私の「トンガ」に、続いて、昨日はRさんも、チャイニーズの洗礼を受けたようでした(^^;)ホント・・最近国際的だわ。。(はぁ~)

8月も今日あたりになると、外で見かける子供の数もぐっと減ってきて、たぶん今頃は宿題に責めたてられて、自宅監禁状態の子供も多いのではないかと・・(笑)
ま、それもしょうがない。今までも、君たちのお父さんやお母さんも同じように、バタバタと8月の終わりを過ごしてきた・・ま、歴史は繰り返す・・と、いうことでしょうね(笑)

子供たちよ!
早く大人になりなさい。大人になるって、たいへんだけれど、いい事も多いのよ(^^)
大人にしかできないことも、多いことは、君たちもよく知っているだろうけど、なんたって、なんでも自分で決めれるのよ。
お母さんにあーしなさい。こーしなさいなんて言われる事はないし、先生から意味もなく叱られることもない。
もちろん、自分でやらなければならないこともあるのはもちろんだけど、それは子供でもあるでしょう。でも、子供には、やらなければならないことは、無理やりやっても、それが自分の自由意志に還ってこないという不幸があるわね。
その点、大人はいいわよ。やることやっていれば、あとは自分の自由意志よ。
え?
仕事がかったるいって??・・・・・・・バカねぇ。
仕事ぐらい、あなたを裏切らないものはないわよ。なにより、ちゃんと結果がでる。
ん???おとーさんは、仕事の愚痴ばっかり言ってるって??

それはポーズよ(笑)
おかーさんに甘えたいポーズ(笑)。子供たちに、大人はたいへんだぞぉって見せるポーズ・・な・の・よ(笑)そんなのに、騙されちゃダメダメ・・(フフ・・)


なんて子供を啓蒙(・・・え?洗脳だなんて、そんな人聞きの悪い・・)するのはこれぐらいにして・・。

聞けば、今年は蝉が異常繁殖した年らしいです。
短い命の代名詞のように「蜩」なんて、詩的なネーミングもありますが、じっと眼を凝らしてみていると、ちっとも可愛くも、詩的でもありませんし、同情惹く顔でもありませんね。あのタイプは・・。
もしかしたら、所謂、「声美人」・・・なのかもしれませんね。
え??私??・・・は、はい。私も、声美人なんて、かつて言われたこともありましたわ(・・照、照)

でも・・今では、「あのう・・怖いんですけど、もっとやさしく話してもらえませんか?」と、言われる回数が何倍も多いのはなぜ??
人はこーして、自分自身を見失っていくのでしょうか・・・(****^^)
今日は、まだ、相談電話が鳴りません・・・。。。
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by sala729 | 2005-08-30 11:27 | Comments(2)

日曜日の昼下がり、相談電話が鳴っています。
「あのう・・・海外での人探しもできますか?」消え入りそうな、小さな声です。
「できますよ。どちらですか?」
私を知る全ての人が、噴出しそうな優しい声で問いかけてみました。

「トンガ・・です。」
「ト、トンガぁ・・・って、あのアフリカの?」
ややあって、「いえ。アフリカじゃないです・・」

そ、そーだった。トンガはアフリカじゃなかった・・・えーと、えーと・・・私の頭の中で、世界地図が
ひらひらと風に舞っています。
「そーよね。ごめんなさい。南太平洋よね。」
位置が判らないままに、しかし知らぬとは言えず、たぶんあのあたりを大雑把に言っておけばなんとかなるかと・・・(恥・)。思いついたまま、答えていました。

「ええ。そうです。南サモアの・・」
そーだったかしら?と、思いつつ、「それで、捜したいのは、トンガの方?」と、位置には触れないように、相談に持っていこうと努力してみました(にっこり・・)

「トンガの人ですけど、いなくなったのはニュージーランドなんです。そのあと、バリにいて、インドネシアにもいたらしいのですが・・」

それはまた、国際的な(^^;)と、思いつつ、しかし、まぁ、正直な感想で言うなら、国際的田舎のさすらい者・・・かな?(笑)

よくよくお話を聞けば
彼女は、2年前にトンガに観光に行き(トンガでなに見るんだろう・・??)彼と知り合って、恋に堕ちた。要するに、アバンチュール・・ですね。
そして、彼女は妊娠し、彼とともに、彼の留学先であるニュージーランドに渡ったと。。しかし、彼はアメフトの留学生として、来ていたので、彼女は日本に帰り、出産。子供が一才になったので
彼のもとに行こうとしたが、彼の行方が判らないと・・こういうことらしいのです。

しかし、さらに聞くと、彼は彼女と同じ34才で、トンガに妻子があり、14人の大家族で住んでいる。兄は日本にアメフト留学をしており、トンガに妻子を置いている。
彼女が、兄に連絡してトンガに連絡取ってもらったが、両親も彼の居場所を知らないと言う・・・。

ほんとかしら???と、私の疑いの触覚はプルプルと震えます。
なんだか、話ができすぎてない??

「彼は、子供を認知してくれてます」
彼女は力説しますが、それも聞けば、自分と正妻の結婚証明書のコピーを送ってきただけ・・
これが「認知」だと、34才の彼女は本気で思っているのでしょうか??

