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こんな時間にブログ・・なんてことはあまりないのですが、先ほどの事がどうにも収まらずにPCに
むかっちゃいました(笑)


今から三時間前、午後8時に電話がかかってきました。
その電話は、朝日新聞社からの、参議院選挙についての世論調査のものだということは、
電話を取る前から判っていました。


というのも、夕方もかかっていたらしいのですが、その時相手は「そちらのお宅で一番、お年を
召した方にお答えいただきたい」と、言い放ったそうです。

そして、その電話を最初にとった家人は、それならまだ帰宅していないと答えると、「何時なら
帰ってますか?」と、聞いたそうです。

8時ならいると言うと「それなら、また8時にかけます。」と、切ったというのです。


これ、相手の言葉をそのまま再現しています。


・・・・・・これ、へんでしょう??
お年を召した方って・・・とても慇懃無礼で、「それって年寄りに聞きたいってこと?」と、
詰め寄りたくなるし、そのあとについては、なんだか急に、敬語とっぱらっちゃった・・・
みたいな言葉遣いになってませんか。

もっとも、家人も、なにもバカ正直に「家族で一番の高齢の方」って言われて、8時に・・
なんて言うことないじゃないですか?

自分が応えておけば、それで済んだのに、もう、ホントに気が利かないったらありゃしない。




以上のことは、帰宅した時に聞いていました。

そして今夜は、デンマーク戦があるからと、借りてきた舞台中継DVD「夜叉が池」を、早めに
見ようということになり、我が家としては珍しく7時すぎにはもう、観賞体制に入りました。


そして、30分が過ぎたころ、私の携帯が鳴りました。
依頼者さんからの電話ですから、もちろんDVDを一時停止して、電話に出ます。
それが思いのほか長引いて、やっと終わって、トイレタイムを済ませて、「再生」を押したとたん
今度は、設置電話が鳴ります。

時計を見ると8時です。
約束通りの時間ですから、これは、世論調査だなと判ります。
家人が近くにいたので、先に取って二言、三言話して、帰っていますと、私に代りました。

「はい。」と、言うと

「Aさんのお宅でしょうか?」
・・・・・・・・・・・・・・・あなた、A宅と判ってかけてるんでしょ?さっきは、家人と
何話してたの?・・と、言いたいことをぐっとこらえます。


「そうですが」
「わたくし、朝日新聞世論調査のOOと申します。このたび朝日新聞では、参議院選挙についての
世論調査を実施することになり、ご家庭の中で、一番お年を召している方を対象に・・・」と
果てることをしらないような、口調が続きます。


「判ってますよ。8時にかけてこられるのは。お答えしますから、ご質問はなんですか?」
私が遮って話すと
「は??・・」と、間の抜けた返事。
「だから、お掛けくださった理由は判っていますから、どうぞ、ご質問を。」


「いえ。あの、いえ、、あの、わたくしは朝日新聞の・・」
「だから、それは判っています。OOさんは、個人的要件でうちにお電話くださったのでは
ないのでしょう?。理由は判っていますから、本題に入ってください。」

「・・・・・・・・・」
なんなの?この沈黙・・・・・・・・・・

「もしもし??。聞こえますか?」と、私
「あ、は、はいっ。・・・・・あ、でもなんだか、聞こえなくて。」
「私はよく聞こえますけど。」
「いえっ。は、はい。よく聞こえます。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・なんなんだ???この、慌てよう。狼狽は・・・・
落ち着きなさいっ!・・・と、叱咤したくなる気持ちをぐっと抑えました。



彼女の周りは、ざわざわして、周囲も同じように電話しているのだなというのは、よく感じられ
ました。


「いいですか。あなたが8時にかけるとおっしゃったので、私は待っていました。それでかかって
きたのですから、もうあなたの自己紹介は、これで結構です。世論調査なら、早くその調査に
入ってください。」

・・・・・・・・・・・・私っていじわるですか???

