人は見かけによらないという言葉が、ありますが、高柳君(24才・仮名)の場合は、ちょっとあてはまらないかも・・しれません。なにしろ、初対面の時に笑ったその口元には歯がいっぽん。。
歯医者風にいうなら「右上三番」しかないのです。
まだ24才ですよ。金色のたてがみのような固い髪を真中からわけて、俗に言うボンタンズボンに五本指ソックス。典型的なヤンキー鳶姿・・ですね(苦笑)

その彼が、別れた奥さんまりさん(21才・仮名)を捜して欲しいというのです。
まりさんは、昨年の8月、高柳君が無免許で服役中に家をでたらしいのです。ひとり息子の龍馬(3才・仮名)。しかも、勝手に離婚届をだして、高柳君の鑑別所仲間の山口と一緒だというのです。まりさんに未練はないけど、龍馬を取り戻したいと、高柳君はいいます。

しかし、その彼の傍らには、2度目の妻がいます。しかも、妻は42才。彼のお母さんとはわずか2才違いです。その上、彼女には小学5年の連れ子がおり、なおかつ今、高柳君の子供を妊娠中・・というのです。
びっくり、あんぐり・・人は見かけに・・・よりました。。。(はぁ・・嘆息)

これはもう私の常識や、判断がどうのこうのという世界ではありません。
遠いところで放映されている、安手の不良ドラマみているようで、頭がくらくらしてきます。

暴走族仲間にも、いろいろ訪ね歩いてけど、どうしても判らない。しかも、山口はホストあがりで
女を利用することしか考えてないから、まりさんも利用されていると高柳君は断言します。
「どうして、今まで捜さなかったの?」と聞くと
「金がなかったんじゃ。ムショから出て、仕事再開して、やっと金ができたけん、電話したんじゃ。
さがしちゃってくれるかのぉ?」
・・・なるほどね、もっともな理由ではあります。

こうなると、もともと好奇心が体の半分を作っている私です。(笑)
「ねぇ。その歯はシャブ?」・・・あ~ぁ聞いちゃった・・
「そうじゃ。やっとったんじゃ。」高柳君は恥ずかしげにうつむきながら、答えます。

ふと気づくと、奥さんと子供がおりません。
「あら、奥さんは?」
「あ、仕事行ったんじゃ。子供もスイミングじゃけん。」
「あぁ。そーなの。今からって水商売?」
「んや。デリヘルやっとんじゃ。」
「42才でデリヘル!?」・・あ、失礼だったかしら・・
「おー。そーじゃ。」と、高柳君は悪びれた風ではありません。
「へーー。よく働く奥さんじゃないの。」って、なに言ってんだ・・わたし。

※注 高齢デリヘルは多いそうです。部屋に呼ばれて、気に入らなければチェンジできるけど、
お店側からいえば、お客があきらめたり、めんどくさがったりして、チェンジしなければ、それはそれで儲けだから、そういう高齢デリヘルも完備しているということです。・・・(解説はOリーダーでした。)

こんな不思議な動機や、状況でも、捜したいという以上、もちろん捜してあげます。
龍馬君にとって、まりさんのもとにいるのが幸せなのか、高柳君のところにいるのが幸せなのかは、判りません。でも、ひとつ言えるのは、父親として、未熟でも、社会人として異質でも、高柳君は高柳君なりに、龍馬君を愛しているということです。
とても不器用な愛ですが、昨今の世相の中で、なかなかのものではありませんか?

高柳君、私はあなたの親としての気持ちを信じてあげるわ。あなたの人間としての気持ちを
尊重してあげる。
だから、入金だけは早くして・・・(苦笑)
お互いに、相互の信頼と仕事の責任は果たしましょうよ。

あなたを、龍馬君と逢わせてあげるわ。・・・そうつぶやく、私の声が聞こえる??
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by sala729 | 2005-05-20 22:32 | Comments(4)

Commented by 不二子 at 2005-05-22 20:44 x
私の中の常識が・・塗り変えられてく・・(汗)
Commented by sala729 at 2005-05-23 14:40
何色になりました?。。。私もこの仕事に就いてから、人の人生は七色十色。組み合わせたら、果てしない深い色彩の海~~ってことを学びました(笑)
Commented by 不二子 at 2005-05-25 21:46 x
深い深い緑
うーん・・藻みたい・・
まりものような・・(笑)
Commented by sala729 at 2005-05-25 22:38
まりも・・・摩周湖ですね。神秘的~~

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