彼女は今、実家にいて子育てをしています。
もちろん、ここも海辺の田舎町です。正直な話、トンガとのハーフの子供さんは目立つことでしょう。
「ええ。それもあって、彼のもとに行こうかと・・」

その言葉に同乗もあって「あなたのお父様やお母様は、どうおしゃっているのかしら?」と、なんとか、捜す道をみつけたいと、いろいろなことを考えてみました。

「あ、うちですか?。うちの父は、今が一番いいって言ってます。へんに彼が見つかって、トンガにいかれたら、淋しくてたまらん。今みたいに、親子4人で、ずっと暮らしたいって」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そ、それはまた、リベラルな・・・お父様ですこと・・・

「子供のために、調べといたほうがいいかなって思うんですけど、私、今お金ないし・・もぅいいかっともおもったりするんですね。。」

どっちなのよぉぉ。

この母を無責任と、糾弾することはできても、それではトンガちゃん(彼女の子供の仮名)に
とってはなんの意味もないこと。
トンガちゃんは、日々成長し、これから、幼稚園、小学校と、いろいろな場で、自分と周りの違いを見せつけられることになるのです。

そのときに、なににも揺るがない意志と、柔軟性を育てていくのは、母親の務めです。
それができなくて、子供を作る資格はありません。
しかし、こうしていくら私が、ここで叫んでも、トンガちゃんの父と母を変えることはできないのです。それでも、トンガちゃんの存在を知った以上、少しでもこの子が、幸せの尻尾を掴めるようにと、祈らずにはいれません。

そして、電話を置いた後で、必死になって、世界地図を検索し、「トンガ」を探しまくったことは、言うまでもありません・・・(^^;)(^^;)
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by sala729 | 2005-08-29 12:10 | Comments(0)

毎日、それはいろいろなご相談のお電話をお受けします。個人的なことやら、企業に関するもの、公のもの、それは千差万別ですし、なにがどうということはないのですが、中には、とんでもない勘違い電話も・・・・・あります・・・

そのお約束は、前日にご相談者に、急な仕事が入って、翌日ということになっていました。
当日、先のご相談を済ませて、私は高速艇に乗り込んでいました。外は、絵に描いたような空の青と海の蒼。そして、漂っているのは白鳥ではなくて、秋待ちの雲の白でした。
いーきもちです。
仕事でありながら、こんな至福の時間を身に感じられるのは、ほんとに「贅沢」というものです。瀬戸内海というのは、狭い海ながら、少し位置が変わるだけで、その景色は一変してしまいます。島の形や位置の差が、同じ海を共有しているとは、とても思えない個性を見せて、点在していて、それは見飽きないものがあります。

船着場から、H氏のお迎えを受けて、相談者の勤務先に向かいます。
建設自営という相談者は、事務所で待っているというのです。夕方のラッシュにもまれて、着いたのは約束の時間を少しすぎていました。

相談者は高原と名乗り、真っ黒に日焼けした顔をほころばせながら、プレハブ事務所のソファを勧めてくれます。
「いゃあね。うちの若いもんに、下見はさせとるんですよ。」
・・・・・・・・・・・開口一番、こういう言い方をする人間は、要注意です。
今までの、経験からいくと、こーいう人間には「けちの見栄っ張り」が多いのです。・・(沈黙)

「ご相談は?」
「いやぁ、じつはね。これがいるんですよ。これ。ワハッハ」高原さんは小指を立てて、豪快を装った笑い声をあげました。
「それで??」
「それがね。その女が先週、男ができたと言うんですわ。そりゃあね。相手は若いから、いい男がいたら、結婚すりゃーええと、わしは言うとりましたよ。けど、電話一本で、男ができた・・は、ないでしょ。それで、そーか。そんなら男をここに呼べ。男と男の話をしょうおうやないかと、言うたんですわ。そしたら、それっきり、音沙汰なし・・」

男と男の話って・・・なにそれ??
奥さん以外の女性を作っておいて、その女性に彼ができたって・・べつにいいのでは??
彼女だってバツイチとはいえ、れっきとした独身なんですもの。。。
あなたのほうが、そんなこといえないでしょ?と、言いたいのをぐっとこらえて

「で、ご相談は?」
「いや、だから、その男のことを調べたいんですわ。仕事ですわな。そいつの。」
「お名前とかはお判りですか?」
「いや、それは判らん。けど、女がそいつのところに行くか、そいつが女のところに来とるんか、どっちかなんや。それをいま、うちの若いもんに調べさせとる。ま、あんたとこに頼んでもいいんやけど、いくらかかるか判らんし、ま、金はあるんやけど、あんな女にかける値打ちがあるんかいとおもーたら、なんや、あほらしゅうなってな・・」

・・・・・・ぶちっ・・・私の中の、細い「がまん糸」が音をたてて切れました・・・・

「そうですか。じゃ、そちらでお調べになることですね。」
(金はあるんや・・なんて自分で言って、ほんとのお金持ちに出会ったことは、一度もありませんっ。)

「気に入った!!」
「へ・・???」
「わし、あんたが気に入ったわ。そんなはっきりいう女の人初めてや。」と、ソファにもたれて、高笑いしています。

「ええ。はっきり言い過ぎ・・とは、よく言われますけどね。」

こんな豪快そうな、素振りだけの男性は、私は大嫌いです・・と、いう後の言葉は、さすがに飲み込みましだけど・・・(くっ・・)

