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和美さん(31才・仮名)の、相談電話が入ったのがつい先日でしたが、結果は事の外早くでました。
和美さんはバツイチで、当時2才のまりちゃんを連れて、夫のもとに嫁ぎました。夫は初婚で、父を早くに亡くし母が、田舎の旧家を切り盛りしていました。それでも、初めて和美さんが実家の両親と当家を訪れたとき、まりちゃんが小さな両手を合わせて、仏壇に額づく姿を見て「あぁ、この子は白川(婚家)の家の子です。大事にしますから、心配しないで来てくださいね。」と、和美さんの手を取った姑さんの姿は忘れられないと、和美さんの母は言います。

こうして始まった和美さんの結婚生活でしたが、二人目の子供にも恵まれ、まりちゃんが2年生を終えた3月に、夫の浮気が発覚しました。ダッシュボードを調べてみると、ルート薬品の営業をしている夫は、得意先のエステサロンのバツイチ経営者が相手のようです。二人のツーショット写真に始まって、ラブホテルでの携帯動画を取っていたり、ペアネックレスにペアリング、相手女性のあられもない姿の写真と、出るわ、出るわ・・(^^;)
和美さんは、逆上して、その携帯を ばきっ と、真っ二つにしたそうです。そしてリングもネックレスも、川に投げ捨て、残された写真だけを、スーパーのビニール袋に投げ入れ、実家に持ってきていました。

実家は住宅街の喫茶店で、母と祖母が回してしましたが、祖母が亡くなり、和美さんが手伝うことになっていました。ですから、もちろんこのことは、母も知っています。

「もう二度としない」と、平謝りの夫でしたが、相手の名前を聞いても言わず、女と話したいという
和美さんの希望も叶わず、無理やり問い詰めて、夫に女に電話をさせて代わり、別れてくださいと言うと、しばらくの沈黙があって、明らかに相手は不貞腐れて「・・当人同士の問題でしょ。でも
そんなに言うなら、別れてあげるわよ。」と、ほざいたそうです。(あら、下品な言葉でごめんなさい~)

そういう経過があって、和美さんの心の中は、もやもやとするばかりで、納得するはずがありません。それで、調査を決心した・・ということです。そして、前述の通り、結果はあっという間に出て、夫が女と待ち合わせて、デートしたりホテルに入ったりしていることは翌日には和美さんの
知るところとなりました。

「そうですか。はい。判りました。これからの調査はもう結構です。よーく判りましたから。もう
私、離婚する覚悟はできてるんです。そのための調査ですから。ありがとうございました。」
とても冷静な対応に、かえって「厭な予感」がしました。
経験から、こんな物分りの良い「ふり」こそが、危険というのは、身に沁みています(苦笑)


果たして、10分もしないうちに、和美さんの母から電話がかかって来ました。
「Aさん、和美が倒れたんです。電話のあと、半狂乱に泣き出して、もう何を言っても聞く耳持たずで、耳を塞いで喚き散らして、そのまま倒れて・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うーむ。想像はできますが、それにしても、予想外に激しいリアクションでしたね・・・・・・・・・・・・・

「じつは、和美は感情の起伏が激しくて、前の結婚の時も、いろいろなトラブルがあって、それに耐え切れずに、うつ病にかかったんです。そのときは、幼児退行になって、20才も過ぎているのにオムツを当てて、哺乳瓶でミルクだけの生活が三ヶ月続きました。今度もそうなるかと思ったら・・」


・・・・・・・幼児退行・・・・これは、想像を超えたお話でした。少し、神経質な感じはしましたが
時にはにこやかに会話を続けた和美さんの心がそんなにも、脆く危かったとは・・・。

「子供が心配して、ママ、ママってとりすがってはいるんですけど、まりたちは白川に帰るって言うんです。ママとパパ、離婚しないでって、一緒に泣いてるんです。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あららら
もう、子供たちにも知れてしまっているのですね・・・・・(**)


