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まるで予定調和のように、素行の結果がでた望美さんでしたが、相手女性のことをさらに調べたいと、調査は続いています。

ですから、望美さんとしては、もう少し静観しておきたかったのですが、夫の方が、ワラワラと動きはじめて、まるで「聞き分けのない駄々っ子状態」・・・・(--)

まず時系列でお話しますと・・・

夫は、出張帰りにそのまま、女との「愛の巣」に向かいました。
そして一夜をともにして、翌日昼すぎに、何食わぬ顔して自宅に戻り、子供参観に出席したあとは、実家でお寺さんをおよびしての法要。
そのまま自宅で泊まったものの、翌日望美さんの出勤を待って、女との愛の巣に直行です。
女は、仕事に出ているというのに・・・もう、首ったけ・・なのですね。(・・・アホ)

翌日も仕事は出張明けの休みで、終日行動を共にしています。
そんななかで、望美さんが
「お父さん、お金ないからカード使うわよ。」と、入れた一本の電話。。。これが彼の心を痛く刺激したようです。。。

「それはオレの金やぞ。勝手に使ってええんかぁ。」

望美さんは、別に自分の洋服を買おうとかブランド品を買おうなどと言ってるわけではないのです。望美さんのパート収入を生活費に当てている現在の状況では、日々の暮らしだけで精一杯で、なにか特別の支出があると、夫にお願いするしかないのです。

翌日のことです。
望美さんは、夫の実家に預けている自分の荷物を取ろうと、義母に電話をいれました。

「尚武(夫の名前)が立ち会わないと、入れてはいけないって言われているから、開けられません。」と、そのまま電話を切られました。

・・・・・・・なんて、冷たい言い方・・・義母は夫の浮気を我慢しろとは言いましたが、こんな
態度ははじめてです。

納得できない望美さんは、実家に向かいました。
インターホーン鳴らしても、鳴らしても、義母は出てきません。
ドアも何度か叩きました。カーテン越しに義母がどこかに電話しているのが見えます。
きっと、夫のところでしょう・・・。

少しすると、望美さんの実母がやってきました。
「どーしたの?お母さん」
「尚武さんから電話があって、望美がうちの実家で暴れているから、押さえてくれって・・」
実母は困惑したような顔ていいました。

そして、昨日のことです。

話があるからお前の実家に行く。8時に行く・・と、夫からの一方的メール。

望美さんが、自宅から実家に向かうと、彼は母親と一緒にPで待っていました。

そして、三人で実家の居間に入った途端、義母が
「もう、こんな恐ろしい嫁とは一緒に暮らせません。出て行ってもらいたい。」

実母はあ然としたまま、義母を見ていました。

「お前は、この家に帰れ。俺はお前とは暮らさん。」

なんと身勝手な親子でしょう・・・怒りに震えた望美さんは一瞬言葉を失ったそうです。

「なんで、私が出ていかんといけんの?。出て行くなら、あなたが出て行って。」
ようやく言うと

「そうか・・判った。オレが出て行く」
彼はこの言葉を待っていたようですね。
これで大手を振って、女と暮らせると思っているのかもしれません。

「ほんとに怖い嫁やわ。これでは尚武が可哀想。」義母はわざとらしくすすりをあげています。
「おまえなぁ、浮気しとった身で、えらそーなこと言うなよ。」
彼がすごむと義母は勢いづいて
「ほんまや。電話だけって言うけど、男と女の仲で、電話でけで済むはずかない。」

・・・・・・・・このとき、望美さんは悟りました。夫が義母に、自分のことをどれだけ懐疑的に
話たのかを・・・・・・


「私は、浮気なんかしてません。お父さんこそ、毎日、毎日家にも帰らず、女がいるんでしょ?」
望美さんのなかの、小さな堪忍袋が、ぷちっと小さな切れ目をつけました。

「そんなんおるはずかないやろ。お前の妄想や。」
「ほんまに、自分のこと棚に上げて・・怖ろしい嫁やわ。」と義母。
「ほんとに?・・ほんとにおらんのやね?」

「おらん言うたらおらんわい。それほど言うなら、証拠もっこい。」
隣で、激しく同意して頷く義母の顔を、望美さんはどんな思いでみつめていたのでしょう。

たまりかねた実母が
「もう、いい年した大人のことなんやから、二人のことは二人で解決しなさい。尚武さん、あんたも、一人前の男なら、そんな、お母さんに後押ししてもらうような言い方は、しなさんな。」


すると、血相変えたのは義母です。
「え゛~。うちの尚武が、マザコンや言うんですかぁ。それ、どーいうことですぅ」

 勝負あった!

完全に、実母の勝利ですね。

夫と義母を追い返した実母は、望美さんに向かって言ったそうです。
「あなたたちが結婚したとき、早すぎと私もお父さんも反対したけど、親子の縁切ったわけやない。あんたがよーく考えて決めたらええことや。幸いなことに、うちは細々としでも、こうして商売していけてるし、私やお父さんがいなくなったら、お姉ちゃんがひとりでここやらんといかんようになる。あんたさえその気なら、子供たち連れて、ここで゛お姉ちゃん助けてくれてもええんよ。」

彼と結婚したいばかりに、出来ちゃった婚を企んで、半ば父と母をだまし討ちのようにして、
踏み切った結婚の形が、こんなに綻びてきて、それでも母は、居場所を作ってくれると言うのです。

彼とやり直すにせよ、離婚することになるにせよ、望美さんは、自分のしたいことを考えに考え抜いて、やり遂げたいと言っています。
もうすでに、長男も次男も、自分と夫が出会ったときの年齢は抜いています。

自らが母であり、娘であるという現実は、心強くもあり、ちょっと物悲しくもある、思いとして
そっと心にしまい込んだ望美さんでした。

by sala729 | 2006-05-20 12:54

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