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今日の出勤途中の会話で、最近の車の傾向は三種類あると、家人が言い出しました。

ひとつは、従来のもの。二つ目はハイブリッド車。そして三番目は、電気自動車。
このなかで、四番になろうかとしているのが、通勤程度の距離のときは、電気エネルギーで
長距離になったらガソリンに替わる車が出るというのです。

「へーそぉ。それで??」

あまりに気のない私の反応に、家人も次の言葉を失ったようでしばらくは沈黙が流れ
ました。
しかし、沈黙が続かないのが、私たちでありまして、痺れを切らしたのは私の方でした。


「だからなんなの? その、電気、ガソリン併用カーが欲しいというの?」
「ん・う、うん。・・あってもいいかなと・・」
「いらないんじゃない。」

これをにべもない回答というのか、不毛な会話というのか、知りませんが、この手の話
私、好きではありません。

「でもさ、エコカーって主流だよ。エコポイントもつくしさ。」
「あのさ。ポイント欲しさに車買い替えるの?あなたみたいなニセエコロジストは、
いいカモよね。」

さすがに、家人もむっとしたのか、また沈黙が流れました。


確かに、あればいいかも・・とは思います。
電気自動車も、電気・ガソリン両用車も・・。でも、ひねくれ者の私は、さらに考える
のです。

電気エネルギーになると、今の電力では足りなくなるわけだから、火力発電や水力発電
原子力発電なんかも、増えるはずですよね。今よりは・・。
すると、それらを使かうためのエネルギーは、今よりももっと必要にはなるはずですよね。

それから、電気自動車に買い換えた、もとの車。これは通常下取り車にしますよね。
その査定価格が下がったり、その後中古車として売り出されて、結局自分の知らないところで
その車は、また二酸化炭素吐き散らしながら、どこかの町を汚しているわけでしょ?

それはいーの??
エコって自分が、そこでだけしていればいいって、そんな狭い世界の範囲の話では
ないですよね。

それに、電気自動車だ!両用車だ!と騒いでいるのは、自動車メーカーと、マスコミだけの
ような気がします。
近年の若者の車離れに危機感抱いた車メーカーと、スポンサーに媚を売るマスコミが、
ターゲットを、私たちのように若い頃に、車がステータスだった世代が、いまエコエコとなんだか
黒魔術の呪いみたいに叫んでいるので、ひとつこの世代に的を絞りなおそうと、狙ってつくられた
「戦術」のような気がするのですが、考えすぎでしょうか?

これだけ多くの、しかも巨大産業の車と石油業界で、今みたいな排ガス規制をずっと続けて
いることが私には不思議です。
電気自動車開発するより先に、この排ガス規制以上の、クリーンエネルギー作戦は
いくらでも考えられるのではないかと思うのですが・・。
それより、代替考えたほうが、お金儲けにはなりますけどね。


それで、その話題から引き続いて、雇用にも話が及んだわけですよ。・・え?なぜって??


さぁ・・それは私にも判りませんが、話題があちこち飛びまくりは、私の癖みたいなもので
私と会話する人はまず、この癖を理解しておかないと、頭の中がゴチャゴチャになるらしい
です。(笑)


例えばよ・・と、私。
あなたの言うとおり、電気自動車が主流になると、エネルギーは、自宅で入れられるわけよね。
そしたら、今までのガソリンスタンドはどうなるの?
全廃とはいわないまでも、殆どがいらなくなるわよね。
じゃ、そこに勤めている人はみんな失業ってわけ?


雇用の確保だとかなんとか言いながら、こうやってご都合主義の開発で、仕事を無くしていく
ケースは多いわよね。
あなたの好きなipadだって、教科書代わりに、学生がみんな持っようになるっていうけど、
そうなったら、出版社も、仲介業者も、本屋さんもいらなくなるわよね。
いるのは、家電屋さんだけで、それも自分でPC叩けば、説明も全部受けられるようになって
店員さんはいらなるわよね。あなたの好きな、Oーズ電機の××さんも、失業するわよ。



「また、それも極端な・・」家人は、相変わらずだという目で私を見ます。


でも、これってそんな極端な話なのでしょうか。
確かに、文明や発明は、それを必要とするところから、発しているものには違いありませんが
それを、ずっと突き詰めていくと、そこに人はいらなくなります。
いらなくなった人たちは、ではどこで生きるのですか?

もう10年以上前ですが、亡夫が総務のサラリーマン時代に、50歳になったら、昇給と
昇進をストップして、頭打ちにしてしまうという、会社の方針に従って、就業規則を
変更する仕事をしていた時期がありました。

その時、まだ50代には大分先がありましたが、亡夫はぽつりと「これ、自分で自分の首絞めてる
みたいやな」と、言っていましたがその気持ち、よく判ります。


人は身勝手です。
自分に降りかからないことは、なんでもできます。しかも、平気です。



世の中の単純作業は、すべからく機械やロボットにとって替わられるでしょう。
では、単純作業しかできない人は、どこで生きたらいいのでしょうか?
機械に次々と職場を奪われた人たちに「就業意欲」や「やる気」は、培われるのでしょうか?


雇用の促進を考えるときに、こうして職場を追われていく人たちのことを考えた政策は
たてていただいているのでしょうか?


先に灯りが見えないと、人は進めません。
どんな小さな灯りでも、それは必要です。それがないと、将来の夢も希望も成り立ちません。

私はもう、十分に生きましたから(ほんとは120才まで生きるつもりですが。。笑)
これから何をなくそうとも、灰色の現実をバラ色だと自分に思い込ませる術も知っている
つもりですが、これからの人たちには、せめて虹色の希望は見せてあげたいですよね。



なんて、こと考えていたら、夏日の強い日差しが「熱中症」を誘うかのようにギラギラと
照り付けてきました。

みなさま、どうぞ、陽射しにはお気をつけあそばしますように・・・

by sala729 | 2010-07-23 12:40

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