだから、家に帰ってはくれないか?」槇葉さんの父が、洋一さんに懇願すると
「毎晩毎晩ですよ。女がいるんだろう。女がいるんだろうって、幽霊みたいな顔して詰め寄られて・・想像してみてくださいよ。これで帰る気になんかなりますか?」
・ ・うーん。確かにそうでしょう。心を病んでいる妻の猜疑心に付き合わされる夫の苦悩は察して余りあるものがあります。
でも、妻の両親の前で、仮にも幼児教育に携わる者がこの言い草はないのではないか・・と、私も思います。

「それじゃ、せめて週に一回でも・」
言いかけた槇葉さんの父の言葉に被せるように、博子さんが言い募りました。

「だいたい、槇ちゃんは、東京にいるときから私が何送っても、お礼の電話ひとつ寄こすわけでないし。。」
うんうんと頷く、洋一さん。
すると、それまで黙ってじっと下を向いていた、槇葉さんがやおら顔をきっとあげ、洋一さんを指指して、立ち上がりながら
「よぉいちぃぃ~。あんたは、あんたは、私が何してたか知ってるくせにぃぃ~」と、凄まじい口調で罵りはじめました。

すると、博子さんも負けじと立ち上がり、
「洋一なんて言うな!。私の洋一に、よおいち!なんて、呼び捨てるなっ!!」と、青筋をたてています。

時枝さんも、父親たちも、茫然としてその様を見るだけの時間が過ぎると、声を枯らした、槇葉さんが苦悶に顔をゆがめて、その場にばったりと倒れました。
ヒィヒィと、喉を鳴らす槇葉さんは、明らかに呼吸困難です。
しかし、誰も慌てず騒がず、時枝さんは、洋一さんにビニール袋を頼んで、
それを娘の顔に被せると、落ち着いて背中を撫でます。

「第一、うちの母さんは、日本一の母さんなんだ。こんなよく出来た人と一緒に住めないなんて、槇は間違ってるよ。」
呼吸ができないと喘ぐ妻に、これが夫が投げかける言葉でした。
「そうよ。洋一は日本一の息子です。この子の言うことなら、なんら間違いはありません。わたくしは、この子の言うとおりにしますっ。」
このときの、博子さんの面相は「般若」に見えたと、のちの時枝さんは話しています。


洋一さんが全て悪いとは、私も思いませんが、この親子はあきらかに「異常マザコン」です。
マザコンは、世の男たちの常ですから、それ自体は異常ではないのですが、それも行き過ぎれば・・ですよね?(苦笑)

でも、これを読んで「オレは大丈夫」と思っていらっしゃるあ・な・た・・
あなただって決して「マザコン」ではない。と、言い切ることはできないのですよ。
だって、世の中に、マザコンでない男性はいないんです。また、そうでなくては、全てを捧げて子育てなんて、バカらしくてできません(笑)
嘘だと思ったら、奥様にお聞きになってください。「オレ、マザコン?」って
奥様が何も言わずに微笑んだら、それが答えです。
なかなか見上げた、奥様ではありますね(^^)(^^)(^^)
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by sala729 | 2008-05-09 16:13 | Comments(2)