なかなか色づかないと思っていた街路樹が、見る間に赤や黄色に変わって、朝のラッシュでつながった車の間を縫うように、舞い落ちていきました。
もう、季節は確かに「冬」なのでしょう。・・・・それにしても、待ち行く人たちは、まだまだ軽装で、中には、自転車マンの颯爽とした半袖姿も混じっています。

11月も今日を残すだけ。月暦もあと1枚を残すだけ・・・。毎日に追いかけられ、急き立てられながら、日々を送る忙しさと、楽しさが、交々に混じり合って「なかなかいい人生じゃん」なんて、ひとりほくそえむのも、この頃ですね(^^)

なのに、背後で流れるニュースの暗さや、やるせなさは・・どーでしょう??
例の広島の女児の事件は、犯人が挙がったようです。
これも切ない事件でしたね。
私たちは、仕事柄、それこそ様々な人たちとお逢いします。そりゃあ、中には「うーん・・」というような人たちも、混じっていることは確かです。
ですから、自分の仕事エリアの中で、こんな事件が起こったときは、いろいろなことをつなげて考えてしまうのです。今回の容疑者とは、もちろん面識もなんのつながりもありませんが、どんな理由も言い訳も、その類の言葉が、容疑者の口から吐き出されるたびに、その男に対する怒りと憎しみは、蓄積していくことだろうと思います。

神様からお預かりしている「子供」を、大の大人が手にかけるなんて、自らの生に対する冒涜であり、人として生きることを放棄した「人でなし」の生きる姿です。
堕ちる「畜生道」とて、道を塞ぐような生き様ではないでしょうか?

子供を奪われた、ご両親のお気持ちを考えると、かけられる言葉が見つかりません。ただ、ただ
神の前に畏れ慄いて、お子様のやすらかな眠りをと、祈るだけです・・・・・・・

そんなニュースの次には、「贋耐震構造マンション」問題で、あやしげな社長たちが、ぞろぞろと
並んで、国会の証人席に並んでいます。
これもまた、なんとも救いのない話で、誰一人得をする人間はおらず、責任を被る人間もおらず、誰かにその責任を擦り付けたり、片棒担がせたり、誠意の皮の下で舌をだしているような
言葉しか吐き出さない「厚顔無恥」人間の、顔が大アップで写っていましたね。
ここ数年来は、すべての消費が「廉価」に流れて、衣食住が「安売り競争」の中で、揉みあっているような風潮すら感じていましたが、こういうのを見聞きすると、それを振り返らざるを得なくなりますよね。

決して、高価なものというだけが「物の判断」とは思いませんが
「価格には、それだけの理由がある」という言葉を、思い出させるような出来事と思ってしまったのは私だけでしょうか?

あーー。いけないっ。
月末なのに、こんな悠長なこと言ってられない・・と、仕事モードに切り替えた途端
私の携帯が鳴りました~
非通知が気になりつつ、出てみると
「Aちゃーん。げんきぃぃ???」

おぉぉーーーーなんとお久しぶりのあのかってのこのブログの大スター、わが社の「金星・銀星(どーいう意味なんだろ?←自問)」
あの、Tキャラではありませんか!!
「わたし、しあわせよぉぉ~~」

・・・・・・・・・うーむ。ここには、世の中がどう変わろうとも、自分スタイルを変えない人がいる。それも、決して気負わず、世間様から「天然○○」と、言われようと、わが道を行く人がいる・・・と、なんだかとてもなつかしく声を聞いたような気がします。

でも、ごめんなさい。Tキャラ・・・今日はごゆっくりお話お聞かせいただく時間が・・ありません。またのことに・・・・(^^:)
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by sala729 | 2005-11-30 12:51 | Comments(2)

相談の電話を毎日いろいろと受けていると、いろいろな種類のものに出会います。営業電話や間違い電話、いたずら電話などは日常茶飯事ですが、相談電話とはいえ、こんなものもあって・・(苦笑)

「はい○○です」
「あのう、じつは・・」
口ごもってなかなか言葉がでないのはよくあることです。私は、家人が信じられないっ!と、毒づくほどの優しい声で(^^)応えます。
「はい?。ご相談ですね。どうぞおっしゃってください。お伺いします。」
「あのですね、私のところに通信販売消費者なんたらとかから、未納料金があるってはがきがきたんですね。もちろん、ありませんよ。買った覚えもないんだからっ。こんなはがきどーしたらいいんでしょうね?」
一度口火を切ったら、停まらなくなるタイプかもしれません。次々と言葉を発してきます。
私が答えるよりも先に
「警察に届けたほうがいいですかね?」と、聞いてきました。
「そうですね」と、続けようとすると、かぶさるように
「下に連絡先電話番号があったんでかけてみたんです。」と、言い募ります。
「あら。それはまずかったですね。かけちゃダメですよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぶちっ(相手がキレた音です)

「ダメ?。ダメってあなたねぇ、そんな言い方あるぅぅ???」
「は??」
突然の変身についていけないわ・た・し・・・・(**)
「人が、人が、せっかく相談電話かけてるのに、そんな言い方はないでしょ?。ダメって・・そんな言い方ないわよっ!!」
???????????????????????????????????????????????????????????????????

私とて、職業ですから、相談電話に関しては、そりゃあ本性を無理やり我慢箱に押し込んで
家人の気持ちわる・・なんて言葉を聞き流して、「優しいプロ声」で応じますわよ。とーぜんでしょ。
なのに、なのに・・なぜ??????
確かに、かって、冷たい言い方ね。もっとやさしくできないの?と、言われたことはあります。そんな言い方したら、話せなくなると言われたこともありますと告白します。(^^;)

でも、でも、この場合は、私の言葉は殆ど届いてないのですよ。何か言おうとするたび、相手の言葉が覆いかぶさって、やっと言った一言が・・・・逆鱗に触れちゃった・・・みたいです。


「そうですか。それは失礼しました。でも、相手に電話をかけるとですね」
私もプロです。体制を立て直して、冷静に判断するための言葉を捜してみました。
しかし、またもや、私の言葉の終わらぬうちに
「なによ。その言い方。上の人を出しなさいよっ。人が高いお金だして、電話してあげてるって言うのに、そんな言い方するなんてさいてー」

・・・・・・・をい・・・・おい・・・・をい・・・・・・・(キレかけた理性の紐を結び直して、よーし、受けてたってやるっと、決心したら、すんごく冷静になるんです。わたし。笑)
だいたい、高いお金だしてって、フリーダイヤルてかけてきてるじゃないの?(呆・・)

