台北の夜は百花繚乱・・・その7
2012年 12月 01日
話がくどいのと、小分けがすぎるのでなかなか進まなくすみません(^^;)
ともあれ私は龍山寺にものすごーく心を残してここを後にしました。
そのあとの免税店では、家人が涎を垂らしそうな目でお酒の瓶を眺めて
いる姿しか覚えておりません。
しかも、あやつはあろうことか「三本しか買わなかったけど本当はあと三本
買えるんだよね」と、私の胸のうちを探るようにつぶやくのです。
「それは、私の免税分て買えって言いたいわけ?」振り向いた私の顔が夜叉か
魔女にでもなったかのように、家人の顔は恐怖に引き攣って
「い、いや。そーなんだよねって話よ。」と、意味もなく笑っています。
「そんなことに私の権利を使うのは、ゴ・メ・ン・よっ。嫌ですっ。」
判ってたけどさ・・と、つぶやく小さな声は無視。
なんで私が自分の嫌いなものを購入するのに有利な権利を行使してあげなくっちゃ
いけないのよ。
欲しいなら自分で買いなさいよっ。免税分使い果たしたなら、税金払いなさい。
私は、いや。ぜーーーーーったいに嫌です!!!
どうせ出所は同じとはいえ、私はこういうことにはとても拘る性質なのです。
いやなものはいや。いや。いや。いや。いや。・・・・・
と、ここで今日のフリーツアーは終わってひとまずホテルに帰ります。
ロビーの向かい側の、なんでも飲茶で有名という「麒麟」という名のカフェで
コーヒーをいただきます。
ずっと中国茶でしたから、コーヒーのしなやかな苦味が快いこと・・・
もちろん、お薦めのマロンケーキもいただきました。
はい。・・・底知れぬ甘さでした(笑)
お部屋に戻ってシャワーを浴びてさあ、これからが「夜の部」です。
まずは、杜さんに教えてもらった、マッサージのお店に予約をいれます。
ここは、送迎付きなんです。
60分の全身コースにオプションで足ツボマッサージを付けて、さあ開始。
暗くしたお部屋で、ベッドが二つ。個室というかグループで利用できるみたい
です。
「さあ、脱いで。パンツだけね。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・いくらこの年とはいえ、なんと身も蓋も
ない言い方。
上着を脱ぐと、作務衣のようなものを前後逆に着せられます。
私には中年の、家人には若い女性がつきます。
そして上半身のマッサージに入ると、外から男性が二人入ってきて
「足ツボします。大丈夫ですね。」と、片言の日本語で。
なにが大丈夫なの?
そう言えば、息子のお友達が夏に台湾に来て足ツボ、死ぬほど痛かったって
言ってたような・・・
いや・・だ。痛いのはいやだ。いやだぁぁぁぁぁ
「あ、あのう、痛いのは苦手なんですけど・・」と、おそるおそる・・
でも、そういえばシンガポールでもそう言ったけど、聞かなかったかのような痛さ
だったような・・・と、急に不安は増します。
そう思って身構えましたが、言うほどのことはなく、隣の家人が時折
「あたた・・・・うっ。ぐっ・・・あ、うぅぅぅ」と、呻く声をBGMに心地よい
時間がすぎていきました。
全身マッサージは本当に気持ちがいいです。
終わったときは、全身の血流が元気よく心臓に向かって、また心臓から末端に
向かって流れていくのを全身で感じられるようです。
これは・・・癖になります。
施設者も心得たもので「いつ帰る?」と聞くので
「明後日」というと、パンフレットに自分たちの番号を書いて
「今度のときはこの番号でね。」と、ウインクしてきました。
もちろん、私に異存はありません。
マッサージを終えると外はもう真っ暗。
今から、台北の夜の名物「夜市」に行きます。
私たちが泊まるホテルの近くの「士林夜市」は、台北でも一番大きな規模で
やっているらしく、それも楽しみにしていました。
ホテルまでの送迎を夜市までというと、ドライバーさんは快くオーケー。
これも杜さんに聞いており、士林までならそのまま行ってくれるから遠慮
しないで言えばいいとのことでした。
電飾されたような、圓山大飯店を左にみて、車は士林の町に・・・
おぉぉ、すごい人出。
もともと、お祭りの夜店が大好きな私です。こんな雰囲気が嫌いであろう
はずがありません。
立ち並ぶ屋台とお店。行き交う人たち。食べ物と、いろんなものの混じった
不可思議な匂いと風。
なんだか数十年前にタイムスリップしたみたいな気持ちです。
