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誰にでも「初恋の思い出」というのはあるもので、たいていの場合、それは甘く切ないものですね。私たちのところにもよくかかってきますよ。「初恋の人を探したい」と・・・。
もちろん、お捜ししますよ。その方が、どこでどうしているのか・・何十年かの時の流れを一気に越えて、あの人はどうなっているのか・・・(@@)

今日見えた、永峰さん(37才・仮名)もそういう思い出を大事に抱えていらっしゃいました。
質素ではありませんが、きちんと洗濯とアイロンのかかったブラウスにスカート。可愛いお嬢ちゃんを連れておいででした。
彼女には8年前に、好きだった男性がいました。
当時は、永峰さんもある都市銀行の地方支店にお勤めでした。
田舎のことですから、銀行員さんというのは、固い職種とお嫁入りにはかなりのプラス要素なのですが、彼女は自分に磨きをかけるために、仕事のあと、いろいろなセミナーや、業種交換会などに積極的に参加していました。

そんなあるセミナーで、彼と出逢ったのです。
日本の最高学府を出て、長身の若きキャリアの彼は、永峰さんには眩しく映りました。
物腰、話題、容姿、なにをとっても、ただ「・・・・素敵・・・」と、溜息をもらすだけだったと言いますが、彼の方も、永峰さんのことを意識していたようで、何度目かの食事会のあと、プロポーズされたのです。。。

しかし、彼女には彼が雲の上の人に見えました。
しかも、そのとき彼女は婚約をしており、彼のプロポーズは一歩遅かった・・・の、感がありました。
「私が、婚約者を捨てて行ったら、受け止めてくれる?」
なんども、口に出しかけて、とうとうその言葉をだすことができませんでした。

そして、彼は「君は僕と結婚できなくても、きっと誰かとするよ」と、暗示的言葉を残して、彼は
別の任地に去っていきました。


その彼を捜したいというのです。
もちろん、今の生活に不満があるわけじゃないのです。
ご主人も結婚するときに「僕でいいの?ほんとに僕でいいの?」と、何度も何度も念押ししていたそうです。可愛い娘も産まれて・・・・でも、永峰さんの心には、いつも彼がいるのです。

この気持ちは、不純でしょうか?

彼を探し出して、今どんな生活をしているか、それを知りたい・・というのです。
彼のキャリアからいくと、これは全国調査になると思います。
もしかしたら、海外赴任の可能性も大ですね。
もちろん、お捜しできますよ。彼の生活も判ります。

私は、いまの彼女のこと、不純だとは思いません。
こうして、長い間心に秘めていることって・・・誰でもあるでしょ??
今の彼女が幸せなのか、不幸なのか、それは判りませんが、夫に苦しい胸の内を打ち明けて
苦しみを共有するくらいなら、自分だけで解決できることはそうしたほうがいい・・・と、私は思います。
それが、夫への愛でもあります。苦しむのは自分だけ・・・それでいいではありませんか??

でも、永峰さんの苦しみは、もうすぐ終わります。
彼の全てが明らかになったとき、彼女は解放されるのです。いいにしても、悪いにしても・・

どちらであるにせよ、結果がでないと人間は納得できないものです。
そして、結果がでて、初めて人間は、次のことが考えられるのです・・・

秋の空は、どこまでも高く、青く広がっています。。。
・・・・ちょっとだけ、つい感傷的になって・・・

   山の彼方の空遠く
   幸い住むと人の言う
   あぁ、我人と止めゆきて
   涙さしぐみ帰りきぬ


なんて、気持ちになってしまいました。大好きな彼岸花は、もうすぐ・・・です(^^)

by sala729 | 2005-09-17 16:08

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