本土側から島に渡る橋は新・旧、二本かかっていました。
小さな入り江になっている湾の中には、これもまた小さな漁船が5~7艘、係留されて
います。

今夜のお泊り予定の、大○屋さんは、並んだ民宿の中でも、一番大きくて、新しく
私の杞憂の第一は、吹き飛んでいました。
家人が、手続きをするまでと、私とちびギャングと、息子は、コンクリートの堤を
降りて、係留船の下を覗き込みます。

おーーーあるある。
透き通って見える、海のそこには、真っ黒のボール状のものが、点々と・・・
「すっごーい。ウニじゃん。ウニが、ほれ。ここにも、あそこにも。」
本当にそれはそれは、たくさんいるのです。岸の岩場にくっついていたり、船のすぐ下に
転がっていたり、岩やロープの間にあったりで・・・・こんなの見たことない。。。。

息子も、抱かれたちびギャングも、キャッキヤッと大騒ぎ。
堤の上で、娘が、何暢気なことしてんのよ・・・みたいな顔であきれています。


ともあれ、大○屋さんのアドバイスで、車で向かい側の海水浴場へ・・
自分の着替えをそこそこに済ませると、ちびギャングを・・・と、思うとこれが
「いやだぁ~。黒いのがこわいぃぃ~。いやだ。いやだ。」と、大泣き。

どうも、さっき見せた、ウニが衝撃的だったみたいで、あんな黒いのがうじゃうじゃいる
海に入るのは怖いと・・・(軟弱者めがっ・・・!!)
ここまで来て、海に入らでどーする??
家人と二人かがりで無理やり、水着に・・
でも、泣き止みません。すると、自分も着替えた息子が、車の外から手をだして
「ほら、おいで。」

泣き叫ぶ、ちびギャングを半ば強引に抱き上げると、車から離れます。
その間に、娘と私は、外にでれるようら身支度をして、車からでると、なんと、ちびギャング
は、うるうる目ではありましたが、泣き止んで息子の腕に抱かれているではありませんか。

「おぉぉー。お兄ちゃん、す、すごいっ。」
まずは娘の第一声。

「やるじゃん。」と私。

「これでパパは最下位やな。(苦笑)」と、家人。

・・・・・・・た、たしかに、パパは泣き叫ぶちびギャングを、なだめることはできません。
そういう意味では、独身男の息子にまで・・・はあぁぁ(ため息)

あとで、こっそり息子に、どうやってあやしたか聞くと

「いや、あやしてなんかないよ。あのな、この家ではね、こうと決めたら絶対するんよ。
何がなんんでもするの。だから、抵抗しても無駄。一度はやってみんとな、って説得した
だけだけど?」

説得って・・2才8ヶ月児を・・・・そんなバカな・・
でも、何はともあれ、幼い中に、何か感じたのかも・・・




浜辺に低めのテントを広げ、イスを開いて、それぞれにフィンを着けて、水の中に・・
透明度が高いので、下が丸見え。これって、なんだか凹レンズで物を見ているような感覚です。
右手の岩場で、小学生たちが、レンズをつけて魚を追っかけまわしています。

浜辺は貝の欠片や殻、荒めの砂で、ちっとも優しくはありませんから、アクアシューズは
必須です。水の中にも岩や石がごろごろしていますから、素足で泳ぐのは無理です。

ちよっと普通の海水浴場と思うのは無理です。
自然の浜辺・・・そう、そんなかんじです。その証拠に、ここには海開きなんてものは
ないそうです。

5月が10月くらいまで、みんな自由に泳いでいるそうです。くらげがでても、それぞれに
注意しながら・・。

びびりまくりの、ちびギャングはまず、私と一緒に波打ち際で、流れてくる海草拾いです。
それでも、なかなか手がでません。普段のあの「暴れん坊王子」は、どこに行ったやら??

その間に他の三人は、それぞれにシュノーケルつけて、ぷかぷかと浮いています。
そうなんです。ここでは、泳ぐというより、浮いてるってかんじなのです。
娘などは、フィンなんていらないと、アクアシューズのまま、浮いています。

折角だからと、抵抗するちびギャングを家人が抱いて、娘のところに・・・
本土と島にかかる橋の下が魚の群生場所みたいで、本当に青い魚や、黄色模様の魚が
群れをなして泳いでいるのです。
そしてそれがそのまま見えるのです。

そうですね。水族館の水槽の中に自分もいる・・・・そんなかんじです。
老いも若きもありません。おばばもおじじも、子供たちも・・・さすがにギャルたちは
ダイビングに行ってるみたいですね。(笑)

橋はもう一本、新しいのが架かっていて、その下あたりには、元の橋の残骸が沈んでいます。
前の残骸、そのままにしているのも、なんとも言えず、楽しいです。
今は、やたら環境とか、美観とかばっかり叫んでいるけど、こうして放りっぱなしにして
いる柏島の海が、どこよりも綺麗だなんて、皮肉???


