あれよ、あれよと言う間に10月になってしまったようです。

先月は、遊びに明け暮れた罰か、仕事的には辛い時期でしたが、月が替わって
心機一転・・と言えるのがこの仕事の良いところで、もちろん私の性格の良い
処でもありまして(・・って自分で言うか?などの周囲の声はどこ吹く風、私は、
私の道を行く・・ということで)今日は、10月のデモンストレーションに、
小閑話をひとつふたつ・・・(笑)


まず先日の「阿蘇・別府編」で、記載忘れをひとつ。

温泉地とか、プールとかでよく「刺青やタトゥーのある方のご入場はお断りして
おります」という表示を見かけますね。
もちろん、杉の井パレスにも同様の注意書きはありました。
でも、女湯って案外それを見逃していることが多いのですよね。

私も気にはしていなかったのですが、初日に「棚湯」に入ってた時、更衣室で
係りの女性が、年若い女に子にやんわりと注意していました。
見ると、その子の右上腕には、どう見てもオシャレで入れたと思われる、青い
タトゥーが見えます。

お友達と三人で来ているらしいのですが、もちろんタトゥーはその子だけ。
何やら言葉を交わしているのですが、よくは聞き取れません。
でも、どうやらタトゥーの子は、自分が入浴できないのなら、お友達にも止めて
欲しいと言っているようで、お友達の方はそれに応じないような雰囲気です。

そりゃあ、そうでしょう。杉の井ホテルに来て「棚湯」に入らないなんて、
昔のCMじゃないですけど「クリープを入れないコーヒー」なんてどころでは
ないですよ。
ソース付けずに、お好み焼き食べるようなものです。
お友達が納得しないのも、よく判ります。

そしてとうとうその三人は、決裂したようで、タトゥーの子だけが脱衣所を出て
行きました。
そんなつまらないファッションするから、お友達失くすのよ。これを機によーく
考えることねと、お節介ババァはひとりごちてその日は入浴しました。

外に出て家人にその出来事を話していると、たまたまタトゥーの子が傍を通り
かかりました。あまりのその可愛らしい美貌に「タトゥーぐらい、大目に見てやれよ」
と、ほざいた家人の軽薄さを、恥じながらその日は終わったのですが、翌日・・

私達がアクアガーデンに入っていると、家人が「ほら、あの子」と、示します。
その先には、昨日のタトゥーっ子が、真っ白いビキニを着て、長い手足を
これ見よがしに、ひらひらとさせてプールサイドを歩いています。

お友達二人も傍にいるのですが、失礼ながら、そのタトゥーっ子の「引き立て役」
でしかありません。
それにしても・・・なぜ?・・・棚湯はダメでここはいいの?
私の中で?マークが点滅しまくってます。。。

「ほら、あれ見て。」家人がそっと指差す方を見て私は納得し、笑いを
かみ殺しました。

なんと、あのタトゥーっ子の右腕のあの部分には、しっかりべったりと
「ガムテープ」が貼られてあるではありませんか。
それがまた、色白の肌にやけに目立ちます。(笑)

なーるほどね。そういう方法もあったのか・・と、思って、改めて回りを
見回すと・・・・・・・・・あっ!いたっ!!
いました。背中にべったりのガムテープ。ただこちらは、肌が褐色なので
ガムテープと同化しています。そう思って気をつけて見ないと、殆ど判らない。

一巡してみましたが、さすがに男性に「ガムテープ族」はおりませんでした。
いたら、きっと笑います。

それにしても、ファッションで入れたタトゥーでしょうが、ここでこんな
目にあうとは思ってもみなかったことでしょう。
折角の伸びやかで美しい肢体が、この格好では、笑いの対象です。
タトゥーぐらいではないかもしれませんが、実際に刺青のせいで、ハワイに
入国できなかったという知り合いの話も知っています。

外国のアーティストさんの、自己表現のひとつなのでしょうが、これは
そういう業界だからこそありうる行為で、普通のOLさんとか、勤め人の
場合、あまり「お得」なことはないような気がします。

どーしても言うのなら、昔子供たちの間で流行った「刺青シール」などを
代用しては・・・ダメですか?