「そんな言い方というのは、どんな言い方なんでしょうか?」
「そ、それよ。その言い方。上の人だしなさいよっ」
「その必要はないと思いますけど・・」
「なぜよ。じゃ、あなたの名前はなに?なんていうの?」
「あなた様は、なんとおっしゃいますか?」
「なんで私が言わなくっちゃいけないのよ。あーわかった。言えないのね。あなた言えないのね。
私に電話かけさせといて、名前もいえないのね。そーなのね。」
決め付けながら、相手はなぜか泣き声になっています。

そうなると、悪い癖で、私、ますます醒めてきちゃうんですよね。。。。

「お電話をかけてこられたのは、あなた様の方です。わたくしが無理やり強要したわけではありません。今、わたくしは、ご相談をお聞きしていますが、今この時点であなた様には、なんのご迷惑もおかけしていないと思いますが・・」
「じゃ、なんで電話帳載せてるのよ。電話帳見たからかけてるのよ。それなら、載せなきゃいいでしょ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんという屁理屈・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「私の電話番号を悪用する気ねっ。」
・・・・・あれれ・・・・・とうとうここまできちゃいましたよ(苦笑)

どうでもいいけど、この方、こんなことに、こんなに興奮していたんじゃ、不正請求者の思う壺ですよ。・・・・と、言ってあげたいけど、今そんなこと言っても、火に油を注ぐようなもの。私は、自分の親切心を見てみぬふりすることにしました。

「あなた様の番号は、こちらには通知されません。それに、そんなご心配は、むしろ不正請求のほうにしたほうがいいのではないですか?。」
・・・・・・・は、はい。私は、意地悪です・・・・・・・・・・

「な、なんて言い方。ひっどーーい。」電話の向こうで、オイオイと泣く声がします。
「あなたのこと、言いつけてやるから。どこに言えばいいのよぉぉ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぶちっ(今度は、私が自分の紐を切りました・・・)

「どーぞ。どこにでもかけてください。」
(すみません。本社のみなさん。クレーム電話がかかったら、それは・・・・・私です。おゆるしくださいませ。。。。。)

「ふつー、相談聞く人って言うのは、優しく、それからどうしました?。たいへんですねぇ。って、言う言い方をするもんだわよ。あなたなんかに、人の相談聞く資格なんかないわよっ。」
・・・・・・・そーですか。でも、生憎と、わが社では、こんな私でも、相談員として、採用してくれているのですよ・・・(ふっふふ・・・)

「ひ、ひ、ひ、ひどいわっ。悪用したら、許さないからっ。」
「ご心配」・・・(なく)の言葉を続ける前に、電話は切られていました。。。


企業イメージということを考えて、冷静に対処したつもりなのですが、どうも、この対処、
あとさき判らなくなっている相手には、不評のようです。

受話器を置いて、深呼吸して
「ふん、なんて身勝手なのよ。いーかげんにしなさい」と、独り言として毒づく私は、やっぱり
優しくない人・・・なのでしょうね(笑)
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by sala729 | 2005-11-29 11:27 | Comments(0)

瀬戸内海の沿岸は、北側も南側も、みかんの産地として有名ですが、みかんは潮風に吹かれると、甘くなる・・・と、いうことをご存知でしたか?

その温暖な気候と、潮風の洗礼が、皮が薄くて甘い瀬戸内のみかんを形成するそうです。
でも、そんな温暖な地域であっても、先日のようにいたいけない小学一年生の女の子が、下校途中で殺されたりする事件もあって、やはり世の中は、自分で思うよりも、ずっとずっと加速をつけて、暗い世界へと転がり落ちているのではないかと・・・暗澹たる思いがします・・。

川島さん(56才・仮名)と、妻のやよこさん(51才・仮名)が、深刻な顔をして相談に見えたのは、まだ6時をまわっただけというのに、外は真っ暗で深い夜の闇が、突然に口を開けて待っているようなそんな夕暮れ時でした。

「息子の嫁なんですが・・」やよこさんの声が震えています。
ひとり息子さんは、つい二ヶ月前に結婚したばかりです。挙式も披露宴もなしで、入籍だけの結婚は、そう珍しいことではありません。
ただ、このお嫁さん、実家からの嫁入りではなくて、別の男性と同居していて、そこから自分の荷物を運んできたらしいのです・・・・(絶句・・)
嫁の、美穂さんはその男性を「叔父」と、言っていましたし、川島さん夫婦は、彼女がそういうんだから、それに違いないと信じていました。

新婚のうちは・・と、長男にもかかわらずふたりを別居させて、やよこさんは「娘」と、思って可愛がったといいます。結婚式も挙げていないのでと、その費用分を美穂さんに渡して、なにかの足しにしなさいねと言っても、ありがとうをいうでもなく、ただ黙ってそれを受け取っただの、美穂さんに、物足りなさはあっても、それを責めたりはしませんでした。

ところが、何日か前から、息子の様子がおかしいことに気づきました。
遊びにきてもいつもなにかふさぎこんでいます。話しかけても、上の空のことも多くなっています。なにより、この一ヶ月、美穂さんはここには来ていません。
最初の頃は、仕事だとか、なんだとか言っていた息子さんも、今はなにも言いません。
「美穂さん、どーしとるんね?」
恐る恐る尋ねてみると、息子はようやく決心したように、やよこさんを見て
「あいつ・・・男がおるかもしれん。」と、搾り出すように言います。

腰を抜かすような衝撃のあとで、よーく話を聞いてみると

美穂さんは電車で一時間以上離れた地域の大型スーパーでパート勤務をしています。
都会の方なら、一時間くらい・・と、思われるかもしれませんが、田舎で一時間というと、なんでそんな遠くに・・と、たいていの場合言われます。
時給700円や800円の仕事に、こんな交通費かけるのは、愚か・・と、言われます。

もちろん、やよこさんも常々思っていましたが、美穂さんには美穂さんの考えがあろう・・と、自分の思いは閉じ込めていました。

それが、息子の言うことには、美穂さんには、結婚前からの男性がいて、その人が駅まで迎えにきてくれて、また、勤め先から駅まで送ってくれる・・と、いうのです。
そして、そのことを、美穂さんは悪びれる風もなく、夫に話すのだそうです。
まったく、抑揚のない、言い方で・・・・。


しかも、パートというのに、毎日出勤して、帰宅は22時ごろです。
こんなパートはないでしょう?

