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60代と70代と思われる二人の男性が連れ立って、その場所に現れたとき、「むむっ。」というのが、私の正直な感想でしたね。(苦笑)

相談電話を友人と称する人がかけてくる・・というのはよくあります。
女性の場合は、勇気がないとか、怖いとかいう理由です。男性もプライドや世間体などから、はじめは誰かに・・というのは珍しいことではありません。
でも、そんな場合も、必ず「ご本人」からもう一度お電話いただきたい旨をお伝えしてご本人とお話をして面談のお約束をします。

もちろん、中森さん(64才・仮名)の時もそうでした。
中森さん自身とお話して面談を決めましたから、はじめにお電話くださった青井さん(70代とおもわれます・仮名)が、ご一緒とは思ってもみませんでした。
女同士のお友達の場合は、ままあります。(お友達同伴)しかし、親族でもない男性同士がふたり・・と、いうのはなかなかありませんねぇ(^^;)

これは男女差別でもなんでもありません。女性だからいいとか、男性のくせに・・なんて言うつもりもありません。ただ、事実を述べているだけのことです。。。


「いゃあ、中森さんが心配でねぇ。わしゃあ、黙っとられんかったですよ」と、青井さんが言うと
「青井さんには本当に心配してもろーて。」と、中森さん。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・失礼ながら、お二人の関係を疑ったり、想像したりしてしまいました。(これも、職業病なのかも・・苦笑)


中森さんのお話が始まりました。

もう15年も前に妻を亡くして、男手で育てた、子供たちもそれぞれに仕事や家庭を築き、長年勤め上げた半官の会社も定年になり、しばらく遊んだあと、中森さんはかつての会社の下請け
会社に乞われて再就職しました。

元来がまじめな中森さんはそこでも頭角を現し、すぐさま現場の責任者に抜擢されました。
その会社は前の会社の天下りのための会社と言ってもよく、全員がそういう年代、そういう前歴の人たちばかりでした。
その中で、実務経験も短い中森さんが抜擢されたことで、軋轢があったことは、想像できます。
特に、古参の前田という女性は、それから中森さんを目の仇にし始めました。
あることないことの噂を言いふらす。お茶は入れない。机も拭かない。言うことも聞かない。
そんな、前田は女性社員のボス的存在でしたから、子分もいます。
そういう、何人かが、精神的に中森さんを追い詰めていきました。

当時、中森さんには交際していた女性がおりました。
彼女も10年ほど前に夫を亡くし、旅行会で知り合った二人は意気投合し、交際を育んでいました。
そんな二人のことを知った前田は、こともあろうに、自分たちと同じ職場の妻子ある男性を彼女に紹介し、二人の仲を取り持ったのでした。
二人は急速に親しくなり、彼女と中森さんは疎遠になりました。


それだけなら、それでよかったんだ・・と、青井さんが続けます(^^;;)
その男性から、中森さんのことをいろいろと告げられて、彼女はすっかり嫌気がさしたようです。
中森さんからの連絡を一切絶つようになりました。
そして、前田の「いじめ」は、それで止むどころか、ますますエスカレートして、中森さんの帰りを待ち受けたり、中森さんへの個人攻撃をやめようとはしません。

「わしの中に、彼女への気持ちがまだあるのは、否定しません。でも、妻子のある男と交際したら傷つくのは彼女ですよ。それを言っても、わしがおかしいこと言うと聞き入れてくれんようになったんです。これも、ぜんぶ前田の差し金ですよ。もう、わしは頭がおかしゅうなりそうですよ。」
自虐的に笑う中森さんを青井さんは、痛ましそうに見つめています。。。
(・・・・・・・・うーん・・・コメント不可・・)

そして、交際などしていないと言い張る彼女の言葉の嘘を裏付けるためにも、ほんとのことが
知りたいと中森さんは言うのです。
ほんとに逢っているのかいないのか。・・・・それが知りたいんじゃ・・と、うなだれる中森さん。
見つめる青井さん・・・・・(うーん。またまたコメント不可)
「調査するんなら、費用はわしも持ってやるけん」と、青井さん。
「いやいや。そんなことは頼めんよ。」と中森さん。。。。。。。(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)



こういう仕事ですから、いわゆる「同性愛」がらみのことについては、いろいろと知っていますし
そういうご本人に遭遇することも多いです。
それがらみの調査も、今現在も何件かは扱っています。
ですから、とやかく言うつもりはありませんが、このお二人が、そうかどうかは別にして、そうでないなら、この光景はかなり「異様」です。

こういうお二人の関係が、日常的なことで、彼女の前でもそうだとしたら、彼女の心変わりの原因は、そのあたりにあるのかもしれません。
でも、今それを言ってもムダでしょう・・・。

それにしても、小柄ながら日焼けしたりりしい顔立ちの中森さんと、薄くなってゆらゆらと立ち上がる白い髪を時々手のひらで押さえながら、金壷眼で、愛しげに隣を見つめる青井さんが
なんか、可愛く見えてくるのは気のせいでしょうか??(苦笑)

by sala729 | 2006-10-17 11:28

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