まずは腹ごしらえと・・・近くの屋台もどきのお店に入るとまだ10才位の
女の子が手伝っていました。
壁に貼られたメニューを見ると、台湾名物の「魯肉飯」がなんと30元。
ヤキソバも50元。
・・・・・大丈夫かなと一抹の不安。・・・なにごとも疑り深いもので・・
でも、旅の出会いはこんなもの。ええぃっ!!ままよっ!!と、ばかりに魯肉飯と
ヤキソバ、台湾ビールをオーダー。
ええ、とっても美味しかったです。
台湾のB級グルメに外れなしと書いてあった、るるぶ・・・今回は間違いなしでした。
小さめのおわんやお皿に入っていますから、すぐに食べ終わると、路地にもどって
台湾いちぢくとパイナップル。それに台湾リンゴの切り分けたものを透明カップに
入ったフルーツ盛り合わせを購入。
この、いちぢくの美味しかったこと。日本のものと違って硬い目なのですが、
やめられない。
この夜市は、私の感覚では「アメ横の夜版」といったところです。
食べ物だけでなく衣類も、貴金属もなにもかも売っています。
路上に衣類を並べて突然それを敷物のままくるんで抱えて逃げ出したりするので
何事かと思ったら、違法業者で、警察の摘発受けているところだったり・・
なんてこともあって、まるで映画の1シーンみたいです。
路地はいろいろと入り組んでおり、全部制覇したかどうかはよく判らなかった
のですが、ずいぶんと歩きました。
食べました(笑)
値切りました(笑)
ここは、大人を子供に戻してくれる世界です。
しかも、本当の子供のように大人から叱られることのない楽園世界です。
夜が更けても、更けても、ちっとも静かにならない、大人子供の不夜城です。
私はこの夜市にすっかり嵌ってしまいました。
大人でも子供でもない不思議な世界。ここでの私は自由です。なにも
気にしない。気にならない。考えない。惑わない、夜の自由空間。
ホテルに帰って確認したらこの日、私はこれまでの最高記録17000歩を
記録していました。
ともあれ私は龍山寺にものすごーく心を残してここを後にしました。
そのあとの免税店では、家人が涎を垂らしそうな目でお酒の瓶を眺めて
いる姿しか覚えておりません。
しかも、あやつはあろうことか「三本しか買わなかったけど本当はあと三本
買えるんだよね」と、私の胸のうちを探るようにつぶやくのです。
「それは、私の免税分て買えって言いたいわけ?」振り向いた私の顔が夜叉か
魔女にでもなったかのように、家人の顔は恐怖に引き攣って
「い、いや。そーなんだよねって話よ。」と、意味もなく笑っています。
「そんなことに私の権利を使うのは、ゴ・メ・ン・よっ。嫌ですっ。」
判ってたけどさ・・と、つぶやく小さな声は無視。
なんで私が自分の嫌いなものを購入するのに有利な権利を行使してあげなくっちゃ
いけないのよ。
欲しいなら自分で買いなさいよっ。免税分使い果たしたなら、税金払いなさい。
私は、いや。ぜーーーーーったいに嫌です!!!
どうせ出所は同じとはいえ、私はこういうことにはとても拘る性質なのです。
いやなものはいや。いや。いや。いや。いや。・・・・・
と、ここで今日のフリーツアーは終わってひとまずホテルに帰ります。
ロビーの向かい側の、なんでも飲茶で有名という「麒麟」という名のカフェで
コーヒーをいただきます。
ずっと中国茶でしたから、コーヒーのしなやかな苦味が快いこと・・・
もちろん、お薦めのマロンケーキもいただきました。
はい。・・・底知れぬ甘さでした(笑)
お部屋に戻ってシャワーを浴びてさあ、これからが「夜の部」です。
まずは、杜さんに教えてもらった、マッサージのお店に予約をいれます。
ここは、送迎付きなんです。
60分の全身コースにオプションで足ツボマッサージを付けて、さあ開始。
暗くしたお部屋で、ベッドが二つ。個室というかグループで利用できるみたい
です。
「さあ、脱いで。パンツだけね。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・いくらこの年とはいえ、なんと身も蓋も
ない言い方。
上着を脱ぐと、作務衣のようなものを前後逆に着せられます。
私には中年の、家人には若い女性がつきます。
そして上半身のマッサージに入ると、外から男性が二人入ってきて
「足ツボします。大丈夫ですね。」と、片言の日本語で。
なにが大丈夫なの?
