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今年の2月でしたか、「当世出会系事情」というタイトルでご紹介した、浩美さんのことを覚えておいででしょうか?
3人の子供と、輸入中古車の販売をしている夫に囲まれた生活をしていた彼女が嵌った、出会い系の甘い罠。と、いっても彼女が有頂天になっていただけのことなのですけれどもね。

国立病院の研修医で、実家は芦屋の個人病院を経営している32才。未婚の彼が、結婚を仄めかしている。自分としては行ってもいいんだけど、最近連絡がとれなくなったので捜して欲しいとの相談で、探し求めてみると、彼は畳屋の息子で一男一女の父であり、ポルシェならぬ、軽トラックで走り回っていたというオチのついた、あれ、あの調査の依頼者です。

「えぇぇーーーこれぇ??」
報告書の写真を見た第一声が・・・これでした。
そぉ。。「これぇ」なんですよ(^^)


あれから8ヶ月。。。
久々に浩美さんから電話が入りました。
「ご無沙汰してまーーす。」
ぜひ逢って欲しいというので、乞われるがままに逢いに行ってきました・・・・・


「あれから、たいへんだったんですよぉ。」
相変わらず、舌ったらずの、口調で、いわゆる「ぶりっこ風」(・・・・ふ、古いですか・・・)
これは、微塵も治っておりませんでした。


あの後、ご主人に彼のことがばれて(携帯に写真とメール残していたのを見られちゃったみたいですね)
殴る蹴るの喧嘩になって、警察までもが出動したらしいのです。
↑も、とーぜんのような気もしますが・・・・。
浩美さんは女性センターに収容され、子供たちは児童施設に保護されました。
その間は、一歩たりともそこを出ることができませんから、当然学校にも行けません。
もしも、子供たちを学校に行かせたいのなら、きちんと手続きを踏んで、児童福祉施設に入所しなければならないということで、浩美さんは夫と和解を選んだというのです。

帰宅して、浩美さんは、夫にも女がおり、今はもうそれを隠そうともしないことに気づきました。
生活費も入れてもらえず、母子3人の毎日が続いていました。
でも、ただ我慢だけをしているような、そんな女性ではありません・・・(苦笑)
彼女は、夫を付け回し、やっと女の家まで見つけました。
袋路地の突き当たり、我が家とは比べ物にならない古家ですが、そこからは元気な男の子の声で「おじちゃん、今度どこ連れてってくれるん?」という声と
「よおし。サイクルセンター行くか?。それじゃ、その前に自転車買わんといかんなぁ。よっしゃ。明日買いに行くか?」という夫の声。

浩美さんは頭に血がのぼりました。
父と母の、感情むきだしの喧嘩の毎日に、自分たちの子供たちは、長女が家庭内暴力。長男が登校拒否。次男は自閉症の疑い・・と、言われています。
それなのに・・・と、飛び出したい自分を押さえて、相談に来たのです。


「友達からもよく言われるんですけど、私のこと欲しい男性はいっぱいいるって。でも、私は、そういう人に自分をあげたことはないですよ。」
あらら・・・相変わらずの・・自惚れ鏡・・ですこと・・・。。。

「この前も、男性のお友達の所に行ったら、主人が付けてきて、あれはなんなんや?って大声で問い詰めるんです。そりゃあ、彼はバツイチだけど、建設会社の社長だし、背も高いし、素敵ですよ。彼がね、言うんです。僕は、友達からお前はハンサムすぎるから、女の人が寄ってこないんや。自分には高すぎて、近寄りがたいって思われるから、女ができんのやってね。そうなんですよね。やっぱり自分と同等でないと声ってかけられないって・・・思いますよね。私もそうだから、よーく判ります・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また、始まりましたよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
懲りない人というか・・・・・いわれなき自信というか・・それを人は「自惚れ」と言うのですけれどもね・・(^^;)


「でも、主人は、その人が建設会社の社長だったから、表立って文句言えないんですよ。ほら、いろいろな人と関係あるでしょ?。あ、もちろん彼は関係ないですよ。主人がそう思い込んでいるだけですけどね。笑。え?主人ですか?・・主人は私とは離婚したくないんですよ。ずっと自分のものにしていたいんです。それはもう判っています」


誰かこの自惚れ鏡を割って見せてあげてよっ。・・・と、心の中で呪詛しながら、私は、浩美さんの話を聞いています。

それにしても、毎度のこととはいえ、この家の子供たちのなんと可哀想なこと・・・。
こんな状況なのに、浩美さんは長女は中学受験させると息巻いていますが、それよりも卒業できるかどうかの方がマジで心配です。

父と母が敵対しあっていて、それぞれが不倫をしている・・・そんな父と母がなにを言えるでしょうか・・・。その上、お金がありますから、周囲の「ワル」たちから見ればいーー鴨ですよ。

そんな夫を付回す時間があるなら、その半分でも、子供たちに向けてみなさいよ。
私には、きらびやかに着飾った浩美さんの背後に、泣きながら汚れたセーラー服の女の子が
手あたり次第にお皿を投げつけているシーンが、ドラマの1シーンのように見えています。

この小さな三つの魂が、安らげる日はいつくるのでしょうか?
私は、その手助けをしてあげられるのでしょうか?
浩美さんの「自慢話」は、いつ果てるともなく続いています・・・・・

もう秋の日はとっぷりと暮れて、外の闇では時間が計れなくなってきています。。。

by sala729 | 2005-10-11 14:00

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