私事ですが、娘が二人目を妊娠して、もうすぐ出産を迎えます。
上が小学三年ですから、だいぶ離れてはいるのですが、これも「計画妊娠」なのだ
そうです。

娘にしても八年ぶりの妊娠ですし、前と今とは住所地が違っているので、
前の病院ではなく、こちらの公立病院にお願いすることにしたらしいのです。

検診には我が家の車を使っていますし、病院が近いので終わると、一緒にランチと
いうことも多く、現状はいつも知っていますから、特に不安はないのですが、
「?」と感じることは多々あります。

ベビーについては早くから、胎内を映像化して見せてくれます。動画もあります。
それを見た初めは感激しました。
まだ鼻やら口やらも定かでない顔を見て「ね。これRに似てるよね」などと
傍からみたら、アホ親みたいなことを家人と言いあったものでした。
「頭大きいから、Aちゃん似か・・かわいそうに」などと、思わず蹴りを入れたく
なるような話題もありました。

それが6ヶ月も過ぎる頃、担当医が「この顔の上にある、ちょっとした瘤ね。
みんなよくあることなんだよ。大抵は出産までに治るんだけどね。でも、ちょっと
念のため、国立病院で精密画像撮ってみょっか?」とさらり。
もちろん、そんな風に聞いて、行かない親はおりません。
二回ほど行きました。そこで「うーん。大丈夫よ。大抵出産時には治ると思う。」
・・じゃもし治らなかったら、治療はできるの?・・・と、しっこいわたくし。
それは聞かなかったと娘・・アホ
担当医と国立病院の先生の言ったことは、同じじゃん。なんのためにわざわざ
早起きして行ったのか・・・

で、その国立病院の見解を担当医に話すと「そうね。やっぱ、そうよね」

このあたりまでは「見えすぎるが故の不安」と、わたくしも感じておりました。

日々がすぎて、お腹はじょじょに膨らみ、先日のことです。
「お腹のベビーいま2800グラムなんです。ちょっと大きいよね。もしかしたら
隠れ糖尿病かもしれないから、来週検査しょうか。」
「え。もしそうなら、どうなるんです?」
「うーん。入院かな。」

もちろん、小心者の娘です
入院ときいて落ち込んで帰ってきました。


お腹の子が、月齢よりも大きいというのはもう一ヶ月も前から聞いていました。
予定日まで待つと4000グラムに乗るかもしれないと聞いたときは
「じゃ、計画出産お願いしたら?」と、わたくしも言いました。
わたくしの時代は、計画出産はごく当たり前のように行われていたものです。

各言うわたくしもその一人です。

当時わたくしの尊敬する、愛育病院の内藤寿七郎先生も、予定日の前後二週間は
普通分娩と同じ・・言い回しに問題はありますが、このよううな趣旨を書かれて
いました。

で、それを娘が先生に告げると
「いやぁ、今はそういうのあんまりしないのよ。促進剤はねぇ。」

確かに、陣痛促進剤には問題はあります。でも、劇薬ではないのですが、ほら
「はさみとなんとかは使いよう」と言うではありませんか。
しかし、先生のその一言で、娘は何も言えず帰ってきました。

その上、隠れ糖尿病なら、帝王切開か普通分娩が選んでもらわないといけない。
しかも、普通分娩の途中で、帝王切開には切り替えられないからねと
さらっと言われたそうです。
何度も言いますが小心者の娘は、婿にこのことを告げ、どっちかと問われたら
迷わず「帝王切開にしょうね」と、決死の覚悟を決めたらしいです(苦笑)



・・・・わたくしの頭の中は今?マークで一杯です。
わたくしの出産から30数年。こんなにも医学は発達して、400グラムの超
低体重児が無事生まれ、成長し、凍結卵子やら、デザイナーズベイビーやらが
現実的になった現代に、普通のこんな妊婦が、わたくし達のときの何倍も
受診し、リスクを告げられ、夫婦で決死の選択(ま、本人たちだけですけどね)
して、お産をしなければならないなんて・・どういうこと?

わたくし達の時代は妊娠8ヶ月までは月1。8ヶ月から10ヶ月までは月2。臨月
からは毎週1回というのが、普通の受診回数でした。
でも、娘は最初から二週間に一回。それも病院内での血圧測定がやや高いからと
いう理由です。
自宅で計れば、ごく普通値です。
そして、「瘤」「かくれ糖尿病」と、続きます。

もちろん、お産は大変であることは判っています。甘くも見ていませんし、昔は
良かったと懐古趣味で言っているわけでもないのです。

こんなに医学が発達しているのに、なんでもっと「安全で安心なお産ができないのか」
というのが疑問なのです。

これは技術的問題だけでなく、いろいろな問題を含んでいるように思います。

① いつからか「患者さま」なんてむず痒いような名前で呼ぶようになった病院

② 少子化のためか個人病院は患者を取り合い、公立病院は「周産期医療の現場」
  なんて言葉に縛られヒューマンなお医者様は現場と組織に縛られ(と、ドラマ
  ではやってますよね)・・

③ それから子供が一番偉いという世間の風潮。わたくしなどから見たら、「あほ
  らし」と冷笑さえ浮かびそうなお子様族のお取り扱い。

④ 不寛容社会のせいか、ミスや失敗を恐れるあまり、過剰な自己防衛に走る病院と
  医療関係者

⑤ ネット社会に頼りすぎて自分で何も考えられなくなっている妊婦。しかも
  この手の妊婦は、経産婦である母親の助言より無責任なネットを信じている。


まだまだ挙げられそうなのですが、きりがなくなるのでもうやめて置きます。


子供の命。母親の命と二つの命のことだからと、声高に叫ばれたら、それはもう
その通りですとしか言いようがないのですが、だからこそ、どんなに辛くても
苦しくても、最後の責任は父と母が取る。
その覚悟があれば、出産はもう少し、ゆったりと大らかにできるのではないかと
思うのは、「昭和の化石ばばぁのたわごと」でしょうか。

わが娘はこんな母が、いつまでも煙たいようですが・・(笑)
・・・・・・・・・・・・・笑うしかないけど・(^^:)
       
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by sala729 | 2016-06-23 15:11 | Comments(0)