・・・その人は還ってきた。
それがもう何度目の帰還なのか、誰も知らない。数えない。
その人にとっては、そんな回数などは、なんの意味もない。ただ、別の興味がうまれて、ここを
去り、その対象に飽いて、再び帰る・・・そう、その人にとって、ここは「母艦」なのだと思う。

その人は自分がそこにいたいから居るのであり、去りたいから去る・・・そこに他人の思惑や他人への思慮はない。
ただ「自らの本能のまま」に、生きて、そこに存在している。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誠に迷惑な人騒がせなその人は、今日も私の前の席で、嵐のような言動を展開している・・・ピキッ。

・・・・・そう、その人の名は、あの伝説の「Tキャラ」
(^^;)(^^;)(^^;)(^^:)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)



あの、電撃的「寿退社」から2年・・・・
その間に、確かに余震はありました。たぶん、退社してから半年すぎたあたりから・・・(笑)
そして還ってきたのです!!


まぁ、こうしてご紹介するまでには、幾多の出来事はあったわけですが、それはそれとして・・・。
現在そのTキャラの「扇情的公私混同破滅光線」を一身に浴びているのは、Rさんのようです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・可哀想に・・いつまで精神が保てるか・・・と、案じています(--;)


「わ、私、殺されますっ。」
出先から帰った私に、訴えるRさんは、いつもの冷静さを欠いています。
「どーしたの?」


・・・・れんれんとRさんは語ります。。。。
みんなそれぞれに現場に出て、会議も重なり、社内はTキャラとRさんだけになりました。
「ほら、これ飲んだら?」
相変わらずのお節介で、冷蔵庫から誰のものやら、いつのものやら判らぬ、ペットボトル茶をもってきて、のめのめとすすめます。

「いやぁ、これ誰かのだと悪いですし・・・。」と、やんわり断るRさん。

「そぉ?・・・ならこれはどう?。私のブレンドしたお茶なのよぉ。」と、ニンマリ笑って再度冷蔵庫にとって帰ると「○衛門」のペットボトル。
「すんごく美味しいのよ。いろいろブレンドしてるから、しその匂いもきついでしょ?ふふふふ」
どくどくとRさんのコップに入れて、「飲め、飲め」と薦めます。

・・・・・・どーしても断りきれなくなったRさん。
そーーーーっと、ほんの少しだけ飲んでみます。
「うげぇっっ・・」(あの、実際にはこんな下品な音は立てませんからね。これは、あくまで、擬音。擬音ですからね。←念のため)

しかし、そこは常識あるRさん、うげげを、おくびにも出さず、にっこり微笑んでみせました。
(いよっ!!大人っ!!)

Tキャラは相変わらず、バタバタと走り回り、やれやれと一息ついて、自分のコップにも、そのお茶を注いで、ぐっと・・・・「ぐやぁぁぁっ。。。そ、それ、飲んじゃだめぇぇぇぇえええ。。」

「ええっ???。な、なんなんです??。私もう少し飲みましたよ。なんなんです?何が、何が入ってたんです???」
Rさんは、生きた心地がしなかったと、告白しています・・・・・・。ハイ。


「う、うちの主人が、・・・」
要領を得ない話を、解読してみると・・・・

Tキャラの新婚夫は、几帳面な人で、なぜか飲み終えたペットボトルにウィスキーを入れて冷蔵庫に入れているそうです。(これと、几帳面がどうつながるかは、定かではありません・・・)
そのボトルの上から、自慢のブレンド茶を注いできたと彼女は説明しました。

・・・でも、もうRさんはその話すらも信用できないことに、やっと、やっと気付きました。

そう・・・そうやってボトルに入れているのは夫ではなく彼女自身かもしれないし、その残りが
本当にウィスキーなのかどうかも判りません。
彼女自身が、げぇげぇと喉を鳴らし、証拠隠滅のつもりか、残りのお茶を面談室の観葉植物に
注ぎいれ、他のだれにもこのことは話さず、もちろん私にも・・・・ね。
知らぬ顔を決め込んでいるのを見て、やっとRさんはTキャラのしたたかさを再認識したようです。

なのに・・・・なのにです。
今日も、チンパンジーの餌付けさながらに、二つ折りにしたバナナを「あげる」と、無理やり手渡されて、その上、腐りかけのみかんを机に置かれ、断りきれないと、泣き崩れる(・・・ってことはなかったんですけどね。笑)Rさんがいたわしや。。。