つめの先まで日焼けした指をブルブルと震わせて、やよこさんは続けます。
息子さんは、もう何度も男に送られる美穂さんを目撃しているそうです。

あとで、公簿を取り寄せてみると、美穂さんには「叔父さん」は、存在しないということも判りました。でも、それでも、息子さんはまだ一縷の望みを持っていたいようなのです。


まじめな息子ですが・・・と。やよこさんは笑います。
息子さんは、優秀ですが女の子と交際した経験が皆無です。いつも、自家栽培のみかんの取り入れを手伝ってくれる優しい息子さんなのだそうです。
その息子さんが、一目ぼれして、相手の言うがままに、挙式も披露宴もない結婚に踏み切ると言ったとき、母としての願いを飲み込んで、微笑んで了承した結果が・・・・・・これ、なのです。

やよこさんは、本当のことが知りたいと言います。
憶測や、想像でない、本当のこと。それを自分も知りたいし、息子にも知らせたいと、思っています。
まじめな息子が、選んで求めた結婚が、これ・・であったにせよ、今はその決着を一日も早くつけないと、息子も、自分も、なにも信じられない。なにも考えられない・・そんな日を送っていると言います。
そういう、やよこさんを痛ましげに、川島さんは見つめて、白いものの混じった髪を、掻きながら
ただ黙ってうなづいています。でも、今のやよこさんにはその、夫の鷹揚な信頼こそが、支えなのでしょう。・・・これが「夫婦」です。
そして、その「夫婦づくり」に失敗した、息子のことを案じながら、やよこさんは何度も、何度も
「よろしくお願いします」と、繰り返しながら、わが社を後にしていきました。
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by sala729 | 2005-11-26 17:26 | Comments(1)

朝星は、ぐずぐずと消える時間を忘れたように瞬き、夜星は出番を急ぎすぎたかのように、顔を出して、冬時間ってほんとうに、勿体ないですよねぇ。夏時間に比べたら倍も損しているような気がしませんか?
そんな冬の月の終わりは、いつもに増して、バタバタと時間が過ぎていくようです。

宮川さん(仮名・64才)との待ち合わせは、冬の海がキラキラ光る瀬戸内の小さな街でした。
海沿いの景観スポットにあるオープンテラスの喫茶店は、私たちには不似合いな感じもしましたが、そこを逃せば、お話できるような場所はありそうにもないので、そこでお話をお聞きすることに決めました。

宮川さんは、スポーティなウェアに、リュックという軽装で、日焼けの目元に深く刻まれた皺さえ目立たなければ、ずいぶん若々しく見えるのにな・・・なんて思ったりしてしまいました。

じつは、息子のことなんですが・・・と、はじまった話は、こうです。

宮川さんの長男・良太さん(37才・仮名)は、結婚14年になりますが、いままでに三回、浮気をしたそうです。
一回目は、同僚の病気がちの女性で、放っておけないと、いろいろ世話を焼いているうちに、男女の関係になってしまい、しっかり者の妻、圭子さんにばれました・・・。
そして、その女性と離れるために、職場をやめ、圭子さんの父の、縁故で今の会社に転職したというのです。
ところが、その舌の根も乾かぬうちに、今度は、飲みに行った先のホステスが、子供を抱えて
借金に追われていることに同情して、男女の関係を持ったのです。そして、彼女の借金の話をつけてやると、格好つけたのですが、その貸主が、暴力団関係の会社で、脅されたり、いやがらせされたり、警察まで巻き込んでの大騒動になったらしいです。

そして、今度が三回目・・・・
相手は誰だか判りませんが、一ヶ月の携帯電話使用料が17万・・・いまどきの遊び人の高校生だってこんなには使わないでしょう・・・。(溜息)

さすがに、圭子さんも怒りました。双方の両親にも訴えました。
そしたら、なんと・・・良太さんは逆ギレして、
「好きな女と一緒になりたいんじゃ。それのどこが悪いんかぁ。わしゃあ、お前なんか、ちぃとも好きじゃないじゃ。おー。おー。離婚でもなんでも、してやらぁ。」と、まるで駄々っ子。

それでも、宮川さんが、まあまあと、なんとかとりなして、しばらくは別居をしたら・・ということになり、良太さんだけが親戚の空家に住む事になりました。
でも、これは結果的には、良太さんに女と逢う時間を作ってあげたようなものです。
実家の近くですから、宮川さんは通るたびに、庭を見ますが、夜も昼も、良太さんの車がそこにあることはありません。

お給料は、すべて圭子さんの管理する口座に振り込まれますので、生活費をどうしているかも定かではありません。一度、会社の財形を50万ほどまとまって、おろしたことがあり、圭子さんが半狂乱になったとは言いますが、お給料が一円も自分の手に入らなければ、それも仕方ないでしょう。
このままでいけば、先はサラ金であることは確かです。

「嫁は、離婚しないと言うんですが、息子は、離婚、離婚と、聞かんのです。」
宮川さんは、今日、何度目かの溜息をつきます。
・・・・・・・離婚、離婚って、自分が浮気しといてなに言ってるのよ・・・・・・・・・・

「好きな女と一緒になりたいんじゃ。それのどこが悪い?と、わめきちらすんです。」
「その女がどんな女なのかは判っているんですか?」
・・・・・もしかしたら、良太さんは女に騙されているかもしれない・・・

「それが・・・息子が言うには、四つ年上のバツイチで、子供が三人。パチンコがすきで、下の子を自分の親に預けて、行っとるそうです。しかも、その女には、息子とは別に付きおうとる男がいて、その男にも家庭があるということです。」
「そ、それって、息子さんはそのことを、ご存知で、なお一緒になりたいと言うのですか?」
「はい。そーいうてきかんのですがぁ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・な、なんたる、たわけ者。・・・・・・・・大ばか者・・・・・・・・愚か者・・・・・・・・・・・・・・・・・・あらゆる罵声が、私の心の中で荒れ狂います・・・・・・・・・・・・・・・・・


「好きな女と一緒になりたいんじゃあって、わめく息子に何を言っても聞いちゃくれません・・・・私は、どーしたらいいでしょうかね。。」
淋しく笑う、宮川さんにかける言葉はありません。

これが、圭子さんが「離婚」と騒ぐのなら、理解もできますが、浮気している当の本人が、子供が駄々をこねるみたいに、離婚!離婚!と、騒ぐなんて・・・・もう、子供以下・・・・・(呆・・・呆)

