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日曜日の朝が小雨に濡れていると、とても残念です。
完全フリーとはいかないまでも、やはり日曜日はお休み日ですから、仕事でないどこかに出来かけたい・・
私はいつもそう思っています。

今日は、広島県福山市にある「ミュージアム花」に行くことにしました。
今ここでは、辻村寿三郎さんの人形展が行われています。
「ジュサブロー人形展」と、書いた方がお判りいただきやすいかもしれません。

まずは、先日ちびギャングのお誕生パーティを楽しく過ごさせていただいた、お店にお礼を兼ねて
モーニングをいただきに・・
休日モーニングは、多彩で「ブランチ」と呼ぶ方がふさわしいほどです。
今日は、シュニッエル(ドイツ風の薄切り牛のカツレツ)を挟んだ、ベーグルと、白身魚のフライ。ポテトの
オーロラソースと、ソーセージ。卵のキッシュ。野菜サラダにパイナップルとみかんが各一切れ。そして
スイートポテト。
・・・・・・・・・・・・・・・・・すごいでしょ?。これにコーヒーか紅茶がつくので、とても満足です。
これ毎週メニューが変わります。
去年、創業40周年でしたが、長く続く理由がよく判ります。


ここで、十分満足して、知り合いの従業員のみなさんに、先日のお礼を言いまくり、気持ちよく後にして
高速道路に向かいます。幸いにもその頃には、雨も上がり、走るには好都合。
福山で高速を降りると、ミュージアム花は、案外近く、すぐにたどり着きました。

でも、個人的感想を言うなら、このミュージアム、判りにくくい。
少し町はずれの小高い山の中腹にあり、県道(たぶん)から、急高配の細い道には誘導おじさんが立っています。

山を荒っぽく削った急仕立ての駐車スペースに車を止めて、さらに急な上り坂を、少しだけ歩きます。
ちょうど、神戸北野の異人館の坂道みたいな感じです。

右手にサポーターかボランティアみたいな、そろいのジャンパーを着た、中年男女が愛想よく受け入れて
くれます。
入場料、一人1500円支払うと、「お荷物はこちらへ」と、バッグもショルダーも預かられます。
・・・え?バッグまで・・・お財布も入っているままで??

手荷物お預かりなら、よくあることですし、いいサービスとは思いますが、バッグやショルダーまで
というのは、ちょっと抵抗があります。
そこから入口を覗くと、狭い玄関に靴箱が並び、奥から出てくる方たちは、確かにみんな手ぶらです。


むっとはしましたが、ここまで来て、見ずに帰るのも悔しいので、不本意ながらそのまま玄関を入ります。


展示作品は、確かにすばらしいものでした。
「西鶴5人女」から「silk」。戦争テーマ作品。平家物語。かつてNHKで放映されていた「里見八犬伝」など
どれも、艶やかで優美でそして色香が匂い立つ、妖艶さに満ちていました。

手の指の曲がり具合に、香が匂いたち、着物の裾から少し見える足の指が、禍々しいほどの女を物語って
奇才の人というのは、こういう作品を残せる人のことを言うのだと、思い知りました。

確かに手荷物の扱いには不満が残りますが、やはり我慢して入ってよかったとは思いました。納得は
できませんが・・・。


そのあと、鞆の浦に・・・

私は、この景色、大好きなんです。穏やかな瀬戸内の海に抱かれた仙酔島と、背後の急な坂に競うように
立っている寺や神社。歩いて回ると、息がきれそうなくらいの急峻な道ですが、ここは機会があれば
ぜひ一度はお立ち寄りになることをお勧めします。

海沿いの食事処には、鞆の浦の「鯛」を、美味しく食べさせてくれる処が点在しています。
ブランチを摂っているにも拘わらず、私たちは誘惑に負け、よろよろとお店の、暖簾をくぐりました。


ここは、前回のとき「鯛飯」が売り切れていたのですが、お魚全般が美味しく、カウンターとテーブル二つの小さな
お店ですが、お客さんがひっきりなしです。

今回は運よく「鯛飯スペシャル」にありつけました。
正直に言うと、私の鯛飯の方が美味しい(笑)・・・というか、ここが正統鯛飯なのかもしれませんが、煮干しの
香りと味がきつい。
私は、昆布と鯛しか入れませんので、そこで私の好みとはすれ違うようです。
でも、セットの鯛のお刺身、太刀魚のお刺身はぷりぷり。鯛の荒炊きは秀逸。白ご飯で食べたら、いくらでも
食べられそうなお味です。
突き出しの、茄子の油煮、サツマイモの甘煮、ニシガイ、鯛竹輪、タコの塩辛と、どれも美味しい。
お吸い物にも、たっぷりの鯛ま白身。
こんなにふんだに使っていいのか・・ぐらいの量でした。


お店に入って早々、家人がお手洗いに・・私は彼が出たら行こうと待ち構えていたのです。
お店が小さいですから、お手洗いは当然ひとつだけです。
ところが、出てきた家人が手を洗い場でなかなか動かない。あれ?あれ?という言葉が聞こえるだけ・・


そうこうしているうちに、奥から年輩のおばさまが「あらら、ごめんなさい。」と、お手洗い前で
家人と遭遇。
「いやいや。でもこれ、石鹸水が出ませんよ。詰まっているみたいです。」
それを確かめていたので、なかなかその場を離れなかったみたいなのです。


「どうぞ」
当然、家人はそのおばさまに次を譲ります。
「はい。どーも」おばさまも微笑んで入ります。


席に戻った家人が、自慢げに「石鹸水入れ、壊れてるみたいだよ。」
「だから、なんなのよっ。」
「え?」・・・・ホントに空気読めないヤツ・・・・怒


「私、トイレ行きたかったから、あなたが出たら行こうと思っていたのに、モタモタするから別の人に
はいられちゃったじゃないの。」

「あ。それはごめん・・・」
一応は済まなさそうにしては見せるのです。

でも、おばさまはなかなか出てこず、やっと出たかと思ったら、家人の隣に座っていた二人組の女性の
一人がおもむろに立ち上がり、お手洗いに・・・


茫然と見送る私。
あまりのタイミングの妙に、笑いを抑えきれない家人・・・

この時私は確かに「殺意」を覚えました。
女性に?・・・・・いいえ、家人にですっ。。。



そんな、ハプニングもありながら、帰りには「サヨリ」の一夜干しをどっさり買い込んで、鞆の浦を
あとにすることにします。

ここは、あの、海援隊の、いろは丸が紀州藩の船と、衝突してそのあと調印した有名な場所ですが(
今は、そこがお宿になっています。)なぜか、今回のNHKの龍馬伝では、スルーされていて、地元も
さぞや、がっかりかと思っていましたが、それは全然杞憂のようで、鞆の浦は、いつもと変わらず元気でした。

私は、おかげで観光客に踏み荒らされなくて、よかったと胸を撫で下ろしたのですけれどもね。(鞆の浦の
みなさん、ごめんなさい。)


帰りに、セブンイレブンに立ち寄って、例のお赤飯を大人買い。(例の・・・シルシルミシルで放映された
手作りせいろ蒸しのお赤飯なのです)
ついでにロールケーキや、シュークリームも入れ放題。
「コンビニでこんな買い方する人いないよ。」と、あきれる家人を無視して、支払いを済ませると、
なんとクジぴき、「大当たり!!」・・・と、言ってもキャンデーですが・・(笑)

こうして、今日の日曜日は、穏やかに(?)すぎていくのでした。

by sala729 | 2010-11-07 18:16

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