人気ブログランキング | 話題のタグを見る
先日の雪が嘘のように晴れ渡った青空に、鳶が・・・あ、あ、・・・・か、カラスの大群が~~。
気がついたのは、このニ、三日のことなのですが、私がよく走る高速のある場所に、最近
大量のカラスが飛び交っています。
そう・・まるで 乱舞 かのように・・・。
最初は、「あー。もう春だわねぇ。渡り鳥も帰る準備なのかしら・・」なんて、あまりに見当はずれな感慨に浸っていたのです・・(--;)

ところが、鳥たちに近づくにつれて、その全貌が明らかになると、それが、カラスの大群と知った時は、ヒチコックの「鳥」のワンシーン(・・・ふるいなぁ、わたしも。。)のようで、ぞっとしましたね。
高速道路を垂直に切るように飛び交う数は、数十・・もしかしたら百羽くらいもいたかもしれません。中には結構低めに飛んでくる命知らずもいるんですねぇ。
そのギョロっとした目ン玉をひん剥いて、威嚇しているようにすら見えるのです。鳥の分際で・・・。

あの独特の、ギャオン、ギャアオンという、声の潰れたお囃子みたいな泣き声は、窓ガラスを閉めているのにも関わらず、ほのかに聞こえてくるのです。
そして、その数が、日毎に増えているように思えるのは、私の気のせいでしょうか・・・。

なににしても、カラスには罪はありませんが、あまり好きにはなれないタイプです。(^^;;)
・・・・明日、通ったら、空一面が真っ黒だったらどーしょう・・・なんて、安直なホラー映画の
ストーリーみたいなことも、つい考えてしまいます。。。



そんな、「カラス、危険ストリート」を突破して、お逢いしたのか゜、谷内とみ子(仮名)さんです。
年齢は46才とお聞きしていましたが、電話の段階から、かなりHIテンションで、ちょっと
ためらいを覚えたのも確かです・・・。

若草色のセーターに、真っ白のダウンジャケットは、なかなかお似合いで、鼻梁の細い、間違いなく美人系のお顔立ちでした。

「別れた主人の勤務先を、調べてほしいんです。」

そういう電話は、かなり多いです。
昨今のうに離婚が増えると、それにまつわるトラブルも増発され、離婚後、慰謝料も養育費も払わず、逃げた夫を捜して欲しいというご相談は、年々多くなってきているような気がします。

聞けば、お互い再婚同士で、夫にも2人の連れ子。とみ子さんにも2人の子供。彼女は元の夫に預けてきましたが・・。
そして、2人の間にも、2人の子供をもうけました。つまり、この2人には、都合6人の子供がいることになります。(偉いぞっ!。こんな時代に。柳沢大臣にも聞かせたいっ!!・・・なんてことは
ないんですけどね。)


「世界で一番可哀想な人を、幸せにしてあげたいと思って、結婚したんですけどねぇ」
そういって彼女は、茶色がかった瞳をくるくるとさせています。
「悔しいんですよね。お金もあるし、そこそこいいかなって思って結婚したのに、ニ、三年で、
商売は傾いちゃうし、主人は優しくないしでね。その上、養育費も払ってくれないなんて、
どー思いますぅ?」
・・・・どーおもいますぅと聞かれても・・・・。
・・・・あなた、最初の言葉と、今仰ってる言葉って、裏腹のような気がしますけど・・・(^^;)

「私ね、向こうの家でるとき、国宝級の置物も、東南アジアの王族の親戚から貰ったお皿も
置いてきちゃったんですよねぇ。悔しいわぁ。持って出ればよかった。」

・・・・・・ぉ、おぃ、おぃ。。。
国宝って・・・。王族の親戚ってそりゃ誰???・・・話、おーきすぎないかい?(苦笑)


「国宝級なら、それだけ持って帰って売りさばいたら、養育費なんて問題じゃないですよね。」と
水をむけると・・
「ええ。そーなんですけど、行けないんですよ。彼の家には、向こうの父と母がいて・・・」


じつは彼女、すでに他社で一度、調査を試みています。
でも、それで判らないといわれたらしく、とても懐疑的ではあるんです。
でも、違う意味で、私も懐疑的になってましたけどね(苦笑)

結局、とみ子さんは調査することにしました。
あらかじめ、もしお写真がありましたら一枚か二枚、お持ちくださいと言っておいたのですが
よっこらしょと掛け声かけてテーブルの上に置いたのは5冊のアルバム。
なんと・・・彼の子供時分から、卒業アルバムまで持ってきているのです。

ふつー・・・そういう場合は一番最近のを持ってくるでしょうが・・・(苦笑)

そしてまた、とみ子さんは滔々と、ご自分のことをしゃべり始めました。
いかに、自分が人間愛に動かされて、彼と結婚したか・・。前途洋々たる自分の未来と、彼との
結婚を両天秤にかけたか・・・(って、すでにその時、2人とも、バツイチ子供2・・じゃん)

このまま、相槌を打ち続けると、夜が明けそうな勢いです。
今は、パートのウェイトレスをしているという、エキゾチックなとみ子さんの容貌に、現在の
境遇への不満があふれ出ていました。

この人の不幸は、今の自分を受け入れられないことなのかもしれない・・・。

by sala729 | 2007-02-07 11:54

<< 思いがけない結果    災厄を呼ぶ女・・・ >>