その時代の美しい肢体が、こんなことで人の目に触れなかったり、笑いの種に
されたりすることを嘆く、余計なお世話ババァの独り言でした。



次はとてもいいお話です。

先日、仕事で四国の西端に行きました。その帰り道でのことです。
世に言う「鉄道マニア」諸兄は、よくご存知とは思いますが、四国の予讃線と
いう路線は、その行程に山あり、海ありでとても見ごたえのある処として
有名なのだそうです。

その中でもとりわけマニア垂涎と駅といえば、「下灘」と呼ばれる無人駅で
海にせり出すように伸びている線路の鄙びたホームのベンチに座ってみる
夕陽の、それはそれは美しいことと言ったら、形容する言葉もありません。

週刊文春、週刊新潮、朝日グラフ、読売グラフと、その情景写真はあまたの
冊子で紹介されています。

ここは、地名で言うと「二見町」と言います。
国道はさらに海よりにあって、車で走ると海がすぐ隣にあります。
はるかな水平線の傍らに、こんもりと無人島があったりして雄大にして繊細。
これぞ瀬戸内海という趣です。

その海沿いに「道の駅ふたみ」があります。
海岸沿いに、石を配していたり、巨大なウッドデッキをしつらえたり、ベンチを
配したり、要は海に面して、夕陽がゆっくり楽しめるような環境を作っているのです。

もちろん、ご多聞に洩れず「恋人たちの聖地」とやらもあります。今、これって
日本中のどこにでもありますけどね・・

道の駅ですから、特産物も沢山売っています。
今の時期なら、イカ焼き、はもの塩焼き、かつおタタキ、さざえにバイ貝、
海の幸は満載です。
もちろん、野菜も豊富で、なんといってもここは「みかんの国。ポンジュースの里」
ですから、時期的にちょっと早いとはいえ、色づいたみかんも袋に詰められています。

余談ですが、この時期高速を走っても、国道を走っても、ちよっと目を凝らすと
道端のみかんの木に青々とした果実がたわわに実っているのが確認できます。
これもなかなかに良い風情です。


話を戻します。
さて、その道の駅で、まだ小さな玉のみかんを物色していると、直販所ですから
製造者ご本人か、そのお知り合いというようなおばちゃんが販売担当です。

「今の時期、甘いのはどれですか?」
「やっぱりハウスやわね。ほれほれあの、あららどこや??」
おばちゃんは親切に探してくれます。
二袋だけ特に甘いと、とっておきがあるのそうです。

その二袋が、ちょっと違う場所に置いてあって、それをみつけて満面の笑顔で
「これこれ。細木さん(仮名)のが美味しいんよ。」と・・
隣のおばちゃんも「そうそう。あやこさん(細木さんの名らしい)のは、美味しい
わいね。」と太鼓判。

これは買わずにはおれません。
二つ・・と、思ったのですがちょうどその時、バイクで来ていたのかヘルメットを
手にした20才ぐらいのお兄ちゃんも、「それ、美味しいんですか?」と
話に入り込んできました。

「そうそう。」おばちゃんは得意気。
「おばちゃんの言うこと聞いて買い物したらいいことあるでしょ?」と、私も
意味もない得意顔。

「じゃ、ぼくもひとつもらっていいですか?」
若いのにしては、なかなかに奥ゆかしい物言いで、私は、ひとつ諦めました。

「おいくらですか?」
「350円。」
さすが道の駅。リーズナブル~

私が払って、そのお兄ちゃんもサイフをごそごそと捜していました。

「すみません。いまこれしかないんですけど・・」と、恐る恐る差し出したのは
一万円札。
「ありゃあ・・困ったわいね。お釣りがないがね。」と、おばちゃんたちも
気の毒げです。