その上、相手の女は、誰がどう聞いても、「どこがいいの?」という、状況としか思えないのに、それでもそれがいいという「幼稚さ」。
さらに、三回目というのに、学習能力の足りなさというより、ますます、阿呆化していく情けなさ・・・・(**)


これから後は、もう宮川さん次第です。。。
この、とことんお馬鹿な息子を、放り出すか、親として、子供らの祖母としてできる限りのことを尽くすか・・・・。
尽くすとおっしゃるなら、一緒に打つ手を考えましょう。できることは、あります。

長い、長い、沈黙があって、それでも宮川さんの答えはでません。

そうやって、答えを先延ばしにしていても、なにも解決はしません。できないなら、しない。
なにかしたいと思うなら、迷わず飛び込んでみる・・・この決意の差が、これからの宮川さんと良太さんの親子関係を決めると思います。。。

でも、これがもしも、息子であったなら・・・「こんな息子、いらんっ!」と、私は迷わず答えているでしょうね。
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by sala729 | 2005-11-25 12:34 | Comments(2)

私たちの仕事は、すごく身近であることもありますし、また、ふつーの主婦やサラリーマンには、想像もつかない世界と触れ合うこともあります。ま、これがこの仕事の「楽しみ」であり「魅力」でもあるんですけれどもね。。
そういう、想像もつかないことのひとつであることは確かなのですが、ありのままに書いて、どこまで伝わるか、少々不安はありますが、これは事実です・・・。ともかく、聞いてください・・(**)


オカダさん(36才・仮名)と、はじめてお逢いしたのは先月のことです。
お金を貸した友人の行方が判らなくなったので捜して欲しいとの相談でした。確かに、変わった人ではありました。肌身離さず持ち歩いている取っ手の切れたビニール袋の中には、抜けた髪の毛がからまったマフラーの切れ端のようなニットが突っ込まれており、彼の、頭の上から黒いラーメンぶちまけたような髪型と相まって、一種異様な雰囲気を漂わせている人ではありました。

その、オカダさんの探し人が見つかりました。
少し離れた土地で、仕事をしており、勤務先も今の住所も判明しました。そのことをオカダさんに知らせると、彼はもちろんとても喜んで、でもひとりで行けないというので、同道してあげることになり、H班が付き添うことが決まりました。

そして、約束の日。。。
オカダさんには、会社に来てくださいと言っておいたのです。
「Aさん。Aさん。オカダです。ボク、ボク、道間違えたみたいで、いま駅前にいるんです。どーしましょうか?」と、慌てた声で電話をかけてきます。
「判りました。じゃ、そこにいてください。こちらから、お迎えにいきます」

相手は勤め人ですから、退勤時間を狙っていかなければ逢えません。ぐすぐずとオカダさんを待っていれば、そのタイミングを逃しそうなので、私は、こちらから迎えにいく方法を選びました。

「それで、オカダさん、今日の服装は?」
調査班は、相談者には逢いませんから、顔を知りません。服装を聞いておかないと、判らないので、当然お聞きします。
「ボクですか?。ボクは、今日は、女装しています。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「じょ、女装・・・女装してんのぉ??」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


私の声に、目の前のRさんもびっくりしたような顔をして、私を見ています。
Oリーダーも、思わず立ち上がって、そして、ゆっくりと座りなおすと、「ぶはっ!」と、噴出し声を殺して笑い転げています。。。。

「じ、女装ねぇ・・・判ったわ。それで、どんな服装なの?」
私も我に帰り、呼吸を整え、平静を装いながら、質問を続けます。

「灰色の上着に、黒のスカートで、短いブーツはいてます。紙袋をふたつもってます。そちらの車はなんですか?」

私の脳裏に、その格好のオカダさんが、舗道に立って、車を待っている姿がチラチラと、点滅しています。
うぅぅ・・・・・わき見運転のドライバーに突っ込んでこられそうな、妖しい雰囲気・・ブルブル・・。。。


笑い転げるOリーダーと、唖然としたまま言葉を忘れたRさんを尻目に、私はH氏に事の次第を報告しなければなりません。

「な、なんですぉぉぉ。。。」
あの端正な顔から、出たとは信じられないほどの奇妙な声をあげて、H氏はしばし、言葉を失っています。
「はぁ。そうらしいんです。申し訳ないのですが、駅前で彼を捕まえて、車に乗せてあげてくれませんか??」

「いやですっ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「写真もとっといてって、頼んでよ。」
お願いする私の気持ちも、実際同行するH氏の気持ちも知らず、Oリーダーはひくひくと笑い顔をこちらにむけたまま、呑気なことを言っています。


渋るH氏を拝み倒して、お迎えをお願いしました。
10分ほどして、H氏からのメールです・・・
「たまらん。キモイです!!」と、たった一行・・・・・。これだけで判りますとも。。。(^^;;)

ここからはH氏の証言です・・・・
あやつ(オカダさんのことです)は、後ろの席で、おにぎりやら、パンやらを食いまくりまして、
のどか乾いたと言うんですよ。で、SAによって、ジュース買ってやりましたよ。
そしたら、今度はトイレだって言うんです。あの格好でしょ?
いったい、女子トイレにいくのか、男子トイレに行くのかってことになりますから、高速おりて、コンビニのトイレに連れて行きましたよ。
たぶん、あいつ、風呂入ってないですよ。クサイのなんのって・・・。

そうこうしているうちに、現地に着きました。相手も仕事終わって出てきたんで、近くの大型スーパーに行ったんですけど、あれでしょ。店なんかに入れませんよ。
それで、店の前のベンチで話すことになったんです。
こちらは、自分と、E。それから、スペシャルS氏の下の、MOさん。それから、あいつでしょ。
通り過ぎる人は、なんやあいつら・・・ってなかんじで振り返ってみてましたよ。。。

(うーん。それも想像がつきます。じつは、そのMOさんというのは、恰幅も押し出しも強くて、
頭もよく弁もたつ・・・のですが、、頭をですね。・・・きれいに剃りあげているのです。ちょっと想像してみてください。
美形のH氏と、田舎の好青年風のE調査員。そして、頭つるつるのMOさんに、女装のオカダさんですよ。・・・・・・・・・そりゃあ、通り過ぎる人たちは、ひととおり、ギヨッとしますよ。ふつーはね。)