私の言ってあげられる事はただひとつ・・・「自分の身は自分で守りましょう」
・・・・・あぁぁ・・・なんと扇情的なスローガンでしょう。。。

こうして「押し付けがましい好意」をいかに上手にかわしていくかが、Rさんの命題になりました。
聡明なRさんのことです。
たいした時間を要せず、それを会得するのも、そう先のことではないでしょう。

さて、明日は、どんな恐怖が待っているのやら・・・・と「休息日」とばかりに不在のTキャラの席を
黙ってみつめる私です。。。
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by sala729 | 2007-03-28 16:22

このブログを始めて、ずいぶんたちます。
仕事を通して知る、さまざまな人間模様や、愚痴や、思いを、自分の言葉で発していこうと決めてはじめましたが、日記を公開するという行為に、多少の抵抗は覚えていました。
それでも、始めてみるとこんな拙文でも、ずっと見ていてくださる方が、増えていき、ともすれば
日陰でしか咲かない花のように思われていた、この仕事の知名度が、ほんの僅かずつでも上がっているかな・・・と、自惚れたりしている自分が恥ずかしくもあり、嬉しくもあり・・・というこの頃です。


もともと、文章書くことは好きですし、苦になるタイプではありませんので、ブログが負担になったことは一度もないです。
大好きな仕事を、こうして文章化して見ていただけることだけで幸せと思っていたのですが、人間とは欲深いもので(・・・というより私が特に・・なのですけれども、笑)
こうして書くことか゛習慣づいてしまうと、ここでひとつひとつの事柄を、一話完結的に書き進んでいくことに、物足りなさを覚えたりしている自分に気付きました。

読んでくださるみなさんにはもう充分にお判りいただけると思いますが、ここに書く事柄のひとつひとつは、決して一話完結になるようなことではないのです。
でも、私の仕事をなるだけ広く、深くみなさんに知っていただくには、こうした形が、ベスト!・・と、思って続けてきました。


今もこの考えに大きな「ブレ」はありませんが、さらに、さらにと求め続ける私のいつもの「欲望」が、もっと書きたくて、もっと知っていただきたくてと、求めてやみません。

どうすれば、今よりももっと知っていただけるか。これは訪問数の多寡ではありません。読んでいただけているか、いないかということです。
これが私の第一の課題です。

そして第二の課題は、このブログを踏まえて、もっともっとさらなる発信をしたい!
自己満足と嘲られようと、呆れられようと、私自身が充分な消化を実感できるものを残したい・・
と、いう思いが抑えられません。



いろいろと、くどくどと書いてきましたが(・・・ま、いつものことですが。苦笑)
ようは、そういう試行錯誤の時に入ったということです。
試してみたいことや、考えてみたいことが山のようにあるので、従来のような頻度では「ブログ更新」ができないかもしれません。

でも、三ヶ月後か半年後・・・・
「自己満足」を引っさげて、みなさんに見ていただけるよう、溺れかけながら足掻きつづけながら
試行錯誤してみますので、ちょっと長い目でみていただきたいと思います。
もちろん、折々には更新しますので、見捨てないで覗いてくださいね~。


    願わくば、花散る里に、旅出でて
           移ろう時は 心静かに       

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by sala729 | 2007-03-23 10:34

春になったり冬になったりと、啓蟄で顔をだした虫たちが、右往左往している様子が、目に浮かぶような日々が続いていますが、みなさん、お変わりはありませんか?

私の日々は、仕事という括りでは変化なく、日常という目で見ると、完結あり、続きありと行程は
さまざまだけれど、毎回中身の違う、ドラマを堪能させてくれる毎日が続いております。

そして、今日も・・・・(^^::)

松村よしさん(76才・仮名)の、相談電話は、今朝の7:00ジャストです。

「相談がありますけん、すぐ来てください。いまからすぐ」
・・・・と、言われても、いくらなんでも、この時間からすぐには出られません。
もちろん、事前の面談予約なら、5時でも6時でも、お伺いしますが、すぐの電話で、朝7時すぐにと言われても・・・・。

「どんなご相談ですか?。だいたいのところでもちょっとお聞かせ願えますか?」
緊急性の確認のためにも、相談の内容を少しは把握しておきたいものです。

「どんなって、そりゃあ来てもらえたら判るけん。すぐ来てください。」
・・・・・すぐすぐって言ったって・・・・・・・
ま、気ぜわしいお年寄りはいるものですけれどもね・・・・(笑)