「あ、あ、あ、は、はいっ。で、では、最初の質問です。あなたは、今回の参議院選挙で、投票
する政党をもう決めていますか?」


やれやれ、やっと本題に入ったようです。

「いいえ。決めていません。」
「あ、あ、そうですか。はいっ。・・・では、次ですが、今回の選挙で投票するとしたら、どこの
党か決めていますか?」



何言ってるの。この娘は・・・私のことバカにしてるの?
完全に、舞い上がってるの?・・・でも、仕事で電話しているのに、舞い上がるなんてことは、
ないはずよね?と、自分に言い聞かせ、私は受話器を握りなおしました。

「あのね。私は、投票する政党は決めてないと言ったのよ。あなた聞いてないの?」



「い、いや、あの、ですから、どこの党か決めていますか・・・・と。」語尾は消え入りそうです。
「決めてないわよっ。」

「あ、あ、あっ、そうですか。」

この、おどおどとした態度に、私のいらだちは、最高潮です。





「つ、次に、あ、あなたは、み、みん、民主党を支持しますか?」
「しませんっ。」


「へ?・・・・あ、あの・・」

なんで、いちいちそういうリアクションなのよ。何度も聞かなくていいように、はっきり
言ってあげてるのに・・・。

「し・な・い・って言ってるでしょ。聞こえた?」
「あ、あ。は、はい。」


「こ、今回、ひ、比例は、せ、政党か、名前を・・な、名前を書くことに、な、なってますが、
ご、ご、ごぞんじ・・・でしょうか?」

ご存知だけど、あなたの質問が、聞き取れないわよ。もっと、はっきり言いなさい!と、喝を入れたい
のを、堪えに堪え、深呼吸して応えます。

「知ってますよ。」



「で、では、では・・」
あなたね・・いいかげんにしなさいよ。なによ、そのオドオドキャラは・・
夜の8時に、勝手にそっちから人の家に電話かけとて、しかも勝手に、ご指名して、応じたら
魔物にでも出会ったかのような、そのおどおど感・・・あーーーもう・・・・
私の中の、意地悪ファクターが、全開しそうですぅぅぅぅぅぅぅぅぅ


「そ、それでは。。。そ、それでは、あの、党名を書くか、な、名前を、か、書くか、決めて
ますか?」
急に、タメ口とやらになってるじゃないの(笑)

「いいえ。まだ、決めてません。」

「で、では、何党と、か、書くかき、決めて、決めているのでしょうか?」
・・・・…・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



いいかげんにしろっ!
と、怒鳴りつけなかった私を褒めてください。


「決めてないって、一番最初から言ってるけど・・。あなた、私の言うこと聞いてるの?」

「ひっ。は、はい。き、聞いてます。」


これ、本当に質問事項に、このままあるなら、朝日新聞、あまりに解答者を馬鹿にしてますよ。

ついでに言うなら、私は、朝日新聞はあまり好みません。というより、はっきり好きじゃない
です。
それは、もう20年以上も前からそうです。


でも、よく会社に世論調査の電話が、各新聞社からかかってくることは今までもありましたが
仕事中は、そんなことに応える時間がありませんので、すべてお断りしていました。
でも、今回は、帰宅してからということもあり、再電話のお約束までしていたので、私としては
律義に対応するつもりだったのです。



それがこの、結果です。

この電話は、最後までこの調子でした。しかも、最後にも
わ、わたくしは、わたくしは・・という、自己紹介が入り、終わりそうもないので

「はい。よく存じていのすよ。世論調査係のOOさんですよね。もう、よーく知ってますから
ご紹介は結構です。はい、ごくろうさま。」と、切らせていただきました。

この係嬢は、決して悪い人間とは思いませんが、なにをあがったのか、うろたえたのか、あの
オドオド感で、この仕事はできないのではないかと思いますが・・

初めてなので、慣れなくてというなら、少なくとも、今日一日はしているはずですから
何十件は掛けているはずです。
それで、これなら、この仕事はやめた方がいいのでは・・と、却って心配です。




「いいとこで、長電話があって、そのあとだったから、彼女気の毒だったよね。」と、家人は
ぽつり。

「それって、私が八つ当たりしたって言いたいの?」
「い、いや。そんなことは言わないけど、だんだんすごっく冷たくなって、ま、家族は慣れてる
けどさ、初めての若い女の子は、ちょっとね。」

「なら、あなたが応えてあげてればよかったんじゃないの。どっちが年上でも、向こうは、
わかんないんだから。」

「そんな・・そんな嘘はいけないよ。ま、いいんじゃない。彼女も、世の中には、いろんな
人がいると、身にしみて勉強になったんじゃない。これで人嫌いにならなきゃ、いーんだけど。」


ふん・・・私は、確実に「世論調査嫌い」になりましたけどね。。。おしまい。

by sala729 | 2010-06-25 00:18

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