と、なんやかんやあったのですが、無事にお引き合わせは終わり
「体を張った調査をご苦労さん」と、Oリーダーから慰労されて、H氏とE調査員の、受難の一日は終わったのです。


そして、あけて、今朝・・・
OリーダーのPCに、添付ファイル付きのメールが届いています・・・・

・・・・・ふっふふふ~~~~
写真が二枚・・・・。。。。
一枚目は、女装のオカダさんが、人待ち顔で車を待っている全身。
もう一枚は、オカダさんに話しかけるE調査員の、情けなさそうな気弱な顔のツーショット。
しかも、E調査員の後ろを自転車で走りぬける、おばさんは、明らかにふたりの関係を誤解しているかのように、振り返りながらも視線は釘付けになっています。。。

もちろん、これを見てOリーダーは三度、笑い死に至りそうなほどの勢いで笑い転げ、あの上品なRさんでさえ、「ぎょえ~~」と、奇声を発したほどの、衝撃と驚きを隠しきれません。


・・・・・・・・・・・・あえて、もう一度いいますが
これ、ホントのことです。・・・・はい。名前こそ、当然仮名ですが、それ以外はすべて事実です。
こういう私たちの仕事を、面白いと思うか、やれんと一言で片付けてしまうか・・それは読んでくださった方たちそれぞれの、感性でしょうね。(^^)
・・・・・私?
私は、もちろん前者に決まっています。だって、こんな経験できる会社なんて、そうザラにはありませんよ(笑)
だから、大好きなんです。この仕事・・・
さぁて、今日はどんな、サプライズにであえることやら・・・(笑)
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by sala729 | 2005-11-19 11:36 | Comments(5)

我が家の玄関ドアに、クリスマスイルミネーションのひとつが出来上がりました。通常は、感知ライトで人の出入りを知るようにしていますが、今日からはこのデコレーション効果を上げるために、玄関内側のメインライトを点け、外にむかって、もみの木や、雪の結晶が光るようにセッティングしています。

もともと、我が家は「イベント好き」というか、綺麗に言うと「季節感のある暮らし」を大切にする・・というか(^^;)。ちょっと綺麗に言いすぎました・・(恥・恥)

初めて、我が家のクリスマスイルミネーションを見た、Oリーダーが「派手な家だねぇ・・」と、しみじみつぶやかれたのが昨日のようです・・(苦笑)

と言っても、昨今の女性誌や、ファッション誌に紹介されているような、「ルミナリエ」も真っ青なんて、お金と手間をかけたようなものではありませんが、先駆・・という点では、ちょっと誇れるかも・・(ふふふ・・)

この季節になりますと、哀れな狭い庭のカラカラに乾いた桜の木も、青や金色に輝いて、少し広めのベランダは、キンキラ(・・と、人は言うのです・・・)と、周りを明るくしています。
なにしろ、田舎のことですか、周囲は住宅地と、田圃と林だけです。
・・・えぇぇ・・・・そりゃあ、目立ちますまいことか・・・・・(@@)

我が家を真ん中に南北に高校があって、ちょうど両校の交差点に位置するものですから、この時期の我が家は、彼らのデートスポットになっているらしいのです。
時々、リビングの窓から見てみると、空き地を隔てた、月ぎめ駐車場の車にもたれかかって、
制服姿の男の子と女の子が、じっと我が家を見ていることがよくあります。。。

(でも、あの、そのもたれかかっている車、うちのなんですけどぉ・・・・)
窓を開けると、その話し声さえも、風に乗って聞こえてくることもあります。

若いっていいですよね。。。
この時期は、基本的には12時ぐらいまでは、点灯しておくことにしています。塾帰りの若いカップルのために・・・(でも、早く帰りなさいね。笑)


今はまだ、玄関ドアだけの飾りつけですが、そろそろ本格的にベランダにも取り掛からなければならないでしょう。こうして、我が家の一年の終わりがそろそろと近づいてくるのです。

たぶん、Oリーダーは「相変わらず派手だねぇ」と言い、奥の家の小さなお孫さんたちは、「おばーちゃん家に来るのが楽しい」と、伝言してくれ、近所の人たちからは「・・・・・」と、半ばあきれられ、そして、若いカップルたちからは、心密かに待ち焦がれて、私はこの街で、今年も楽しく暮らせたことを、感謝しながら、本当のクリスマスまで、さらにバタバタと日々を過ごすことでしょう。。。


・・・・・(ふんっ!!。自分は、なにもしないくせにっ・・・←カゲの声・・^^;;)・・た、たしかに・・・。
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by sala729 | 2005-11-18 11:28 | Comments(0)

浜口さん(64才・仮名)の、声は、震えて充分に聞き取れないほど、うろたえていました。
「む、息子が・・息子が、帰らんがです・・・」かろうじてここまで聞き取れました。
この切羽詰った声は、こちらをも緊張します。
「いつから帰られませんか?」
「きのう・・きのうの晩からです。ちょくと、私と口げんかしまして、そいからふぃと行ったままですろ。」
「息子さんは、おいくつですか?」
「36ですろう」
・・・・・・・・36、36,36、36、36、36、36、・・・・・・・・・・・・私の中で、「3」と「6」が踊りだしそうです~~(^^;)

36才の息子が、昨日の夜から帰らないので、心配で、心配でと、相談電話をかけたきたというからには、なにかよほどのことがあるのでしょう。まずは、お逢いすることにしました。

息子さんとふたり暮らしという、綺麗なマンションに浜口さんの友人夫妻という男女も交えてお話がはじまりました。

「では、昨日、息子さんが出て行かれたときのことをお話ください。」
「はい。」緊張して浜口さんが、でゴクリと唾を、飲み込む音がしました。


「昨日、この人らぁがきちょいましたから、寿司を頼んどいて、息子に仕事の帰りにとってきちゃあくれんろうかと、言うたがやです。そんで、息子は取ってきようたがですが、寿司が桶の中で
片方に寄ってしもうといたんで、なんやねぇ。こがあなるんやったら、頼まんでも、うちが買うてくりゃあよかったがやないかと、言うたんです。そいたら、そんならそうすれやと言うて、プィと出て行きまして、そのまま、帰ってばぁきません。私らは、そのあと三人で、飲みに出て、帰ったがですが、息子がおらんけん、朝までずぅっと探しよりましが、どうにもこうにも判らんで、お電話さしもろうだんです。」


訛りの強い言葉で一気にまくしたてて、浜口さんは眼鏡の奥の目をしばたたかせます。


ようするに、母親に頼まれた持ち帰り寿司が傾いて一方的に寄ってしまっていたことを、母親に咎められて、36才の公務員の息子は、衝動的に家ほ出たと・・・こういうことなのです(**)


国立大学を出て、公務員になり14年ですよ。肩書きもあります。
上背もありますし、恰幅も立派です。その男性が、家出した理由が、母親に言われたお使いが満足にできずに、母に叱咤され発作的に家出・・・なんです。しかも、出て行ったのは昨日の夜で、まだ一日もたってはいないのです。
そう・・原因は・・・・寿司・・・寿司なんです。・・・・・す・・・・・し!!