「判りました。でも今からでも、そちらに着くのは9時ごろにはなりますよ。いいですか?」

「はいはい。そんでいいです。」


お名前も住所もきちんと仰いました。
そう遠い距離ではありません・・・が、なにしろ7時です。
ぼんやりした頭を振り払って、少し熱めのお風呂に漬かって、髪も洗います。(幸いにも・・・
というか、好きこのんでなのですが・・・私の髪は非常に短いので、シャンプーも乾燥もあっという間です。通勤時の車の中で、充分に乾きますから、とても便利なつくりになっています。笑)

朝食用のロールケーキを切り分けて、紅茶と一緒に楽しんで、さて、出発です。


訪問先は、半島の途中にあり、国道をはずれて5分もすると、左手にはキラキラと光る海と
春霞にたなびく島々が、遠景のように広がっていきます。
この時季の瀬戸内海の美しさは、喩えようもないほどです。
ぼんやりしてても、きりりとしてても美しいものは美しいのだなぁと、この時季の海を見ていると
しみじみと思います。


松村さんのお宅は、その海を眼下にした高台にありました。
三軒ならびの奥まった真ん中のおうちです。なぜかぐるっと回ったところに玄関があるので
海はまったく見えません。
雑草と、つる草の茂った中庭を通り過ぎると、夏なら蛇の一匹もでそうな草叢があってそれを
踏み越えると、ようやく玄関です。


開け放したガラス戸の玄関を入ると、古い土壁の饐えたような匂いと、ひんやりとした空気が
 いやーな予感 ・・・・・・
よしさんは、自分だけぞうりを脱いで、あがると私には「あがれ」とも「待て」とも言いません。

しかしいくらなんでも、勝手にあがりこむわけにはいかず、じっと玄関で待っていると、先が見えないほど暗い廊下の先で、カチャカチャと食器の音がします。

・・・(あー・・お茶いれてくれているのなか・・・)なーんて思って、そのまま玄関に立ちつくして
いましたが、待てど暮らせど、よしさんは現れません。

・・・5分・・・10分・・・・・・・

「あ、あのぉ、お構いなしで結構ですよ。」
とうとう、待ちきれなくなって、奥に向かって声をかけました。二回、三回・・・・

「へ???」
奇妙な声を発して現れたよしさんの手には、お箸が握られているではありませんか・・・・(--;)
・・・・ぎょっ!お、お茶の用意じゃなかったんだ・・これって、これって、もしかして、私のこと
忘れて、ごはん食べていたとか????(@@)(@@)(@@)

「おーおー。そーやったのぉ」と、にたりとすると、よしさんは再び奥にひっこむと、座布団を一枚大事に持ってきました。
そして、ニコニコと微笑みかけると、玄関にそれを置き、自分がそこにちょこん!・・・・・・・・(わ、笑うしかない・・)


・・・・急げ、今すぐに来てくれと、忙しく追い立てられて、この「仕打ち」は、神様・・・あんまりです・・・(うっうぅぅぅ・・・)


「で、ご相談は??」
もうここまでされていても、それでもつい、相談事を聞いてしまうのは、「悲しい性」です。

「あんなぁ、この前の道、前はうちの田圃じゃったんや。私のもんや。お父さんが、私に残して
くれてたものや。それが、道になるんで役場の人間がきてとりあげたんよ。ほんまは、お金もってきてくれる言いよったんが、何年待っても、もってきよらん。毎日、毎日、今日か明日かと
思っとったら、寝れんようになってしもうて・・・」

「前の道って・・・相当古いですよね?20年くらい前?」
おそるおそる聞くと・・・

「いんや、じいさんと一緒になった次の年やけんのぉ・・20年とは言わんわい。」
・・・・・・・そ、そーですよね。。。それなら、もしかしたら50年以上前の話????