「どや。飯食いにいかんか?。なんもせーへんがな。飯くうだけや。」
高原さんは腰を浮かせます。

「私は、ここに仕事できています。ご相談がないなら、これで失礼します。」
私が、席を立とうとすると、
「いや。。待ってくれ。ほんまは、心が揺らいどるんや。しょうか、しまいかと・・」

そう言われれば、哀しい相談員の性が、その場に自分を押しとどめます。(^^;)

「しゃーけど、もう若い女はええな。もういらんわ。やっぱり、あんたぐらいでないとな。」
高原さんは日焼け顔に埋まったちいさな目で笑います・・・

・・・・・しかし・・しかし・です

それって・・それって、私が「若くないってこと?おババということ?」そういう自問が、胸の奥から噴き上げてきます。
ちょっと待ってよ!!。高原さんは64才。女は34才ですよ。
私の中で、嵐が吹き荒れるようです・・・。(怒・怒・怒)

「そやけど、こんな女に金使うのは、なんとも、もったいない。」
またくどくどと愚痴ともつかぬ繰り返しが始まりました。

「そうですね。ま、今回のような場合は、御自分のプライドに賭けられるかどうかってことだと思いますけど、それなら安すぎる金額ですわよね。ま、おやめになったらどうでしょうか。」

けち!!と、罵りたい思いをぐっとこらえて、書類をバックにつめ、立ち上がった私に、高原さんは、なおもしっこく食事を誘います。

「いいえ。結構です。わたくしは、仕事以外でご相談者さんと、そういうことはしないことにしていますから。」と、靴を履きかけた私に

「そんなら、またあとで、電話さしてもらいますわ。えーですやろ?」
・・・・しっこい・・・・・
「お仕事以外のお電話なら、結構です。調査をおやりになりたい時だけお電話ください」


H氏が近くのコンビニで待っていてくれています。急いで乗り込んで、ほっとして事の顛末を話すと
「とんだ色ボケおじんですね。」と、大笑いです。
Oリーダーにも、その場で、状況は報告します。
Oリーダーは、H氏以上の笑いっぷりで、「まー。そう怒らんと・・気ぃつけてかえりーや」と、なぜか機嫌のいい時にだけでる「伊予弁」で、電話を切りました。

自宅に帰って、憤懣やるかたなく、家人にも出来事を話すと
「気の強い女が好きって?・・・・じゃ、いっぺん暮らしてみればぁ?」と、ぽつりと言った一言が、
妙に、心にひっかかって、一度改めて、真相を糾してみようかとおもっています。。。
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by sala729 | 2005-08-27 15:59 | Comments(0)

わが社では、すでに「伝説の相談員」と呼ばれており、このブログの中でも、ある意味もっとも注目とファンの多かったあの「Tキャラ」の音信が途絶えて久しいのですが、花嫁姿からぷっつり切れた消息が・・・恐ろしくもあり・・(^^;)
と、そんなこんなをRさんと話しているうちに、Rさんは相談者のもとに面談向かいました。

翌日のことです。
「昨日どーだった?」という私の問いに、Rさんの瞳は急にウルウルと潤み、「それが・・」と、切り出すものの、あとが続きません。
ん??・・・昨日の相談って、あれは確か・・若い男の子が、お母さんの借金に困らされてて、という相談だったと思うけど・・・な、泣くようなことが???

少し間をおいて、ハンカチを握り締めたRさんが続けます。
「すごく可哀想なんです。聞けば聞くほど、可哀想で、私、Oリーダーに電話したとき、思わず胸が詰まってしまって・・・。あのですね・・・」

彼は21才。両親は、それぞれに連れ子のある再婚同士です。彼は双方を親に持っていますから、彼には腹違いの姉がふたりいるということになります。
この母親の金遣いがじつに、凄まじい・・。前夫の保険金2500万はあっという間。そして、サラ金、闇金と借りまくり、彼が把握しているだけで500万はあろうかと・・・。
もちろん、自宅には督促状が日々送りつけられています。

父方の姉は、その状況を知って、父に離婚を迫ります。
もちろん、借金が自分に及ぼさないように・・です。そして、自分の夫ともども、彼に「おかんの借金いくらあるかあんたが調べなさいよ。うちにまで、こんようにしてよね」と、冷たく言い放っているそうです。
母は一応ビル清掃の仕事をしているとはいえ、そんな賃金で500万からの借金を払えるはずがありません。
なにに使ったの?と尋ねると「着物を買った」などというらしいです。
着物ったってねぇ・・・どんな着物だぁ??いつ着るの??
その上、彼が学卒後、働いて積み上げてきた積立貯金の100万も、いつの間にか、母が引きおろしてしまっていました。残は・・4万だそうです・・

彼は、Rさんに話をしたことを、こと細かに腹違い姉に報告しています。
そのたびに、姉が「あんたはアホ?」「なに言ってんのよ。ボケ」と、悪し様に罵られているのが、携帯電話を通して聞こえてきます。
うつむいて、ただ聞いている彼の肩が心なしか震えているようにも思えます。