確かに、家出は時間との勝負です。
早ければ、早いほど、発見も早いのは事実です。でも
でもですね。。。でもね
36才の成人男子が、昨夜一晩家に帰らなくて、64才の母親が、友人ともども寝ずに探しまくり、調査依頼をしますか?
ふつーは、あと、一日、二日は待つでしょうね・・・・

「遺書」や、病気というならともかく、彼は180センチ以上、120キロ超えの立派な体躯です。
もちろん、遺書も病歴もありません。
ただ、ただ、「寿司」です。原因は・・・・。


それでも、さめざめと泣く、浜口さんを前に、冷たいことも言えず、調査しますと、お約束して退室しましたが、なんともはや・・・・。



「すしぃぃいぃぃぃ???」
Oリーダーの声に、事務所が振り返ります。
そうですよね。いくらなんだって、家出の原因が寿司・・・だなんて・・・ね。(苦笑)
「他になんか理由ないの?ほら、女とかさ。」
「いいえ。、彼は女っ気はまるっきりないそうです。」・・・・・・
・・・・・・「そうだろうねぇ・・」預かり写真を見ながら、Oリーダーもしみじみ言います。


ま、いくら、奇妙でも可笑しくても、ご相談者にとっは何事にも代えられない一大事であることは
間違いありません。
お受けした以上は、もちろん、きちんと調査に入ることはいうまでもありません・・・・



しかし・・・・・・
一夜あけて、今朝のことです。。。
「む、息子が、仕事場にいると電話してきました。」と、浜口さんの声。
きのうとは別人のように弾みまくり・・です。

もちろん、今朝早くから、彼の勤務先には、N係長以下が張り込んでいます。
前後して、彼が確認されたという、連絡も入りました。

たぶん、こうなるとは予測されました。
なにせ、原因が「寿司」ですもの。しょせん「軽食」
懐石料理のように、フルコース・・・と、いうはずはないですよね。


それにしてもですよ。
何度も言いますが、36歳の立派な成人男子が「寿司」が、原因で母親に叱られて、たった一夜の家出・・・ですよ。しかも、彼は勤勉な公務員・・なのですよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・日本はこれから、いったいどうなるのでょうか・・・・・・・
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by sala729 | 2005-11-17 17:56 | Comments(0)

昨日は、「祝賀ムード」の中で一日が暮れたようでしたが、それでも私たちの業務の中では、いくつかの進展はありました。

先月の終わりごろだったでしょうか。久保田さん(57才・仮名)が、「28才の次男が家出して一年になるんです」と、電話をかけてこられたのは・・。
さっそくにお伺いすると、久保田さんは三ヶ月前まではお仕事をもっておられたのですが、今は二世帯住居に、夫の両親と、自分の母親、未婚の実弟を住まわせ、その世話に明け暮れているという忙しい主婦でした。

次男の一樹さんは、一年前に勤め先の集金のお金を、当日経理に出しそびれて自宅に持ち帰っていたところ、翌日、社長に「集金の金はぁ??」と、叱責され、家を出たらしいというのです。
もちろん、集金のお金は全額と、自分のもち金とで、彼の机の抽斗には、100万近くのお金がそのまま残ってありました。

一樹さんは、まじめというか、無気力というか・・・・ま、ある意味「現代的な青年」ではありました。積極的ではないにせよ、一応仕事は行きます。言われたことはします。でも、やる気はみられません。そして、休日になっても、どこにも行こうともせず、日がな、ぼうっとして一日を終えるらしいのです。
当時は、久保田さんも仕事をしていたので帰宅が深夜になることもあって、それでも彼は食事もせず、ただぼうっと母の帰りを待っているのだそうです。
「自分でご飯、なんでもしてたべりゃーいいが」と、久保田さんが言うと
「いーんや。どこまで自分が耐えられるか、試しとるんや」と、訳のわからないことを言っていたそうです。


一樹さんは携帯電話も切ったまま、自転車ででたままです。
もちろん、勤め先の未入金は、久保田さんが処理もしていますが、そのことを彼に知らせる術がないのです。


その一樹さんが見つかりました。
預かり写真と、様変わりしていますので、確認してくださいと、H氏から連絡があり、現在の写真が届きました。
・・・・・・・愕然としました・・・・・
預かり写真の中の彼は、さわさわとシャンプーの行き届いた髪をなびかせて、細身のダークスーツで、右手を上げて笑っている「28才の青年」そのものだったのです。
それが・・・・・
青々と剃りあげた頭髪に、くたびれた紺色のジャージーの上下。そして、焦点のさだまらぬ虚ろな眼。足元は素足で、その足に猫が3匹、まとわりついています。

H氏の補足によれば、一樹さんは、勤めにもです゛、買い物も殆どせず、ずっと閉じこもったままで、一日に一回、こうしてゆらりと出てくると、どこからか野良猫が集まってきて、5分くらい相手をすると、またふらりと自室にこもる・・というパターンなのだそうです。

久保田さんに早速連絡しました。
夫にも内緒での依頼ですから、初めはそっと様子を知るだけでいい。どこにいるかだけ判ればいいと言っていた久保田さんですが、この様子を見れば、放ってはおれないはずです。
夫にも調査を打ち明けて、翌日早朝、夫の運転する車で、H氏の待つ現場に到着しました。
一樹さんが出てくるまで、辛抱づよく待ちます。
家出は、こうして「お引き合わせ」するときが、実は一番難しいのです。
一瞬のタイミングですから、現場の状況と、相談者の状況、周囲の状況、これらを総合的に判断してでないと、折角見つけたのに・・・と、いうことになってしまいます。


一樹さんの部屋に久保田さんは夫と入ったまま二時間がたちました。
H氏や、調査班は、遠巻きに注意を怠りません。とっさに、一樹さんが逃げ出したりした時のための用意です。

