自分のことを、弱い人間と思ったことは、そう多くはありませんが(そー
だろうとも!・・と、家人)それでも、今年に入ってからの日々は、思いの外
心が疲れていたのかもしれません。

一昨日の夜、本当に久しぶりに「金縛り」状態に陥りました。それも、かなりの
時間・・。
寝室の照明器具の間から、誰かの顔が覗いていたのも、見えました。
それが亡夫だったのか、他の誰かだったのかは判りませんが、久々の体験だと
案外怖いものです。

なにしろ身体の自由が全く利かなくて、天井を見据えたままの視線の先に
誰かの顔があるのですから、逸らすこともできません。
ドア一枚向こうで、家人がなにやらごそごそと、動いているのが判るのに
知らせることも、呼ぶこともできない。・・・これは、ちょっとした恐怖です。


ようやく金縛りから、解けかけた頃、のんびり寝室に入ってきた、家人を見たとき
には、安堵よりも、その暢気な態度に、むかっ腹が立ちましたけど・・(すみません
あまりの腹だたしさに、下品な表現で)


そして、昨夜・・
一昨日ほどでないにせよ、何かの気配は漂っています。
私ではなく、家人でもない気配。怖くはないのですが、判らないことの戸惑いと
懐疑が、ひたひたと押し寄せるようで、やはりなかなか寝付けません。

眠りも浅いようで、睡眠時間は変わらないのですが、何度も目覚めます。


自分で思っているより、肉体はもちろん、精神も、柔軟でも、強靭でもないようです。
なにしろ、今年に入ってからというもの、私は気が付けば怒ってばかりです。

表面に出すこともあれば、胸にしまっておくこともあり。
いつも、臨戦態勢で待ち構えている自分をよーく知っています。
今が、その時なので、仕方のないことですし、仕事というのは楽しいだけで
過ぎていくわけはないのですが、これが心のSOSとしたら、少しは
休ませてあげることも考えなくてはなりません。なにしろ
誰のものでもない、自分の心のことですから・・・



などと、殊勝な朝を迎えていつものように新聞を広げました。
読売新聞ですが、その中に、作家の樋口毅宏氏が自書「雑司ヶ谷R.I.P」の、
巻末に、公立図書館の貸し出しを、新刊発行の半年間は猶予するようにという一文を
載せているという記事を見ました。
これは至極、もっともな主張だと思います。

私は前にもここに書きましたが、図書館に自分の読みたい本(新刊ですよ)を
リクエストしておく人の気がしれません。
図書館は、個人のための無料貸し本屋さんではありません。

新刊が読みたいなら、自分で買いなさい。
それをしなくて、平気で子供に読み聞かせしながら「あ~ら、図書館の本、
こんなにしちゃってる。ダメよねぇ。みんなの、本だもの、大切にしなくっちゃ」
なんてしたり顔で言っている人を、私は信用しません。

そういう人は、無作為でちょっと本が破れたり、ペンの線が入ったときは
「これくらいはしかたないわよね。もっとひどいのもあるんだから」と、
平気でそのままにしておくと、私は思っています。

たとえ、一本の線でも、わざとでないにしても、公共の本です。傷つけたら
弁償しましょう。見知らぬ人が、セロテープてで本の補修をしたり、破いていたり
することと、自分の行為の責任を取ることは別です。


図書館で無料の新刊本を買ってもらって読んでいるあなた、自分のお金でその
本を買っている人間をどう思いますか?
お金が有り余っているから、買い込んでいるのではありません。
自分の趣味、嗜好のためだから、自分のお金で楽しんでいるのです。
新刊本を、いち早く読みたいというのは、趣味や嗜好の問題です。個々のことです。

その個々のことを、ただでしてもらおうなんて、浅ましくはありませんか?
そのさもしい行為を、自分の子供に見せていいのですか?

図書館は、自分が読みたい本を買ってもらうところではなく、自分が読みたい本を
捜しに行くところです。
子供たちには、こうして公と私をきちんと分けることを、ぜひぜひ教えていただきたい
ですね。

ついでと言ってはなんですが、先日知人に、「本が全部電子書籍で読めるように
なって、Aさんが本屋を経営していたらどうする?」と、尋ねられました。

私は「本屋を辞めます。そして以降の新刊本は買いません。それからは、手持ちの
本と古本屋さんにある、今までの本を読み返します。死ぬまで読んでも、余りあるほど
ありますもの。」と、答えました。

作家の方の中には、電子書籍に書き下ろしを載せていらっしゃる方もおりますが
そしてこれからは、こういう時代とおっしゃいますが、作家の方自身が、そんなことで
どうします。

これって、結局「安売り競争」ではないですか?
誰もが書けて、載せれて、印税は安い。そして読者も安く見られる。
今の日本は、国中が安けりゃいいみたいなことになってますよね。
ジーパンはどんどん安くなって1000円を切り、アウターも990円なんて
信じられない値段で、同じ形、同じ色が色番ごとにずらっと並べられている。

本もそうなる運命でしょうか。

もしも、将来、電子書籍ばかりで本屋さんが立ち行かなくなり、なくなって
しまったら・・・

寡作だからこそ、やっとでたその作家の作品を愛おしく思う気持ちや、ほんの
一握りだけど熱烈な読者に支えられた個性的な作家さんたちの作品を、探そうと思ったら
これから、どうやって捜せばいいのでしょうか?

そして、新しい構想を練る間もなく、次々に新刊を発表しなくてはとても、とても
印税では暮らせなくなった、作家さんたちが使い捨てにされるなんてことが
あるんじゃないかと、本で育った私は心配します。


図書館を正しく利用する会・・・なんてあれば、ぜひぜひ一度お訪ねしたいものです。
向こうさんは、お嫌かもしれませんが・・(笑)
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by sala729 | 2011-02-26 11:25 | Comments(0)

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