「じいさんがのぉ、役場の人に、10坪くらいやけん、もういらん言うてしもーたんよ。ほやけど
あれは私のもんぜ。お父さんが私にくれたもんやけんの。」
真剣に訴える、よしさんに、反論する気持ちが湧きません。

どこで、どう記憶が入れ違ったのか、還ってしまったのかは判りませんが、よしさんの思考は
50年前(たぶん・・)に、引き戻されてしまったようです。。。。


「ずいぶんと昔のことですらねぇ。役場の人ももういないでしょうし、それに、ご主人さんが、
もういらないと決めたことを、今更、奥さんが返せと言うのも、旦那さんの顔を潰しませんか?」

・・・・ええいっ!もうここは、言いなり、役になりきろーじゃないのっ。

「そーやのぉ。じいさんの顔潰してものぉ。。。私が、笑われやせんかのぉ。」
「そーですよ。ま、今回は旦那さんのお顔たててあげましょうよ。」

よしさんは口の中で、なにやら、フニャラムニャラとつぶやくと、また奥に引っ込んでしまいました。

またしても、ひとり玄関に残された私は、奥にむかって
「松村さーん」と、何度か呼びかけましたが、よしさんの出てくる気配はありません。。。。



なんだったんだ?あの電話は・・・と、思いつつも、50年の月日を行ったり来たりするよしさんと、ご主人の
ふたりだけのこの暗い奥屋の生活を思うと、なんとも言えない思いがこみあげてきます。

老人世帯の孤独は、もはや都会だけのものではありません。
げんにこんな田舎にも、明るい陽光と景色に恵まれながらも、こうしてそれに背を向けるように
ひっそりと冷ややかなな、時間をすごしているご夫婦もいるのです。

目の前で煌く波の艶やかさは、この人たちのものではないのです。
潮風の優しさと、清々しさは、ここを訪れる人たちと、現在を生きている人たちと、ほんの一握りの幸せな老後を営む人たちだけが、享受できる「豊かな時間」のようです。

忘れ去られた、置き去りにされた人たちは、この海のどこに自分の居場所を探すのでしょうか。。。
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by sala729 | 2007-03-19 17:14

このところ、毎夜毎夜、嵌りまくりなのが、あの「wii」 へへ・・・・お恥ずかしい・・(^^;)(^^;)

でも、あれ、やってみると、世間でなんでこんなに流行っているかが判りますよ。ホントに・・。
なんと言っても、ひとりじゃなく、みんなで遊べるというのが、最高!
それと、参加者のキャラクターを、自分や、周りの人たちに似せて「似顔絵」作って、知った顔キャラでゲームに参加できることも、楽しい一因ですね。(なーんてエラソーに言ってますが、実は似顔絵づくりは、小4の親戚の子が来て、教えてくれたんですけどね。笑)

数々のwillソフトの中でも、一番のお気に入りは「willスポーツ」ですね。
なにしろ、筋金入り、折り紙付き「運動オンチ」のわたくしがですよ!・・・その体力と運動神経を全くハンデにせず、渡り合えるなんて・・・これは感涙ものですよ。

自慢じゃないですが、ゴルフのハーフ・・自己最高「34」ですよ!!
「それ、ゲームでしょ。」
Oリーダーには冷たく言い放たれましたが、ええ。ええ。そーですとも、ゲームですよ。
そーですよっ。

でもね。バーをもって、風向き読んで、風速計算して、ホールごとの木立や池や川をかわしながら、グランドの高低も読みきって、パットインしたり、フルスイングしたりって・・・なかなかリアルなんですよ
(それに、絶対に空振りはないしね・・・←カゲの声)(--)
それでも、昨日2ラウンドで「ホールインワン」した時は、一緒にどよめきましたね(笑)
そうなんですよ。どよめいたり「ナイスショット」と掛け声が入ったり。「アーアー」と、ブーイングなんかも効果音で入ったりするんですよね。これが・・・。

ということで、真夜中に、どっぷりとゴルフのハーフやって、テニスやって、、いくつかのゲーム
やって・・・・と、will漬けの日々をすごしております。今日この頃です・・・(^^;)


そんな日々の中でも、相談電話が途切れることはなく・・・

昨夜も遅くに相談にきていただいたのが、中尾まゆさん21才。
シャギーの長めの髪に、ジーンズ。細く整えられた眉は、いかにも今風ですが、病院関係の
公務員ということでした。
まゆさんが付き合っている男性は6才年上のサッカーマン?(ラグビーしているとラガーマンなら、サッカーしていたら、サッカーマン??)
社会人では、なかなか有名選手らしいのです。
まゆさんとはもう3年も付き合っていますから、彼女の両親も彼のことは知っています。
彼女の家にお泊りすることもあって、それも公認の仲です。


彼は母子家庭で、まゆさんは、彼の母親と一緒に試合を見に行くこともあったそうです。


当然、結婚の話になり、もう式場の予約も終わりました。
あとは、甘い月日を過ごすだけ・・・・の、はずだったのです。。。


それが、・・・・・・・・
突然の彼からの電話は一ヶ月前でした。
「俺たち結婚できんよ。おかんの信仰するところから、俺たち結婚したらいかんて、お告げがあったんや。」

?????????????????????????????????