陽射しは強烈なのですが、風が流れているので、心地よいです。
水温も低くなく、少しも冷たいとも、寒いとも感じません。
私も橋桁のほうにと、移動しましたが、なんと右足が・・・ぴりびりっつつ(つ、攣った・・)
浅いところですから、なんともありませんが、痛くてしばらくは歩けない。

バックも何もかも、テントに置いているというのに、誰もいなくなって、あわてて
家人が引き返そうとして、水中の石に滑って、膝から血がたらたら・・・

なんともはや・・・
でも、落ち着いて周囲わ見渡すと、膝や脛を怪我している人はあちこちにいました。
みんな、運動不足。みんな足腰軟弱なんです。・・・よかった~・・・ってなんで??


浜辺で食べるスイカは美味しい。
浜辺で飲むビールは美味しいと、それぞれに、違う美味しさを楽しみながらのひと時。

すぐにちびギャングは、帰ってくるはずです。怖がりだから・・・(笑)

やっぱり・・・・
娘に抱かれて、帰ってきました。
「どうだった?」
「だめよ。怖がり。あーちゃんとこ帰る。あーちゃんとこ帰るつてねそればっかり。」
嬉しいように、情けないような・・・(苦笑)

座ってる浜辺の目の前に、今夜の宿ね大○屋さんが見えます。もちろん、歩いて帰れる
距離です。
今日は、帰りの心配もないので、のんびり泳いでいられます。

「いいね。ここ。のんびりできるし。」
もともと、水っこの娘は、久々でずいぶん楽しげです。

私たちのような、ベビーシッターがいないと、自分だけが楽しむことはできませんので、
今日はいい機会です。
しかも、先月はちびギャングの入院騒ぎで、一週間病院に一緒に篭った娘は、大変だったと
思います。
親なら当たり前といえば、当たり前ですが、それでも大変さに変わりはありません。
ごくろーさんをしてあげてもいいかなと、家人と話してもおりました。

だから、私がここをやめようと言ったときも、家人は「ちびの入院中、Rは頑張ったん
だから、楽しませてやろーよ。」と、私を掻きくどき、私もそれに応じたのでした。


少し休んで、形だけちびギャングに「行く?」と、聞くと、ちびギャングは、振り返り
もせずに「あーちゃんといる。」

娘ははランランとばかりに、水に戻っていきました。

水深は浅いとはいえ、背が立たないですが、所々に石はある、岩も物もある状態ですから
そこに足は付けられるのですが、なにしろウニがゴロゴロですから、踏むのもためらわれ
ます。
・・・想像すると、血がどばあっ~と、飛び散りそうでしょ??(笑)

私とちびは、砂遊びを・・・・
砂は果てしなくあります。山もトンネルも、型抜きもやり放題。
「へん。あーちゃんのほうが上手よねぇ。」と、私。
「2才児相手に、大人気ない」と、家人。

そんな二人を尻目に、浜辺に上がって、無防備に背中を焼く、息子に「Sたん・・Sたん」
と、じゃれようとするちびギャング。

平和です。本当に、のんびりと平和な時間が流れます。こんなに幸せでいいのだろうか?


しばらくすると、沖合い(といってもたいしたことないですが・・)から、娘がくらーい
顔で上がってきます。
「どーしたの?」
「ごめん。水中カメラ、落とした。捜したんだけど、見つからなかった。」

・・・・・・・なーんだそれ。たかだかそれくらいのことで、そのくらーい顔は・・
なんて小心なやつめ(笑)

「あらら、そりゃしょーがないね。」
「もう、一個あるしね。」

ちびギャングは、また自分が誘われないかと、娘のほうを見ようとしません。親に似て
小心者ぢゃ(笑)