お兄ちゃんも、とても困惑しています。

そこで、つい・・・

「いいわ。私が出しといてあげる。」と、余計なこと言ってしまいまして、
支払うと、おばちゃんが
「兄ちゃん、よかったね。」と、これも優しい笑顔。

「いや、でも・・・」と、言いながらお兄ちゃんは自分のサイフをまさぐって

百円玉を二枚と十円玉一枚を、私に差し出すのです。
「あの、じゃこれだけでも・・。いま小銭これだけなんです。」

いゃあ・・日頃は「最強クレーマー」とか「血も涙もないおババ」とか
陰口叩かれている私ですが、こんなシチェーションには弱いんです。
こういう、誠意を見せられると、ほんとに感激してしまうんです。
もっとも、泣きはしませんけどね・・・(これぐらいで泣くのは詐欺師くらい
だとの声もあります。。)


「じゃ、これだけ頂いとくわね。」と、二百円だけ貰って、私はルンルンで
自分のみかん袋をもって浜辺に面したベンチに腰掛けました。

本当に小さな小さなみかんでしたけれど、おばちゃんの言うとおり、とても
甘くてジューシィな、香りがしました。

少しづつ沈む夕陽と、張り出してきた雲が拮抗してる空は、まるで中世の
宗教画のようです。

「今日は無理じゃ。雲が多すぎらい。ほんまに綺麗な日にゃ、もうそこいら
中にみーんながカメラたてとるわい。」
私達のそばのゴミ箱の整理に来ていたおじさんが、そう教えてくれました。

先月は「だるま夕陽」が見えたとも言うのです。

だるま夕陽・・ご存知の方も多いと思いますが水平線に沈む夕陽が、水面に映って
達磨のように見えることから名づけられましたが、普通は気温の低い、冬に見られ
夏や秋に見られるのは珍しいのだそうです。


それにしても・・・美しい。
瀬戸内海に生まれた幸せを、あらためて感じた日でしたね。

でも、今度は名に高い「八幡浜ちゃんぽん」とやらも、食べてみたいかな・・
などとも、思っていましたけれどね。。。
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by sala729 | 2011-10-04 14:15 | Comments(6)

Commented by おりがみ at 2011-10-05 11:10 x
痛みに耐える「矜持」とでももうしましょうか?
そういう強さはド派手に誇示するものではないと思います。
痛くても苦しくてもがんばって生きようとしている、頭に大きな手術痕のある男性を知っております。
服を脱いで「おお~!」と称賛してほいいのなら温泉やプールに入れないくらい屁の河童で生きてみろと・・・。

ちょこっと憤ってみました。へへ。
Commented by sala729 at 2011-10-07 20:08
おりがみ様

その通りですっ!<痛みに耐える矜持
屁の河童ですよ。それを、お友達にも強いるなんて・・
女の風上にも置けません。
Commented by あはははは at 2013-07-05 23:20 x
刺青への偏見が、一番恥知らず
常識を問うならわかるが刺青入れていることを笑うなんて、ちょっと頭がおかしいのでしょうね。
Commented by sala729 at 2013-07-09 14:37
あははは 様

私は刺青を笑ってはいませんよ。刺青を隠したガムテープを笑っている
のです。偏見と思われるなら、ガムテープなどで隠さず堂々とお風呂に入ることを拒否すればよかっただけのことです。
何が偏見と仰るかはよく判りませんが、これが文化とか芸術とかいう方がいらっしゃることは知っておりますが、そういう文化や芸術に対しての理解は私にはない。ということです。
Commented by at 2015-11-06 00:47 x
なんか文章でどんな人なのかってのが分かりますよね
Commented by kagawaru at 2015-11-11 08:54
どんな人でしょう?
このブログ読んでいただいたら、私がどんな人間なのかは
たいていの方がお判りになると思います(笑)

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