まゆさんには青天の霹靂です・・・
「信仰」「お告げ」・・・・そ、それなんのこと??????

初めて聞くことばかりです。

問い詰めて、彼が言うには、彼の母親はある宗教を信仰していて、彼とまゆさんの結婚を
その教会で話すと、そこから結婚はいけないと中止のお告げがでた・・・・と言うのです。。。
なぜ???????????

混乱のまゆさんに彼はさらに続けます
「今の家は、相がようない。だから近々、家を買わんといかんので、オレが保証人になることになったんや」と、彼は言います。

「オレは苦労かけたおかんには逆らえん。おかんは教会には逆らえん。そやから、まゆには悪いけど、俺たちの結婚はもうやめてくれ。」

そんなバカな・・・・・

なにがなにやら判らぬままに、一方的に別れを告げられたまゆさんは、何も手がつけられず
両親にも告白できず、思い余って相談に来た・・・と、言うことです。

まゆさんは、彼を婚約不履行で訴えるとかは全く考えていません。
でも、なぜ、突然こんな形で彼の母が豹変したのかが知りたい・・・・と、言うのです。

知ってどうなるのか・・・・というよりも、彼女自身が知ることで、自分の心の整理がつけられるならと言うことで、調査はお預かりしました。

赤く泣きはらした、大きな瞳が印象的な、かわいいまゆさん・・・・・

あなたに「幸多かれ」と、祈らずにはいられません。。。。
今日、調査料を持ってきてくださったまゆさんに、対応してくれたK主任の
「かわいいっすねぇ」という一言が、心に残ります。

そんなこんなで、昼下がりは眠りそうな春の午後です。。。。
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by sala729 | 2007-03-16 16:03

確かに、わが社は「初恋の人さがし」で、スタートした会社です。
誰にもある、甘くて切ない思い出の総仕上げをしてあげることは、私たちの喜びでもあります。
もちろん実績もありますし、それに裏づけされた自信もあります(^^)
でも・・・・
でもでも・・・

奈々子さんの場合は、なかなか難しい・・・と、言わざるを得ませんでした。

お母様と連れ立って、約束の場所にみえた奈々子さんは31才とお聞きしていましたが、まっすぐな黒髪を背中にたらしてうつむきかげんの横顔は、少女のようにさえ見えます。
相談のお電話も、お母様がしてこられたほどですから、だいたいの性格は察することができます。(^^;)

喫茶店の一隅で向き合って座り、自己紹介をしても、お話を促しても、奈々子さんはただ頷くか
首を横に振るだけの反応です・・・・。

「彼のこと初めて見かけたのはいつですか?」
・・・・反応せず・・・
「10年くらい前とお母様にお聞きしましたけど、そうなんですか?」
・・・・少し躊躇して頷く・・・・・
「もう少し、前?」
・・・・・・なんども頷く・・・・


これって、結構疲れますよ・・・ホントに。。。
時々、彼女が口をパクパクさせると、お母様がひきとって言葉にしてくださるのです。
もちろん、奈々子さんが口が効けないということはありません。
ほんのまれに、とてもとても小さな声で・・「はい」というのを聞くこともありますし、時たまお母様の耳元には何か囁いていますから、「お言葉」を、発することはできるのでしょう・・・・。(はぁぁ~~)


このご相談は、お母様からかかってきました。
そして三回目にしてやっと、奈々子さんもご一緒にお逢いすることになったのです。。。

・・・・それは・・・・
正確には12年前のことです。
奈々子さんは、自宅近くの自動車学校に、通っていました。
元来が真面目な性格です。わき目もふらず、ただ免許取得のためだけに通っていた奈々子さんのことを、じっと見つめる男性がいたことに、彼女はなかなか気付きませんでした。