「さあ、そろそろ、あがろうか。」
なんやかやで、もう16時です。
さすがに陽射しも、傾いてきました。
周りも少しづつ、片付けを始めます。

それにしても、なにしろ小道具が多い。ちびギャングはそれだけで一個荷物だし。しかも
動き回る、厄介な荷物だし・・・。
手分けして、車に運び、もう少しというところで、スコールのような雨・・・・
助手席に、大判バスタオルをひいて、私が乗り、私と娘は車で対岸の大○屋へ。

ちびギャングを抱いた、家人と、息子は歩いて大○屋に帰ります。
ホントに目の前ですから、どちらもそうたいして、変わりはありません。ほぼ同時着。
駐車場で足を洗っていると、宿の方が、このドアから風呂場に入れますと・・・

おぉぉ・・すごい。
外から帰ったら、そのままお風呂場に入れて、体洗って、部屋に行けるんだ・・・感激。
これは、一番の感激でしたね。
家人が、ちびギャングを風呂に入れているときに、息子と娘は、アクアシューズや
小物を水道水で洗っています。
さすがに、大人になりました。なんとか、手分けして上手にやっています。
私には、部屋に入れというのも、もしかしたら、思いやり???
・・・・・いえ、足手まといですと、きっぱり宣言されました。。。

用意してくださった二部屋のエアコンをフルスイッチ。
効きますよ。ビュンビュン音がします。
着替えを風呂場にもって行き、洗面所で水着を洗います。
お風呂場には洗濯機もありですから、脱水もオーケー。

家人の次は、息子。そのあとが私と娘と、次々に入浴。ほっと一息ついたときは、エアコンは
ばっちり。。。

「いやぁ、綺麗な海だったよね。」
「ホントよね。あ!!ねーちゃんからメール入ってた。」と、携帯を見た娘。
従姉妹からは、昼も入っていました。

「ほら、見て。心配してたんや。行くときあんなこと言うから。」と、苦笑交じりで娘から
見せられたメールには

・・・・柏島、どうですか?魚見えましたか?。。天気はどうですか?
・・・・Rが一緒なので、お天気も心配です。
・・・・絶対、綺麗やと思うんだけど、そうでなかったらAのことやから、何言われるか
・・・・判らんし・・・


人のこと、横紙破りと無法ばばぁと、思ってるんじゃないのぉぉぉ???

「電話、かけてやりーよ。綺麗だった。最高って。」と、家人。


なんとまぁ、この周りの反応。どーいうこと??
私、いつも無理難題言ってるの???

ま、いいか。かけましょう。


そんなこんなのうちに、夕飯です。

高知ですから、お約束の、タタキは大皿に盛られています。
あとは黒鯛の煮付け。かぼちゃと厚揚げのそぼろ煮。そして生ウニ。香の物。
決して豪華ではありませんし、味付けも家庭的という範疇ですが、美味しかったです。
ただ、アルコールはありません。(笑)

家人と娘は生ビール。
私たちはと・・ジュースはありませんと・・あれれ・・・苦笑。
ビールが終わって、他にお酒は?と聞くと、沢の鶴が・・でもお燗用ですけど・・
この時期に、お燗は・・・いらん。

さすがに家人が、可哀そうになりました。
すると、隣に座っている息子がそっと「道でたら、酒屋があったよ。」と。
前に座っている家人に
「近くに酒屋があるって。Sが確認してるってよ。」と、囁くと、なんとも嬉しげな
微笑み。

しかし、この宿の奥さん、なんと左手を骨折しており、ほんとに大変そうでした。

部屋に引き上げていく途中で、寝入ったちびギャングと娘を置いて、私たち三人は、
道の上の酒屋さんに・・
途中の看板には「避難所・田中さんちの畑」なんてのがあったりして、なかなか面白い
町ですよ。ここ。

お目当ての酒屋さんは、小さなところで、家人のほしいのはなかったようですが、
それでも、チューハイふたつとと掻き氷ふたつ。
この酒屋のおにーちゃんがまた、いいかんじなのです。
素朴で正直。

「ここ、いい町よねぇ。」
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by sala729 | 2010-08-07 16:46 | Comments(2)

Commented by おりがみ at 2010-08-07 23:29 x
ええですね。柏島旅行記。
何も手のはいってないとこの方が綺麗なまま・・って言うのがわかります。
>沢の鶴
土佐鶴ではないのですか??


続きは・・あるのかな??
Commented by sala729 at 2010-08-10 10:42
す、すみません。そーです。土佐鶴です。不調法なもので・・(笑)
続きは、もち、あります。
仕事柄、変則的で、すみません~

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