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決して同じ「事情」はなく、同じ「人」でも、同じ「状況」でもないのに、出来事は、潮の満ち干きのように、押し寄せてきては、それぞれの結果を得て引いていきます。綺麗な引きざまを見せる
浜辺もあれば、眉を顰めたり、心が騒いだりする幕切れもあって、日々同じ気持ちで過ごせないのが、この仕事の「醍醐味」なんですねぇ。これが・・(^^)

51才の息子さんの浮気の相談にこられた小山さんのその後について、お話したいとおもいます。。。

息子は6才年上の同僚女性とデートを重ね、あろうことか夫婦喧嘩のさなかに、その女を呼び出し女に「妻の心得」を、嫁に向かってとうとうと披露させるという、トンデモナイ夫だったのですが・・。
その息子をマークし続けて、判ったことは、二人は「ダンス」に「カラオケ」という、中年デートパターンを繰り返しているということ。女に息子がいるので(女は夫と死別)いつもいつもは、女の所には立ち寄れないし、泊まれないということ。そして、リードはいつも女。息子はそのリードを享受するかのように、まるで「ポチ犬」のように、あとをついて回っているということでした。

報告書を一瞥した小山さんは、半ば想像していたとはいえ、あまりに情けない息子の姿に
言葉もなく、暫し呆然としてらっしゃいました。
女に指示されて、お使いロボットのような息子。飲んだくれて歩道にぺたんと座り込み、いぎたなく眠りこける息子。忠実な召使のように女の後ろを嬉々としてついて歩く息子。

お母様は途中で、報告書をパタンと閉じ、目をつぶったまま身じろきもしませんでした。


さて、このあとです。・・・・・企業秘密もありますので(・・すみません。思わせぶりで・・^^;)
途中経過は・・・・すっ飛ばしますが・・・・(どうぞ、いろいろごそーぞーくださいね。)
この、調査結果は、ふたりの知るところになりました。

経緯はどうであれ、不倫関係であることは事実ですから、ふたりに弁明の余地はない・・・はずでした・・(苦笑)

ところがです。。
真夜中まで、妻子ある男性と毎日カラオケ入り浸りなんて、それだけでも倫理に外れていますよね。ダンスにしても、連れて行ってとせがむ奥さんを、叱り飛ばして連日ふたりでチークなんて、これも、良識のある大人の所業とは思えないと、責められた息子と女が取った行動は・・・・
嫁を仲間にいれることでした。
翌日の勤務が朝早いからと断る嫁を無理やりカラオケに連れまわして
「なぁ、いつもこうして三人で遊んでるって、誰に聞かれても言えよ。」と、息子は迫り
「私らのこと、なんも後ろ指、指されるようなことはしとらん。ぐたくだ言うのは人権侵害やないの。徹底的に戦うわよっ。」なんて的外れの怒りを口にして、ふたりは意気軒昂としているのだそうです。

翌日の勤務のことを考えると、嫁は返す言葉もなく、ただ時間が過ぎるのを待つばかりでした。
これって、一種の拷問じゃありません???

そして翌日も
嫁は息子に引きづられるようにして、女と待ち合わせの喫茶店に連れて行かれました。
「もう、こうなったら弁護士さんに頼んで、ぜーんぶ調べてもらうから、あんたもしっかりせな
あかんよ。」と、女にハッパかけられ、息子はハイハイと、頷いています。


それを見ていた嫁が、自宅に帰り、お母様に
「お義母さん、うちの人立ち直らせることができるのは、あの女しかいないわ。あの女にすがって
立ち直らせてもらわんと、もう、うちの人だめやわ。」と、訴えてきたのだそうです。

「何を言うの。どこの世界に、妻が、愛人に、夫を立ち直らせてくれなんていう話がありますかっ。お芝居やあるまいし・・。あんたがそんな弱気言うてどうするの?」と、お母様は叱咤したそうですが、困り果てて、私に電話をしてきました。

今回の調査のことは、嫁は知りません。知りませんが、いくらなんでも、この嫁も、主体性がなさすぎ。
お母様の言うとおり、どこの世界に・・・と、いう話です。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この場合、嫁がまず意識を
変えないことには、状況は変わりません。自分は妻であって、夫は自分の夫であるという意識。
女に、夫の指示してもらいたくないという嫌悪と、ましてや夫婦間のことについての、口出し無用という強い態度が生まれないと、夫は戻りません。

今だって、女は
「私は、こんな優柔不断な男は嫌いよ。でも、いやいや言ってもついてくるんだから、しょーがないでしょ」と、嘯いており、誰の前でも
「私にも選ぶ権利があるわよ。なんでこんな男を・・」と、言われても、息子はヘラヘラと笑っているだけです。
こんな夫でもいい(・・失礼。)と、嫁が思うなら、ならば女から夫を取り戻さなければなりません。
・・・・・・私なら、いりませんけどね(ーー;)


現状報告をしたあとで、新聞を広げてビックリ仰天!!
78才の妻が62才の夫にてんぷら油かけたという記事。・・・・・よーく目を凝らして見ていると
これって・・・今月の初めにあった「相談電話」と、同じシチェーション・・・・・・・。
あわわわ・・・・あのときの相談者なんだ・・・・・・(言葉なく・・)

こんなエキセントリックな「週明け」で、今日も始まりました。
まだまだ、表面は静かな午前のオフィスです。この静けさが、喧騒に変わるときが、ドキドキするほど楽しみです~。

by sala729 | 2006-04-24 10:45

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