人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ご承知のように、わが娘は嫁いだものの、今は実家近くに引っ越して来ておりまして、
いわゆる「スープの冷めない距離」という地点に住んでおります。
(実際には、きれいに冷めるんですけどね。笑)

この娘のお友達というのが、これまた、実家大好きっ娘たちばかりで、嫁に行った
娘が、Uターン現象で次々と帰ってきております。

そうなると、周りは子供時代からの知り合いばかり・・

ほんとに、小さな狭い、コミニュティで生きてますわ。(しかし、それも本人たちは
実に楽しそうに暮らしておりますが・・・笑)


ところが・・・


今年は、出産ラッシュで、二人目女の子希望!・・の、娘の下心を刺激しておりました。
そして、先月と今月、二人が、娘が切望していた女の赤ちゃんを産みました。


先月はKちゃん。
実家が肉屋さんで、うちの息子いわく「日本一美味しいコロッケ」を
作ると太鼓判を押す店です。

もちろん、息子は帰省してら必ず一度は食べます。そして・・

「北島(あの、水泳日本の至宝です。実家はお肉屋さんで、メンチカツは有名です)の
メンチカツより、こっちのほうが何倍も旨いっ!」と、言い切り、肉屋のおじちゃんの
目尻を下げっぱなしにさせ、ついでに「おまけ」もいただいて帰る不埒者でもあります。


昔、Kちゃんのお誕生日に呼ばれた妹から、お誕生パーティは何枚も
ステーキ焼くと聞いて、「オレも連れてってくれ!」と、すがったことはもう忘れて
いるでしょう。。。

Kちゃんはひとり娘で、小さい頃、お父さんとお母さんが早朝から市場に、その「
コロッケ」を販売に行くため、一人寝かせてこっそり出ていたのですが、ある日
目覚めた彼女が泣きながら、我が家の目の前の三叉路に佇んでいたことがあります。

たまたま早起きした朝だったので、我が家に呼んで、朝ごはん食べさせて、娘と
一緒に家に帰しましたが、今ではその娘も看板娘になりました。

県外の大学に進み、ながらお婿さんまで連れて帰って、しかもそのお婿さん、
本業がありながら休日は、お店でコロッケ揚げる修行しているという、見上げた
若者です。
家人などは、「あの子いいよぉ。Kりんは、見る目あるなぁ」と、手放しで褒めて
います。

そのKちゃん、初めてのお子が女の子と聞いて、みんなワクワクしながら
その出産を待っていました。

私も、もちろんその一人です。

ところが・・今月初めに女の子を出産したのですが、その後その赤ちゃんに心臓の
疾患があるかもしれないと、急遽、赤ちゃんだけ、国立病院に搬送されました。

Kちゃんも、お父さんもお母さんも、気丈に「大丈夫。大丈夫」と、私達に
気を遣わせまいとしますが、それはそれは、どんなにか心配なことでしょう。

今、Kちゃんは退院して、国立病院の我が娘に逢いに行く毎日を送っています。
日本の医療技術の革新と進歩を思えば、きっと完治すると信じてはいますが、
なにしろ、生まれたばかりの、赤ちゃんです。

お祝い云々は、もう少し先のこととして、私達はただ、無事を祈るしかないのですが
今は、ちょっと肉屋さんに行くのも、辛いです。

一日も早く、あのコロッケを食べながら、Kちゃんにカーネーションを贈れる日が
来ることを指折り数えて待つ日々です。




そんなこんなの今月になって、今度は、近所のMちゃん。彼女の嫁ぎ先はちょっと
あるのですが、旦那様が出張や夜勤があるので、ほぼ実家に入り浸り・・笑
上の男の子は、うちのちびギャグよりひとつ下です。

Mちゃんとは、保育園からのお友達で、年少時代、お互いがゴッツンコして、
病院に搬送されたなんて、きっと二人ともとうに忘れてしまっているに違い
ありません。

二人目のMちゃんは、早くから女の子と判っていましたから、私と家人は、
きっと娘の二人目熱にも火がつくかなと思っておりました。

そのMちゃんが今月初め、帝王切開です。一人目もそうでした。

その予定日を二日すぎたころ、娘の携帯にMちゃんのお母さんから電話が
入りました。

なんと、Mちゃん・・・出産後の「ショック」で、緊急搬送されたというのです。
しかも、あと5分遅れていたら・・・などという怖ろしい言葉に、娘は震え
上がりました。
ICUに、入っているが今は落ち着いて、Rに電話してって言われたのでと、
お母さんは言ったそうです。

娘達が、お祝いに駆けつけることを知っていて、彼女の心遣いでしょうが、こんな
時にまで・・・
なんだか、お母さんにも却って申し訳ない気持ちです。


二人ともよく知っている子だけに、今回の立て続けの出来事に、改めて出産と
いうことを考えさせられました。
超、超低体重児が育ったり、月足らずでも成長したりする、医学の進歩ばかりを
驚嘆しながら見て、なんでも出来る気でいましたけれど、やはりこんな時代でも、
出産は大変な出来事なのです。


子供は神様が授けてくださった、大切な大切な宝物だという、当たり前のことを
日々の育児の騒がしさの中で、忘れかけておりました。

幸い、二人とも、順調ということなので、ひとまず安心はしておりますが、
きっと、ビビリ(怖がりということです)の、娘は、二人目の夢を、心の片隅に
閉じこめてしまったでしょうね。
これで、いいのか、悪いのか・・・

by sala729 | 2011-09-06 14:43

<< 男と女は浮気する    オールド女子会 >>