思い余って、Rさんが「私が代わってお話しましょうか?」というと、姉は「代わってもらってどうするん?」と、相手にもしません。
相談に行けと姉が言ったらしいのですか、かかる費用はあんたが出すんよと、釘を刺されているらしいです。


典型的な「口は出すけど、金はださん」というタイプですね。どこやらの社主とそっくりです。規模が大きい、小さいの違いがあるだけで・・・。

「僕は、僕は、どーしたらいいんでしょう・・」そう言って、俯く彼を見ていたら、可哀想で、目の前がぼんやりしてきたと、Rさんは言うのです。。。
Oリーダーも、半分笑いながら
「そーよ。びっくりしたよぉ。泣きながら電話かけてくるんだからね。」

そして、私を見て、にっこり笑いながら
「Aちゃんは、泣かすことはあっても、泣くことはないよなぁ。。」と、しみじみ続けます。

ちょ、ちょっとまったぁ~~
あ、あ、ありますっ。私にだって、ありますよっ。泣いたことくらいは・・・
じゃあ、いつよ???いつ?

んーーと。えーーと。いっだったか・・・えーーと。あれは・・・いつだったか・・・・・


まっ、そんなことはいいじゃないですか。(笑)
それにしても、この母はひどい。とても、ひどい。。。
そして、彼も彼。もうこんな母親と一緒にいてはだめ。


この仕事をしていたら、本当にかわいそうなお話にはよくめぐり合います。
同情もします、投影もします。
でもいつも、きちんと証拠をとること。それが依頼者のためになる・・・・そういうことを
叩き込まれている人間は、少々のことで、動じたりはしません。。と、鏡の中の自分を覗き込みながら、言い聞かせている私って・・・やっぱ「非情」????
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by sala729 | 2005-08-25 14:06 | Comments(0)

昨日のプログを読んでくださって、それは「おしんからきているのではないか?」というご意見いただきました。・・それにしても、古い・・という有難い(笑)ご感想も添えて・・・

そうかもしれませんね。でも、これは現実です。20年前のドラマの世界でも、時代劇でもなくて、今現実に、ここではそういう意識と近所付き合いが色濃く残っているのです。

これが、日本の田舎の現実です。。
近代意識の中に、すっぽり抜け落ちた、これが田舎の夫婦感であり、世間体というものなのです。そして、これは少しも珍しい話ではなく、どこにでも落ちているよーな話で、田舎だからというようなものではないかもしれない・・とも、私はちょっと思っています。。。


そんな私のもとに、21才という若いお母さんから電話が入りました。
離婚調停中の夫が生後1年の長女をつれて、バンコクに逃げた・・というのです。
夫は、結婚前から所謂フリーターで、東南アジアの各国をさすらっていたそうです。日本に帰ってからも、旅行会社を転々としており、中国語、ポルトガル語、英語には不自由しないそうです。
顔?・・・え、ええ。たしかに、俗に言う「イケメン」ではあります。
しかし、それにしても、思い切ったことをしたものです。
子供の親権を争っていて、母親にと判決がでたあとの暴挙です。

彼は子供は可愛がるけど、家事の手伝いはしない。育児もしない。気がむけは゛ふらっと旅に出る・・・そんな性格の人が、一才児を連れて、東南アジアに家出なんて・・考えただけでも空恐ろしいじゃないですか。
若い母親の胸には生後4ヶ月の次女が抱かれていましたが、聞けばこの子は、係争中に生まれたと言います。しかし・・それにしても、昨日今日と、突然に夫婦仲にひびが入ったわけじゃあるまいし、そういうときに、妊娠出産しょうというこの無計画。この無責任。
母親の実家では、その母も一緒にいましたが、この母がまた・・・(溜息)

「この子には、まいり(一才の娘)だけが、子供じゃないんです。この子(次女)も、いるんですよ。代わりはいるんですから、まいりのことだけにお金かけるわけにはいかんのです。」
・・・・・なんてことを・・・・代わりって・・・・

母の母(あーーもぅ、やゃこしいわね)は、小柄な体そのままの小さな顔に、大きなまるい分厚いレンズの眼鏡をかけて、足の二倍はあろうかという男物のサンダルをつっかけて、口角泡を飛ばし・・という勢いで話しかけてきます。

あなた達は、いったいなにをどうしたいの??
まいりちゃんを捜したいの?捜さなくていいの?どっちなのよ???

父親の実家にも相談して、決めないと・・というしたり顔の母の母を見ていると、なんだか、「言い訳が兜をかぶって話をしているような」そんな、イメージが重なってきました。

私たちは、どんな心配でも、母親の同意なしで、勝手にまいりちゃんを捜すことはできないのです。母の母が、「領事館で本人を探し貰ったらいいんじゃない?」とか、思いついたままを口走ります。
領事館で捜してくれるなら、海外で行方不明になる人の数は激減するでしょう・・・。彼女の小さな頭の中は、無意味な言い訳と、理由付けでいっぱいに膨れ上がっているようです。

「あなたが捜したいとほんとに思うなら、どんなご相談でもお聞きしますよ。でも、言い訳なら
やめてくださいね。何ができるか、できないか。私たちは本気で考えているんです。思いつきや
ひらめきで、考えたり、お話したりはしないで下さい。あなたは、お母さんなんだから・・」
私は、何かを言い続ける母の母を無視して、若い母親に向かいました。
彼女は下を向いたまま、ちいさく頷いたようでした。