ドアが細めにあいて
「ありがとうございました。やっと話がわかってもらえたみたいです。今から三人で海を見ながら
ご飯たべますので、もうこれで結構です。お世話になりました。」
まつげは濡れていますが、笑顔の久保田さんを見て、H氏は安心して解除したらしいです。

後でお聞きすれば、久保田さんは三人で食べようと、その日早くから、お弁当を作ってもってきたそうです。それから、すぐには帰らないかもしれないし、着替えがないと困るだろうからと、バックに着替えも数点詰め込んで、用意していたそうです。
この話を聞いたOリーダーがしみじみと・・・
「よくできたお母さんだねぇ。弁当か・・。いままでそんな話、聞いたことないなぁ」と、つぶやいていました。
久保田さんは、私に「あの子は、会社のお金を横領した犯罪者になったと思っているんでしょう。だから頭もまるめて・・・」と、電話口で言っていましたが、このお母さんの寛い心に包まれて
一樹さんが一刻も早く、社会復帰できますようにと・・・祈らずにはいられませんでした。


そんな、一息ついた夕方のこと・・・
私の携帯がなり続けています・・・
・・・・・・・あの、美しい家族、七穂さんです。
夫の交際相手の顔写真を送ってあったので、それを見たとの連絡です。
「この人・・・私ぐらい?。うーん・・・」
私ぐらい?という七穂さんは、すこぶる美人ですから、言葉がみつからなくて黙っていると彼女はくすっと笑って続けます。
「息子がねぇ、言うんですのよ。パパはこの女といれば安心できるんじゃない?って。僕や麻奈(妹)や、ママと一緒にいたら、パパ、ださいもんねぇって、言うんですのよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・確かに、この家族は、美しい母と、ジャニーズにはいろうかというかっこいい息子。東京の街を歩いていると、何度もスカウトに声をかけられるという可愛い娘。そして、ふつーの父と
いう組み合わせ家族です。そして、今は父対三人・・という構図になっています。

「で、息子がですね。まぁ、喩えて言うなら、パパは工藤○香が浮気しているみたいなもんだね。日本一素敵なあんな、キム○クみたいな男と結婚しても、浮気がしたいと・・・・オッホッホホ。まぁ、光栄ですわ。キム○クと同じって言われたんですもの。ホッホホホ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・七穂さんの高笑いが耳の奥で響いています・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


このとき、少しだけ、私の心は、七穂さんの夫に同情が傾いたのを、誰にも知られないように、そっと手を添えて、もとに戻してやりました。
そう・・・こんな夜もある・・・・・。。。。
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by sala729 | 2005-11-16 10:55 | Comments(0)

今日は、天皇家のただおひとりの内親王、紀宮清子さまのご婚礼の日です。
などと、私などが今更改めて記すまでもなく、日本全国の方がご存知の慶事ですが、そのせいか、今朝は相談電話も少なく、お昼過ぎまでは、こんな静かな時間が流れるかもしれない・・と、思ったりもしています。

不敬を承知で、思うがままの感想を述べさせていただくなら、この、黒田慶樹さんという方も、紀宮さまも、俗に言う「オタク系人間」のようにお見受けします。(^^)
そうですね、あえて言うなら「鳥オタク」と「車オタク」の結びつき・・・でしょうか。(・・失礼しました)

でも、本来の正統オタク(ほんとにこれが正統なのかどうかは、議論が分かれるところでしょうが・・)であるアキバ系に比べてみると、ずいぶんと落ち着いて、もの静かで、知的に見えるのは
そのお家柄と、学習院という箔のせいでしょうか?

私は、このお二人を心から、お祝い申し上げたいと思っています。
まずひとつは、紀宮さまのその「正真正銘のお嬢様」のお振る舞いに、あこがれに似た感情をもっているからですね。
これは、日本中のどんな名家であっても、太刀打ちできるものではありません。
もちろん、これには「天皇家」という、日本一古い旧家という生まれながらのパッケージはあるにせよ、それに加えて、美智子皇后という、日本の女性として、最高位の品格と教養と道徳をもった方を母親として、そのお躾のなかで成長されたという、生まれながらの環境が、彼女を成り立たせていますね。そしてそこに、我々庶政の者などが、決して手の届かぬ「畏れ」と「あこがれ」を、彼女の中に見出しているのです。


口さがない「2チャンネルの住人」のなかには、彼女のことを「ぽわーん」とか、容貌に対して
ここでは書けないようなひどいことを言い連ねておりますが、そういう低俗な悪意でさえも、
白無垢の布でくるんで笑顔で返してくるような、汚れのない所作の美を感じるのです。


お断りしておきますが、私は決して「右」でも「左」でもありません。
ただただ、同性のひとりとして、日本国民のひとりとして、こういう世俗から遠いところに存在する天皇家であることが、好ましく、こういう方々が「日本の象徴」であることの、嬉しさを感じている・・と、いったところでしょうか。
(だって、イギリス王家みたいに、皇太子ともあろう方が、再婚相手に自分の元家庭教師で人妻の年上女性なんて・・・これじゃ、下々の感覚とまるっきり同じじゃないですか。届かぬ人であるからこそ、王家なのです。こんな、色恋だけ庶民感覚の王家なんて、私ならいりません。)


確かに、紀宮さまは「目の覚めるような美人」とは言いがたいです・・。(^^;)
でも、あの気品ある風情を、どんな女優が演じられるでしょうか?
もっと言うなら、「美人」でないからこそ、「品性」が匂うのではないかとさえ思います。
美人は作られますが、品性は育まれなければ身に付きません。ここに「お嬢様」の王道があると、私など下々の人間は、おそれおののいて、近寄りがたい敬意を抱くのです。


ともあれ、お幸せにおすごしください。
そして、黒田家には、このやんごとない「内親王さま」を、決して悲しませることなく、厭わせることなく、終生「日本一旧家のお嬢様」としての一生を終わらせてさしあげることが、紀宮さまを娶るための、もっとも重い条件なのだと、自覚していただきたいですね。

そうすれば、黒田さんは、間違いなく、そこいらのアキバ系などが足元にも寄れない「高貴なオタク星」として、煌くことでしょう。。。。。
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by sala729 | 2005-11-15 11:30 | Comments(0)

