いやはや、昨日の女子柔道はよかったです。
直ぐ前に、ブログでオリンピックの嫌事をつらつらと書き連ねたあとの
この変貌を、「おばばの世迷言」とお笑いくだされ・・と、開き直りたい
ほどの気持ちの良い勝ち方でしたね。

まず、あの松本薫嬢の、闘志満々のあの険呑で獰猛な眼つきと、一人
己の内なるものに、遠吠えしているようなひとりごち。


あれですよ。あれが闘う者の「闘志」ですよ。
中にはしらーっとしているのを平常心などと、訳知り顔で説明する愚かな
解説者もおりますが、柔道は格闘技です。
しかも、日本古来の柔術を基に、嘉納治五郎さんが統合して「道」なるべく
高みにまで創りあげたものです。

昔、これらをテーマに何本の映画やテレビドラマがあったでしょうか・・
もちろん、それの受け売りではありますが、どんな過程でそれが道に高まったかは
誰でもが判るようになりました。あの時のヒロイン、佐治多恵子さんは、今は
どうしていらっしゃるか・・・。


あの野生味一杯の鋭い視線に、私は釘付けになり、真夜中をものともせず、
一人、決勝戦に見入っていました。
相手方の反則行為で勝敗は決まりましたが、誰が見ても松本嬢の優勢は明白。
とても気持ちのいい勝ち方でした。

正直、今までの柔道の選手たちの中で、彼女ほど前に、前にと出て行く人は
一人もありませんでした。
解説者も「あせってはいけません。」などと悠長なことを言っておりましたが、
5分の間に白黒つけなければならないのです。
そんな、ゆっくり構えていられますか?
しかも、受身に入ってしまえば「指導」が飛んでくるんですよ。
先手必勝、前に前には、私のような門外漢でも、そうでなければ・・と
思います。

それで、もしも負けてもその方が悔いのない思いで終われると思うのです。


前日の男子の判定が覆って、後味の悪い勝ち方を見ていただけに、この
勝利の快感は格別のものがありました。


そんなこんなの昨日、出社途中で家人の母上から電話。
携帯にかかるのですが、車の中ではナビに連動させていますので、向こうの
声は車中に響きます。

 母 「私、私よっ。」
 家 「わかっとるよ。なんね?(母上からだと自然に佐賀弁になるようです。)」
 母 「昨日ね、K子さん(母上の実妹。大阪に住んでいます。)と、話よったら
    Tちゃん(家人のことです)から、桃が届いてそれが美味しかったんやて。」
 家 「うん。それで?」



 瀬戸内に住む我が家の周辺は、お魚はもちろんですが、農産物にも恵まれ、果物は
 たいていのものが美味しいです。
 特に、桃は岡山県の白桃に劣らぬ美味しさの「香味技(かみわざ)」という名前は
 冗談みたいな桃があります。

 ただ、桃はその年によって、出来・不出来が大きく作用しますので、自分たちで
 食べてみて、送るかどうかを決めています。

 今年はとても甘く瑞々しく、これならとK子さんに送ったものです。
 K子さんは、幼い頃母と暮らせなかった家人にとって、母代わりでもあった人で
 今でも、頭が上がらないようです。(笑)
 近くにお孫ちゃんもおりますので、桃の当たり年には送っています。


 さて、会話に戻ります・・・


 母「お母さんね、毎日毎日、暑いんよ。」
 家「そうやね。今はみんな暑いよ。」
 母「もう、なぁんも食べられんとよ。このままやと、お母さん死ぬわ。」

 と、元気な声で訴えます。隣で聞いていた私は思わず吹き出してしまいました。

 家「だったら、クーラーつけて家から出られんよ。ずっと家におり。」
 母「いや、食べれんとよ。水分とらないけんから、お母さんに桃送って。」

 家「へ?・・・水分とるのに桃ね??」
 母「そう。もう桃で水分ば取らねば、お母さん死ぬるかもしれん。」


 家「あ、そ・」
 母「だけん、お母さん果物で水分とらねば、もう死ぬかもしれんとよ。」

 家「わかった。わかったけん。送るばい。桃でよかと?」
 母「うんうん。それでよかとよ。待っとるけんね。」

 この会話、聞きようによってはかなり深刻に思えるかもしれませんが、母上の
 声はいつもどおりの張りと切れのあるソプラノで、まだまだ水分は十分と
 思わせる潤いがありました(笑)

 家人は、呆れたというそぶりで頭を振ってはおりましたが、死ぬ、死ぬと
 母親に連呼されては、ほっとくことはできないでしょう。(笑)


その日のうちに、桃の販売所に向かって、送りました。

母上は一人暮らしですから、箱詰めの桃はとても一人で消化することは出来ないと
思った家人は電話で、そのことも伝えてはいたのです。

そして今朝・・・

またもや家人の携帯が鳴りました。

 家「うん。ついたと。え?もう食べたんね。一時間くらいは冷やさんと美味しゅうな
   かよ。」
 母「いや。美味しかよ。ほんまに美味しか。」
 家「それならいいけど。沢山あるから、友達にも分けんといかんよ。」
 母「いや。これは私の水分補給やから、これくらい食べるけん。ありがとう。
   ありがとうね。あんた、ほんまに良い子やねぇ。。」

 これには家人も苦笑い。私も思わず吹き出してしまいました。

家人いわく
「良い子やねぇなんて、生まれて初めて言われた。オレは桃送って良い子って・・
 どんだけ悪い子だと思われ取ったんやろか・・」と・・・・

私は何か返そうかと思いつつ、「良い子やねぇ・・」が思いのほか、笑いの
ツボに嵌って、なかなか抜けられません。(笑)

 でも、「しっかし、オレって一生、我儘な女に尽くすようにできてるんやなぁ。」
としみじみ家人が呟いたときには、母上のと二人分のパンチをお見舞いしたのは
言うまでもありません。
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by sala729 | 2012-07-31 15:57 | Comments(2)

Commented by おりがみ at 2012-08-01 11:06 x
家人さまのお母様のおかげで(笑)私も桃が食べたくてたまらなくなったですぅ・・・。


だが・・我が家の冷蔵庫にはどーんとスイカさんがいるのだ。
これを食べたら・・桃を買おう!!と必死で食べておりますよ。
Commented by sala729 at 2012-08-02 14:15
おりがみ 様

暑い日が続いておりますね。
じつは、私は大のスイカ派なのです(笑)
でも、家人はそうでもないようで、おのずと一玉買いができません。
子供時代は二つ割してスイカを丸かかえしてスプーンでほじって
食べるのが夢でしたが、今は冷蔵庫一杯にスイカの二つ割を
並べるのが夢です・・(笑 恥)

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