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上着を着ていると、汗ばむような11月の始まりですが、北の支社では雪が舞ったり、コートの襟が立ったりしてるそーな・・・(こうなると日本も広いなぁとしみじみ感じ入りますよねぇ)

先月末ごろから、それまでの慌しさが何処にいったの?と、思えるような「まった~り」した、ぬるさが、今日も続いている月初です(^^;)

そんな折にななってきたのが西田さんからの電話です。
二ヶ月前に、奥様の浮気を疑って、調査に入ったものの、夜だけ別居の奥様が一旦帰ってきたことから、もう動きません。調査はやめますと言ってきたかとおもうと、やっぱりやりますと訂正したり、支離滅裂の「愛妻家・西田」です。

狂おしいまでに妻の珠美さんを愛している西田さんは、帰ってきた珠美さんを事ある毎に問い詰めました。
食事中に携帯がぷるんとでも鳴ると「誰や?」
「由美子さんよ」と、言うと「嘘言うな、見せてみろ?」と、携帯をとりあげ、ついでとばかりにスクロールしてそれまでの履歴を食い入るように見つめます。
「非通知」や「通知不可」「公衆電話」「見知らぬ番号」があれば、それを今度は問い詰めます。

主婦の携帯ですから何日も前の履歴から残っていますので、前の非通知が誰からでどんな電話なんて、すぐに思い出せるはずもありません。しばらくして、思い出して言うと
「なんで嘘つくんや。ほんとのことなら、すぐに言えるやろ!」と、責めます。

これでは、珠美さんもやりきれないでしょう。
一週間前も同じような喧嘩になって、とうとう珠美さんが
「あんたみたいに言うなら、なに言っても無駄やないの!」と、叫ぶや否や自分の携帯をパキンと二つ折りにしたそうです。

そして、次の日、次男の少年野球の練習についていった珠美さんの帰りがいつもより少し遅くなったので、西田さんはまた彼女を責めました。
「なんで連絡せんのや!」
「携帯ないんやから、連絡なんてできん!」
珠美さんは女友達のところにいたと言います。



そんな話を、綿々と続ける西田さんは自己反省はしているようです。
でも、言われている珠美さんにしたら「針の莚に石畳の重し」を乗せられているようでしょう。

西田さんは珠美さんを愛してると言います。
「恥ずかしいから誰にも言えんのやけど、Aさんやから言いますけど、愛してますよ。」と
ぶっきら棒に言います。
「だったら、奥さんのこと信じてあげなさいよ。というより、あなたは離婚したくないんでしょ?」
「・・・ええ・・」
「それなら、今から一ヶ月、何もしない。なにも言わないで、珠美さんに接してみなさいよ。一ヶ月たったら、調査してみましょう。
それで、接触がなかったら奥さんは浮気してないわよ。」
「その前にやめたら?」
「それなら、それでいいでしょ?。やめたなら、それに超したことはないでしょ?」
「もし、相手がいたら?」
「それはそのときに考えましょう。だって今考えても、今度はあなたはそればっかり考えて、また
珠美さんを責めるでしょ?あなたみたいに、四六時中責めていたら、めちゃめちゃ用心するか
開き直るかのどっちかよ。
それって、あなた自分で自分の首絞めてるようなものよ。」


「うーむ」
渋めの福山雅治が苦悶の表情を浮かべている様が眼に見えるようです(苦笑)
「オレみたいなのは、どーにもならんですかねぇ?」自嘲気味に西田さんは言います。

「なりませんねぇ。(笑)。もう、西田さんにかかってるんです。あなたがこの一ヶ月、いっさい
奥さんを責めないでいられるかどうか・・・。
もし、それができないのなら、調査してもムダです。もしも、浮気していたら奥さんは、用心に用心を重ねるだけでしょうし、浮気してなかったら、あたなに愛想を尽かすだけです。そしたら、
彼女があたなから去るだけですよ。あなたがいくら愛してると言ってもね。」

「でも8月のときにはメールでね・・」
「そうやって過去のことをほじくりだして何度も何度も、責めてるんでしょ?」
「・・・・・・・」

決して悪い人間ではないのです。むしろ一本気で、生真面目な職人気質の人なのです。
でも、いかんせん、奥さんのこと愛しすぎているのです。しかも、とても不器用に・・・。

「・・・・・・・」
しばらくの沈黙ののち・・・・

「判りました。Aさんの言うとおりです。我慢します。そやから、たまには元気しとんかって電話くださいね。」
「はぁ??・・・・(なんて゜私が??とは、思いましたが・・・^^:)そうですね。」


さあ、西田さんはこの一ヶ月が守りきれるでしょうか・・・。
自分の中の猜疑心と嫉妬は、あなたが思っているよりも、ずっと手強いのは確かなのですけれども・・・(苦笑)

by sala729 | 2006-11-01 15:48

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