「その時には、お電話ください。」
彼女の手を取ろうかとも思いましたが・・やめました。
そーいうのは、私のキャラではありません(^^;)


時々、こういうどうにもならない出来事に遭遇します。
警察にも捜索願は出していると言いますが、積極的に動いてはくれません。。。でも、たった一才の女の子です。親の庇護なしで、どう生きられるでしょうか・・。身勝手でわがままな子供おとなの父親のエゴに振り回されて、祖母の不条理な言葉に転がされて、まいりちゃんのこれからは、どうなるのでしょう??
バンコクの水は、まいりちゃんには、優しいでしょうか。。

親を選べなかった、不幸な子供に、またひとり出遭ってしまった、夏の夜でした。。
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by sala729 | 2005-08-24 16:52 | Comments(0)

もう、男女雇用均等法なんて言葉は、人によっては使い古され、手垢のついた「死語」らしいのですが、こういう仕事に携わって、男と女の問題のひとつひとつを見つめていると、法律の近代化と、現実の意識改革の間には10年とはいわない開きがあることを見せ付けられます。

そう、ある意味、「男と女の感覚」は、少しも変わらず停滞したまま・・・なのかもしれません。それを時々、誰かが掻き回してそのときだけ広がる水紋が、水際の草にふれている・・・実際はその程度の改革なのかもしれませんね。

みはまさん(48才・仮名)は、美容室を経営して26年になります。
さすがに現役美容師さんだけあって、金髪の髪にジーンズのパンツスーツが良く似合っています。田舎といえども、地元では、なかなか有名な女性だそうです。
彼女は結婚して28年になる夫がいます。そうです、みはまさんは、結婚前に自宅を美容室に改装して若くしてオーナーになり、その後、夫と知り合い、結婚したのです。

そのころ、夫は地元の不動産会社の営業をしていて、結婚したときには、同僚たちから「いいよな~~髪結いの亭主は。」などと、羨望とやっかみの言葉を何度も投げかけられたそうです。
夫は、話術も巧みで、人あたりもよく、誰からも好かれる性格ではありましたが、仕事が終わって、パチンコを楽しんでいると「おっ。やっぱり髪結いの亭主はいいよなぁ。」と、知り合いから声をかけられ、車を買い換えれば「髪結いの・・」と、ことごとく言われ続けている生活を続けていたようです。

そんな中で、みはまさんは子供を二人産み、見習い弟子たちが、忙しいみはまさんに代わって家族の食事の用意もする・・という毎日でした。
夫は、独立して、自分で不動産の仕事をしはじめ、その傍ら小料理屋も開きました。
もちろん、開業資金はみはまさん名義の借金です。

しかし、この不動産業・・毎日、印で押したように出て行く(会社の所在地は自宅になっています)のに、利益が・・ない????商談相手を見たこともない・・・・
確定申告時をしているのかしていないのかも、みはまさんには判らず・・・・

一度、みはまさんは聞いてみたことがあるそうです。
「あなたの会社って儲かってるの?仕事してるの?」
そうすると、彼はぷぃと横を向いて「おーよ。そりゃあ、お前は、よう稼いどるけんのぉ。お前にはまけらーよ。」と、吐き捨てるように言ったそうです。

それを聞いて、もう私は二度とこんなことは言ってはいけないんだと思いました・・みはまさんは
その華やかな目元を伏せがちにして、つぶやきました。
そのうち、小料理屋の経営が立ち行かなくなって、居酒屋に商売替えしましたが、人件費がでないと、みはまさんが、お店を終えた後手伝っているそうです。
そして、相変わらず、彼の昼間の行動は・・・不明・・・・なのです。

みはまさんは、「もう10年(彼が独立して)も、我慢してきました。なにしててもいいかなって思いもあるんです。でも、やっぱり、なにしてるか知りたくて・・・それで・・」


それはそうでしょう。よく10年も、黙っていられたと思います。
ひとつには、みはまさんの彼への愛情。これは疑うべくもありません。
そして、もうひとつの大きな要素は、みはまさんの経済力ではないでしょうか?
彼がお金をいれずとも、みはまさんは子供を育て、学校に行かせ、生活費に困ることはありません。
また、それは彼がいままで、好きなことをしてこられたのも、そのおかげ・・・なのです。
この事実は曲げられません。
なのに、まだみはまさんは、迷っています。
過去に一度彼の言ったあの言葉に拘っているのです。
「お前のほうがよう稼いどるけん」・・・・それは呪文のようにみはまさんを縛ります。
そして、その言葉は彼自身をも縛ってきたのでしょう。
なにをしても、どうやっても「髪結いの亭主」と、やっかみとも嘲笑とも取れる周囲の人たちの自分への評価。
この中で、彼自身も、溺れかけていたのかもしれません。


いくら、法律が男女の均等を謳おうとも、それ以前に生きる人たちの意識を変えることはそうたやすくはありません。
法律は一日で制定できても、意識は一朝一夕でどうこうなるものではありません。

現実にみはまさんのように、女性の稼ぎが夫のそれを上回っていることで、自分に引け目を感じている女性は、まだまだ多くいます。
「私のほうが稼いでいるんだら・・・なんて絶対言えません。」と、彼女たちは言います。

