怒りは抑えきれずに、ふつふつと音をたてて、胸の奥で煮えたぎっています。
そりゃあ、こういう仕事ですから、怒りに燃える日もあります。不条理に、茫然自失の刻もあります。でも、でもね・・・これはあんまりじゃないですか?(・・・むっ)

雑音の入った電話は携帯からでしょう。
「おたくに相談したいちゃ、お客さんなんやけど、どこに行ったらえーかのぉ?」

こんな突然の電話に、まず誰から、何処からかかってきたのか確かめなければなりません。
「お客さんと言いますと、あなたさまはどちらさまですか?」
「え??え。。わし??わしかいね。わしゃタクシーの運転手よ。いまおばーちゃんがやね、
わしのタクシー乗っとるんよ。そいて゛おたくに相談に行くいいよるんやけど、そこはどこいね?」

・・・どこいね?・・・と、言われてもですね、そちらさまこそ「どこいね?」で、ゴザーマスわよ(笑)

「ご相談のお客様とお電話代わっていただけませんか?」
「えーよ。まちいや。」
ごそごそと音がして
「もしもし??。。。。はい、もしもしもし?。。。あれれれ・・・聞こえんよ。これ」

って、私なにも言ってないんでけど・・・(^^;)

「もしもし~~。聞こえますかぁ~。」と、ヒマラヤとでも交信しているかのような、遠い響きを聞きながら、ようやく聞き出せたのは、85才のおじーちゃんが家出をして捜して欲しいという72才の
おばーちゃんからの相談電話でした。

いますぐ来るというのを押し留めて、まずお約束を・・・・と、お話して、その日の午後14時から14時30分の間に、市内のジュリアーノという喫茶店で待ち合わせることにしました。
約束の地は、ここから300キロ以上はあります。
もちろん、Oリーダーの運転で、わが愛車はスーパーカーに変身して、信じられない短時間で
到着しました。
(これ、正確に何時間何十分とは言えないんです。・・・・だって明らかに、速度大オーバーなん
ですものぉぉ・・・)
たぶん、この真っ赤な愛車は、このあたりの高速パトの眼の仇になっているのでは?と思います。きっと、「目をつけられてる」ことは確かです。。。(振り切れるOリーダーはいいですけど
私が捕まっちゃったらどーしてくれるんですかぁぁ???)


ま、ともかく、私たちは14時ちょうどにお約束のジュリアーノに着きました。
古臭い外観は地方の駅前によくあるパターンの喫茶店です。
お店に入ると、正面がカウンター。左がボックスですが、お客は誰ひとりおりません。
視線をぐるっとまわすと、二階に続く木の階段が見えました。

「どうぞ」
躊躇する私に笑顔で、二階を指し示してくれるママさん。
会釈して二階に上がると、ボックスが15ほども並んでいます。

お冷もってきてくれたママさんに
「ここで、72才くらいのおばあちゃんと待ち合わせしています。もし、見えられたらすみませんが
二階だと言っていただけませんか?」
と、言うと、ママさんは困ったような顔で私を見ます。

「72才って・・・違うかもしれませんが、さっきおばあちゃんいましたけど、帰りましたよ。あなたと入れ違いで・・」
「ええっ!」

「でもずいぶん腰の曲がったおばあちゃんで、手押し車おしてましたよ。72才ではないような・・私はコーヒー淹れてたんでよく知りませんが、主人が応対してましたから、主人に聞いてみたらどうでしょう?」

ばたばたとまた下に下りて、マスターに話ほ聞きます。

「ええ。おりんさったですよ。いんま、あなたと入れ違いに帰りましたよ。○ぎタクシー呼んでくれ
言いますからよびました。
「そ、その、なにかお話とかされました?」
「おじーちゃんがどうのこうのとか・・・。もう帰らんやったら、うちもお墓なんか見てやらんのよとか怒ってましたよ。」
・・・・・・・・・・・・・そ、それだ。そのばーちゃんだわ・・・・・・・・・。

親切にタクシー会社で電話まで入れてくださって、配送係りさんに事情をお聞きすると

「あー。松島のばーちゃんね。13時半に来いっていわれて、ジュリアーノまで送りましたが、すぐにまた電話がかかってきて、迎えに来てくれいいましたから、また行きました。」

 な、なぜ???


それでも一応、ご自宅のオ電話はお聞きしていますから、当然かけてみました。
すると・・・

「あんたなぁ、しょーばい人やったら、先きて待っとるのがふつーやろうがぁ。ああん。」

 むかっ
な、何よこの態度。人生何倍も生きてるくせに、口の効き方も知らんおばばじゃのぉ。。。

「私は、前のお約束があるので14時から14時半までには行きますと言っておいたはずです。
そして、14時ちょうどに到着したかと思いますが・・・」
おぉぉ・・・・よー言うた~

「フン。商売人なら、はよう来とくもんじゃ。それともなんかい?。儲けにならんやったから
文句言い寄るのかぁ??」

「そーいうことじゃないでしょ?。お約束はお守りくださいといってます。」

「そーか。そーか。やっぱり金儲けにならんから、言いよるんやな。金、金と言い腐って・・・」
「そんなこと言ってないでしょ。お約束なんだから、守ってくださいと言ってるだけです。
こうして、ここにいる間も、相談電話は入ってるんです。」
「ほなら、そっちいけばえーじゃろ?・・・ほんまに今頃の若いモンは、金、金言い寄って・・・
どいつもこいつも・・・・しょもないのぉぉ」

・・・・・・く、くそばばぁ~~ (品がなくてごめんなさい。でも、今日だけ許してください。もちろん、叫んだのは心の中だけでです。絶叫しましたが・・ペコリ)

逢いたいと言ったのはあなたでしょ?
お金、お金というけど、いくらかかるかも判らず、いくらいるとも言った覚えもなく、おじいさんが
家出したというので、お気の毒にと、命知らずの疾走で辿り着いたというのに・・・なに?
なに?この台詞。

私たちのこと、「悪代官」ぐらいに思ってるわけ?
「越後や、そなたもワルじゃのぉ」って、袖の下もらっているとでも思ってるの?!


Oリーダーは、苦笑いしながら
「まぁまぁ、おばーちゃんなんだから、しょーかせないじゃない。許してあげなさいよ。」とは
おっしゃいますが・・・・

確かに、時間がたつにつれ、気の毒さがじわじわとこみ上げてはきますが・・・・それでも
ここで(ブログ上)で、せめて叫ばないと、明日がきませんっ!(きっぱり)

と、いうことで、怒りにまかせての、品性のない数々の発言、お許しくださいまし。(深謝)
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by sala729 | 2006-11-04 16:44 | Comments(1)

Commented by 一銭五厘 at 2006-11-07 20:44 x
そもそも、300キロも離れているような所の人が、
どうやって、相談員さんの会社を知ったんでしょう?
普通なら、もっと近い所を探すでしょうに。

気持ち、よーくわかります。読んでて、「くそばばあ!」と
言いたくなりましたから。

>時間がたつにつれ、気の毒さがじわじわと

さすが、相談員さん、大人です。
ワタクシだったら、こうはなりません。
「そんなんやからじいさんも出てくだわ!」
と思うデスネ。

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