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いつになく温和なRさんが、「これ、ブログで書いてください」と、憮然とした表情で昨日の面談の顛末を話はじめました。

・・・・相談者は、うららさん(48才・もちろん仮名です。)
梅雨が開けそうで開けないない今頃は、大雨とカラカラ陽気が替わりばんこに訪れるいやーな季節です。そんな日の夕方・・・

待ち合わせの喫茶店にやってきたうららさんは、ローライズのジーンズにチビT。半端なたてロールの茶髪は「ふ」入り・・・といういでたち。
(え?・・「ふ」入りってなんのことって??・・・・あれですよ。葉っぱに入っているふ・・と一緒。
つまり、茶髪の下に見え隠れするのは白髪・・ということですね。^^;)

小柄な体ですから、そりゃあ遠目に見れば・・若くは・・見られるでしょうね・・たぶん・・。

さて、話はこれからです。。。

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「主人の携帯にね。女からの電話が入ってるのよ。それが誰なのか調べたいのよ。」
向き合った喫茶店で、斜めに座って、本人はポーズを取っているつもりなのでしょうね・・・。

「ご主人はおいくつですか?」
うららさんのお年は、電話の時に聞いています。お逢いするときの参考にしなければいけませんので・・。
「ちょっと年下なのよ。」
言いよどんでいる次の言葉をまっていると、お決まりのタバコを指に挟みながら、さも「さらり」と
言うようなフリをして・・

「24才なのよ。」と、言います。
「へっ?!」・・・・・(あの、おっとりとした優しいRさんにしては、珍しいリアクションです。。)
うららさんは、なにかぁぁ??と、言わんばかりに睨み返してきます。
「お、お若いですね。。。」
(さすが、わが社の良識派・・当たり障りのないところで収めますわ・・笑)

「ええ。ちょっと年の差があるのよね。」
・・・ちょっとじゃないでしょう・・・・と、私なら返してますね。。。

「子供もいるのよ。それなのに、あいつったら・・」
悔しげに唇をかむうららさんに、Rさんは困惑します。
子供って・・・子供って・・・誰のぉおお????・・・・・・

「お、お子さんは、な、何歳ですか??」
「5才よ。主人が19のときの子。」
・・・・・・・・・夫が24才と告白して、うららさんの「箍」が外れたのか、堰を切ったようにしゃべり始めました・・・・。


「主人とは、彼が16才のときからの交際よ。え???つきあったきっかけ?・・・そんなのもうどーでもいいでしょ。彼のお母さんは、私より2歳下よ。私にも、28才の息子がいるわよ。
え?・・・わたし?・・・私は三度目かな。そう、三回目のけ・っ・こ・ん・よ(笑)」

・・・・・・Rさんの頭の中には、うららさんの言葉がグルグルと回っています。。。

「あ、でも私、彼のお母さんとは仲良しよ。ほら、年も近いし、ガハハ~」
体に似合わない豪快な笑いに、Rさんはあ然としたまま、うららさんをみつめるばかりです。

・・・・年も近いしって・・そんなこと自慢になるのぉぉ??・・と、心の中で叫んでいたか、どうかは
Rさんにしか判りませんが、私なら、絶対に叫んでいますね(苦笑)
・・・・・16才の時からの交際ですって??・・・それって 犯罪よっ!
しかもですよ、あれほど仲良しと強調しながら、うららさんは姑に自分の歳は告げていません。
(もしかしたら、夫にも言ってないのかも・・なんて勘ぐっちゃいますよ。。)

なんだか、夫が気の毒になりました。。どう考えてもても「オバサン蜘蛛の毒牙にかかった哀れ
若蝶といったイメージが膨らんでくるのですが・・・。
しかし、まぁ、彼の母も母ですよ。
なんの因果で、年上の息子の嫁と、フレンドリーに付き合わないといけないんです???

・・・・これだって愛でしょ。愛に年の差なんてない・・・なんていう「純愛至上主義」の皆さまには
大変申し訳ありませんが、うららさんにはこの言葉、あてはまらないと存じます(・・急に開き直った>わたし)
三度目の結婚。16才の少年との結びつき。年下の姑。年上の連れ子。24才の年の差。不相応な若作り、これだけのことが羅列されて、それでも「愛があれば・・」なんて言葉を信じるには、私はこの仕事に浸りすぎてます(^^;;)


真っ赤な外車を乗り回して(かなり古いらしいですけど・・)若作りをしても、48才で5才の子供の
子育てにはパワーを使い果たしているでしょう。
(これは子育て経験者なら誰もが通った道ですが、子育て中は、なりふりかまわず悪戦苦闘していますから、20代でも40代に見えることは、ままあります。セレブなミセスだの、美しいお母さんだのは、子供がそこそこ大きくなってからか、よほど生活に余裕がある場合だけです。)

じっと目を凝らすと、チビTからでた二の腕には、なかなか直りきらない「虫刺され」の跡や
手の甲には隠しきれない「しみ」が何個か浮き出ています。

これは意地悪観察ではなくて、「人間ウオッチング」です。こういうものを見つけたほうが
相手に対して、優しくなれるというものです(苦笑)

一方的なうららさんのお話を聞いてあげること4時間。

「じゃ、お義母さんにこのお金だしもらうように頼むわ。自分の息子のことだし。私とは仲良しだしぃ。」
・・・・アホ・・・本気でそう言っているなら、アホとしか言いようがありません。
どこの世界にこの嫁に加担する親がいるでしょうか?
あまりに不憫なわが息子に、こっそり、離婚を勧める親はいても、嫁に加担して、息子の所業を
調べようなんて親はひとりもいないでしょう。。。


この傍若無人、本能のままの若作り妻に、さすがの「穏やかスマイル」のRさんも、Oリーダーと帰宅途中に、生ジョッキを重ねたことは・・・黙っていましょう・・(あ・言っちゃった・・・ご、ごめん・・)

by sala729 | 2006-07-01 11:09

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