でも、「オレの稼いだ金だろう」と、いきがる夫たちは少なくありません。引け目を感じる女たちの何倍もいます。
夫婦の形は様々で、周りがどうのこうの言うものではありませんが、今を生きる同性の女として、あとに続く女性たちに、「こんなことに負い目を感じることはないのよ。」と、
「彼らが、自分の才能と実力を、女たちに誇示するように、あなたたちも、もっと胸を張っていましょうよと・・・」そう言える先輩になりたいものだとおもいますし、そうなって欲しいものだとも思いますね。

そうしたら、みはまさんの夫が、かって感じたような、世間のいわれない「カゲ口」も、柳に風と
聞き流すことができるのではないてしょうか・・・

それにしても・・・・髪結いの亭主・・・なんて、誰が作った言葉なんでしょう・・・
きっと、江戸時代の髪結いの女性にふられた情けない戯作者が、腹立ち紛れに作ったに違いありません。
ほんとに・・・後世のことも考えてほしいですわよ・・・(苦笑)
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by sala729 | 2005-08-23 13:40 | Comments(4)

こんなにも雨が待ち遠しいのは、ひさしぶりのことです。
連日、渇水、給水制限と報じられてはいるものの、私自身は自宅にいる時間は殆ど寝ているものですから、「水を大切に!」なんて迫られても、しょーじき、あんまり・・ねっ。ってな感想なんですね。
そんな私ですら、待ち焦がれた「雨」。これを「慈雨」と呼ばずに、なんと呼びましょう・・・。

でも、相談者のお宅訪問の時は、この雨、ちょっと邪魔かな・・・なんて思っちゃいますね。
いくら住宅地図で確認していても、判らない場所というのはあるんです。ましてや、方向感覚には誰にも負けない逆触覚を持つと言われている、この私です。自慢じゃありませんが、一発OKなんてことは、あろーうはずがありません。そんな、条件下の「雨」は、ちょっとキツイ・・・です。。。

地図を片手に、うなぎの寝床のような縦割り長屋の表札を一軒、一軒確かめていると三軒先で、相談者とおぼしき女性が出てくるところでした。
玄関を入ると靴が三足並んだらもういっぱい・・という中で、ようやく靴を脱いで、振り返ると、そこと、隣だけがお部屋のすべて・・の、ようです。

・・・・し、しかし・・あっつい・・形だけなのかエアコンが動いている様子はありません。
閉じられた窓のすりガラスの向こうには、向かい側の家が目の前に迫っています。これでは、窓を開けられるはずもなく、閉め切った三畳と四畳半の続き間に、子供のおもちゃのようなミニテーブルを挟んで向き合います。

話は、こうです。
相談者は田中みきさん(29才・仮名)バツイチで5才の男の子がいます。
そして、本来ならその家には、もうひとりの住人がいるはずなのです。
その人は、田倉さんという41才のバツイチ男性で、ここで同居し始めてから1年半になるそうです。その田倉さんが、半月前から帰らない・・と、いうのです。
厳密には、その間2度ほど帰っていますが、何日か前から携帯が繋がらなくなったというのです。優しい人で、男の子も、「うちは三人家族だよね。こうちゃん(田倉さんの名前)、いつ帰ってくるの?」と、何度も聞いてくるそうです。

じつは、田倉さんには前妻のもとに残してきたひとり息子がいます。22才で、結婚もしていたのですが、離婚して、仕事も失い、前妻の再婚先にいるらしいという、消息を聞いたばかりのところに、その息子がシンナーに狂って飛び降り自殺した・・という知らせが続いて届いたのです。

その息子の葬儀を済ませて、二日もたたないうちの失踪でした。
田倉さんには、それはショックであったには違いありません。10年以上別れていて、初めて知った消息がそれでは・・・・。

彼の気持ちは、ある種判るところもあります。しかし、反面、彼は田中さん親子のもとに転がり込んで、擬似家族のような暮らしのなかで、転職を繰り返し、失業したままの生活を田中さんのパートと手当てで暮らしていたのは事実です。
親としての感慨と、今の暮らしの責任と、どちらが重いか・・
そういう測れるものではないと、お叱りを受けるかもしれませんが、この実子の自殺がショックでなにもかもがいやになり・・というのは、「言い訳」ではないでしょうか?

田中さんは、彼はやさしいから・・と、いつも聞くような、そんな優しい男擁護論を展開していましたが、私には「醒めた思い」がありました。

田倉さんは、典型的な「優しいダメ男」です。
その場だけの優しさしか思いつかなくて、責任という文字がちらついたら、さっさと尻尾巻いて逃げちゃう「ずる狐」のようなタイプです。
そして、そんな、その場の優しさがその人の全人格と思い込んでしまう愚かな相手になったのが田中さん・・と、いうことなのではないでしょうか。