和美さんは、夫を問い詰めました。
夫は「女とは逢ってない。絶対に逢ってないよ。」
「絶対ないっ。そんなに信じられないんのか」と、怒る始末。
そして、その夜、子供ふたりを連れて婚家に帰らない和美さんのもとに、姑から電話が入りました。
「なにしてるの?。帰りなさい。あなた子供が可愛くないの?」
「泰明さん(夫の名)が、浮気続けてました。もう、私は結婚続けるつもりはありません。」
「なに言ってるのよ。もう別れたって泰明は言ったんでしょ。どうして自分の夫の言うことを信じられないの?。子供まで巻き添えにして。あなたそれでも母親なの?」
姑の言葉はするどく和美さんの心に斬り込んできます。
見かねた母が電話を変わって
「今日のところは、ここに置きます。お話はあとで、主人がそちらに伺いますから。」

和美さんの父は、単身赴任中ですが、事実を知って週末には帰ってきて、白川家に話に行く
ことになっていました。

「週末って、まだ3日もありますよ。白川の嫁が帰ってないなんて、みっともないったらありゃしない。なに考えてるんですか?」
あまりのことに母も
「それは、泰明さんにも問題があるんじゃないですか?。和美だけが悪いんですか?」
「泰明はしてないって言ってますよ。それに、もしもそうでも、それは和美さんにないところが、あちらにはあったということでしょう?」

・・・・・・・母は、絶句したそうです。。。。

「してますよ。昨日、ホテルに行ってます。」
「どうしてそんなことが・・・あっ、調べたんですね。」姑の声が裏返っています。
母はそのまま電話を置きました。


その夜は、夫から40数回、和美さんの携帯に着信があったそうです。(ストーカーですよ・・・)

翌日、出戻り姉から早速第一便です。
「あなたね、どうしてそんなことなら、まず私のところに相談にこないのよっ?。今すぐその
報告書もって来なさいっ。子供のことも考えないで、それでも親?。私には信じられないわよ。
いいわね。すぐに来るのよ」と、居丈高な電話です。

和美さんからの電話に
「いいえ。まだ報告書はできてません。週末ですね。それまで待ってください。それに第一
なんでお姉さんのところに行かなきゃならないんです?」
じつは、報告書はできていたのですが、このまま渡すと、白川家の誰かが強引に取りにくるかもしれないという不安もあってお父さんが帰られるまで、お渡しするのをやめておこうと決めた、私の判断です(ゴメンナサイ・・調査には早くっ。早くって急きたててしまいました・・)

「私が、母親として失格だと言われて、まりたちも帰りたいって泣くんです。正直、私、迷っています。このまま子供のために我慢したほうがいいのかとも、思います。」

「我慢したら、状況は変わる?。冷たい言い方するようだけど、7才やそこいらの子供が、今の状況がいいって泣いたから、それに従うっていうのは、親としての責任回避じゃない?。たとえ、今子供が泣こうが喚こうが、将来をみてこのほうがいいって判断したら、それでもするのが大人だし、親でしょ?。今の判断を子供の意見に摺りあわせるなんて、私に言わせれば、親の責任放棄だと思うけど。」

和美さんは黙っています。

夫はメールで
「女とは確かに逢った。でも、それは別れる話をするためだ」
「まりには、可哀想なことしてしまった。もう一度やり直そう」
「チャー(飼い猫)に子供が産まれた。まりたちも楽しみにしてたよな。」
と、次々に送信してきます。

そうなると、心が揺らぐと和美さんは言います。

そうでしょうね。もともと心が強い方ではありません。でも、だからこそ、このままだと白川家の
思うがままに流されてしまいます。
私はなんとしても、お父さんのお帰りを待つべきだと、繰り返し告げ、それまでは報告書はできませんと、言い張るつもりでした。


・・・・・・・・・・・これからも続きます。とても長いので、一旦これで収めます(^^)
続きは、「その2」で、展開しますので、どうぞよろしく~・・・・・・・・・ つづく・・

by sala729 | 2006-04-17 11:57

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