ある日のこと、その男性は、学校の廊下で、ばったり出会った奈々子さんに、驚きはしたものの
にっこり微笑んだそうです。
そうしてみると、奈々子さんにはその男性が、どうも自分に関心があるのではないかと思われました。
気付くと、自分を見ている・・・と、奈々子さんは感じました。
しかし、それでもそれ以上の進展はなく、2人はそのままカリキュラムを終え、離れていきました。

と、ここまでは、よくあるお話です・・・・(笑)


しかし、それからの12年間、奈々子さんの中から、その男性が消えることはありませんでした。
不幸なことに(これが不幸かどうかは意見も分かれるところですが・・・)卒業して二年後・・
奈々子さんは、近くの会社の二階窓から顔を出している「その男性」を見かけました。
これで、奈々子さんは彼のことを「運命の人」と、思い込んだようです・・・・。

それ以降、奈々子さんの中には、彼以外の誰も入ることはできません。
どんなお見合いの話も、職場の合コンの話も、一切聞く耳を持ちません。
最初は何も知らなかったお母様も、あまりに頑なに拒み続ける奈々子さんを問い詰めてやっと
今回の話が判った・・・という次第です。


それにしても・・・・・
名前も判らず・・・当時の住所も知らず
歳も判らなければ、写真もない・・・・・こんな「ナイナイづくし」の調査って・・・

それに、12年の月日は、きっと彼も変えているはず。その変わった彼を、奈々子さんが見わけられるか、受け入れられるか・・・ということ。
なにより、あまりに少ない手がかりです。時間もかかりますし、絶対に見つかりますとは、言えません。

でも、それでもここで調べておかなくては、奈々子さんは12年前より、一歩も先には進めないでしょう。そして、そのことを一番よく知っているのは奈々子さんご自身のようです。

見積もりを見て、躊躇するお母様に、激しく頭を振って「やりたい」と、主張し続けたそのしぐさで
意気込みが判ります。



でも、一途なのはいいけれど、このあまりに、消極的な態度をなんとかしないと、付き合う彼は
たいへんかも・・・。ま、男性次第で、タイプが変わるかもしれませんけどね(笑)

母娘連れ立って帰っていく後姿に、なんとか見つけてあげねばと、心を引き締めた私でした。
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by sala729 | 2007-03-13 11:11

春のなごりの三月が・・・と、思いきや、なんのなんの、三月に入ってから 冬戻り したかのような、この寒さ。北の地方には雪が積み、ここいらには雪が舞い、なんともはや・・・終末世界のような・・・と、言うのは、ちょっと大げさすぎでしたね(^^;)
(じつは・・・ここだけの話なのですが・・と、言ってももう既成事実なのですが・・・あのTキャラが、帰ってきました。
ええ・・もえ何度目の復帰なのか、誰も判りません。
・・・・・誰も知らない・・・・の、です。。。

なぜそうなったのか、どんな経緯でなったかは、定かではありませんが、気がつくと既成事実が
出来上がっていたという、本当に摩訶不思議な出来事で、これぞ真性の「春の嵐」です。


そんなこんなで、わが社では今、心理水面下ではそれぞれが各々の「熾烈で苛酷な戦い」を、
繰り広げているところです(^^;)(^^;)(^^;)


そんなこんなで、ジタバタしつつも、日々は過ぎていき・・・・・・・


「すみません。先月ご相談した、木野口(仮名・40才)ですが・・」という、か細い声を聞いたのが土曜日のことでした。
仕事柄、大抵の方のお名前は覚えています。自慢じゃありませんが、自分の仕事データに関して情報は、PCよりは早いですよ。←それって自慢じゃん。(カゲの声)

木野口さんは、独身ですが、取引先の妻子ある男性と不倫をしています。
その男性は玉木さんと言って、なんだか、不揃いな関係を暗示するような名前ですが(苦笑)、
三回目の妻と、その妻の連れ子2人(20才と14才)。そして2人の間の子供(3才)と、実父母と
暮らしています。
一番目の妻との間には2人(15才と13才)。二番目の妻との間にも11才の子供がいます。
それぞれの妻が引き取って、彼は養育費も払ってはいません。

木野口さんはそんな彼に惚れてしまったわけです。。。。

そして、あろうことか、彼女は、玉木さんと妻を別れさせてと切望しています。

理由をよくよくお聞きすると・・・・

玉木さんと妻は、出会いサイトで知り合い、子供はできちやった婚。しかも結婚するときに、20才の連れ子の借金500万を、玉木さんの両親に肩代わりしてもらったと言うのです。
しかも、現在も妻は仕事と言っては、毎晩のように出かけ、翌朝にならないと帰ってきません。