冷たい言い方かもしれませんが、子供のいる女性と暮らすことになって、子供を大切にする・・それは当然のことです。
そして、その上で、もっともっと幸せにしてやりたいと思い、努力するのが本当の愛ではありませんか?
住まいや、外見で判断することの危険は承知の上で、あえて言いますが、田倉さんが、しっかり働いていれば、ここよりはもっと、よい住環境を田中さんたちに与えてあげれるはずです。そして、それは「頼られる男の喜び」ではないですか。それを、失業して、田中さんに生活の面倒みてもらっているなんて・・そんなことをしている男性が「優しい」なんて私には、とても思えません。
むき出しの、黄土色の壁ぎわに、ここが一番電波状況がいいからと、携帯電話たてかけている田中さんの、後姿はちっとも幸せそうではありません。

それでも、田中さんは、彼を捜したいと言います。
みつけて、自分の両親にも、彼の母親にも、ふたりの関係を認めてもらいたいといいます。
彼女がそう言っている以上、彼女の求めるとおりにしてあげるのが、私たちの仕事でしょう。

でも、私は願わずにはいられません。田中さんが、ほんとうの優しさに気づくことを・・・。
余計なお世話かもしれませんが、彼女が内なる自分の不幸に気づきますように・・と、祈らずに入られません。
お金がないから捜せないと、下を向いた田中さんの淋しげなまつげは、もう息子さんのためにだけ向けられるべきです。

田倉さんがたとえ見つかったとしても、私はたぶん心からは喜べないかもしれない・・・
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by sala729 | 2005-08-22 16:23 | Comments(0)

懲りもせず二回目の家出中の杉崎さん家の四男さんの居場所は確認されています。それにしても、本当に親不孝な話で、四男さんが見つかりましたと、お電話しますと、杉崎さんは、「ありがとうございます。でも、しばらくほっとっちゃってください。ちっとは、骨身に沁みささんことには、あのバカには判らんですけん。」と、ほっとした声で強がっています。
そうですね。私もそう思います。しばらく様子を見ているほうが好いかもしれませんね。H氏も同意見です。幸いにも車で出ていますから、様子をみることは可能です。

さて、そうこうしているうちにも、相談電話は鳴り響いています。
再婚同士の上田さん(36才・仮名)は、夫が家出してからもう16日になると、言います。同席する姉も口を揃えて「彼は責任感が強くて周りに気を使うんです。使いすぎるんですよね。たぶん」と、言いますが、そうでしょうか?
勤め先を半年間休職して、継続するかどうかが決められず、家出する・・・なんて、一家の大黒柱たる主人のすることでしょうか?
妻が、家計を助けるために、アルバイトをふたつかけもとして、三つ目を捜そうとしたとき、ひとつ辞めろなんて、感情に任せて言うだけの男に責任感が感じられるでしょうか。。
主人は私にべたべたなんですと、上田さんは恥ずかしそうに、でも少し誇らしげに言います。
上田さんが横になってテレビ見ていたら、隣で横になり、お買い物には手をつないで・・・って、
言いながら、喧嘩すると火のついた煙草を妻の腕に押し付けるような夫です。

それはただの「甘えたがりの妻コン男」というだけではないですか?

と、思いつつも、それを上田さんに言うことはできません。夫婦には夫婦の愛も形もあるのです。他人が、どうのこうのと言うべきものではありません。
とは言うものの、こういう男性を上田さんも、お姉さんも、責任感のある心遣いのこまやかな人と
認識しているのは、何故なんでしょう?
彼の処世術?
それとも、彼女等の認識不足?

夫が帰ってきて、第三者的に見れば幸せかそうでないかは判りません。
でも、私たちは、それを上田さんが求めるのなら、それにお応えしたいと思います。そして、そうすることが仕事であると思います。

何が幸せでなにが不幸せなのかは、その人でないと判らない・・・この仕事をしていると、そういうことにはよく遭遇します。
でも、少なくとも、仕事を完遂させることが、私の幸せであることは変わりません。
それを主軸に、物事を考えて消化していくことが、私の姿勢であり、仕事のやり方であることは、
これからもずっと変わらず・・であろうと思います。

暗く陽の落ちたリビングにうなだれて座り続ける上田さんのシルエットを後に、もう一度やり直したいと願う彼女の望みをなんとか叶えてあげたいと後ろ髪ひかれる思いで退出したのです。。
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by sala729 | 2005-08-19 18:10 | Comments(0)

どういう巡り合わせなのか、同じような境遇のご相談というのは、続くものです。昨日の夜、ご相談をお受けした今宮さん(86才・仮名)も、息子さんのことで、深いお悩みを持っておいででした。
今宮さんは、今は引退なさっていますが、税理士さんとしてずっと地域てお仕事なさっていたそうです。真っ白い髭をゆうゆうと蓄えて、グレーの甚平を着ていらっしゃる姿は、御伽噺の「浦島太郎」を彷彿とさせるものがありました。
その、髭の奥に苦渋をにじませて、今宮さんは、話を切り出します。

今宮さんの長男、雅人さん(44才・仮名)は、東京の大学を終え、某新聞社編集局に勤務になりました。結婚もしました。奥さんは、大手銀行のキャリアで、帰宅は毎日2時、3時です。
もっとも、雅人さんも仕事柄帰宅は真夜中であったり、泊まりがっあったりと、お互いに忙しく日々をすごしてきました。
ところが、ある日、雅人さんが職場で倒れ、病院に運ばれました。過労という診断でしたが、病状は一向に回復せず、月日がたつうちに、「うつ病、解離性健忘症」などの病名がつくようになりました。今宮さんは、雅人さんの奥さんに「労災申請」を提案しましたが、奥さんは自分の仕事に精一杯で、手続きをせず、そのまま一年半がすぎたとき、彼は就業規定により、クビを言い渡されました。
そして、奥さんともいつのまにか、離婚して、彼はマンションにひとり暮らしです。

