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うっそぉぉ・・・・。消えてる・・・あの書きかけた昨日のブログが跡形もなく消えている(・・・へなへな・・)。書き込みの途中で、仕事が入って、そのまま「つづく」と、記してあったはずなのに・・・・なのに、消えていたなんて・・・(絶句)

でも、ま、気を取り直して、PCに向かいましょう。
まずは、昨日の「なりきりバウワー」ことN主任の受難。

夕方になって、私とOリーダーが帰社すると、前後してN係長が帰ってきました。
入室したときは、気づかなかったのですが、なにか違和感がある・・・と、もう一度振り返って見ると、N係長はOリーダー相手になにか話しています。
そのスタイルは・・といえば、革ジャンにジーンズ。そりゃあ、背が高いですから、似合いますよ。そういうスタイルで会社に来たこともあります。でも・・・と、思い返してみると、そうっ!。今朝は、確かにスーツでしたよ。私たちが出る時に、N係長も出るということは知っていました。でも、なんで?なんで衣装が変わっているの???

「まぁ聞いてくださいよ。。」
苦笑いを浮かべて、N係長が話し始めました。

N係長は、瀬戸内海のある島に仕事ででかけるため、フェリーに乗り込み、売店でスポーツ新聞を手にして、料金を払おうと、並んでいました。
前は、ちっちゃなちっちゃなお婆ちゃんです。売店のカウンターに手が届きかねているのか、やっとの思いでお盆にうどんを乗せて、振り返りました。
「あっ・・・」言葉にならない言葉が、お婆ちゃんの口から漏れて、そのまま手が下にさがっていきます。まるでスローモーションのように、うどんはゆっくりとお盆を滑り落ちて、お婆ちゃんに覆いかぶさるように支払いをしょうとしていた係長のスラックスから下に・・ばしゃ~ん・・・・・・


お婆ちゃんは、どうみても140センチに足りているかいないかの身長で、その前に下半身にうどん汁を滴らせた185センチのN主任が立っています。
周りを遠巻きにしている人々の目はN係長に向かって「怒るなよ。怒るなよ」と、訴えています。
おばあちゃんは、よろよろと弱気な声で「あらら・・・ど、どーしましょう・・あらら」と、うろたえるばかり・・・。
売店の人がカウンターから走り出て、「すみません。すみません」と、床に落ちたうどんの回収に励みます。。。
・・・・・・・その間に、うどんの汁は、じわじわと下着にまで沁みていくのが体感として判ります。
熱いというよりも、その肌触りの悪さ・・その履き心地のいやーな感触。
でも、ここで、怒りに任せるわけにはいかないでしょう・・・。
「い、いいっすよ」言葉すくなに言うと、足早に車に戻ると、ドアほバターンと乱暴に閉めると「くっそぉ!!。くそばばぁぁ~~~」と、叫んでハンドルに突っ伏して、自らの昂ぶる心を収めたと言うのです・・・。

この出来事を身振りで話すN係長に社内は、大爆笑。。Oリーダーなんか「これがほんとのぶっかけうどんじゃないの?」と、妙にぴったりのコメント入れるし、Rさんは涙ながして笑い転げるし・・で、社内は大騒ぎです。


よくありのますよねぇ・・こんなこと。
私は、昔ありました。鄙びた道を車で走っていると、前をお爺ちゃんがよろよろと、自転車で行くので、危ないなぁ・・とは思っていたんです。
でも、その予測どおり、お爺ちゃんは、小石にでも乗り上げたのか、自転車ごと、パタリと倒れました。そして、じっとしています。
私は、車を左に寄せて、停めて、降り立ちました。
道に散乱した、葱や、ほうれん草、パンを集めてあげて、自転車の前かごにいれてあげて、自転車を起こそうとしたときでした。。
後ろから来た車が、すーっと、停まると、見るからに世話焼きそうなおじさんが降りてきて
「はねたんやな」なんて、自信たっぷりに言うのです。
・・・・・・・・・・ぶちっ・・・・・・・・なに言ってるのよ。この勘違いおじ・・・・・・・・

「そんなはずないでしょ。お爺さんが転んだから、起こしてあげてるんですよ。」
「いーや。そんなはずはない。はねたんにきまっとる」

そんな、私とおじのやり取りを、お爺さんは黙って見つめているのです。
なにか、自分はなんの関係もない。このふたりなに言ってるんじゃ・・・なんてつぶやくかのように・・。

(おじーさん、いいかげんになんとか言ってよ。あなたが言えば、すぐに判ることなんだから。)
私は、次第にイライラしてきました。なぜに、おのお爺さんは、なにも言わないのか。
親切で助け起こした、私がなんでこんな「お節介おじ」に、あらぬ疑いをかけられなければならないのか・・・。
゛ちっ・・・・・ぶちっ・・ぶちぶちっ。。。。。


おじは、更に見当違いなことを言い募ってきます。
「警察よぶぞぉ」
「いーですよ。なんでも呼んでくださいな。はい。どうぞ。すぐ呼んでください。さぁ。さぁ」


すると、言い争うわたしとおじなど、眼中にないかのように、ゆっくりと立ち上がったお爺ちゃんは
自分で自転車を起こすと、静かに、当たり前のようにそれに乗って、さっそうと立ち去ったのです。。。


・・・・・呆然・・・・・あ、あれはなに・・・・・・??
私もおじも、お爺ちゃんの立ち去る後ろ姿を呆然と見つめたまま、立ち尽くしました・・・。
そして、私よりも先におじが行動起こしました。
おじも、何事もなかったかのように、自分の車に乗ると、なにも言わずそのまま発進していってしまいました。。

夏の昼下がりの未舗装の道にぽつんとひとり残された私はなに???

このときほど、自分の親切心をあざ笑ったことはありません。。。
もうずいぶん前のことで、忘れかけていていたのですが、昨日のN係長を見て、なんだか鮮やかに思い出してしまいました。。。

そして、今日・・・・N係長はお休みしています・・・・
・・・・・・安らかな一日で心が癒されますように・・・(合掌)

by sala729 | 2005-11-09 18:31

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