ギャンブルも夫婦揃って大好きらしく、休みには開店から終店までいるそうです。もちろん
妻は妻でも行っているとのことです。

玉木さんはそれでも妻を責めず、問い質しもせず、なすがままにしているそうなのですが、木野口さんから見れば、妻は絶対に浮気していると言います。
(・・・ま、正直、人のことは言えないとは思いますがね・・・。笑)

そんな彼らを離婚させて、自分が彼と生活したいと熱く語るのです。



・・・・・・断っておきますが、木野口さんは一見ふつーの女性です。
華美でも、古臭くもない、好感の持てる洋服を着こなし、ほどほどの栗色の髪を肩にたらし、
やや茶色を帯びた瞳は、エキゾチックですらあります。
少しからだを斜めにして、上目づかいにこちらを見る仕草は、「滝川クリステ○」ばりの色っぽさです。
これを「男好きのする顔」と、言うのでしょうか・・・・(きっと、女には嫌われると思います)



でも、結婚している夫婦を離婚させるなんてできるはずがないじゃありませんか。
前回はそう言って、おひきとり願っていました。

でも、今日は、彼の奥さんの行動を知りたいと訴えてきたのです。
・・・んとにまぁ、手を変え品を変えよーやりますわ。。。。

正直、心は動きません。でも、仕事であるならば、やれる限りのことを尽くす・・・それがサラリーマンの宿命ですから、いろいろな方法を考えました。

そして、お見積もり・・・・・・・・

「で、できません。今の私にはできません・・・・」
と、そこから今度は切々と、自らの遍歴を語り始めるのです。。。。

5年前、交際男性のために、自らが借金して1000万近くのお金を作って騙し取られたこと。
その借金のために、自己破産したこと。
両親からも半分勘当されていること。
つましい生活のなかで、彼との恋愛だけが、生きがいになっていること・・・・。

でも、それを聞いていると、私は言わずにはおれませんでした。
「悪いけど、玉木さんだって、そんないい人とは思えませんよ。むしろ計画性のない、本能のままに生きる人みたいですよね。失礼だけど、そんな人と一緒になってあなた幸せになれるの?」


「そーなんです。みんな言います。あんな人のどこがいいの?って。ても、好きなんです。
判っているんですけど、好きなんですよ。」

あーあー・・・こりゃダメだ。もう、どっぷり「演歌の世界」に、入っている・・・
とても立派なダメンズウォーカー だわ。こりゃあ・・・・。


予算がないならできない。予算の中でなら、自分が思うようにはできない・・・と、したら、どちらかを選びますよねぇ。たいていの大人は・・・・。
でも・・・・
木野口さんは、それができない。
自分が納得するまで見て欲しい。でも、それではお金がない。お金にあわせて時間を削るのはいや・・・・・と、言い続けるのです。ほんとに、もう「子供」です。。。
さっきまでの、印象がガラガラと音をたてて崩れていきました。



「できないものはできません。あれもしたい。これもしたい。でも、予算がないのでできない。というなら、予算にあわせて項目を減らすしかないでしょ?。あれもいや。でもこれもできないでは、
駄々をこねる子供と同じです。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私は、普段言うように、言ったつもりだったのですが・・・・・


彼女は突然 ガバッ と、テーブルに顔を伏せたかと思うと
「許してください。許してください」と、
号泣
しはじめたのです。

老舗の和菓子屋さんの奥にある、小さな喫茶室です。
この突然の号泣に、周囲の人はびっくりして、私たちを見ています。
ひそひそと、何事かかわしている人もいます。
年配のウェイトレスさんも固まって、私と木野口さんを見ています。。。。

あぁぁぁぁ・・・

これって、これって、完全な誤解だと思います。(--)



もう二度と、この店には来られない・・・・・(パリっとした皮に大きな粒アンの最中が大好きだったのに・・・・くっ・・な、泣きたいのはこっちよ!!)
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by sala729 | 2007-03-12 10:34

さて、 ほんとうの春 三月がやってまいりました。
でも、もうすでに、周りの梅は散りかけ、桃は香りを濃厚に漂わせ、桜さえもが綻ぶいまの時季を、なんと表現してよいものやら・・・