そう言えば、息子のお友達が夏に台湾に来て足ツボ、死ぬほど痛かったって
言ってたような・・・
いや・・だ。痛いのはいやだ。いやだぁぁぁぁぁ
「あ、あのう、痛いのは苦手なんですけど・・」と、おそるおそる・・
でも、そういえばシンガポールでもそう言ったけど、聞かなかったかのような痛さ
だったような・・・と、急に不安は増します。
そう思って身構えましたが、言うほどのことはなく、隣の家人が時折
「あたた・・・・うっ。ぐっ・・・あ、うぅぅぅ」と、呻く声をBGMに心地よい
時間がすぎていきました。
全身マッサージは本当に気持ちがいいです。
終わったときは、全身の血流が元気よく心臓に向かって、また心臓から末端に
向かって流れていくのを全身で感じられるようです。
これは・・・癖になります。
施設者も心得たもので「いつ帰る?」と聞くので
「明後日」というと、パンフレットに自分たちの番号を書いて
「今度のときはこの番号でね。」と、ウインクしてきました。
もちろん、私に異存はありません。
マッサージを終えると外はもう真っ暗。
今から、台北の夜の名物「夜市」に行きます。
私たちが泊まるホテルの近くの「士林夜市」は、台北でも一番大きな規模で
やっているらしく、それも楽しみにしていました。
ホテルまでの送迎を夜市までというと、ドライバーさんは快くオーケー。
これも杜さんに聞いており、士林までならそのまま行ってくれるから遠慮
しないで言えばいいとのことでした。
電飾されたような、圓山大飯店を左にみて、車は士林の町に・・・
おぉぉ、すごい人出。
もともと、お祭りの夜店が大好きな私です。こんな雰囲気が嫌いであろう
はずがありません。
立ち並ぶ屋台とお店。行き交う人たち。食べ物と、いろんなものの混じった
不可思議な匂いと風。
なんだか数十年前にタイムスリップしたみたいな気持ちです。
まずは腹ごしらえと・・・近くの屋台もどきのお店に入るとまだ10才位の
女の子が手伝っていました。
壁に貼られたメニューを見ると、台湾名物の「魯肉飯」がなんと30元。
ヤキソバも50元。
・・・・・大丈夫かなと一抹の不安。・・・なにごとも疑り深いもので・・
でも、旅の出会いはこんなもの。ええぃっ!!ままよっ!!と、ばかりに魯肉飯と
ヤキソバ、台湾ビールをオーダー。
ええ、とっても美味しかったです。
台湾のB級グルメに外れなしと書いてあった、るるぶ・・・今回は間違いなしでした。
小さめのおわんやお皿に入っていますから、すぐに食べ終わると、路地にもどって
台湾いちぢくとパイナップル。それに台湾リンゴの切り分けたものを透明カップに
入ったフルーツ盛り合わせを購入。
この、いちぢくの美味しかったこと。日本のものと違って硬い目なのですが、
やめられない。
この夜市は、私の感覚では「アメ横の夜版」といったところです。
食べ物だけでなく衣類も、貴金属もなにもかも売っています。
路上に衣類を並べて突然それを敷物のままくるんで抱えて逃げ出したりするので
何事かと思ったら、違法業者で、警察の摘発受けているところだったり・・
なんてこともあって、まるで映画の1シーンみたいです。
路地はいろいろと入り組んでおり、全部制覇したかどうかはよく判らなかった
のですが、ずいぶんと歩きました。
食べました(笑)
値切りました(笑)
ここは、大人を子供に戻してくれる世界です。
しかも、本当の子供のように大人から叱られることのない楽園世界です。
夜が更けても、更けても、ちっとも静かにならない、大人子供の不夜城です。
私はこの夜市にすっかり嵌ってしまいました。
大人でも子供でもない不思議な世界。ここでの私は自由です。なにも
気にしない。気にならない。考えない。惑わない、夜の自由空間。
ホテルに帰って確認したらこの日、私はこれまでの最高記録17000歩を
記録していました。
by sala729 | 2012-12-01 12:48