もちろん、仕事もしていませんから、お金には困っているはずです。
その雅人さんが今宮さんに「お金を送ってくれ」と電話をかけてきます。生活が困っていることが予想されますから、今宮さんも奥様も、言われるがまま送金していました。
ところが、送金の一回の金額がだんだん大きくなり、回数が増え、とうとう思い余って相談の電話をかけてきた・・・ということなのです。

雅人さんが、東京でどんな暮らしをしているのか、どういう人たちと関わりをもっているのか、本当に離婚しているのかどうか、それらを知りたいとおっしゃるのです。
どんな説得しても、雅人は帰るといいませんと、奥様は眼を伏せておっしゃいます。そうですね。成人して、結婚もしていた息子に帰れと説得して、拒否されたらそれ以上親にはなす術は
ありませんよね。
親と子の体力は交差した時点から、反比例していくばかりなのですから、実際に力づくでなんて不可能です。


雅人さんがどんな暮らしをしているかは、まったく判りません。それを知ることは、今宮さんご夫婦にとって怖いことでもありますが、眼を逸らせるわけにはいかないことです。
その結果がどうであれ、次になにができるか、それを私たちは考えてあげなくてはならないでしょう。
夜とはいえ、外は蒸し暑く、じっとしているだけで額に汗の玉が転がるような夜ですが、今宮さんのお宅の、応接室はお話の中身のように、冷たくて無機質な風が流れているようでした。

おいとまするときに、玄関におふたり並んで、お見送りをしていただいて、私も深々とおじぎを返して真っ暗な住宅街を車に急ぎました。

さて、いまからは、帰省ラッシュにあふれる高速道路と格闘です。
まだまだ、夏は終わらず・・・と、いうところですね。。。
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by sala729 | 2005-08-16 12:38 | Comments(0)

杉崎さん(仮名・80才)が、四男さんの家出の相談にこられたとき、「これは早いかな」と、思ったのは事実です。そして、げんに土曜日の夜、E調査員の働きで、見つけることができました。
杉崎さんは、奥さんと手を取り合わんばかりに喜んで、四男を迎えいれ、お風呂に入れて、ごはんを食べさせて、お盆だからと仏壇に手を合わさせ、その夜は、責めもせず、聞きもせず、そのま眠りに付かせました。
よく早朝、杉崎さんが戦友会の墓参りに行こうと、5時におきたら、四男さんはまた、いなくなっていました・・・。。
私のところに連絡が入ったのは、7時。待ちに待って連絡してきたのでしょうね。
「あの、ばかたれがまたいのうなってしもーたんじゃあ。」

はき捨てるような言い方に、杉崎さんの無念が響きます。
昨日の夜の、お母さんのあの嬉しそうな声が、耳の奥に残っています。
状況をお聞きすると、前述の通りです。。
杉崎さんは、お宅の調査には感謝しているし、なんの不満もない。よくやってくれました、それをあの「ばかたれが・・」と、言ってくださいます。
この日は、ひとつ面談が入っており、それが終わると、早々と杉崎さん宅に急ぎます。


庭では蝉が、この日ばかりを限りとて泣き喚いています。
網戸の玄関の向こうで、杉崎さんと奥さんが待っています。


よーくお話をお聞きすると、彼は今朝になって責められると思い、再び出たらしいのです。
借金に追い詰められた彼は、自分の借金が300万あることを父と母は知らないとおもっているらしいのです。
だから、判ったら、叱られる・・・と、30すぎのおじさんは思ったのです。ZZZZ・・・

彼は母親が43才のときの子供です。中学生のとき、母親が乳がんになって入院・手術となったときに、学校での落ち込みとうろたえ方は語り草になっているそうです。。それほど、小心な性格なのに、身内には見栄を張って、虚勢で生きている・・・そういう人間らしいのです。

それでも、杉崎さんたちには、かわいい大切な息子です。
お母さんは「なんとか、もう一度探してください。おたくで捜してもらっていると思ったら、なんだか安心できるんですよ。でないと、わたし・・・」と泣き崩れます。
正直言って、家出をみつけて再び捜すとなったら、これはほんとうに大変です。
なにより、本人がより以上の注意をしますよね。より見つからないように、知られないようにと・・・。

しかし、お母さんの涙を目の当たりにして、「できません」とは・・・言えないです。。
その場でOリーダーに状況を説明して、なにができるか確認します。多少の無理も頼み込んでみます。私たちも仕事ではありますが、みんな人間ですもの、「意気に感じたり、情に流されたり」することだってありますよ・・(へぇぇーーーこれがホントの鬼の目に涙??←カゲの声)


ともかく、調査は再開です。杉崎さんご夫婦に、お約束して、再調査の連絡をします。

今度は・・もう逃がさない!!。覚えてらっしゃい。。。。
もう、杉崎さんを泣かせるようなことは、許さないからねっ!!(怒)
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by sala729 | 2005-08-15 16:06 | Comments(0)