人気ブログランキング | 話題のタグを見る
何もないときは、何もないのですが何かあるとなるとパタパタと出来事が重なるのは
世の常で、しかしそれもよーく吟味してみれば、たいていのことはなんとかなるもの
です。

本格的夏が始まった三連休の中日。
思いつめた一本の相談電話が、その日の私の休日計画を「無」に、戻しました。
とはいえ、こういう仕事ですから、そんなことはよくあることで、家人も家族も、
もう慣れっこですし、私の仕事を最優先というのが、我が家の不文律でもあるのは
幸せなことだとは思っています。


町村和美さんは39才。高校2年を先頭に中3、中1の三人の子供がいます。
専業主婦の和美さんは中1の次男が、所属する少年野球チームの父兄会のメンバー
でもあり世話役もしています。

そこで知り合ったのが、高田実。34才です。
彼も三人の子供の父とはいうのですが、自称、元ヤクザの幹部。破門されて今は無職。
でも、妻と子供と実の両親との7人で父名義の借家暮らしというのです。
妻は近くのクリーニングリース会社のパート社員なのだそうです。

・・・・・これだけ聞いただけで、頭の中は?マークで一杯です。
破門された元ヤクザが、三人の子持ちで、しかも両親と同居?
奥さんはリース会社のパートさん???・・・・・・・・・・・・・・・・こんな、家庭的
設定ってあり???


でも、和美さんは彼と一緒に、やくざ事務所まで行ったこともあると言うのです。
ちょっと待ってよ!・・・破門されたヤクザがなんで、事務所に行くの??

和美さんはこんな、アホな事実関係にも気づかず、高田に「組に始末つけないといけない
ことがあって金がいる。」と真剣な顔で迫られ、あれよ、あれよという間に1000万近い
お金を貸してしまいました。

厳密に言うなら、貢いでしまった・・と、いうことですね。最後の100万はカードローン
です。


それまでに、高田の言うことを並べてみると・・・

まず、前述の組にお金を払わないといけない・・。破門になっているのに、出入りする
なんてことはないでしょうに・・、。

それから、妻が自分と和美さんとの不倫を知って、探偵をつけた。その探偵が自分に
連絡してきて情報を買えと言われた。買わないと、妻が君の旦那にぶちまけると
言っている。

そうこう言って、1000万。そしてその返済を迫ると

「お金は出来た。自分の支援者の社長が用意してくれた。でも、現金で持って帰ったら
妻がうろうろしてばれそだったので、親戚に預けた。そしたら、そいつが持ち逃げした。」

「持ち逃げしたやつの親が弁償すると言ってる。家を担保に外国銀行から、2000万の
融資を受けた。迷惑もかけたのでこれを全額渡すと言って持ってきた。いま家にある。
でも、妻がいるから持ち出せない。」

なんともはや・・・・いくらなんでもねぇ・・・(笑うしかない・・)


次は、高田の友達というのが現れ
「これでは和美さんがあまりに気の毒だ。自分は高田に返して返しきれない恩がある。
自分が金融で1000万用意した。いまから持っていくので受け取ってほしい」と、電話
をしてきました。

もちろん和美さんは指定の場所に行きます。

すると、友達は現れず、また電話が・・

「金は用意した。これ借りるのに保証金が200万いった。でも、仕方ない。だけど
妻がついてきた。妻の前であなたに渡すわけにはいかない。しばらく待ってくれ。」
と、いわれ続けて二ヶ月。
その友人は、自宅にも帰らず、この地を転々として和美さんにお金を返す日を模索
しているのだそうです。。(呆・・呆・呆)


そして、いよいよ、大詰めは
和美さんに偽者を仕立てて、高田の妻の前で借金返せの演技をさせる。和美さんを矢面に
立たせるわけにはいかないから、これは苦肉の策だ。
そしたら、連絡するといって二週間です。


私と、同席した和美さんの友人という、悠子さんがひとつづつの出来事を口を極めて
説明しても、「でも、」「だけど彼は・・」と、いまだ高田を信じている様子を
隠せないのです。


そうかと思うと、主人にばれたら困る(そりゃ、困るでしょうよ)。通帳見られたら
どうしたいいでしょうか?と、泣きつかれ、
私とのことが、彼の奥さんに知れたら、私たちは終わりですと泣かれ・・・

それでもまだ彼が好きなのと聞くと、ハンカチのしたで目が頷き、でも主人とは
別れたくないと、また泣き・・・



これで四時間です。・・・・・はぁぁぁぁぁ

ようは、彼のこと信じているけど、お金は返してほしい。主人とは離婚したくないけど
彼とも別れられない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と、いうことのようです。

ではなんで電話を???


こんなことは、たまにあります。
調査をする気など、まるっきりないのです。


でも、自分の気持ちをどこかで吐きたい。もっと、厳しい言い方をすれば
こんな私を知ってほしい。
苦しい恋に身もだえる私を見て!見て!!


本人は確かに、相当苦しいのでしょう。
安定剤も服用していると言いますし、言葉の端々が不安定なのはよく判ります。

でも、三人の子を持ち、39にもなった大人が、夫婦の財産を自分勝手につかって
浮気もして、それでも夫には隠し続けて、関係も持ち続けてなんて・・・・
そんなことが、許されるわけがない。
そんなことを、許してほしいとおもう身勝手さを、「禁断の恋」とかなんとか
砂糖細工でくるんだような、甘い言葉に置き換えて、自分をドラマのヒロインに仕立て
あげる「無意識の鈍感さ」は、重い罪です。

正直「姦通罪」で、無期懲役にしてもよいくらいだと思います。


不倫のすべてがいけないとは思いません。
でも、それにもルールはあります。
ばれるかもしれないというリスクを背負うルール。
そのときは、何もかもなくすということを自覚する決意。

それがないのに、ずるずると身を落とすだけの人は、不倫する資格はありません。



後からお聞きすると、それから更に四時間。
和美さんは悠子さんとそこで、着地のない会話を続けたそうです。


私?・・・
私は「いいかげんにしさいっ!」と、一喝して店を出たときは、四時間の長丁場にもう
ヘロヘロ・・・

こんな休日もあり・・かなと思いながら、失くした四時間が急に惜しくなってきたのは
もう、年だからなのでしょうか?

by sala729 | 2010-07-20 12:13

<< 吐露    こんなケースで言い訳も・・・ >>