人気ブログランキング | 話題のタグを見る
四年に一度のこととはいえ、毎回この時期は相談電話の回数が極端に少なくなって
私のように、この時だけの「贋愛国者」が増えているのかとも思います。

それにしても、ロンドンとの8時間の時差を思えば、まじめにライブで見て
いらっしゃる方の昼間は、襲い来る「暑気」と「眠気」を相手に戦っている
のだろうなと、お察しする次第です。(いやいや、嫌味などではありませんよ。
ちよっとしたアンチテーゼというところですな。笑)


迫り来る経済的不安と、快楽的ノーテンキに、押されたり、戻されたりしながら
日々を暮らしておりますと、いろんなことを考える時間が湧いてくるようです。
もちろん、良い事よりも、いらん事や、不謹慎な事、嫌事などのほうが断然多い
のが私の思考の特徴でして(え?・・そんなことはもう知ってるって・・そ、
そーですよねぇ。ほっほほ~)そんな徒然に目に留まったネットニュース。


  
「脳科学おばあちゃんの暴論」なんてタイトルだったような・・
私は存じ上げないのですが、久保田カヨ子さん著書の子育て論の中で
「最近は、子供がアレルギーであれも食べられない。これも食べられないと
恥じ入ることもなく言っている親がいる」というような一文に、ネットユーザー
たちが噛み付いたというようなものでした。

アレルギーの子を殺す気かぁあ・・なんて、ネット特有の漫画じみた大袈裟な
文字絵(これ私が勝手につけました。文字なんだけど絵みたいな軽薄なイメージ
があるような気がして・・)で、声高に叫んでいましたが、私はこの久保田さんの
指摘には大いに頷くところがあります。


アレルギーを責めているわけではないのです。
それを、免罪符か、水戸黄門の印籠かのように、相手の鼻先に突きつけて
特別を強要するかの物言いに問題があると仰りたいのではないかと、思いますし
それなら、私も深く同感しますね。

アレルギーの子は昔もおりました。今ほどではないですけどね。
でも、小麦アレルギーの子が給食食べられなくても、卵アレルギーの子が
ケーキたべられなくても、母親は必ず「すみません。うちの子は・・」と
切り出して、相手の好意を受け入れられないことの謝辞を示して後、なぜ
食べられないかを説明していたような気がします。

それを、今は、恥じ入ることなく(ここが肝腎です。)主張する母親の
意識と常識と教養こそが恥ずべき行為ということなのではないでしょうか。

多くの社会生活は、その大多数の人間を基に成り立っています。
その中で、特別なことをしたり、してもらわなくてはならない人間は
より多くの手間と時間を自分のためだけに、誰かから頂くことになる
のです。

そのことの感謝も知らず、好意も感じられず、慈意も理解できず、恥じ入る
こともなく主張する愚かな母親の子育てに対する姿勢に問題があると
著者は言いたいのかな・・(すみません。まだ本読んでないので決定的な
ことは言えません。)と、私は思います。


わが家のちびギャングもご多聞に漏れず、アレルギーとやらで、先日
何度目かの診断を受けていました。
何にアレルギーが反応するかを最近は、微に入り細に入り検査していただける
そうですね。

そこで、「動物アレルギー」と、結果が出たそうです。
それ以来、彼はお隣のアイちゃん(柴犬)にも、みーちゃん(黒子猫)にも、
触れません。

彼が髪を切りに行く、わが従姉妹宅には、リプリーと言う名の、エイリアンファン
なら舌なめずりしそうな名前のゴールデンとその他二匹の犬(この家は、気が付くと
犬が増えているので、古参のリプリーしか名前を覚えられません。)がいます。

ちびは、カットに行くと、この大人しいリプリーの背中に乗ったりして遊んでいた
のです。それがそれも止みました。


そう思えば心なしか、腕や足の赤い発疹が少なくなったかとは思いますが、今まで
動物に慣れ親しんだ子が、こうして自分から距離を置いて、これから先もずっと
そうやって生きていくというのは、差し引き勘定でいったら、プラスなので
しょうか。マイナスなのでしょうか。

確かに、発疹は少なくなったとはいえ、夏の陽射しや、海水浴、ハウスダスト
などもそうですから、なくなった訳ではないのです。

特に、ハウスダストなどは、どんなにお掃除しても、なくなるということは
ありませんよね。
しかも、自分の家だけ特別にしていても、お友達家や親戚家にいくと、元の
木阿弥ということです。


同じように、先日、娘が行きつけの皮膚科の先生に
「エビ食べて湿疹が出る時と、出ないときがあるんですけど・」とお聞きしたら
「それは、エビが原因じゃないと言う事ですよ。エビが原因なら、どのエビ
食べたって出ますよ。」と、笑われたそうです。



やはり名医です。(ちなみにこの先生は娘が子供時代が通っています。つまり、
私が選んだ先生です。エッヘン。笑)

答えはここにあるようです。


ようは、原因が何であるかを知ったら、それから逃げたり、排除したりする
ばかりでなく、それに慣れさせよ・・と、いうことなんですよね。


先の久保田さんの言いたいこともここにあるのではないかと思うのです。

極論ですが、子供のアレルギーは親の責任です。
それが、遺伝性のものであっても、(親からもらったものですもの)

後天的なものであっても(親が与えた環境ですもの)・・・。

できるかぎりの努力で、それを最小限に抑えられるように努めて、それでも
ダメな時は、そういう自分がなぜ外で美味しいものをこうして食べられたり
楽しめたりできるのか、それは携わる多くの人手のおかげてであると
親たるものは教えるべきで、自分もそれに感謝すべきものでしょう。

子供は社会の宝ではありますが、何よりも自分たちが求め、自分達で得た
何物にも代えがたい「賜物」です。
まず親が何よりも、誰よりも慈しみ責任を持ちましょう。
社会のために子供を産んだのではないでしょうから・・・

by sala729 | 2012-08-04 11:59

<< 私の評価    五輪と桃と母 >>