パッと見には、なかなか素敵でした。
背も高いし、短く刈り込んだ栗色の髪に、小さめの顔。眉と目の間はお約束のように狭く、彫りの深いエキゾチックな容貌といえるでしょう。
ただし、その黒地に金ロゴのブランドマークと、二昔も前に流行ったような喜平のぶっといネックレスをじゃらじゃらとこれ見よがしに付けてさえいなければ、「いい男」カテゴリーに入れてあげたのにぃ・・と少し残念でした(苦笑)

谷原さん(34才・仮名)は、そんなアンバランスな公務員さんでした(笑)

「嫁は浮気してます。ぜったいに・・」
そう言って、取り出した写真の奥さんは、細身の体にピタピタのカットソーと、ジーンズ。隣の小学6年と4年の子供の母親にはとても見えません。いわゆる「男好きのするタイプ」なのだそうです。←N係長いわくです。。。

「オレが飲みにでたらすぐに出るんですよ。子供は隣がオレの実家ですから、声かけたらいいんです。それで、オレが1時ごろかえりますから、嫁はきっちり12時には帰っているんです。でも、嫁は自分の浮気の相談を友達にメールしてて、その友達の旦那がオレに教えてくれたんです。」
「あなたと、そのお友達の旦那さんはお知り合いなのですか?」
「もともとは、オレの友達です。それが・・・」

・・・・・・・・うーーん。これでは話が混線して、なにがなんだか判りません。
ちょっと整理しますと・・・・。

谷原さんの妻は、頼子さん(34才・仮名)。
そして、谷原さん自身には、幼馴染の友達が四人います。
仮に、A(私ではありませんっ。念のため・・)、B、C、Dとします。
Aの妻はバツ2でA子。Bの妻はバツ3でB子。Cの妻もバツ3でC子。Dの妻はバツ2でD子。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんとも、みなさん華々しい過去をお持ちです(^^;)
頼子さんは、夫を介して、これらA子、B子、C子、D子と、知り合いました。
そして、夫がいない間にこの5人の妻たちは、それぞれにアリバイ工作をし、時には子供の世話も順繰りに行って、それぞれの浮気を助け合って(?)きました。

そして、夫たちも、それぞれ集まっては、酒を飲み交わし、浮気のアリバイ工作にうつつを抜かしていたのです。
もちろん、谷原さんも、浮気しています。(・・溜息)

そして、このA子の携帯電話を、Aがこっそり盗み見しているのです。
そして、A子に送られる、頼子さんや他の女たちのメールを、それぞれの夫たちに情報として流しているのです。
「今日は、逢えてうれしかったんよ。」
「うちのが、早く帰ってくるから、明日は逢えんと思うと、胸がキューっとなるんよ。」
などと、書きたい放題。

じつはこのグループにはもう一組E夫婦がいたのですが、このE子の浮気が、夫にばれて、この二人は離婚しました。
E子は、ひとりになったのですが、頼子さんたちグループとの交際は続けており、女同士の友情は、濡れた麻紐のように、ぎしぎしと深く捩れて食込んでいるようですが、Eは夫グループからは
なぜかつまはじきにされているようです。
どうやら、それは自分が離婚した腹いせに、夫グループの悪事を妻グループに暴露されてはいけないと思った、夫グループの遠謀深慮(・・って言うのかな?この場合)らしいのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これって、女の友情のほうが固い・・・ってことですかぁ?・・・・・


ともかく、狭い漁師町の中で、この天衣無縫な両グループは、危うい均衡を保ちながら、お互いを牽制しあっている・・ということです。(苦笑)


「でも、いくら奥さんを調べて、証拠とっても、あなたも取られたら、それでおあいこよ。」
と、老婆心ながら囁くと

「ええ。だから、オレは今から、女と別れてきます。とりあえず別れてくれって。」

とりあえずって・・・・どーいうことだぁぁ??・・・・とは思いつつ、私の思考から大きくはみ出した
倫理に、なすすべもありません。。。

「先に証拠とってやりますよ。こーなったら一刻も早くですよ。」
谷原さんはニンマリと笑います。


それにしても。。。。この「どろどろの相関図」・・・・・なんといえばよいのか・・・。
夫グループも妻グループも、奔放すぎやしませんかって・・・。

このグループから、あと10年もしたら、「バツ10」なんていうのが、本当に現れそうな気がします。。。(・・・・深溜息)
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by sala729 | 2006-05-31 22:43

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