そんな三月が、歯医者から始まるなんて、なんて不運な私でしょうか・・・。

自慢するわけじゃありませんが、私の「医者ぎらい」は筋金入りです。(←んなもん、なんの自慢なのよぉ~)
私が病院に行くときは、なににしても既に手遅れ状態であろうということは、家人は百も承知のことです(苦笑)でも・・・
そんな私でも、どーしても、行かざるを得ない病院があります・・・(><)

それが・・・ 歯医者 そう・・歯科なのです。。。
というわけで、怖いもの知らずと自他共に呆れられている私の、一番の弱点が 歯医者 さまさまなのです。。。(くっ・・)


昨日の新幹線車中のことです。
お昼にはちょっと早いからと、ウィンナーパンとコーヒー牛乳を抱えて、新幹線に乗り込んだ私は、「週刊文春」を開きながら、パンを片手にパラパラとページをめくっていました。

余談ですが、私は新幹線移動のときは、必ず本が一冊と、週刊文春、週刊新潮を買い込んで
乗り込みます。同じ曜日発売の二誌をなんで??と、問う方がいますが、ライバル誌を読み比べるというのはなかなかに面白いものですよ。
同じ記事でも視点が違うし、週をずらして同じテーマを扱っていたりで、それはそれでなかなかに面白いものですから、私は行き帰りに一冊づつ買い込みます。
もちろん週刊誌優先で読みますが、それだけでは、乗車時間が余ってしまうので、本も必ず
一冊はバッグに常備しています(重症活字中毒と、囁かれているのは知っています。笑)


さて、本題に戻ります。
記事に目を通しながら、何口目かのウィンナーにかじりついたとき ばぎっ 

むっむむむむ・・・こ、この音は・・・
悪い予感が、脳裏に広がり、そっとパンを口からだして、舌の先で歯の裏側をぐるっとなぞってみます。・・・・異常なし・・・ほっ
歯茎の間も、ゆっくりとなぞってみましたが、これも異常なし・・・
で、でも、あの音、あの感覚・・・あれはきっと何かある・・今までの経験が警告をだしています。
周りに人のいないのを幸いとばかりに、コンパクトを取り出して、口の中を映して見ます。
でも、とりたてて変化はありません。。。

・・・空耳・・・そらみみ・・・空耳・・・・そらみみ~~

そんなはずはないことは判っています。あの「バギッ」という音は、しっかり耳の奥に残っています。決して空耳でないことは、自分自身が一番よく知っているのに、信じたくないだけという・・・
この情けなさ・・(><)

それでも、何もないかもしれないという、紙よりも薄い希望を胸に灯して、帰社しました。


午後になって・・・

外に出たついでにと、マックに立ち寄ると、今、新発売になっているあの、ソフトクリームがカップに押し込まれたような、デザート(あんまり悔しくて名前忘れちゃいました・・・)を買い込んで
 ぱくっ・・・う、うぅぅっ
 


こ、この違和感は・・・・
口の中で、舌の上に転がった、異物
こ、これは・・・・これは、なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ。。。。。。。

そっと舌で転がして掌に落としてみると・・・
あぁぁ・・・というか、やっぱり・・・というか・・・・・・・・・・・・・・
見事に根元からぽっきりと折れた 銀色の奥歯 が、ポトン。。。



「す、すみません。いつも途中で・・・」
もう何回、途中で投げ出したか判らない、隣のビルの歯医者さんの診察台で、小さな声でぼそ
ぼそと囁くと
「そうですね。ま、いいですけど」
またか・・という言葉を飲み込んだような顔をした先生が、全然似合わない笑顔を私にむけて
ぼそっと答えてくれます。
「ま、ぼちぼちやりましょ。」と、達観したような先生のつぶやき・・・
(私のことわかってくれたんだ・・)と、安堵したのも束の間・・・


 ダッ、ダダダダ・・ダダダ・・・・ダダ・・・ギュイン、ギュイン、ダダ・・ダダダダダダダダ・・・ダダダダダダ

あぁ~~~目の前は真っ暗・・・口の中は血だらけ・・・・

・・・うぅぅぅ・・・やっぱりこの先生は、鬼か悪魔か・・・理解しあおうなんて思った私が愚かだった・・・・


これからしばらく続く、この悪魔との戦いを、私は乗り切れるだろうか・・・・(溜息)
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by sala729 | 2007-03-02 10:57