忙しいままに時間が過ぎて、振り返れば残り時間の短さに唖然としてしまう時ってありますよね?だいたい11月という月自体がそうですよね。2ヶ月めくりのカレンダーは最後の一枚になっているし、月めくりにしてもあと一枚。
街は忘年会のお誘いのチラシや、広告が目立ち、商業的クリスマスツリーも、もう店先で燦然ときらめいているのも、この頃です。みんなが、どんどんと早足で、時間に追い立てられるように歩いて、クリスマスもお正月も駆け足でやってくるような、そんな脅迫感を覚えるのは、自分の時間がどんどんと残り少なくなっているからでしょうか?(笑)

そんな自分の気持ちを、もてあましたり、弄んだりしながら、私はたぶん、一気に「意地悪○○さん」の坂を駆け下りていくのでしょうね。そして、それもまたよし・・と。(フッ・・)

なんで、こんな厭世的な気持ちになったかというと、それは「物思う秋」ということも、もちろんありますが、最近、我慢できなくなったことが増えたような気がするのです(えぇぇえええ???今まで、我慢してたの???あれでぇ??←カゲの声(^^;))

社内ではないのですが、会社にはいろいろな取引先があります。そこに、もちろん新入社員や、年若い社員は当然おりまして、まず電話をかけると、彼ら、彼女らが、でますね。
こちらが名乗るよりも先に、彼女らは「はい。××の△△です」と、かわいらしい声で応じます。


でも、そこまで・・・・なのです。
一声は、これでよいのです。きちんともしています。
でも、ちょっとマニュアルにないこと、外れたことを質問したりすると、とたんにぐずぐずと崩れていき、「少々お待ちください」と、保留にされます。
いいですよ判らないなら、上司の方に聞けばいいです。サラリーマンとしては、当然ですよ。

でもね、私も相談者を前にして聞いているのです。
簡単明瞭に、迅速に対応してくださいね。(にっこり・・・・まだまだ、ここでは余裕あり・・です)

なり続ける保留音。心配そうに私を見る、相談者。30秒。一分。・・・・・なにもしない30秒、一分は思っているよりずっと長いです。

「あ、はい?」
突然、間の抜けたような声(・・・失礼しました。気がたっているものですから、つい、表現が荒々しくなってしまいました・・・)
「どうなりましたか?」
私は、質問が通っているものと解釈していますから、問いかけだけをしてみます。

「え?。いやあの?・・・な、なんのことでしょう?。あ、失礼ですが、どちらさまで?」
・・・・・・・・・・・・・・・・ど、どちらさまですって??。こんなに待たせておいて、今更どちらさまって聞くのぉぉ??・・・・・・・と、出かかった言葉を飲み込んで、密かに深呼吸すると
「○○のAですが、先ほどの件についての、お応えいただけるんですよね?」と、できるだけ優しくお聞きしてみます。

「え・あ、いや。その、なんのことでしょうね?」
私が名乗ったとたん、相手はさらに狼狽しているようです。
ふっふふふ・・・・たぶん、この会社(取引先)で、私は「意地悪ばばぁ」で、通っているのでしょうね(苦笑)

「さきほどもお尋ねしましたけれど・・・・」と、私は目の前の相談者を充分に意識して、話を続けます。相手、はいはい。そうですか。はい。と、神妙に聞いています。
「ですから、こういう場合はどうなるのかと?」
相談者は、お金の問題で信販を申し込みたいと言っているのです。

わが社は、あくまで相談者と、信販会社の仲立ちですから、聞いてみないと一存ではいえないことも多いのです。

「・・・んーー。そうですね。あ、ちょっとお待ちください。」
私が答える間もなく、再びあの保留メロディが響きます・・・。

そして、また突然音が切れたかと思うと「あ、もしもし」と、違う声。
悪い予感を打ち消しながら、「先ほどの件についてですが・・」と、矛先をむけてみると
「は??。あ、はい。・・・・」


・・・・・・これが8回続きました・・・・・(えぇえ。そうですよ。一回、二回と数える性悪女ですよ。私はね。)
相談者も、さすがに気の毒に思ってか、「あの、もういいです。私なんとかしますから・・」と蚊の泣くような声で・・・。

・・・・・・・・ええ。切れました。私・・・・・・ぶち。ぶちっ!!・・・・・・・・・・


その場は、笑顔で相談者と別れて、帰社するなり、相手方会社に電話かけました。
責任者と面識はあるのです。お話する機会も多いのです・・・でも、でも、そんな情実よりも、仕事上のこの現実は、笑って済ませたり、仕方ないとあきらめたりできません。(わたしは、諦めの悪い性悪女ですもの・・)

すると・・・・
「そーなんですよ。Aさん、すみません。ほんとにアホばっかりで・・・。もう、ほんとに使い物になりませんよ。うちの若いのは・・・。ホント、苦労してるんですよ・・・」と、さも同情してくれと言わんばかりの言いざまではありませんか・・・。

「私のこと、意地悪なうるさい相手と思っていらっしゃるかもしれませんが、私も相談者さんと向かい合って、おたくに電話しているんです。あの対応では、あまりに失礼じゃありませんか?」

「いや、意地悪だなんて・・。仕事のできる方は、厳しいということはよーく話てありますから・・」
・・・・・・・それって、意地悪だから、気をつけろという意味なんじゃないっ!・・・・・・・・・

ま、どーでもいいですっ。これから、こういうことかなければ・・・それでいいです。
私が意地悪ババァでも、性悪女でもいいですよ。

どうせ、あの電話を受けた人たちに比べれば、残りの時間は少ないし、先も見えてるし・・いーですよ。どう思われたって・・・・
なんて、嘯きながら、木枯らしの街を見下ろしていたら、少なくなった時間がとても大切に思えて、誰にどう思われるかなんて、どーでもよくなっちゃったんですね。(笑)

もともと、私は、あまりそういうことを気にするような性格ではないのですが(もう少し、気にしたら?とはよく言われますが・・)もう今となっては
「意地悪ババァ」といわれようが「鬼ババァ」と言われようが「悪魔」や「魔女」と、言われようがへーきです(だんだん、すごい呼び名になっているよですが・・(^^;;))



××社の若手社員のみなさん~~

いーですよ。私のこと、なんと呼んでも(・・にっこり・・)
いーですとも。どうぞぉ・・・。
私だって、遠慮はしませんもの。どーせ、「鬼ババァ」と、陰口叩かれるなら、なってやりますわよ。「ホントの鬼ババァ」に・・ね(・・ふっ・・・微笑)
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by sala729 | 2005-11-14 12:11 | Comments(0)